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こうていどんなの

ブクマ699件! 感謝です! そして、 閲覧して下さる皆様に感謝を!


お詫びを……自己の都合により更新が遅れています。ステータスのレベルと数値の変更が間に合わないのですが、載せます。後日修正しますのでお許し下さい。

 オレンジ色のガラスの器。切子丼(きりこどんぶり)と言われた物で、この世界の人達から見れば、それはまるで宝石のように輝く美術品に見えた。そして、その丼に描かれた模様は、今は無き故郷の景色を写したものであった。


(エーコ)「こ……これって……」


 少女達の胸に忘れられぬものがそこにあった。


(シエナ)「村の井戸からぐるっと見た……あの景色だ……ぐすっ……」


 六人の少女の故郷の村の中心には、共用の古井戸が1つあった。そこから見る夕日に照らされた村を、360度見渡せた。丁度六人で手を繋ぎ、井戸を輪で包むようにして、夜の戸張に包まれる村をくるくる周りながら眺めたものだ。


(リア)「ぐすっ……ここ、私達の家だ……」


(ニア)「クウちゃん……ぐすっ……」


(レア)「綺麗……ぐすっ……」


 今はもう、心の中でしか見れない景色。だけど、目の前の器は夕日色に染まったあの思い出を、時を止めて形と()していた。


(ルカ)「・・あ・・っ・・た・・か・・い・・ね・・」


 丼を両手に挟み一人呟く。誰に言うわけでもなく。


(エーコ)「食べよう。残しちゃダメだよ、みんな」


(シエナ)「残す訳ないよ。あっ!?」


 スプーンも同じガラスでキラキラ光っている。しかも自分とクウちゃんがスプーンの端で抱き合っている。デフォルメされた、可愛いらしくあしらったそれは、使うのを躊躇(ためわ)らすほど美しかった。


(リア)「ちゃんと私達三つ子のも違う……」


(リア)「耳の長さと身長の違いをちゃんと知っててくれてたんだね……」


(レア)「家族以外で気づいた人っていなかったのに……」


 同じに見えるスプーン。だが、微妙に違うそれは、三つ子だけにしかわからない……いや、ひとりの神はしっかりと見ていた。


(ルカ)「・・あ・・っ・・た・・か・・い・・ね・・」


 もう一度同じことを呟く親友に頷く五人。既に満たされた六人は、目に涙を貯めていた。


 意を決してオレンジ色の丼の蓋を取る。そこに見えたのはキングカイザーの角切りの刺身とイクラを上手く並べ、お花畑のように彩る海鮮丼であった。キングカイザーの刺身と盛られたイクラは宝石のように輝いていた。


(エーコ)「いただきます。……………!!!!!」


 スプーンで掬い、口へと運び、舌で味わう。すると……少量忍ばせた、ピリリと効いたコショウのアクセントの風味に驚かされる。

 そして、その後に広がるのは、キングカイザーの身をゴマ油と醤油でヅケにした切り身が更に舌の上で蕩け、酢飯と混ざり合う。

 口の中を押し寄せるキングカイザーの角切りの身とイクラの旨味が解けて合わさり、得も言えぬ旨味の天国が開かれる。……有り得ないほどに旨い。

 口の中でどんどん解けて広がる至福の時。そして、そこから驚くべきことに、花の香りが口と鼻にただよって来る!


(ルカ)「(・・サ・・ク・・ラ・・だ・・わ・・!・・?・・)」


 サクラの塩漬けを米と一緒に炊き、土台を支えるシャリはサクラ酢飯となっていた。もちろんこれは例の部屋で咲き誇っていたサクラであり、桜神酒でも使われた物である。

 淡いピンクの酢飯は華やかで、余すことなく持っている力をより上品な土台として、丼を(ささ)えていた。


 この桜を使った意味は見た目や味もさることながら、ルカちゃんは理解していた。自分が彼と初めて結ばれた時に舞っていた花びら。つまり、愛のメッセージであった。


(ニア)「(あうっ!! クウちゃんダイレクトだよ……)」


 無論、桜のことはルカちゃんが散々煽った経緯(いきさつ)から聞いているので、五人はその意味を知り、真っ赤な顔になる。ルカちゃんだけは先に進んでいるせいなのか、真っ赤にはならないものの……その内なる心は激しく燃えていた。

 恐らく今夜、その身に触れられたら自分の今の気持ちを抑えることができない。確実に暴走すると……つまり酔っていた。


(エーコ)「(美味しいよ~!!!! たまんないよ~。猫人族でもないのに、肉より魚派になる~)」


 声を発することができぬまま、黙々(もくもく)と食べていくと、ついに彼の十八番のネタが飛び出す……


(シエナ)「(キターーーーー! ぺ、ぺ、ぺ……)」


(エーコ・シエナ・リア・レア・ニア・ルカ)「「「「「「(ペロ!!!!)」」」」」」


 いつかは出るとは思っていた六人だったが、半分ほど食べていくと丼の底に真ん丸のペロが埋まっている。


(エーコ)「(お宝発見! あははは! しかもにゃんこのかお。クウちゃんってこういうところも手を抜かないよね)」


 ただ、これをそのまま食べればいいの? そう各々に疑問を(しょう)じたところで、後ろに控えていたスタッフさんが銀のトレイに何かを乗せて近づいて来る。


(スタッフ)「失礼いたします。こちら、キングカイザーから取った出汁(だしじる)と緑茶を混ぜた物でございます。お好みに合わせて(どん)の端からそっと流してお召し上がり下さいませ。それではごゆっくりとお楽しみ下さいませ」


 そっと置かれる四角い紅い箱。角に中の湯が出るよう、(つば)がついている。所謂(いわゆる)、蕎麦湯を入れる湯桶だ。


 六人は一度顔を合わせて頷くと、ゴクリと喉を鳴らし湯桶を手に取る。そして、言われた通りに器の端から少しずつ流していく。するとペロが出し汁と共に溶けて混じり合う。立ち(のぼ)る旨味を(ともな)った湯気と、桜の塩漬けが華開き、更に()える丼。この仕掛けに上品に我慢して食べていた彼女達もとうとう殺られてしまう。


 その結果……もうそこからは一心不乱にかきこむことで、食に支配される。お行儀良くしたかったが、食欲と言う本能に打ち勝てなかった。


(エーコ)「(ぶはぁ~。・・・・し、幸せだぁ~)」


 もう、ミロのミの字も六人の頭や心になかったと言うか、サッパリと忘れ去られていた。例え一時(いっとき)だけかもしれないが、ある意味で心に負った傷は塞がり、優しく心を包んでいた。そして、それは最後の丼の底に描かれた想い(絵)を見て完成した。


(シエナ)「クウちゃん……うん。たくさんしようね」


 丼の底にはデフォルメされた自分とクウちゃんが描かれていた。向かい合うように半身の二人はキスをしていた。


 本当は味の事だけを考えると、お茶漬けはしない方がよかった。だけど、本来の予定とは違う形を取ったクウちゃんであったが、この演出の為に器の底は、食べ終わった時に綺麗な形で見てほしかった。そこで味よりも想いを優先し、〆に桶湯を用意した。


 僅かであるが、味を犠牲にしたとしても、その差は極僅かでしかなく、その差を殺して得た物は実は大きかった。


 丼の底に桜の花弁がまだ数枚舞っている。自分と愛する人を祝福してくれるように描かれた想いに、六人の少女達の笑顔はずっと止むことがなかった。



 ………………

 …………

 ……

 …



「ぱぱさんとままさんのぱいつつみ……はわわぁ~♪ やさしいのにふかいふかいこくがあるの~。クウちゃんこのぱいつつみをでんどうこれくしょんにするの」


 俺のおぼんで複製して、いつでも食べれるようにする。もうこれは、1週間に一度は食べないと落ち着かない。そんな病み付きになるパイ包みである。もぐもぐ頬張る俺をエリオットさんは恐縮していた。


(エリオット)「(いやいやいや! 御三方の料理の方が……特にライネス様とクウ様は抜きん出ている。いや……料理長殿も全人に向けてでなければもっとお力を発揮したのでは!?……)」


 ……他人の芝生は青いと言ったものである。ようは……みんながみんな、他の三組からそれぞれ感じるものが多かったディナーであったと言うことだ。凄く有意義である。


(ミカ)「(しゃ~わせ~♪)」


(ライネス)「(……花を塩漬けにするとは……恐れ入る……クウちゃんは気づいているのかな? 最後に湯を入れる事でより花の香りがより開いて、奥底に眠る旨味が足されたことを……)」


 もちろん、意図せぬ偶然なのでたまたまであったが、ライネスさんはそうは思っていないようだ。深読みのしすぎである。


(料理長)「(脱帽です……スプーン料理……たった一口に広がる宇宙。……これは早速取り入れねば……)」


 料理長は非凡なライネスさんが、主に勝利した一件から、熱の入れ具合が変わっていた。憧れなのかもしれない。俺は知らなかったが、実は料理長は俺と真剣料理対決をしたかった。これはライネスさんに触発された影響である。その変化を俺は嬉々として受け入れたい。


 そして、今回の〆に俺は感想を()べる。


「クウちゃんはすべてのおくさんのために。ぱぱさんとままさんはアスカくんのために。ライネスさんはかぞくのために。りょうりちょうはここにおとずれるすべてのひとのために。きょうはさいこうのでぃなーでしたの。…………ふふ、ふふふなの」


 ニッコニコしながらちょっとだけ悪い顔? をする一歳児。各々はそんな俺を見て怪訝に(うかが)う。


(料理長)「クウ様?」


(ライネス)「クウちゃん? ははぁ~♪ 儂はわかったよ。あははははっ」


(エリオット)「クウ様!?」


(ミカ)「どうしたのクウちゃん?」


「さぷらいずをきかくしたいの……その————————なの」


 やっぱり幸せはより多くの人と共有したいよね。今日集まってくれたのはたった1000人と猫庭の楽園の住人のみ。もっと多くの人に味わって欲しいと思ったらマズイかな?


(料理長)「あはははははっ。畏まりました。ではセイギフト側はライネス様にお任せしますか。陛下によろしくお願いします」


(ライネス)「ああっ、任せてもらおう。ついでに挨拶がてら、エヴァ陛下のところに寄るので、その(さい)にも話してみよう。クウちゃんはこれから忙しそうだしの」


 やっぱりマリアちゃんのお父さんだ……娘の意地悪な性格はお母さんのせいだけではなさそうだ。


「あうっ!! その……きょうしゅくですの……あ!? ぱぱさんとままさんにだいじなはなしがありますの!」


 俺のちょっとした企みをライネスさんにお願いし、アスカくんの介護のモニターの件を、ロジャーさんとドッペルナンバーズを交えて話すのであった。いや、下の世話も含めた内容だけにね……御両親の許可がないと、いくらなんでもマズイから……


 ………………

 …………

 ……

 …



 今回用意する場所は一回目と同じ桜が舞うあの場所であった。これはエーコちゃん達6人の希望であると言うのと、ネイちゃんやミーナちゃん達も一度見てみたいと強く要望があったからだ。


 ただ、全く同じと言うわけではなく。とんでもないサイズのお布団の準備や、万が一の時の為の手配の準備。フーコもその辺りは抜かりがなく、俺が言わなくても既に準備をしてくれていた。


 そして、今日はエーコちゃん達だけじゃない。ミーちゃんともらぶらぶをする。更にサーちゃんやトーちゃんにドナちゃんまで……


 ……サーちゃんは分かる……でもトーちゃんはいいのか? だけど本人はらぶらぶされる気まんまんである。その為の依り代も準備し、男の立場から意見を見れると言うことで、にゃんこ同盟に迎え入れられていた。


 落ち着け俺……セルフ猫じゃらしだ。左手に持った猫じゃらしをフリフリして「にゃっ!にゃっ!」とじゃれる。


 俺がここまで落ち着かないのは別に理由があった。それは皇帝丼を試行錯誤してる時だった。ミコトさんとマコさんにエーコちゃん達の故郷の村の土を持ち帰って来てもらい、器の丼を作る時……ステータスを見て驚いた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【名前】再生神ミラ・クウ

【年齢】12

【性別】男

【種族】猫神族

【クラス】着ぐるみ師・再生神


【レベル】 50

【HP】149/149+10000+5074:50%UP

【MP】2470001/2470001 +[1236250・50%UP]+2500

【力】53+7000+3526:50%UP

【技】149+3500+1974:50%UP

【耐久】53+10000+5026:50%UP

【敏捷】194+5000+2592:50%UP

【魔力】14901 +[7450・50%UP]+2500

【運】53+100

【魅力】10149+50

【もふもふ】∞


【スキル】

家事LV1 農業LV1 細工LV3 もふもふ魔法LV2 [魔力操作LV3]+5 [MP回復速度上昇LV3]+5 双聖神魔法LV1 モンスターテイムLV5 主従契約LV5 [植物想造LV4] [植物成長促進LV4] [植物強化LV4] [植物操作LV4] [樹液精製LV4] [細菌想造LV4] [細菌操作LV4] [細菌成長促進LV4] [細菌強化LV4] [毒物創生LV4] [光属性魔法LV3] [光属性耐性LV3] [光属性魔法吸収LV3] [土属性魔法LV3] [土属性耐性LV3] [魔力強化LV3]+5 [MP上限値上昇LV3] [鑑定LV5] +全属性耐性LV5 +状態異常耐性LV5 +マナ生命変換LV5 +再生LV5 +HP上限値上昇LV5 +HP回復速度上昇LV5 +力強化LV5 +技強化LV5 +耐久強化LV5 +敏捷強化LV5+ +索敵LV5 演技LV1 明鏡止水LV5 純魔素LV5 純魔法LV1 神体進化LV1 双身魔闘気LV1 魔眼LV1 神魔調理LV1 魔素進化LV3+new♪ 魔素感知LV3+new♪ 魔素形状変化LV3+new♪ 魔素操作LV3+new♪ [擬態形状変化LV5] [身体軟化LV5] [身体硬化LV5] [気喰LV5] [魔喰LV5] 鉱物創造LV1 クロスリペアLV1 裁縫LV5 着ぐるみパッチワークLV1 着ぐるみフュージョンLV1 火属性吸収LV5 九重彩焔LV5 鉱物創造LV5 滑舌LV5


【ギフト】


神創魂LV1 リバイブLV1 ステルスシステムLV5 並列思考LV1



【アビリティ】

究極のマナ味 着ぐるみクリエイト 究極の抱き心地 育成速度遅延 言語翻訳・翻訳 神力 意思疎通 サーバント召喚 [聖魔樹の華香] [地脈吸引] +急眠快復 調理昇華 猫庭の楽園 [補食摂取] [食の経験] 正夢クリエイト にゃみんぐ 豊穣の雨 精力増強 性感度増強 雌雄成長体+new♪ 


【加護】

創造神ミラ・ミケオロンの加護

破壊神ミラ・アスリロンの加護

サーヤ女神の加護

トーヤ男神の加護

聖邪龍皇アドアトラスの加護

魔素の加護


【契約】

聖魔樹リディア【従】

聖魔混合獣クリス【従】


【着ぐるみ】

虹蛇の着ぐるみ【着】

ゴブリンの着ぐるみ

たまうさの着ぐるみ

魔陸かにの着ぐるみ

一角ウサギの着ぐるみ


【システム】

クウシステム


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 さ、再生神!!!!? な、なんじゃこりゃ~~~~!?


 再生神ミラ・クウって……どういうこと? 知らないうちに俺は姉弟になってしまったということ? ミラって姓は最高神に与えられる姓なの? それにスキルじゃなくてギフトっていう別の項目まで増えてしまっているし、このクウシステムって何?


 あ……いかんぞこれ……多分、シークレットメニューがバグったか、開けてはいけない類いの覚醒をしたかだ。ここ最近のことを思い出すとアーちゃんの所へ行った件と絡んでいそうだ。


 アーちゃんとらぶらぶした影響で覚醒したか、マムさんとのバトルで俺は力を使い果たした時に何か起こしたか……


 目が覚めた時にマムさんは生まれ変わっていたし……とりあえず何はともあれ確認しますか。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【神創魂】


 神となるべく魂を再創する力。リソースの領域内でのみで魂核を保護し、新たな創魂を生み出せる原初の力。ただし、無となり魂核を消失してしまった創魂を甦らせる力は、レベル5にならないと発現せず。また、全てのレベルでの使用行使はシステムにより、各種の制限を受ける。再生神ミラ・クウのオリジナルギフトの為に如何なる依り代であっても複製、奪取は不可。


【リバイブ】


 神羅万象しんらばんしょう)にて癒しの効果を発する治癒の力。その範囲と定義はない。それ故に行使の消費に多大な対価としてのMPを消費する。再生神ミラ・クウのオリジナルギフトの為に如何なる依り代であっても複製、奪取は不可。


【ステルスシステム】


 全てを隠し隠蔽する力。その力はステータスの閲覧防止のみ成らず、認識阻害や姿の隠蔽等にも応用ができる。それ故に範囲と定義はない。再生神ミラ・クウのオリジナルギフトの為に如何なる依り代であっても複製、奪取は不可。


【クウシステム】


 第4特例指定神である再生神ミラ・クウのとして、その力は他のシステムの干渉や制限を受け付けない。第1~3は第四のクウシステムによる干渉を拒否できない。第四システムは第1~3システムに干渉できるが、システム自体の改編はできない。干渉できるのは固定された事象のみ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ……と、こういうことになった俺は平静を取り戻すのに苦労してた訳である。だからエリオットさんとミカさんの作ったパイ包みは俺の心を癒す最高のご馳走であった。


 俺があのパイ包みにはまっていたのはそれのせいでもあった。


 話はそれだけではなかった……色々と小難しい説明はあったが、説明を読んで開花した原因を探ると、やはりマムさんとのバトルが原因だと感じる。俺は癒し専門の力が多い。それにマムさんの身に起こったことを想像すれば、確証はなくとも間違いではないと思う。


 正直これらの力はミーちゃんやアーちゃんの次元の世界の話になる。俺が身に付けていい力なのか……だけど気にしても仕方がない。らぶらぶの後に打ち明けよう。


 あ、そう言えば……リバイブを試しにイクラにやったら……稚魚が産まれました。あれには驚いた。すぐにスタッフに連絡して隔離したけど……キングカイザーの変異種の養殖に成功しそうだ。


 俺としては嬉しい誤算だった。ただこの力は凄い。ホントに定義も何もない。再生神かぁ~……難しく考えないで、みんなの笑顔の為に使うことに俺は決める。大丈夫。みんながいるから間違ったことにはならないさ。


 そんなこんなでじっとお布団で待っていると、後ろから抱えられ、振り向く。俺の奥様達だ。また俺の理性の飛ぶような姿の彼女達。シースルーのランジェリーが目に写り俺はゴクリと息を飲む。


 ふ……美しい。


 双子はお揃いのピンクのランジェリー……いい。


 ミーちゃんもアーちゃんも髪の色と合わせた妖艶なランジェリー……綺麗だ。


 エーコちゃん達は顔を真っ赤に上記させ、各々限界まで羞恥心に耐えて……


 ブチッと……俺の理性? 紳士? 無理無理無理。これだけの見目麗しい美女達に囲まれて理性を保てるほど俺は賢者でなかった。



 ………………

 …………

 ……

 …



 私、エーコはとうとう夢でなく、現実でクウちゃんと激しくキスをしている。夢にまでクウちゃんとのらぶらぶ。彼に少しでも尽くしたいと想い、ああしよう、こうしてあげよう、等々……そう、あの汚された経験ですら糧にしてクウちゃんを気持ちよくしよう……そんな風にも愚かに考えていた時期がありました……


(エーコ)「●★▽〒°◆◇♀〒▽●☆△▽♡♡」


 キスは口から徐々に下へと下がっていく。そして、解放された口はやっと息を吸い、吐いた言葉がこの謎言語である。予想と違い過ぎた。ある程度は気持ちいいと想像していた。エッチだもん。そういったものだと思っていたが、まったくの別物だった。


 よく、激しく燃え上がるなんて言葉を聞くが、私は何言ってるんだろ程度に思っていた。男達との行為はただ汚らわしく痛く、時には無理やり(たっ)せられる……ただ……ただ……むなしくて……辛いもの……


 が、クウちゃんの場合は全然違った。まさしく『燃え上がる』、その言葉がぴったりと言う状況である。キスから始まったクウちゃんとのらぶらぶは体の中に燃え上がった炭でもぶち込まれたんではと感じるほどに私の体はおかしくなっていた。


 既に目はチカチカして頭は何度も真っ白になる。その度に体中は未知の甘い痺れが駆け巡り、自分がどうなっているのかすらわからない。思考がまとまらない。叫んでいる? 何かに必死に力を入れている? その程度しかわからないのだ。


 ただ1つだけ分かることがあった。喜んでいる。体が貪欲に求めている。理不尽なほどに凌辱(りょうじょく)されてきた体が負債を取り戻そうと必死に求めている。私達はあの地獄のような責めを乗り越えてきた。その見返りとしての快楽が今一気に帰って来た。


 快楽の極地に翻弄(ほんろう)されながらも私は受けとることができる。クウちゃん、もっと好きにして! もっと感じて! 私を殺してもいい! (たと)え死んでもかまわない! 


 ぐしゃぐしゃの顔をしてたと思う……私は朦朧(もうろう)とした中でクウちゃんの背中に手を回し優しく叩いた。ポンポン……ただそれだけのことだった……


 私の今の極大な想いを伝える(すべ)がこの程度しかない。あぁ~残念。感謝……愛……この2つが私の中で溢れているよ、クウちゃん。彼を下から見つめ会う形で私は微笑むのが精一杯だった。


 ………………

 …………

 ……

 …



 クウちゃんがありありと驚いている。エーコちゃんの奇跡に戸惑っていた。それはクウちゃんと既にらぶらぶを経験したことのある妻達も同様であった。1つとなり、繋がった状態であるクウちゃんとのらぶらぶの最中に、彼をまっすぐに見つめて優しく手を回し、その背を優しく触れるなんて……ましてや微笑むなんて……


 絶対に真似ができないと心の中で呟いた。それだけにどれ程の想いが込められているか、想像を(ぜっ)する。我に返ったクウちゃんがらぶらぶを再開する。凄く優しく、負担をかけないように、緊張した空気をクウちゃんから感じ取った。


 創造神であるミーちゃんは自分が産み出した少女を見つめる。自分もこれから彼に身を差し出す。彼に愛される資格がないにも関わらず。その胸中のせいか、今起きた少女の奇跡に胸が締め付けられ……羨望の眼差しを向ける。


 エーコちゃんとのらぶらぶが終わり、シエナちゃんとのらぶらぶが始まる。そっと近寄り手を握らせてもらう。凄い娘だ……創造神である自分よりこの瞬間は偉大と胸に想いをしまう。そして、大事な何かを分けてもらう……不可能を可能にした少女に勇気をもらった私は……。


 妹がこちらを見ている。その顔に変化はない。だが、何を思っているかは分かる。……哀れと思っているんだろう……あぁ……だけど私は藁にもすがりたいんだよ……その為なら……


 今回はエーコちゃん達から始まり双子……そして私の順で最後がアルテイシアだ。初めてのらぶらぶの順番なので、既にらぶらぶをした妹やアイナさん達は私達の後である。

 クウちゃんの成人男性になれる時間は、私の与えた加護による30分だけだからな……そこは男の娘でも良かったのだが、気を遣ってくれたのだから、素直に従う。


 しかし……トーヤの後と言うのが、なんとなく納得がいかない。妹のサーヤも兄に見られるのを凄く嫌がったが、依り代のメンテを条件に渋々納得させられていた……


 こうして私の想いが頭の中で問答を繰り返しているうちに次々と順番が過ぎて行く……そして、サーヤの順番が来た。

 前世で経験済みだから少女達よりは落ち着いているように見える。私の番は後少し……エーコの姿が私の気持ちを後押ししてくれた……後は瞑想でもして待とう……全てうまく行くため……みんなの笑顔が絶えぬ未来を創るため……私は全ての母にして罪人……その想いは揺るがすことを赦されぬ……


 ………………

 …………

 ……

 …



 空夜さんと、とうとうすることになりました。前世では子供は三人産みましたし、男の人に困るようなことはなかったので、それなりに自信があったのですが、なんなんですかこれ!?


 こんな快感の(うず)の中で、エーコちゃんはあんなに微笑んだ顔と、想いに溢れる行動(手を優しく触れたの)ができたの!? 


(サーヤ)「ん゛♡あ゛♡あ゛♡あ゛♡——ひんじゃう゛♡——」


 ……のに死ねない! 往くことができない。この依り代が特別だから往けないし、無意識に自我が神力によって保護されているのもわかる……だけど兄に言いたい……感度を1割程度に抑えても、これ無理だから!!!

 既に依り代の仕様により、何度も強制的に往かないように抑えつけられたのか、そのためにとても苦しい……感度が本来の受ける一割以下でも!? ん゛♡あ゛♡あ゛♡あ゛♡——!!!! クウちゃんしゅごいいィィィィッッ♡——っと、もう私は乱れに乱れている。


(サーヤ)「☆□♀△●○♀□◇◎▽▲△★◎■□♂♀〒▽」


 アビリティーやステータスのせいであるだろうが、この依り代は兄がそれも()まえた上で用意してくれたのに何が!? 実は、私の依り代だけ感度を上げるような設定にしている!?

  いやいや、兄はそんな意地悪をする人じゃない。しかも空夜さんの為に用意した依り代だ。私達の依り代は、クウちゃんに快楽を与えることを第一の目的で作り、構成したのだ。それは私も一緒に作製に付き合って見ていたから分かっている。


 その証拠にクウちゃんは前のエーコちゃん達のように、反応を見て加減を気にするようなことはしていない。むしろ少しずつペースを上げて、私の反応を安心してらぶらぶをしている。それはこの依り代がいかに優秀なのかを証明していた。それにクウちゃん専用の依り代と言うだけあって、その相性はクウちゃんにも影響を与えていた。


 だからクウちゃんは既に全力で飛ばして来ていると予想する。まあ、そのせいで私はずっと究極の快楽を浴び続けている。だから兄さんを後でしこたま殴ろうと決意する! バカバカバカぁーーーー! それは……クウちゃんが往かないと私も往けないからだ。この設定にした兄を恨む。そして、依り代の作製を兄に頼るのでなかったと後悔していた。


「サーちゃん。はぁ~はぁ~♡」


 クウちゃんが甘い声に(とろ)けきった顔で私に話しかけてきた。クウちゃんがらぶらぶ中に話しかけて来る事はあまりなかった。過去のクウネルを見た限りではだが……


 返事ができない私は目で問い返す。すると……


「手加減してたら終わらないから少しだけ……本気でいくの……」


 は? さっきから全力じゃなかったの? 息も()えだえな私は、周りにいるみんなに目で助けてと訴える。


(アイナ)「骨は拾うわ……サーヤさん……貴女のことは忘れない……ぐすっ……」


 ちょっと!!!! 破壊神ですらこちらに同情の視線を向けて……泣いている!? う、嘘よね? そんな涙を貯めた目で……ガチだ……


 その証拠にクウちゃんが私をひっくり返して四つん這いの格好にさせる。


 これにはみんなざわついた。 クウちゃんが初めて違う態勢を取らせたのは、私が恐らく初ではないだろうか?


(サーヤ)「(ま、待って!? んひゃあ!!!?)」


 そこから先は……恐らく現時点でクウちゃんから与えられた快感数値が……瞬間にせよ……総合値にせよ……この瞬間、新記録を叩き出したことに間違いないと思う……


 荒れ狂う快楽の前に私は意識を堕とした……いや、強制的に堕とされたが正しい。もう依り代云々……神力の防護すら吹き飛ばしたそれは……10級神詐欺だと薄れていく意識の中で私は抗議していた。


 ………………

 …………

 ……

 …



 双子が散った? 最悪だ……こんな(いき)り立った狂戦士(バーサーカー)モードのクウを渡されても困る。

 兄の奴はクウの好みに合わせたのか、ボクっ娘の健康的で日に焼けた云々かんぬんで(あお)ると言ってたが……結果を見れば私は、そんな奴の後に、更に野獣と化したクウを渡され……究極とも言える快感のらぶらぶをされてしまっている。


 もちろんそんな状態のクウだが、一応は優しくしてくれてはいる……いるが、手加減ができていない。

 だけどおかげで私は心の中で色々と引きずっていたものがあったから、逆にこれで良かったのかもしれない。そして、究極の快楽に耐えられるのは私くらいな者だろう。


 その証拠に私は最初から四つん這いになってクウを迎え入れた。プラトニックならぶらぶも良かったかも知れないが、二人だけで過ごした創造宮で時間で、既にクウの(こころ)はもらっていた。

 妹の誘いも私を想い、手を取らなかった……共に背負い……償い……支えてくれると……私を選んでくれた。その前にあったエーコ達の両親に関しても分かってくれた。


 あのときに私はクウとの間に溝ができると……内心は怯えていた。あのぽかぽかとした笑顔に心……いつも癒しを与えてくれるクウに拒否をされる日がもし続いたら……私の心は堪えられない……だって……既にボロボロなのよ……


 告白しなければいけないことがあると知っていてくれて、彼は待っていてくれる。だから、この身を捧げることくらいなんてことはない。

 好きなだけ私の身を(むさぼ)ってほしい。彼の全力を受け止められるのが、私にできる愛だから。


 そして、いつか謝らせてね……そして、可能なら妹と私の産んだ子と共に……


(ミー)「はぁ~はぁ~……クウの全力はその程度か? 遠慮はいらぬぞ?」


 周りの面々は空いた口が塞がらないようだ。かくいうクウもまさか、自分の方が先に果てるとは夢にも思わなかったんだろうな……私も虚勢を張っているがギリギリである。

 でも……ギリギリだろうが彼の全力を受け止めた……それはこの狂った想いの成せる技だ……私は創造神よ…… 


 そこらの女とは違う。究極にして至高の神であり、誰よりも罪深い罪人……そんな私に降り注がれる愛なら何度でも受け止めようぞ……それが私にチャンスをくれ……癒し……支えになってくれたクウへの愛だ。

 狂っているかもしれない……彼を傷つけているかもしれない……だが……それでも歩みを止めることがもうできない!!!!! 彼と妹と子達が……いつか幸せになるのなら……そして……私の子達が二人によって壁を越えれば……私はその時まで居なければならぬ……その奇跡とも言える、(かす)かな道しるべをクウが差し示してくれた。私は止まれない……私の宿願(しゅくがん)を叶えるためにこの身は……


 クウが私を正面に向かせ抱き寄せる。そして自分の首に顔を抱くように優しく抱擁してくれる。みんなどうしたの? クウが私の何かを感じ取ったのと同じく、みんなから見ると今の私は凄く痛々しく見えたらしい。それが分からぬ私はしばらくクウの抱擁で癒されていた。


 妹のアスはよほど見るに耐えれなかったのか、背を向けていた。…………クウとの赤ちゃんができればいいな……巨大な快感の余韻を受け止めて火照った体とは裏腹に私の心は何故こんなにも冷めている……だから……ほんの僅かなこの時間だけ、抱擁されているこの温もりから離れる、その刹那の間……私は幸せな現実逃避をした……創造神なんて者に生まれたくなかった自分を忘れたくて……


 クウのもふもふはどこまでも私を癒してくれた。

ふつおたコーナー(MC:たまご丼)


ペンネーム「大人になります」さんより頂きました


Q:ボクは今夜、大人になります。本当は凄くいけないことだけど、この経験が多くの人の助けになります……だけどやっぱり! 恥ずかしいです! ボクはどうしたら良いでしょうか。


A:恥ずかしがっちゃダメダメ! 人のために恥をかくなんて素晴らしいこと! だから、恥じることなく今をたのしんじゃえ! 大人になりますさんならいけるいける! というわけでシーユー♪


ドク娘:ではアスカ様のお父様とお母様。マスターの(とぎ)を勤めに参りますの。どうぞ安心して下さいなの。


エ:そのなんだ……やっぱり不安だ! こっそり覗いたらダメか? アスカ……


ミ:貴方! 私だって我慢してるのに……でもそうね……ねぇアスカ? お父さんとお母さんが側で……


ア:ぷしゅ~~~……


ドク娘:堕ちてしまったですの。マスターはやはりオリジナルそっくりですの……(うーーん……モニターができないの……)


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