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犯牙(ハンガー)の殺し屋  作者: 津田沼紗月
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第一章「ミキリアの家」 ①この国の紹介

「ありがと、城を真っ赤に染めてくれて♪」

 そう言って満面の笑みを浮かべる女性。彼女の名前は「ミキリア」。殺し屋ギルド「ミキリアの家」の女主人だ。


 ここ「御影国(みかげのこく)」の裏社会には、殺し屋が多く存在する。

 その多すぎる殺し屋たちをまとめる、国家に認められた裏企業「ギルド」。この国には、少なくとも10以上のギルドが設立されている。

 その中でも、殺し屋の数と殺人実績から大手殺人ギルドと言われるのは、たった5つの企業のみ。

 魔術が主流である現代に、剣術と魔術を融合させることを目標とした「剣魔研究推進学園(けんまけんきゅうすいしんがくえん)」。その名のとおり、剣術と魔術の教育に力を入れている、最多殺し屋数を誇るギルドである。

 実績が出ない者は即破門の、完璧実力主義「残虐機械(ざんぎゃくきかい)」。在籍者は、自分の利益のために淡々と殺しをする者のみ。1番過酷なギルドである。

 魔術を使い、周辺地域への被害が膨大な「殺戮魔術部(さつりくまじゅつぶ)」。希少な魔術の使い手であるエルフ族が多く在籍する、魔術だけでいえばトップのギルド。

 女性の殺し屋が多く、仕事は秘密裏に行う「死体上のお茶会(ティータイム)」。幻惑魔術の使い手が多いとされており、一般人にはおろか、同業者からでさえも目撃情報が少ない、謎の多いギルド。

 そして、ここ「ミキリアの家」。主人であるミキリアの正確な情報により、最も在籍者の死者が少なく、成功率も高いギルド。「1つでも、1部でもいいから死体を持って帰ってくること」という、変な決まり事がある。けれど、比較的入りやすいため、徐々に殺し屋人数が増えている。

 そんな5つの殺し屋ギルドが利益を得るために切磋琢磨するこの国。

 しかし、基本的には一般人にはバレてはいけない。

 また、国から犯罪者の殺しを依頼されることも多いので、見かけ上はただの平和な国家なのである。

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