はむはむめっ!なの
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人があたふたと慌てている姿というのは、大抵端から見ている分には面白いものなのだろう。だけど当事者にしてみれば、堪ったものじゃないのだ。
そして、なぜ私がそんな状態かと言えば、アスカくんが私のお耳に目掛けて【はむはむ】しようと腕の中で暴れているからだ。お・願・い・だ・か・ら~、正気に戻って~!
そんな目を回している私とは真逆な彼。まるで別の誰かが彼に乗り移ったかのようにしか思えない。普段の彼だったらこんな大胆な行動に出るわけがない!
そんな状態の彼を抱えて、ロビーへとなだれ込むように帰って来た私は、急いで父の元へと診せに向かおうとするが……
彼は今の私がとても堪らないようで、ますますテンションを上げてしまう。そして【はむはむ】が決まらない彼は新たに手を変えて耳に息を吹き掛けてくる!
ぬぁあああ!? 彼のペースにドンドンはまっていく私は僅か隙を作ってしまい……しまった!?と思った瞬間には既に手遅れであった……しくしくしく……
(アスカ)「えいっ! やぁっ! はむ?」
そしてついにカプッと捕らえられる私の猫耳。あむあむと甘噛みされた耳から、ゾクゾクと快感が伝播する。
「ん゛~~~~~~~♡♡♡」
必死に片手でアスカ君を落とさないよう抱き、もう片方の手で口を押さえる私……これが普通の男の子なら全身に寒気が走るだろう。
だがしかし! 彼はアスカくんなのだ……キングオブ男の娘なのだ……そこらの男の娘とは訳が違うのだ。
開けちゃいけない扉が外からこじ開けられ、越えてはいけない一線に揺らぎそうになる。このままもうハムハムさせちゃえYO!ともう一人?の私が囁く。
やめろ~! 俺は男なんだ~!……でも……はぅ!? ~~~~~~~ッッ♡♡♡
はっ!? ほ、ホントにシャレにならないのだ!!!
「ぬぁあああ●▼☆△◆○▲!? ん~♡ はっ!? ア、アスカくん暴れないでなの! それとはむはむめっ!なの。お願いだから正気に戻ってなの~……しくしくしく……」
ついに泣きが入る私。もうホントに私の加護は本気で何をしてくれたの!
(アスカ)「ほふふぁふっほほうひはほ? (ボクはずっと正気だよ?)」
……私の弱点は耳である。床屋でも耳周りは絶対に触れて欲しくない敏感な場所で、らぶらぶの時だってバレないようさりげなく避けていたくらいだったのに……
それが尻尾に引き続き、この身に備わった第2の弱点であることが遂にバレてしまった。これからはみんなに執拗に狙われること間違いなしである。
「耳を咥えながら喋っちゃめっ!なの。舐めちゃらめぇぇえええええーーー!!?」
と、そんな私をロビーで待っていたアーちゃん達。マムさん達が呼び掛けに応じてわざわざ来てくれたと言うのに、挨拶をする余裕が今の私にはない。
泣きの入っている私の姿を見て察してくれたのか、苦笑いをしながらこちらに手を振ってくれたのだった。
(マム)「えらいタイミングで来てしまいましたね……破壊神様……」
横に並ぶアーちゃんをチラッと横目で見る彼女。そんな彼女の横でアーちゃんはと言うと……
(アー)「……あぁ……いい……」
擬音が背景から浮かび上がる。ウズウズと四文字が……まさか……
(テーママ)「ちょ、オリジナル!?」
アーちゃんって実際どれくらい強いのか? 漠然とし過ぎていて、俺はちゃんと想像をしたことがなかった。戦っている姿だって一度も拝見したことがない。
だから予想出来なかったのだ。まさか目ですら追えないほどの速さで動けるだなんて……
(アー)「お邪魔しま~~っむ」
気づいたら右耳の僅か数センチの所にアーちゃんが浮かんで?……いや、跳びかかっていた。目を真っ赤にランランと輝かせ……少しヨダレを宙へと垂らしながら……破壊神の姿ここにありである……おわた……
「ぬぁっ!? どさくさに紛れて何をするの!? アーちゃん止めてなの!!」
(アー)「・・・・・・・・ニコッ」
「スルーしないでなの! ちょ!? 舌がぁあああああ!!!? アスカくんも舌を!? ぬぁああああ●▼△☆■□〒▲○☆☆▽!
にゃ~~~! もうなんでもいうこときくからゆるしてにゃのぉおおおお◇♀△☆○▼□◎◎★」
徐々に薄れいく意識の中で私は、久方ぶりにガタガタと揺れ動く脳内ブレーカーさんに、懐かしさと頼もしい安堵を感じ堕ちて行く……あと一歩で落ちる。そうだ! あと少しで……
(アスカ)「はんれも? はむはむ……むふっ♪……じゃあね~♥」
アスカくんの暴走はこれで止まる訳がなかった……
………………
…………
……
…
ロビーから客室である一室へと場所を移した俺は、所謂ハイハイと言われる赤ちゃんならではの歩行方法で移動していた。
そして、そんな俺を水晶宮から戻って来たアーちゃん達がぐるりと取り囲み、さらにこれまた楽しそう笑顔……えぇ……と~~っても蕩けた顔をしながら俺を愛でている。
ちくしょ~! まだまともに喋ることも出来なかったあの頃を思い出してしまうじゃないか。
「だぁ~う~・・・・ばっ・・ばぶ~……ぐはっ!」
恥ずかしい……もうその一言しか出てこない。なんなんだよこれ! 完全に羞恥プレイじゃないか! みんなは何がそんなに楽しいんだよ!
(アスカ)「ダメだよクウちゃん。赤ちゃんは「ぐはっ」とか言わないですよね~、マムさん」
人差し指を立てながら注意される俺。何故赤ちゃん言葉を使っているかと言うと、「なんでも言うことを聞くから止めて」と言う俺のお願いに対して、
「赤ちゃんらしく今日1日を過ごすせば、止めてあげるよ?」と言う脅しにアッサリと頷くしかなかった。
……切羽詰まったあの状況では他に選択肢がなかったんだよ……しくしくしく……
(マム)「ね~アスカくん。くすっ、しかし赤ちゃんプレイがこれほどはまるのも、クウ様の才能の1つですわね」
アスカくんが知らん間にみんなと仲良しさんになっているし。それ自体はとても喜ばしいことなんだが、なんとも間が悪い時に……
何故この暴走状態のアスカくんの時に俺は彼女達を呼んでしまったんだ……
「ばぶ~……ばぶっ!」
ちょっと悲しくて、マムさんのお膝辺りを八つ当たり気味にポンポンと平手で叩くが、本人はそれをひどく喜んでいて、ハァハァと悦っては酔いしれている。
それがますます彼女達を喜ばせる結果に繋がってしまい、もう俺は力なく項垂れる。何をしてもこの状態ではお手上げである。マムのお膝に顔を乗せてダランとする。
するとマムはそのまま脱力した俺を掬い上げ、胸元に寄せてはもふもふを楽しみ、優しく撫でて慰めてくれるようだった。
もう好きにして……
(ミレーヌ)「いや、マム様。クウちゃんは中身は別だとしても、身体は赤ちゃんなのですから……赤ちゃんプレイも何もって、うわ、クウちゃん身体柔らか!?」
全身脱力して、のけぞった状態でダラーンとしている俺は、まさにイナバウワー状態である。決して無理しているわけでもなく、赤ちゃんが元々持っている柔軟性を利用してこうしているだけなのだ。
「だ~あ~きゃう~(あかちゃんだから、からだはやらわかいの~)」
と、そこへショコラさんが背後から手を伸ばし、イナバウワー状態の俺へと手を伸ばして、ムニムニとほっぺに手を添えてモミモミをする。
(ショコラ)「あははは、ぐにゃ~んとしてて可愛いし……ん~♪」
「ばぶっ!?(ちょっ!?)」
そのまま俺のオデコにチュッと、軽くキスされてしまった。触れるか触れないかと言う、優しいキスなのだが、
逆にそういった親愛を感じさせるキスが、今まで受けてきた種のものと違っていた為、ボフッと紅潮してしまう。
そんな俺の赤面した姿にこれまた、湯悦な笑顔でバッチリと見下ろされてしまい、尚更物恥ずかしくなって目を塞ぐ俺。みんな意地悪さんだ!
(イレーヌ)「あはははは。クウちゃん真っ赤っか。茹でタコみたい。ふふふ、クウちゃんって攻めには強いけど守りは弱いな~」
「だぁ~(ですよね~)」
男の尊厳なんてもはや0です。歳上のお姉さま方には敵いませんです……しくしくしく……もう殺して……
(シア)「死んだ目をしたクウちゃんにときめいてしまう私って……」
(エルメダ)「うわぁ~……シアがいけない扉を開こうとしている……」
ところでみんな、俺の呼び掛けには応じてくれたけど、依頼として受けてくれるのかな? 深淵の四人は遊びに来ただけだとしても、そこんところをちゃんと確認せねば、今晩の準備に間に合わない。
ムクッと俺は力を入れて、マムさんの袖を軽く引っ張る。
(マム)「どうしました、クウ様?」
「だぁ~う~あ~……あ~うぶ~きゃわう?……う~きゃう?(マムさんは依頼受けに来てくれたの?……通じるのか、これ?)」
律儀に赤ちゃん言語で話しかける俺。
(アスカ)「クウちゃん、流石に――」
だったら解除してよ!
(アー)「大丈夫だアスカくん。エルメダ頼む」
え?
(エルメダ)「マムが依頼を受けてくれるか聞いている」
「ばぶっ!?」
赤ちゃん言語を訳すだと!? エルメダさんって何者なの!?
(テーママ)「あははは、めっちゃっ驚いてる。まぁ無理もないか」
(エルメダ)「ブイ」
(シア)「エルメダはね、相手の姿を一度でも瞳に納めれば、相手の心の声を覗いたり、逆に囁いたりすることもできるのよ。
まぁ、それ以外にも出来ることはあるんだけど……この前クウちゃんにマッサージをしてもらった時も、
あの場に居た全員に共有感覚を繋げて……その結果があれだったのよ。まぁ、分かりやすく言うと、精神系能力者ってところかな?」
(アスカ)「わっ!? 今の声ってエルメダさんですか? うわぁ~、凄いですね……」
『凄いでしょ?』、そう耳元で囁かれた感じがしたアスカくんは、目を見開いては感嘆な声をあげていた。
(エルメダ)「その分、深淵メンバーの中じゃ火力が一番低い」
いやいやいや。どんな力だって相手の心を覗いてネタが割れればいくらでも対処出来るし、その攻撃だってそうなれば無力化されると言うことだ。
つまり使い方次第で最強の矛にも盾にもなる。……戦術を封じる。敷いては機先を制すると言うのは、戦闘に置いてどれだけ重要なファクター占めるか言うまでもない。
(ショコラ)「話を戻すけどね、クウちゃん。私達ずっとクウネル見てたんだけど、そしたらクウちゃんがホラッ、お困りのようで……うふふふふ……チラッ……呼んでたじゃない?」
一斉にアスカくんへと艶めかしい視線を向ける6人。それに対してアーちゃんとテーママは、何故か大きな溜め息をついて怠そうに肩を落とす。
(アスカ)「み、皆さん?……」
俺は大きく流れの変わったを空気を瞬時に察知する。ふふふ。これは反撃のチャンスかな?
「ばぶ~♪(宜しくお願いします)」
丁寧に土下座をして、顔を上げた俺は、それはそれは微笑ましいほどのベストスマイルを彼女達に向ける。
その笑顔に不穏な空気を感じ取ったのか、アスカくんは急いでその場から脱出しようとするも、時すでに遅し。
(エルメダ)「任された!」
邪神である深淵の四人はスペックで言えば俺と同等か、それ以上の者達である。そんな彼女達からアグリーダックの着ぐるみを着ているアスカくんと言えども、そう容易く逃げられる訳もなく、
彼の背中から首にかけてエルメダさんの腕が、左右の腕にはショコラさんとシアさんが体ごと寄せて絡みつき、腰には腕を回したイレーヌさんが、頬擦りしながら優しく密着していた。
そしてそんなアスカくんにゆっくりと近寄るマムさん。彼の目線に合わせるように腰を落とし、両手を頬に添えて顔を近づける。
そして、耳元に吐息を吹き掛けるように囁く彼女に俺達は、格の違いと言うのを見せつけられた。
(マム)「大丈夫よアスカくん、私達プロだから。貴方を極上の天国に誘って・あ・げ・る♡」
囁き終わったマムは彼から少し離れ、科を作って照れた顔ではにかむ。俺どころか全員の全員の喉がゴクリと鳴った。
うわぁ~、一つ一つの所作が官能的なまでに艶めかしい。俺までかぁ~っと熱くなってしまう。
リップサービスのような演技じゃない。今この瞬間だけは彼の女として接していると言うのが分かる。
そう……女性が愛する人にだけ見せる顔。端から見ていた第三者の俺ですら、その潤んだ瞳と声質でゾクッときたくらいだ。
(アスカ)「くくくくくくくくくくクウちゃん! ごっ、ごごごごごごめんなさい!」
真っ赤。もうそれは100%以上にテンパッたアスカくんだ。
「だぁ~う~♪(赤ちゃんだから分かりませ~ん♪)」
(アスカ)「もう赤ちゃんの真似しなくていいから! クウちゃんお願いだからこっちを向いて!」
やっと普段の彼が戻って来たことにホッとする。うんうん、アスカくんはこうでないと。
「ばぶ~♪」
(ミレーヌ)「酷いアスカくん……私達ってそんなに魅力ない? ぐすっ……」
しなだれるようにアスカくんの胸元に収まり、上目使いで涙を一滴溢す。計算され尽くされたソレは相手の思考を瞬時に麻痺させる。
(アスカ)「そんな訳ないですよ! あわわ~!!? なっ、泣かないで下さい」
耐性のない彼にこれは反則だろ……そう内心呟く俺。オロオロと狼狽える彼を余所に見えない角度で振り返るミレーヌさん。その顔はわる~い女の顔をしていた。
(アー・テーママ・クウ)「「「(そうきたか~・・・・)」」」
その後、六人の巧みな連携により外掘りを埋められたアスカくんは、マムさんにお姫様抱っこをされて部屋を連れ去られてしまった。
どうやらエリオットさんとミカさんに御許しをいただきに行くようだ。
その時のアスカくんの困ったような嬉しそうな顔が何とも言えなかった。
六人とも美人さんだし、マムさんやミレーヌさんに至っては超高級娼婦でおいそれと相手にしてもらえるような人じゃない。
それに本音を言えば、彼も健全な男の……子である。アスカくんだって舞い上がる位に嬉しい筈なのだが、俺とのらぶらぶを切望してた彼にとって、誘惑の狭間で揺れ動いていたに違いない。
実際に俺の参加を彼はずっとねだってきた。「クウちゃんも一緒にお願い!」と……
だけど、あの6人は俺の参戦で色々とぶち壊される未来が見えたのか、そこは空気を読んでくれていた。
そして結局計算され尽くされた嘘泣きによってアスカくんは勝てる筈もなく……ハニートラップってこういうのかな?と思ったりする。
えぐえぐしながらハンカチを片手に白旗を振って、彼を見送った。明日のアスカくんはきっと凛々しい顔になっているに違いない。ちょっと男同士の卑談も楽しみにしてたりする俺だった。
(アー)「ん~~~ごめんなさい、クウちゃん……」
(テーママ)「私も謝るわ……ごめんなさい」
なんとなく居たたまれない二人。言いたいことはなんとなく分かる。けど、何だかんだと言って止めなかったのは俺も同罪である。
だから二人に何か言う資格はもちろんない。
「それはあしたアスカくんにいってあげてなの。おんなのひとってこわいの……」
(アー)「ええ、クウちゃんは騙されちゃダメよ?」
(テーママ)「まぁでも、あの六人に騙されるアスカくんは幸せ者だと思うよ。だから、あんまり気にするよそ。それよりもクウちゃ~ん♡ 今夜もね、その~」
なんとなくいいのかコレとやっぱり思い返すが、アスカくんはこうでもしないと前へ進めないような気がしたし、俺もこれ以上はどうしたらいいのかわからなくて悩んでしまう。
自分を納得させるように言い聞かせるが、モヤモヤが消えない。
「……なんだかあやまった(誤った)きがしてならないの……」
ちょっとだけ後悔?しつつ、遠い目をする俺だった。
(アー)「思いっきり自分の世界に浸ってスルーしているわね……ね~クウちゃ~ん♡」
「こんやはきぶんじゃないからめっ!なの」
(アー・テーママ)「「えーーー……ハッ!? ぐすん……」」
舌の根も乾かぬ内に実践に移すあざとい二人を冷めた目で見つめ、子は親に似るなぁ~と、喉まで出かかった言葉を飲み込んだ。
伸ばして来た二人の手を半目かつ、無言で振り払うと、俺はそのまま部屋から出て行き、夫婦茶碗の焼きあがりを確認しに向かうのであった。
二人とも流石に空気を読んだのか、俺を追ってくることはなかった。
………
……
…
(アー)「行ったみたいね……どういうことかしらね? 私」
(テーママ)「アスカくんに与えられた加護のことでしょ? 【ぴゅあはーと】ってププププ」
(アー)「この流れもそういう事……なのかしら」
(テーママ)「それ以外ないでしょ……破壊神の使徒である者達が、下界の者にらぶらぶさせようとわざわざ下界に降りてくる。……あ~、あの三柱の女神もひょっとするとそうなのかな?
……普通の少年が受けるにしては奇想天外と言わざるを得ない……まさにクウちゃんの加護の生んだ奇跡としか言えないと……言いたいけど」
(アー)「加護の効果が破格過ぎる……運命の誘導改変など奴か私……それから直系に属する神でも束になってやっとなのに……」
(テーママ)「……でもさ、これでアスカくんは納得して逝けるね。クウちゃんとマム達のおかげで」
(アー)「言うな……不甲斐ないのはわかっている」
(テーママ)「ゴメン私……そういう意味で言ったんじゃないのよ。ただこれで創造神も私達も無用な血を流さずに済んだわね……私達の力は強すぎるもの……周りを必ず巻き込む……
……ふぅ、後は彼の転生後にすぐに迎えに行ってあげましょ。だからもう我慢しないで泣いたら? ほらっ。サブが抱きしめていいこいいこしてあげる」
(アー)「ふんッ、自分に慰められても嬉しくないわよ……」
(テーママ)「私だからわかるのよ。何もかも背負わないでオリジナル……だけどね、そんな貴女から生まれた事を私は誇りに思うわ」
………………
…………
……
…
竃に並べられた茶碗を取り出す。うん、マナちゃんと竹炭のおかげでいい仕事が出来上がったようだ。一つ一つを丁寧にウコン布に包んで、お茶碗を桐箱へと詰めていく。
桐箱には『衛刃』『辺羅』『羽姐』と宛字に近い漢字を掘って入れる。
アイナママ達の分も同様に名前を掘って箱に詰め、それらをリュックに入れて大事に保管する。
もちろんアスカくんの作ったお茶碗は、桐箱と各色のウコン布を用意した上で届けるよう、スタッフさんに指示を出してお願いした。
特に間を読んで、彼が落ち着いたタイミングで届けるよう、念を推して伝える。アスカくんは今それどころじゃないだろうし、終わった後も少し時間が欲しいだろうし……
工房から三人のいる政務室へと辿り着くが、彼女達の姿が見えない。はて? 今日はこちらでお仕事をしていないのか。
いつもこっちで仕事をしていると出来ないこともあるのか、今日はお城の方にいるのかもしれないな。
お夕飯までレストランホールで待っていれば確実に会えるのだが、折角だからたまにはこっちから差し入れもかねて、顔を出しに行ってみよう。
何を持っていこうかな? お夕飯前だしあまりお腹に響くような物は良くないよな。それに猫庭のご飯のせいで体重を気にしてる妻達。
こないだマリアちゃんが溢した愚痴を拾ったみんなが、とても遠い目をして静かに笑っていたっけ……乾いた笑い声で……他人事じゃないんだろうな。
と、言うわけで、とりあえず俺は例の如く農場エリアへと足を運ぶ。中に入ると苺たんの収穫作業と手入れをしていたスタッフさん達に、労いの言葉と感謝を伝え、空いた場所へと移動する。
そして、スタッフさん達の期待する目が集まる中、苺畑の横に新たな果物を作ろうと俺は、一人静かに……深く……深く……集中するのであった。
……三人とも国を支える立場であり、重要かつ神経をすり減らす毎日で、日々疲れきっている事だろう。肉体的な疲れと言うよりも、精神的な疲労が来る職務な筈だ……
……そう、三人に渡しているにゃん鉱は肉体の疲れは取れたとしても、ストレスと言った疲労までは取れる訳じゃない……
……そんな三人に束の間の安らぎを与えたい。そんな想いとちょっとした時間を使って贅沢を味わって欲しい……
そんな願いから俺は果物の王様である【メロン】を創ることに決めた!
女王様であるエヴァちゃんと、そんな彼女を支えるヴェラちゃんとパーシャちゃんの二人に相応しい差し入れになるかな?
それと、折角だから世界に1つだけのメロンを創ってしまおう。
俺は2つの要素を想い描く。まず1つ目は『プラチナ』である。この世界の最高硬貨は白金貨、所謂プラチナ金貨と呼ばれる物だ。
他にもプラチナの頭文字の付く高ランクモンスターだったり、アイナママ達全員にプレゼントしたネックレスも、彼女達を美しさを引き立たせるプラチナだ。
また、のろけになってしまうが、俺にとって愛する妻である彼女達は、プラチナとも言える至高の存在である。
更に、そんなプラチナと並び賞される物として、光輝く『スター』であるお星たんを入れたい。
スター【にゃんこ】でキラキラと光るお星たんの使い道に困りもしたが、俺は何気に気に入ってたりする。
その純粋に輝く存在は美しく、例えるなら、俺という夜を彩る大切な存在なのだ。
そんな2つの名を合わせたメロンを想像し、創造する。そして今日もスキルを発動させてマナちゃんと対話をする。
彼女達も俺の声を聞き届けてくれるのか、周りを漂いその数を増やして周辺……いや、部屋全体を眩い輝きで満たしてくれる。
遠巻きに控えていたスタッフ一堂は、あまりの眩しさに背を向けて、その手で目を覆う。時間にしてみればほんの僅かな間だった。
だがその僅かな間に肥沃な大地に根を張って生まれたのは、等間隔に網目の入ったサッカーボール大のメロン……その名も……
「『すたーぷらちなめろん』のかんせいなの。いいこ~いいこなの~♪」
思わず真ん丸のスタープラチナメロンにいいこいいこをしてしまう俺。自分が生み出した物に自然と愛情が湧いてしまう。なんだかとっても愛おしいのだ。
おっといけない。さっそくリュックへいくつか収穫すると、三人の元へと向かう為にみんなにバイバイをして部屋を後にする。
そして、政務室に備え付けられているにゃんこゲートから王城内へとお邪魔すると、文官さん達がお仕事をしている真っ最中であった。
「おじゃましますなの。エヴァちゃん……じゃなかったの。じょおうさまに、え~と、さしいれ、じゃなかったの、えっけん?をおめどおりしたいですの」
こういう時って何て言ったらいいんだ? しどろもどろに伝えると、朗らかな顔で迎えいれてくれる。
(政務官)「いらっしゃいませ、クウ様。それと呼び方はエヴァ様でよろしいかと思いますよ。あ、陛下のことですが今、諸侯の貴族様方と会議中でして……今夜は少し遅くなられるやもしれません」
今や俺とエヴァちゃん達の関係を、城の人達には知られている。でも一応王城内だったので呼び方に気を付けたのだが、余計な心配だったようだ。
それにしても今夜は遅くなるのか。ちゃんと休憩とか出来ているのかな……あまり根を詰めてなければいいのだけど……
心配になり、しょんぼりと耳が下がってしまう。政務官の人がそんな俺の頭を優しく撫で、宙に浮かんでいた俺を抱っこしては背中を優しくポンポンする。
とても手慣れた手つきだったので驚いた顔をすると……
(政務官)「先月娘が生まれまして。クウ様を見ていたらつい。あははは」
なるほど、どうやら家では妻と娘さんが首を長くして待っているらしい。そんな彼と少し他愛のない話をしてから、区切りのいいところで俺から切り出した。
「これ、さしいれによかったらだしてほしいの。あと、このいっこはおにいさんへのおいわいなの。おめでとうなの。うわきしちゃめっ!なの」
リュックから取り出した4つのメロン。上品で甘い香りが室内を満たす。ゴクリ、そんな唾を飲み込んだ音が幾人からも聞こえ、俺の足元の辺りから『きゅるるる~♪』と音が鳴る。
今にも食べたそうな顔をしているので、「ひとりでたべちゃめっ♪なの」って笑いながら彼のオデコに触れる。
すると、ぎゅーっと……まるでお腹で「えー」って答えたみたいに聞こえ、正直な腹の音に文官さん達は笑うのであった。
………………
…………
……
…
この北の大陸では常に暖を取る為のエネルギー問題が議題に上がる。そこに今回はクウちゃんから余りある竹炭を国へ贈与されて来た訳だが、
この竹炭を巡って喧喧諤諤の様相と相成った。
何せこの竹炭、クウちゃんが作ったと言うだけあって、その品質は類を見ない。そこはやはり彼らしく、予想の遥か斜め上をいく結果を叩き出してくれた。嬉しいのやら困ったものやらである。
普通の木炭でいいのよ? 彼の想いが結果、私達へ問題の種となって悩ませた。それは各領地へと送った3割程度の竹炭の使用報告例で事が複雑になっていく。
かの大魔術師クウが生み出した炭。その七色に輝く炭?を研究しようと動き出す者がいてもおかしくなかろう。
もちろん領主達も各々の判断で下へ指示を出す。そして用途はただ燃やして暖を取るだけではなく、様々な試行錯誤が繰り返された。
その結果判明したのが通常の炭より高い消臭効果、水質の向上及び浄化、使用後の肥料への再転嫁と、その効果を様々な形で遺憾無く発揮した。
更にこれ等に付随して分かったこともあった。水質の浄化で判明した無毒化についてである。我が領内で問題となっていたポイズンフィッシュなるモンスター。
西の大陸へと繋がる関所に近い場所で良く見かけ、畔の近くに生息する奴等は小規模な毒沼を所構わず形成する。
時にはこの毒沼に街道への道が塞がれ、仕方がなく道をそれる事を余儀された事で輸送の遅れ、モンスターの襲撃頻度の上昇等々、二次的な被害が頭を悩ませるモンスターであった。
そこで水質の浄化の高さに目をつけた学者が私に進言してきた。この竹炭を試しに蒔いて見てはいかがでしょうかと……
そこで早速私は近くの領主に命を出し、奴等の毒沼に竹炭を蒔くよう報せを待つと……毒性のあるポイズンフィッシュまでもが無毒化に成功したと報告が上がって来たのだ。
現地へ同行していたハウンド系テイムモンスターが実際に食べて影響が無かったと言うのだから、報告に偽りはない。
そこで人体にはどの程度の影響が出るのか試験する流れとなる。早速数体持ち帰り、鍋に入れて煮込んで見たところ……人体への無毒化にも成功したとの吉報が舞い込んできた。
しかも結構な美味らしい。これにより今後は冒険者ギルドと商人ギルドが本腰を上げて狩りに動くとの事だ。需要のあるモンスターとは金のなる樹と同様である。
こうなると黙っていても挙って狩られる。そうなると1つの名産が誕生し、悩みの種も消える。まさに一石二鳥であった。
だが、嬉しい報告はこれだけじゃない……
その他にも食料の備蓄倉庫に入れておくことで、防腐効果も既に結果報告として上がってきた。しまいには、兵士が竹炭で竹炭アーマーなる物ををいくつか作ってしまったのである。
通常なら国の備蓄を無為にしたと言うことで、始末書を書かせる案件になる筈なのだが、そこは流石はクウちゃんの拵えた物と言うべく、充分に実践で耐えうる強度と耐久性を誇ってしまった。
しかもモンスターが竹炭アーマーの未知の効果で近寄って来ないとも言う。これはエンカウト低減効果があるのでは?と、通常なら竹炭にそんな効果があるわけもなく、世他話に終わるのだが……
何度も言うが、あのクウちゃんが拵えた普通じゃない炭である。彼のドヤ顔が心の中に想い浮かぶ。
(?)「陛下! 陛下? 聞いておられますか?」
(エヴァ)「ん? あぁ、ちゃんと聞いておるぞ」
正直朝から続く会議の連続で頭がぼーっとしてきている。あぁ……疲れた……。内心平等に分けるから後は好きにしろと、声高に叫びたいのをなんとか押さえる。
ふぅ~っと気持ちを静める為に軽く一息を入れ、傍らに居るヴェラへ合図をする。
(ヴェラ)「皆の者、少し休憩を挟もう。こう熱く議論していてはまとまるものもまとまらないでしょう」
(パーシャ)「それに陛下も少しお疲れのようだ。ここらで一旦休憩を入れよう……ん?……この香りは……」
各々確かに疲れていた。そこにほんのりと甘い香りが鼻を掠める。ふと気になるその甘い香りを辿るように目で追っていくと、皆の視線は入り口の扉へと集まった。
そして、その扉の向こうから何かが近寄って来る気配を感じる。
コンコン、コンコンと二度ノックが鳴り、外で警備してた騎士がゆっくりと扉を開ける。カートを引いた女中達と一緒にクウちゃんが入室しにやって来た。
私は彼を見た瞬間私はホッとしてしまい、少し気が緩んでしまう。そして、無意識に椅子に座ったまま手を広げて彼を待った。
単純に癒し成分を欲していた私には、今の彼がとても愛おしい。
ぽよぽよ~っと、そんは呑気な音がピッタリとはまる姿で宙を泳いで来るクウちゃんを、ちゃんと胸に納めるようにそっと抱きしめる。
もふもふ、ふわふわ、ぽかぽか。胸の中から発するそんな異常な心地良さが、今はとことん優しくて嬉しい。あ~~やっぱりクウちゃんは最高だな~、癒されるなぁ~。内心ごちる私であった。
「おじゃましますなの。こくむにいそしむみなさまのために、つまらないものですがさしいれをもってきましたなの。どうぞみなさまでごしょうみくださいなの」
私の手元を一旦離れた彼は、ヴェラとパーシャにももふもふされた後、支度に入る。そして女中に手伝ってもらい、彼が名付けたスタープラチナメロンなる果実の実を等分にカットしていく。
その方が彼のアビリティーが働いて、より美味しくなるよう敢えて進んでやっているのだろう。
まぁ女中達やここにいる貴族の大半は、子供がやりたくてやっていると見ているようだが、実際は違う。
まあそれを知らなくてもその姿は微笑ましいので、私は皆に手でやらせるように合図し、温かい目で見守ることにした。
サクッとカットされていくにつれ増す香り。
(?)「おお~! 先程から香る甘い匂いはやはりそれであったか……しかしあの果物は一体……」
見たこともない果物に思考を巡らせるが、思い当たる訳がない。
(ヴェラ)「これってゼリーって奴だっけ?」
透き通った薄緑の果実。目が惹き付けられる一堂。
(パーシャ)「いや違うんじゃ……うわぁ~、これ星? 綺麗~♪」
(?)「これはまた見事な……ささっ! まずは陛下からお先に御賞味を……」
喉が鳴った音がここまで聞こえた。……急かすな。
一皿ずつに等分されていき、各々のテーブルの前に置かれたスタープラチナメロン。お夕飯前だと言うこともあって、
その量はやや小振りだが、その類を見ない輝きと香りに食通である諸侯の彼等は当然刺激される。
何より彼のことは当然耳に入れており、情報を武器とする彼等にとって、彼の存在価値は今や計り知れないものへとなっていた。
さっきまで彼等がクウちゃんを微笑ましく見る一方で、その内ではギラギラと欲が溢れているかのように私には見えたぐらいなのだから。
そしてより珍しい物、より美味であり華美である物を望む彼等だ。私に向けるその視線はまだかと催促するようであった。当然私が口に入れるまでは彼等はお預けである。
しかし、みんなの差し入れとクウちゃんは言っていたが……これは実質私、ヴェラ、パーシャの三人への差し入れだったんだろうな。
彼は私の(国の)仕事に口を挟むことは決してしない。ただ、困った時には手を貸すと、私に優しく囁いてくれた。
う~む、この愛情がタップリと詰まった果物、本来なら私達三人だけで食べれたのでは?と、少々食い意地の汚いことを内心ごちり、目の前のお皿に乗った果物をしげしげと眺める。
リウの実に似ている。水々しい潤いが目で見て良く分かる。そして、照明に照らされた実は光を反射して美しく彩る。
更にその果実の中には大小の煌めく星々が……比喩でも冗談なくキラキラと光輝き散りばめられた星の種?
まるで星空をそのまま切り抜いてしまったかのように、その輝きを宿らせていた。
ドキドキと高鳴る鼓動が聞こえる。ゴクリ……自然と喉が鳴り、お皿に添えられたスプーンへと手を伸ばす。
クウちゃんは私の膝の上にゆっくりと乗って座り、お腹に寄り添うようにして私を見上げていた。
マスクの下半分の口内口を開け、スプーンで掬った果実を口の中へ運ぶ……その瞬間私は……甘美な世界に酔い知れた。
「みなさんもめしあがってくださいなの。ささっ、たべてたべてなの」
早く早くとテーブルの下にから顔を覗かせてせがむクウちゃんに、諸侯の貴族達も流石に顔を綻ばせる。
そして待ちわびたかのように次々と口に運んだ彼等は私と同じく、甘美な世界へ旅立つのだった。
皆当然口を閉ざす。否、喋れないのだ。また来ちゃいました、このサイレントワールドに! あぁ~何度目だろコレ。
ものっ凄く美味ッッッッしいぃぃぃぃぃ!!! リウとは似て非なるもの。水々しい実からは想像も出来ないくらいに濃厚な味。
その実から想像したスッキリとした透き通った味わいを予想していたのに、いい意味で裏切っていた。
これはハチミツとかの甘さではない。一般的に流通している砂糖類とも違う。私の知っている、どの果物の甘さともやはり違う。
なんて表現したらいいのよ……まるで伝説の聖杯から僅かに取れる聖水を、更に煮詰めて濃縮したような……
そう、まるで極上の酒のように、永い時を掛けて熟成させた……って、何を言っているのかよく分からなくなってきた。
もうどうでもいいや~、とにかく~あぁ~なんかしゃ~わせ~♪ クウちゃんな~でな~で~♪
「おくちにあったようでうれしいの。すたーぷらちなめろんもきっとよろこんでいますの」
まさにこの果物は星空を切り取ったスタープラチナと呼べる王果だ。
カチャカチャ……しーん。会議室から常に聞こえてきた喧騒も、この30分の間は鳴りを潜める。
各々余韻を残しながらも満足し、我に返ると目の前に木箱が置いてあった。そしていつの間にかクウちゃんの姿は消えていた。
それと会議室で私達が使っている円卓の中央に、スタープラチナメロンが5個程ポツンと置いてある。
更にその横には銀の盆に盛られたフルーツ山があった。あれらは1つ1つクウちゃんが私達が夢中になって食べている間にカットしてくれたんだと女中が教えてくれた。
あ、にゃんこスプーンまで用意してある。
さしずめお代わり用と言ったところか。一種類の果物じゃ物足りないと思って、急遽リュックから用意してくれたのかな?
プルルやコルルの実といった希少な果物に……東の大陸で流通している果物もいくつか見かける。
1つじゃ物足りない……1種類じゃ物足りない……食べる量もその人に合わせられるように可愛くカットしてある。見栄えに拘る彼等にとって、こういう配慮は何よりも有難い筈だ。
彼の人に喜んで貰いたいと想う気持ちから出る、そんな細かい気配りに私は彼の愛をヒシヒシと感じる。
あ、ヴェラもパーシャも目の前の箱に目を白黒させている。……ひょっとして、コレがお昼に言っていた例のクウちゃんのお土産か!
わかった瞬間に胸の内に広がる心地良さに舞い踊るも、次の一言で一気に現実に戻される……
(?)「んっんん……陛下。この果物(円卓中央の5個)の分配について、早急に議題にあげたいと思います。あと、盆に盛られた……じゅるり……数々の果物についても同じく」
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「意義な~~~し!(食わせろー!)」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
クウちゃんのばかぁぁぁぁ!!!!!! 確実に今夜の会議は徹夜となりそうだ。それとこの件(果物の件)については、
もうお前らで適当に分けろと本当に口に出してしまった……やってられないわよ、ほんと……
ふつおたコーナー(MC:たまご丼)
ペンネーム「うちの団長がおかしい?」さんより頂きました
Q:うちの団長が次々と訳の分からん装備を開発しようとしてます……俺はどうやって団長を説得すればいいでしょうか?
A:相手を理解してあげなきゃダメダメ! 最初は大抵そう! 理解されないものが後々の世で称賛を受ける! まずは相手の意見を全て聞いて見てから動くこと! うちの団長がおかしい?さんならイケルイケル! というわけでシーユー♪
平団:団長……今度は何をお作りになられたんですか!?
団長:ん? 竹炭ブレードに竹炭シールド。こっちは竹炭ヘルムに竹炭ブーツ、これなんて傑作だ! 竹炭ガントレット!……後は竹炭かたびら……ふふふ……竹炭のパンツとこれらを我が団の正式武装とする!
平団:……今までお世話になりました。




