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ふっくら。ほかほか。あーんなの

ブクマ629件! 感謝です! そして、 閲覧して下さる皆様に感謝を!

 レストランホールは大勢の人で賑わっていた。そして、この晩餐は今までと違い、北と東の女王が揃うと言う、記念すべき日でもあった。両陣営の騎士団や警備が緊張するかと思いきや……


(マリア)「まあ!? じゃあ、クウちゃんともう一晩を共にしたんですか!?」


(エヴァ)「ええ。彼の優しさに触れてもう、身も心も差し上げましたわ。ですが、それで東の大陸と距離を取らせるとか、行かせないとか、そういったことを言うつもりはないのですよ、マリア女王よ」


 腹芸の得意な両者も今夜はのほほんと会話をしている。恐らくそれは初めてのことじゃないだろうか。


(マリア)「ありがたいわ。ふふふ。クウちゃんを東の大陸から追い出してしまったから……私にはあれこれ言う権利はないけど、優しくしてあげて下さい。……それと羨ましいですわ~。アイナ先生との一件で私もおおよそは知っていますからね。クウちゃんとの一夜であれば、私も女として相手をしてほしいですわ……で、どうだったんです?」


 二人の女王は俺を話題にして……うん、いいんだ……そんなことで二ヶ国の平和が保たれるのなら…


 会場には両国の大臣や官僚の方々も出席して下さっていた。主な目的は俺とエヴァちゃんの関係のアピールと、ここ猫庭の楽園を交流の場に使って欲しいとの思いもあって、来場してもらっている。

 本当は両国もまだまだ同伴させたい人がいるのだが、こちらのキャパオーバーになると予想されたので(料理の準備もろもろの関係で)、500名ずつの計1000名の来場で我慢してもらった。


 そして、そんな両国の交流の中、綺麗なドレスを纏ったみんながテーブルに着いていた。アイナママの元に挨拶をしにくる者や、その他のメンバーにも人だかりができていたが、流石に口説いたりするようなバカはいなかった……な訳がなかった。


(?)「おい! そこの女。貴様だ! この私が相手をしてやってるんだ! 返事をせぬか!」


 神酒を飲みすぎて大虎になっているどこかの貴族の青年。金髪の癖毛を短く揃え、白が基調の正装された軍服が様になる。その容姿は普通の女性なら卒倒レベルのイケメンなのだが、相手が悪すぎた。


(アー)「外郎が……去れ」


(ミー)「クウがこの席を用意したんだ……我慢せい……」


(アトラス)「君。悪いことは言わないから立ち去るんだ……連れの方が青ざめているだろう?」


 俺は敢えて二人に食事してほしく……アーちゃんには悪いが、三人の特別テーブル席を用意させた。そして、父には二人の間を上手く纏めてほしくて、ダメ元でお願いしてみたところ、何故か二つ返事ですぐに聞いてくれた。何でもミーちゃんとお話したいことがあるそうだ。


(?)「も、も、も、申し訳ありません!! 若っ!! あちらに参りますぞ! ここで騒ぎを起こしたら只ではすみませんですぞ!」


 いかにもな爺やさんは主の腕を取り引っ張ろうとするが言うことを聞き方やしないボンボン貴族は(やかま)しく叫ぶ。アーちゃんもミーちゃんも、そのハッスル空気が尋常でない。そこに父もいるのだから尚更なのに……このボンボンはある意味では大者だった。


 このボンボンは北の大地の領主の息子、15歳の五男坊であった。彼がこんなに酔っ払っているのには理由(ワケ)があった。単純に言えば……


 エヴァちゃんに恋こがれていた。惚れていた。好き。愛している。朝の朝食には必ず仮面(マスク)パンを食べ、彼女を思わない日がないくらいに。


 彼女の側にずっと居たい。その一心で日々、武の修行に励み、4将軍になるために日夜努力して来たのに……父である領主から聞かされたのは、エヴァ女性陛下が結婚されたとの一報。しかも既にお手付き。その相手は東の大陸から音の聞こえた冒険者であり、希代の大魔術師と言われるクウ。


 その神秘の魔術とお伽噺としか思えない逸話は彼も聞いていた。一応は領主の息子。そこらの一般の者より情報がその耳には入ってくる。


 が、大半は尾ひれが着いた物だと思いきや……今現実として、五感の全てで味わっているもののどれもが彼をうちのめした。


 力? 権力? 財力? 品性? ここに来て水の一杯を味わうだけでも人生観が変わる。少しでも冒険者クウより自分の価値の高いところをみいだしたかったのだが……


(?)「『ぐすっ……エヴァ陛下……ぐすっ……』」


 爺やが優しく背中と肩に手を回してくれる。普段はこんな時でも俺をきつく叱ってくれる爺やがだ……俺はそんなに可哀想なのか?……


(アー)「……はぁ~・・・・そこの者。あと、従者よ。他の者の迷惑になる。場をわきまえて下がれ……我もこの猫庭の楽園の主、クウの妻である。そちらの者はその父君であり、死の森の主の龍皇である。逆鱗に触れる前に去れ……」


 彼の(つぶや)いた小声を聞き、心情を察したアーちゃんはヤレヤレといった感じで忠告をする。勿論、この爺やは三人が只者でないことを肌で感じとっていた。


 そこに追い討ちをかけるが如く、主賓の父君であり、あの邪龍皇と聞いて震えが収まらなかった。これが数日前に南の死の森付近で邪龍皇が現れた情報を聞いてなければ信じない戯言なのだが、目の前の御人も含めて格の違いに納得し得た。


(?)「龍がなんだぁ~!……寧ろ俺を喰ってくれぇ~……しくしくしく……」


(ミー)「クウに与えた加護が効いておらんように見えるのだが……」


(アー)「あれはクウちゃんを前にしないと効果が発揮しないのよ……」


 流石にこれだけ騒げばエヴァちゃんサイドも気付き、彼の父である領主が慌ててやってくる。頭をおもいっきり殴られた彼は、引きずられるようにレストランホールから追い出される。

 領主は聞けばアクアパレスのルンガと言う。非礼なマネをしたと謝罪し、頭を下げるのを三者はやんわりと受け、何事も無かったかの様に許すのであった。


(?)「……エヴァ様……俺……貴女のことが……ぐすっ……」


 ホールの外に追い出されて肩を落としトボトボと歩き出す彼。既にどうでも良くなっていた。見るもの触れる物も今の気持ちでは色褪せる。そうして何処をどう歩いたのかわからないうちに彼は1つの厨房に足を踏み入れた。


「なの? おきゃくさま? あららなの!? ど、どうしたの……なにかつらいことがあったの? おめめがまっかっかですの」


 ここの従者に囲まれた赤ちゃん。最初はぬいぐるみかと思ったが、宙に浮いてる赤ちゃんを見て俺は笑いが止まらない。


(?)「あはははははははっ。ありがとうボク。いやぁ~……憧れの女性陛下が知らない間に結婚されてて……失意のドン底だったんだけど。坊やを見たら一瞬で心が晴れたよ。なんだろうな……心の底からあの方を愛していたんだけど……俺の想いってこの程度なのかもな……って坊や? 坊やが何で泣いてるんだい? あっ!? 俺厨房に入っちゃ不味いよね? し、失礼しました!」


 坊やが何か言う前に俺は急いで出ていく。何だか冷静になってくると頭の鈍痛を意識し始めた。あー・・・・親父に帰ったらしこたまどやされるだろうな……近くの従業員にこの施設のことを教えてもらい一人で静かに飲めるとこがないか尋ねたら案内してくれるので早速向かう。

 この最上階で飲める酒とは如何に……ポッカリと空いた心を埋めるのが、毎度お馴染みの酒とは……足取り軽く向かった俺の跡に赤ちゃんが探しに来てくれたことに、俺は気づけなかった。


 ………………

 …………

 ……

 …



「はぅ……あのひと……エヴァちゃんのことを……」


 しょんぼりと肩を落とし帰って来た俺をみんなは優しく出迎えてくれる。アーちゃんからもらった加護は複雑である。


(スタッフ)「お帰りなさいませクウ様。お探しの方は屋上のラウンジにて一杯なされるようです。その……気になされることはありませんよ。これも仕方ないことですから」


「あいはざんこくですの……アーちゃんのかごがあってよかったとおもっていいのやらなの……はぁ~」


(スタッフ)「どちらにしろそれはあの方の問題です。ささっ! クウ様はこのキングカイザー丼……略して……えっと……」


「こうてい(皇帝)どん(丼)なの。こんかいはあまりかわりばえのしないくふうしかできなかったけど……きっとよろこんでもらえるとおもうの」


 少し不安気味に言う俺をスタッフさんはぎゅっと抱きしめてくれる。代わり映えの無い工夫と主は言うが、従者である彼等は全く思わなかった。


(スタッフ)「それは間違いないかと。特にこの器。わざわざヒミコ様とマキ様が、彼女達の村まで行き、掘って来た土。これを元に創られた器に勝る物はないかと。クウ様の想いが込められていて、わたくしはエーコ様達が羨ましいですわ」


 スタッフ一堂の視線の先には、俺が丹精込めて作った器がある。何度か失敗したが、雛形となる器が完成してからは無限おぼんを使って増やし、そこから一手間を加えた。


「ありがとうなの。みんなこと、クウちゃんはだいすきなの。その……とってもだいじなかぞくなの。どうしてもこころがおさえられないときはらぶらぶしてあげてもいいの」


 これだけ優しくしてくれるみんなに俺も情がわかない筈がいなかった。また、彼等も俺にこう言われるのが至福であるのもわかってた。でも、今は素直な気持ちを言葉に変えて伝えた。


(スタッフ)「私達執事サイドもですか?」


「ぶはっ!? それはかんべんしてくださいなの」


 おいおい。俺にそっちの趣味はないよ。


(スタッフ一堂)「「「「「「「「「「「「「「「あはははははっ」」」」」」」」」」」」」」」


(スタッフ)「クウ様。ライネス様。料理長。エリオット夫妻様の準備が整ったようです。一堂ライネス様の厨房に集まりましょう」


 レストランホールから一番近いのはライネスさんの専用厨房な為に移動する。


「りょうかいなの。みんな。ありがとうなの。クウちゃんはしあわせなの」


 感極まったスタッフ達にもふられて俺は厨房を跡にする。他の三組の料理はなんだろうね? ワクワクが止まらず厨房に向かう俺の耳は、ずっとピクピクと動いているのであった。


 ぴくぴく。


 ………………

 …………

 ……

 …



 一国の女王は緊張していた。この手の食事会は生まれた頃から何度も経験している。政治と言う世界で鍛えに鍛えて来た彼女が何故ここまで緊張しているかというと……


 来たッ! クウちゃんが銀のカートを引き連れてやって来た。クウちゃんの新作料理が食べれる。ずっとずっと心待ちにしていた。遠く離れた北の大陸にもその名を広めた料理。


 そして、猫庭の楽園で出される料理の全ては信じられないほどにレベルが高く、美味な物ばかり。公務の間にも食べれるように出されたプレミアムサンドイッチなるものは美味しかった。

 それに飲み物ですら美味しい。自動販売機なる箱で買った炭酸飲料なる物を口に入れた時の衝撃は、ある意味衝撃的であった……また飲みたいな。


 ミーナが勧める物だからどんなものかと思いきや。ふふふ。彼女ったら、たまに見せる顔は凄く優しくて、この猫庭の楽園は私の日常を明るく彩ってくれる。絵本の中の世界は実現していた。私の愛する旦那様はまさに魔法使いね。


 視線の先にその魔法使いの旦那様が魔道具を片手に演説しようと準備している。あははははっ。なんだろう? 彼は至って真面目に準備しているのに微笑ましい。彼は眩しいな~、ふふふ。


「あーあー・・てすてすなの……みなさんこんばんわですの。ねこにわのらくえんのあるじのクウちゃんいっさいですの。きょうはおいそがしいなか、あしをはこんでくださりありがとうございますですの。かたいあいさつはぬきにして、ごはんをいっぱいたべてくださいなの」


(?)「クウちゃ~~~~ん!! 北の国に来てくれてありがとー! 奴隷解放を心から感謝する!」


(?)「炭の支援物資ありがとー!」


(?)「魚市場がなんとかなったぞー! ありがとー!」


 我が国の高官と大臣か? それとあれはセイギフトの住人か? キングカイザーの件と竹炭に奴隷解放。どれも国に取って重大な案件だ。しかも彼が間に立ってくれるので東の大陸とは軋轢や摩擦が減る。

 確実に東とはこれからは協力体制になる。こうなると問題は西と南になる。比率が減る分、国の国庫の負担、引いては税の減税も検討せねば。


「あははははっ。あたたかいおうえんありがとうなの」


「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「うはははははっ!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」


 みんな普通に笑ってるけど、私の旦那様なのよ? 私と並ぶって……言っても仕方がないか。クウちゃんの愛らしさの前に頬が緩むのは。


「えーと……きょうはクウちゃんのりょうりのほかにマリアじょおうへいかの」


(マリア)「マリアちゃんでいいわよ! 無礼講! 無礼講!」


 横を見るとなんとイジワルな……いえ、イキイキとしたマリア女王がいる。


「ちょなの!?」


 あたふたしている彼はますます面白かった。


「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「うはははははっ!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」


 横にいるマリア女王陛下は見たことのない素顔をさらけ出している。私を含めて結構驚いている者が多いのでは? 彼女がこんな砕けた顔を見せるなんて……


「えー・・かんだいなマリア……ちゃんのおとうさまのライネスさん。どうぞですの」


 半目になって疲れた感じのクウちゃんは猫の形のした魔道具を渡す。あれ後で見せてもらわなければ。


(ライネス)「えー。寛大な父のライネスです。たった一口にこだわったキングカイザーの料理を用意しました。なんのことやらとお思いでしょうが、それは実際に目にしていただけたら納得していただけるかと。ではでは、美味しく召し上がっていただけましたら、娘共々、これからも東の大陸をよろしくお願い致します」


 あははははは。父上に聞いていた冷徹、冷酷な前王がなんとも……それにイキイキしていらっしゃっる。ここで働いていると聞いた時は何かの諜報かと思ったくらいだが……


 なるほど、彼の目を見ればわかる。邪推するのがバカらしくなるほどに。しかし、たった一口とは一体?


「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「うはははははっ!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」


「つぎはとうほーるのりょうりちょうですの。みなさんにあいさつなの」


(料理長)「ははっ。えー、当楽園の料理長でございます。キングカイザーと言うのは、北の大地の特産品の中でも最高の魚類……しかも今回の物はその中でも逸品に入る部類かと私は感じております。そんな逸品の素材だからこそ、どう調理するか……そこで私は少し変わった趣向で料理を提供させていただきます。是非、お楽しみ下さいませ」


 漠然と、そして非常に気になる言葉を残して彼は下がる。何でしょう? できればクウちゃんの料理だけを集中して食べたいのに……これは食べ方を考えなければ勿体ないかも……


「むむむなの。クウちゃんもひじょうにきになりますが、つづいてごしょうかいしますなの。あくあぱれすでぱんやをいとなんでいますエリオットさんと、そのつまのミカさんですの。クウちゃんおすすめのぱんやさんなの。ぜひぜひあしをはこんであげてくださいなの」


(?)「クウちゃんをおまけしてくれるなら買いに行くよ~!」


 おいッ! 誰だ今ふざけたことを言った奴は!


「おたかいですの~。ぷらちなきんかいちまんまいよういしてなの」


(?)「たかすぎだろクウちゃん!」


「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「うはははははっ!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」


 クウちゃんも返しが上手くなってきたわね……


(エリオット)「えー……クウ様のサービスは無理ですが、その代わりに真心を込めたパンをいつも用意させていただきます。アクアパレスまで寄る機会がございましたら、是非よろしくお願い致します」


(ミカ)「夫共々心よりお待ちしております。あ、今回私達が出す料理はパンです! 御賞味下さいませ」


(アスカ)「よろしくお願いします!」


 あの夫妻がアスカくんの。クウちゃんは白眠病のことを理解していない。パーシャが深刻な顔をして報告に来た。ミーナに聞いたら、クウちゃんは信じていないらしい。それに彼のあの宝石……私も身に付けているからわかる……本当に治らないか。だけどあの二大神が水面下でやりあっているところを聞くと……ないのだろう。


 アスカくんも自分の病状を伝えたのだろう。……彼の誕生日を聞かねば。ひょっとしたらもう……


「では、これよりちゅうもんをかいししますので、ちかくのすたっふさんにこえをかけてくださいなの。あ、……たべすぎてのこしちゃうわるいこはめっ!なの。おもちかえりようのはこもよういしてますの。でも、おなかとそうだんしてちゅうもんしてくださいなの。ではでは、ごゆっくりとおたのしみくださいませですの」



 ………………

 …………

 ……

 …



 パーティーだ。ボクの人生の中でもこんなに凄いパーティーに参加するのは初めてだ。しかも、こんなにたくさんの綺麗なお姉さん達に囲まれて食事をするだなんて夢のようだ。


(アイナ)「緊張してる?」


(アスカ)「いえ、どちらかと言うと現実感が無くて……」


 クウちゃんの奥さんの一人のアイナさん。あのオールラウンダーのアイナ、その人である。東の大陸の影の支配者とも言われ、その数々の偉業と武勇伝はボクでも聞いたことがある。

 その人がボクの席の横でかいがいしくお世話をやいてくれる。ドッペルナンバーズがしてくれる筈だったのだが、アイナさんが何故か代わりにお世話をしてくれることになった。その意図はボクにはわからなかったが、ドッペルナンバーズもヨダレを垂らして我慢してたようだからお願いした。


(ネイ)「無理もないよな……だけど夢じゃないから安心しな。な? セーラ」


 少々イジワルな顔でニヤニヤしているネイさん。あの紅い牙とはとても思えない。音に聞こえてきた有名な冒険者。彼女もクウちゃんの妻である。


(セーラ)「なっ!? ネイお姉さまのイジワル! あれはつい嬉しくて、その……」


(ミーナ)「夢なら覚めないでってセーラ号泣だったもんね」


 多分クウちゃんが今日みたいにパーティーをして、セーラさんが感激したんだろう……わかるな、その気持ち。


(アスカ)「素敵な日だったのですね。それってやっぱりクウちゃんが?」


(アイシア)「うん。今日みたいにここでやったんだよ。ポテポテを使った料理でしてね――」


 聞けば眼の快気祝いで開いたパーティーで、彼女の祖父が初めて料理を振る舞ったとか。病が治り、みんなと同じように未来が見える――


(アスカ)「おめでとう。セーラさん」


 アイシアさんがまだ説明をしてる最中なのにボクは無意識に口に出していた。みんなキョトンとした後に笑顔を向けてくれた。


(セーラ)「ありがとうですわ。今はおかげでたくさんのものがよく見えるようになったのですよ」


 不治の病を治すなんて、クウちゃんは凄過ぎる。


(リディア)「だけど、そのせいで見たくないものも見えてしまうけどな」


(クリス)「おっさんのムキムキか……今日は呼んでいないよね?」


(アスカ)「?」


(アイナ)「呼んでいないわ! アスカくんは気にしなくていいのよ」


 よくわからないが、触れてはいけない話題だと察した。そうこうしてる打ちにカートの音が近づいてくる。ちなみに、メニューの注文の仕方は少量頼んで一通り味わったら、好きなのを注文するルールにしていた。なんだか楽しい。


(ネイ)「おっ! キタキタキターーー!」


 まず最初にテーブルにやって来たのはお父さんとお母さんが作ったパン。


 キングカイザーのパイ包みだ。


 テカテカと光沢がある艶やかな格子状の網目の入ったパイ包み。ホカホカの湯気と香ばしい匂いが食欲をそそる。


(アイナ)「半分個しましょうね」


(アスカ)「は、はひっ! お願いします」


 ハッ! となり横を向くと椅子を寄せて来たアイナさんがホォークをパイ包みに差し込み切り分けてくれる。綺麗なお姉さんだ。クウちゃんごめんなさい! と、何故か謝るボクだった。


 白い高級なお皿の上に乗ったパイ。ナイフで切り分けるとその中から白いソースが溢れて出てくる。これは! お母さんの特製ホワイトソースだ。体調の悪い時のボクでも、このホワイトソースを使ったパンやグラタンは美味しく食べれる。


 たくさんの野菜を煮込み、レモモの果汁がサッパリとした後味にしてくれて、キングカイザーとの相性は抜群だと思う。更に見たことのない緑の野菜とキノコが入っている。我が家で食べたことのあるソースより贅沢に感じる。


(アイナ)「はい。あーん」


 ごめんなさい! クウちゃん!


(アスカ)「はひっ!? ……あーーん……!!!?」


 サクッとしたパイの歯応えと香ばしい香り、その後に来るクリーミーなソースの中に広がるキングカイザーの身が…………美味しすぎる!!!!


 蕩ける……噛む(たび)に旨味が溢れる。やっぱりお父さんとお母さんのパンは世界一だ。お父さんもお母さんも本来は街のしがないパン屋をやるような人じゃない。ボクが元気なら、どこかの貴族様の専属コックになっていたのでは……


(ネイ)「うッめーーーーーー!!!!!! 優しいのに濃い! ん!? 何言ってるんだあたい? はむっ……くぅ~~~~~」


 お母さんの特製ソースに舌鼓を打つネイさんがそう言うのも無理はない。ボクの知っているいつものソース以上に優しいのに濃かった。


(ミーナ)「あ~~~最高ね~。どの時間帯でも食べれるご馳走ね。はむっ」


(アイナ)「素晴らしいわ。うん……このソースも見事だけど、パイが凄いわ……中にこれだけのものを包んでいるのに、サクサクな上に中も適温で」


(セーラ)「このソースにポテポテを加えて焼いたら……アスカさんのお母さまに是非レシピを教わりたいですわ!」


 自分のことのように嬉しくなるボクは変かな? 

 嬉しい。


 お父さん。お母さん。手を振ると気づいてくれた。忙しい中、笑顔で手を振り返してくれるお父さんは紳士で、そんなお父さんとボクを見て微笑んでくれるお母さんな淑女だった。格好いい。ボクの憧れる姿はやはり二人であった。


(リディア)「うまい~。我はどんどん贅沢になれてしまうな……」


(クリス)「お姉ちゃん……森にいた頃って何を食べていたの?」


(リディア)「木の実や花の蜜や……稀に命の尽きたモンスター等を……」


(クリス)「もう帰れないね……」


(リディア)「クリス……頼む……それ以上は言わんでくれ……はむっ」


 他のテーブルでも大絶賛のようだ。お父さん。お母さん。今日もありがとう。このパイ包みはボクに合わせて優しく作ってくれた気がする。豪勢なご馳走なのに、家で出してくれたような(ぬく)もりをボクはヒシヒシと感じられずにはいられなかった。



 ………………

 …………

 ……

 …



 双子の神は下界に降りて来た三人のじゃじゃ馬娘の監視をしていた。


(レイナ)「へッ……女の友情なんて所詮幻想ね……」


 テーブルに肘を乗せてアゴに手を添えて不貞腐れるドッペルクウ娘……もとい女神である。


(カミラ)「……ごめんレイナ……そのね……わかるでしょ? クウちゃんにだよ? もふもふされれば――」


 今やドッペルクウ娘を依り代にしている為に三つ子状態の二人目は手を合わせて謝っている。


 が、その怒りは静まる気配が無かった。


(レイナ)「カミラはまだ許せるわよ! 許せないのはアンタよ! ユーミ!」


 バン! っとテーブルを叩きながら立ち上がるレイナを他所に、うざったそうな顔をするドッペルクウ娘の三人目。もちろん中身は女神である。


(ユーミ)「クウちゃんに貸しを作らせて裏切ようとしたレイナがいけないんじゃん! それにカリウス様のことがあるからどっちにしろ無理じゃん」


 この光景を見てため息を吐くのが双子の神であった。


(サーヤ)「いい加減にしないと強制送還しますよ?」


(トーヤ)「だな。そもそも規定違反じゃないから、一応は許しているが、破壊神がここにいることを少しは考えて行動しろよな……おまえら軽率過ぎるぞ……」


(レイナ)「クウちゃ~~~ん……私もらぶらぶされたかったよ~~~~~」


 机に突っ伏して泣きに入ると匙を投げたくなる二人である。正直に言えば、お世話になっている上司の娘さん。あまり大事にしたくないので、扱いずらかった。


(サーヤ)「はぁ~……美味しいご飯が不味くなるから泣き止みなさい。さて。料理長さんの料理は……」


 アスカくんの御両親のパイ包みを食べた後に頼んだのが料理長のメニューだった。そこで出された物に一瞬言葉を失う。


(スタッフ)「お待たせいたしました。こちらの容器に入れてお好みで召し上がり下さい」


(トーヤ)「なんだこれ!?」


 40cmの正方形の箱。その中は十字の仕切りで四分割されている。それぞれの区分されたエリアの中に入っているものが違うのがわかったが、どうすればいいのか戸惑うのであった。


(レイナ)「これってどう食べるの?……」


 キングカイザーの身が8cmサイズの小さな串に適度な大きさの身が3つ刺さっている。それがスタッフが用意した別の大皿の上に山盛りされている。


(スタッフ)「その箱には焼く。揚げる。蒸す。茹でるの四機能の付いた魔道具となっております。焼くは九彩色の竹炭の焔で。その焔で焼いた身は香ばしく、炭から出る燻香(くんこう)が更なる風味を足してくれます。揚げるはゴマ油とトウモロコシから抽出(ちゅうしゅつ)した油を合わせた物になっております。この2つの油はそのまま飲んでも良いほどサラサラで、非常にコクのある油となっております。蒸すはそのままですが、蒸す湯もクウ様の甘露水にキングカイザーの骨から取ったダシで蒸すことにより、深い味わいになっております。そして、茹でるですが、こちらだけは中に串を入れますと身は串から抜け落ち麺状に変化致します湯の中におちます。コレを先程のダシの効いたスープと一緒に召し上がっていただくことになります。また、そのまま生の身を召し上がりたい方には、各種のソースが御用意してありますので、お好みに合わせて召し上がり下さいませ」


 『好きに食え!』。どーんと用意された箱と大皿を見て五人はそう受けとる。


(カミラ)「す、凄いわね……自分の好きな調理法を選べるのね」


(ユーミ)「あ、トーヤ様、サーヤ様。お先にどうぞ」


 勿論ここは先輩を立てるのが常識であるが、裏を返せば様子を見たかった。


(トーヤ)「こう来たか……じゃあ俺からいかせてもらう……!!!!?」


 左上のエリアに串を入れるとパッと焔が灯り消える。その後に魚の焼けた香ばしい香りが広がる。入れて数秒で出来上がった串を取り口に運ぶ。言うまでもなく旨い!

 スタッフが置いていった小皿に塩やコショウに醤油に味噌まである。さらに様々な物を組み合わせたタレまで用意してある。薬味のハーブ類も抜かりはないし、小さなおむすびと茹で玉子サイズのパンまで用意してある。塩を軽く掛けて一口……


(トーヤ)「うははははは! あむっ」


 そこへ一口サイズのおむすびを入れる。バカ旨! この一口がいい! 


 ハッ!? ・・・・コレ……組み合わせは何通りあるんだ?


(サーヤ)「飽きないわね。参ったわね……最後にクウちゃんの丼で〆る予定が……」


(レイナ)「蒸すのも美味しいわ~」


(ユーミ)「揚げたのとパンが最高!」


(カミラ)「この麺も……ぷはっ! たまんないよ~」


 各々好みに合わせた食べ方をしている。1つ1つは少量なのでパカパカ食べてしまう。


(トーヤ)「誰であってももてなすか……」


 料理長の想いを察するトーヤは口角を上げて怪しい笑みをする。じゃじゃ馬三人はビクッとするが双子の妹は兄のその顔に納得するのであった。こういった挑戦するような姿勢は兄は好きである。

 発想からしてこの料理は面白い。どんな客でも喜んでもらいたい。そんな想いをヒシヒシと噛み締める面々であった。



 ………………

 …………

 ……

 …



 娘は嬉しかった。父がやっと自分のやりたいことを始めてくれたことに。そのためにずいぶん苦労を掛けてしまったこと。


 それも人生の終盤になってからのスタートだ。残された時間を考えればあまりにも少なく、その成就も果たせないだろう。自分や孫の為に振るうその姿は嬉しい反面切なく、できることはないのかと心の奥にしまいこんでいたときに彼が父を救った。


 何度目の借りだろうか。父の作ってくれた料理を貪るように食べた。その姿を見て父が泣いていた。あの日を境に父は生まれ変わった。情熱的な父の様子を見にここへ何度も足を運んだ。ライバルのクウちゃんを目標に何処まで行くのだろうか?


 そして今日も見せてくれるのだろう。父の至高の一品を……


(スタッフ)「お待たせいたしました。」


 出された大皿の上に並べられたやや大きなスプーン。これはクウちゃんが前回使用した竹と言う名の木材。そのスプーンの先にお寿司が乗っている。


 そう。クウちゃんが作ってくれたグンカンマキと言うのに似ている。キングカイザーを薄切りにした身をコメの周りに立てるように巻き。その中に紅い粒々の魚卵が敷き詰められている。


(マリア)「これは?……」


(スタッフ)「どれも同じように見えますが、どれ1つ取っても同じ物がないスプーン寿司でございます。キングカイザーの各部位に合わせたコメを炊くために硬度の違う水を使い、コメに使うお酢も【にゃん♪にゃん♪】で取れた昆布等を使用しております。また、使い合わせた昆布酢や、クウ様に用意してもらった赤酢、米酢、桜酢、竹酢と言った各種の酢を配合した、複雑な組み合わせで1つ1つ味が違います。更にイクラ……キングカイザーの魚卵のことを言うのですが、これらにも炒り酒と言うものに漬け込むことによって更に至高の一品へと変える工夫が成されています」


 淡々と語られるが、要は物凄い手間が掛けられていると理解できる。料理は最低限しかできない。だから色々説明してもらっても半分も理解できなかった。

 並べられた皿の中に一際目立つようにずらして置いてあるスプーン寿司がある。キングカイザーのグンカンマキのコメが黒い。手で少しずらしたら見えた。


 ・・・・・・旦那の好きな色は黒。お父さんはそれを表したくて黒いコメにした……


 ならキングカイザーの身は私でイクラと言う魚卵はさしずめミイちゃん? お父さんは私達を掬うスプーンかしら?


(エヴァ)「羨ましいですわ。マリアさん」


 突如現実に戻されるように声を掛けられ、優しい口調で感想を述べるエヴァさん。


(マリア)「やはりエヴァさんにもそう見えるかしら? これ?」


(エヴァ)「ふふふ。お分かりになっていますのに」


 やはり勘違いでは無かったらしい。笑われてしまった。


(マリア)「まあ、自分のことになると人は案外わからないものですよ……」


 手に馴染むそのスプーンを手に持ち、口へと運ぶ。……………………お、お父さんやり過ぎ!!!!


 ま、また声が出せないし……この黒いのはイカ墨ね! 父がパスタ料理で出してくれたけど。あれを寿司に使うなんて! イカ墨は甘くてコクがあり美味しい……ヤバイ……そして、キングカイザーの身……お父さんったら完全な生じゃなくて中心の層を焼いたのね。

 極薄く焼いているから生と焼きのその中間の何とも言えない旨味が凄い。こんな神業の火魔術は父じゃなければ無理だわ。アイナ先生でもここまでの極微小の魔術行使ができるか?……更にこの魚卵……口の中でプツッと蕩け……あぁ~~心地よい。更にそこから溢れるエキスがあぁ~~~おかしくなる。


 エヴァ様も言葉を発せられないのね。わかりますよ。次のスプーンを取るのが怖い。だけど止められない。むーーー! ドヤ顔してこちらを見てるし……ええ! 殺られていますよ完全に! 最近お腹の周りのお肉がついてきてるからヤバイって言ってるのにお父さんは! もう!!!! 


 『これ食べ終わったらダイエットするんだ』と、フラグを立てるマリア女王であった。


 ………………

 …………

 ……

 …



 私はしがない村娘であった。取り柄など無く、平凡で貧しい生活を過ごし生涯を終える。それでもささやかだが、幸せだった。


 ――なのにあいつらが私達から全てを奪った。故郷。家族。純潔と尊厳……


 生き地獄すら生温い……神はいないとあの時は悟った……


 親を殺された……犯されている姿を見せつけられた……食べる物も(ろく)に与えられず……ゴミのように扱われた……私達6人は互いを支えあった。


 一人でも欠けていたら耐えられなかった。神はいないと心の底からわかっていた。だけど、それでも願わずにはいられなかった……お願い……助けて……あの世に逝ってしまった家族に祈る……それが私達にできる唯一のことだった……必死?……そんな次元の叫びではない……



 ――ある日その願いは聞き届けられた。それも凄い方によって私達は救われた。あの死の森の主にして最凶の邪龍皇その龍……それだけでも驚愕なのに、オールランウダーのアイナ様。紅い牙のネイ様。聖魔化したモンスターのリディアさん……


 ……そして、クウちゃん。


 生き神である証拠にミロを女へと転生させた。それも私達の想いを汲んで……腹の底から沸き上がるドス黒い感情は荒れ狂った。この想いのはけ口である奴等を生かしておいてくれた。


 心の底から感謝の言葉が漏れた。いや、溢れた。


 あの日から私達6人はここまで立ち直れた。毎日が夢のような日であり、生き甲斐に溢れた日に変わる。


 そして知る。クウちゃんの過去を……


 私達は知らなかった。クウちゃんは恵まれていなかった。異世界の勇者を救った見返りが、邪神によって魂をいじられ、呪いを植え付けられ……邪龍皇……つまり、死の森へと堕とされる……なんなのそれ……酷い……


 アイナ様から話を聞かされた時に胸が締め付けられるように苦しかった。あんなにニコニコしてて、温かくて優しいクウちゃんが……なんでそんな目にあったのに……いつも笑顔でいられるの?  


 今もその原因であった二人の神を妻として受け入れている。


 本当の神様って、ここまで綺麗なんだと私はクウちゃんに触れて知った。彼じゃなければ私達は立ち直れなかった。感謝の気持ちは救われた瞬間から一辺たりとて変わらない。だけど、それ以上に恋をしてしまった。


 その恋が愛に変わるのもあっと言う間である。私はチョロイと感じる。クウちゃんが一度だけ大人になって抱きしめてくれたことがある。


 キラキラだった!!!!


 甘い痺れが全身に駆け巡って堕ちてしまった。あぁ~……クウちゃんのことを想って一人で慰めないと寝れない日ができてしまった。


 それはどうやら私だけじゃなかったようだ。あいつらに体を汚され……二度とそういうことをしたくないと想っていたのに……


 だから怖かった……こんな汚れた私達はクウちゃんに抱いてもらうなんて……それこそ神を汚す行為になると……


 不純な願いを秘めたまま日々を過ごした日……ミロが死んだ。


 罰だ。


 これは分不相応な勘違いをした私達に対する運命だと思った。理不尽だ。アイツは私達を最後まで苦しめる最低な奴だった……


 私達は強くなっていた。心ではなく、冒険者としての力。クウちゃんにいつまでも甘えていちゃダメだ。久しぶりに外の世界の食事を食べてそれは実感した。ご馳走がご馳走じゃない。


 当たり前に受けていた物がいかに凄かったか。忘れていたのかもしれない。私達はこのままここにいてもクウちゃんの荷物になるだけだ。


 だから……私は時期が来たと……みんなと相談して決めようと思った時に……


 ルカちゃんが裏切りやがった!! ブッチギリでクウちゃんに抱かれてドヤ顔をしている時に吹っ切れた!!!!! 今考えるとクウちゃんに乗せられた気がしないでもないが、私達を妻として迎えてくれると言ってくれている。胸元のネックレスが光る。


 もう抑えられなかった。細かいことを考えるのを止めて尽くすと決めた! 


 そして今日。ミロをやっつけてくれると言ってくれた。だから、ご飯を食べたら今夜は私の全てを捧げます。こんな醜い心と体ですが、貴方に全てを捧げたい。


 目を瞑っていた私をシエナが揺する。


(シエナ)「来たよエーコちゃん。クウちゃんの――」


 そこには幸せと愛が詰まっていた。

ふつおたコーナー(MC:たまご丼)


ペンネーム「女の人って凄いですね」さんより頂きました


Q:DVDを見て己の未熟さが辛いです。何か将軍とか言われていますが、足軽だと悟ってしまいました。俺はどうしたら良いだろうか。


A:泣いちゃダメダメ! 前回から立ち直ってないのね……嫌なことは飲んで

忘れちゃえ! 女の人って凄いですねさんならいけるいける! というわけでシーユー♪


若:あっ!? 四将軍のアラル様では!? パーティーに出られなくていいのですか!?


ア:止めろーー!!! 俺は足軽なんだ!!


若:一体何が……ん? このキラキラした丸いのは一体?……


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