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000 第零幕
この世に、120本と8本の剣あり。
その剣、神の使わせし使徒にして、神に選ばれし者に使え、悪を切るものなり。
神は、その剣を「魔にあらざる魔剣たち」と名付け、地上に遣わした。
悪は時代を重ねるごとに小さくなってゆく。
そして、剣たちもその使命を終えようとするとき、
いまだ深く、その深層を越え底部へ到達するものは誰一人としていない
ダンジョン・「魔卵」へと集まる。
ある剣は伝説の彼方へと消えた。
ある剣は持ち主と共に神の元へと去っていった。
そして、ある剣は魔卵の底で、
再び誰かに拾われるのをひっそりと待っている。