1/1
日常
あ〜、良く寝た良く寝た、そんなことを呟きながら、今日もなんの変哲もない、ふつうの1日が始まる。布団を畳み、1階に降りると、母が味噌汁とご飯を机に並べてくれている。そしてそれを食べる。
そのあとトイレに行ったのち、ネクタイをしめる。
母が弟に、さっさと起きろといわんばかりに、さっさと起きろと言わんばかりの大声で、次男のケツをたたく。
そんなこんなしているうちに、時間の制約に縛られていたオレが、さっそうと駆け出し、自転車に跨り駅に向かい出発した。
普通の朝、ふつうの日常。
これは自分の気分に関係なく、時間というモノがとどけてくれる、1日を平凡にするための下準備。
そんな毎日を可もなく不可もなく過ごしているのが、田舎住まいのオレ、那珂川航太である。