神威、久遠家d(ry 第1話
「ねぇ、神威って神なんでしょ?」
「ん?ああ、そうだけど?」
そう、僕は神の一人。名は神威と言います。今は久遠神威と名乗っていますが。
「それならさ、その証拠見せてよ」
「へ?・・・なんで今更証拠なんて要求するわけ?」
「だって、信じられないんだよ、こんな普通の人間が神なんて」
僕が神だと言ってるのに頑なに信じようとしないこの子は久遠椛
「信じられないなら信じられなくていいよ?別に信じて欲しくて言った訳じゃないし」
「えぇ・・・だって気になって仕方ないんだもん」
苗字が一緒なのは、僕が兄弟だと言うことになってるからで。
僕は17歳、椛は14歳、現在2人だけでアパートの二階に住んでいるのです。
とは言え僕の年齢は本当じゃないんですが、
たまたま、その当たりがいいんじゃない?ってことでそうなりました。
「つーかさ、椛と僕が兄弟なのがその証拠になってるんじゃないか?」
「だってそれは自分の力じゃないって言ってたじゃんか。それは証明にならないでしょ」
「じゃあどうやってこの状況を説明するのさ」
「それはそれ、これはこれなの!」
もちろん、顔、身長、体重は17歳に見合う程度になっています。
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すいません、嘘つきました。
顔は超格好良く、身長は高めしてもらっちゃいました。えへ。
「そんなくだらないこと言ってると晩飯抜きにすんぞ?」
「う・・・ずっずるいぞ!食べ物を盾にするなんて・・・」
「いや、俺料理しなくたって椛できるじゃん自炊今までしてきたんだからさ」
そうなのです、僕が来る前は椛一人で料理してたのです。
椛のもおいしーのになー・・・。
「えー・・・だって神威の料理僕のより美味しいんだもん、僕と同じ作り方で作ってるはずなのにさー」
「そりゃ、愛がこもってるからに決まってんじゃん」
「愛!?神威ってまさか・・・シスコン!?」
何を言ってるんだ;まったくこの子は・・・
「んなわけないだろ、家族愛に決まってんだろうが、馬鹿だなぁ椛は」
「むー馬鹿って言うなー!」
「はいはい、まぁ晩飯できたからこれで機嫌直せ」
「うわーオムライスだー♪」
自分の好物が出ると機嫌を直してくれる・・・
いいことです(ぇ
「ほら、席付け」
「うん、神威のオムライスってとびっきり美味しいんだよねぇ、いっただっきまーす」
「どうぞ召し上がれ。さて俺も、いただきます」
「んーおいしー・・・あれ?また味微妙に違うね。今度は何入れたの?」
「お。判るようになって来たか・・・今回は内緒さ」
「えー、教えてよーって言うか毎回内緒だよね?何で?」
「隠し味なんだから教えたら隠しにならないでしょ?」
この隠し味は口が裂けても言えないんですねぇ。
だって秘密だから♪
「ぶー僕しか居ないんだから教えてくれたっていいのにー」
「椛しか居ないから教えないんだよ、ほらそれ食ったら寝ろよ?」
「はーい、あれ?出かけるの?」
「ああ、高校のダチに届け物があるから行ってくる」
「いってらっさい、遅くなんないうちに帰ってきなよ?」
「姉貴づらすんな、いってきまー」
まったく、椛は可愛いなぁ・・・
え?シスコン?僕は神なんだからそんなわk(ry
これからどうなるか自分でもよくわかってませんが、
暖かく見守っていただければ嬉しく思います。
後一部の方には椛を主人公にすると言ってましたが、
こっちの方がいろいろ派生できるかなーとか思って
思い切って変えちゃいました。すんません;