おこらせてないのになの
バグ・不具合のせいで巻末が途切れてしまっています。運営様からの回答後に何かしらのアクションを行います。
3/31に運営様より返信が来ました。詳しい内容活動報告に記載しましたのでそちらをよろしければご覧下さい。
「よんひゃくきゅうじゅうきゅう~~~ごひゃく~~おわりなの。」
(ロジャー)「お疲れ様ですクウ様。冷えたヤ○ルトです、どうぞ。」
「ありがとうなの。ぐびぐび♪……ぷふぁ~なの。クウちゃんのさいずだからいっぱいのめてしあわせなの。」
(ロジャー)「確かに私共には少し物足りない量ですね。しかし……そのあまり飲み過ぎはお体に…」
「のまないとやってられないの……しくしくしく……」
冷えたヤ○ルトが俺を癒してくれる。流石だヤ○ルト。
(ロジャー)「まさか、ミーナ様まで一回で当ててしまわれるとは……いやはや……」
そうなのだ。あの後一発で引き当てたミーナちゃんを見て愕然とした俺は、スタッフを問い詰めたが、本当に確率は0.5%以下で、ミーナちゃんの引きの強さによるものだった。
その証拠に俺も50回程、挑戦したのだが、URを引くことは出来なかった。
それどころか、ハズレのみしか引けないという……人形50体がリュックの中に収納している。
しかも、この等身大クウちゃんって動かないだけで見た目はドッペルクウちゃんと変わらないし……最悪だ……
「おかしいの……ありえないの……」
ぶつぶつ言いながらヤ○ルトを自棄飲みする一歳児だ。よい子のみんなはするなよ! ヤ○ルトは体にとっても良い飲み物だが、適量を飲んで健やかな1日を過ごしてくれ!
(ロジャー)「まあまあ……ミーナ様もお喜びになられていましたことですし。」
わざと俺の前でイチャラブをするミーナちゃんの小悪魔……いや、もう大魔王だな。
散々俺をからかった後にツヤツヤな顔になって帰って行く後ろ姿を見た時……にゃんこバズーカを後ろから撃ちこもうかと悪魔が囁いたよ……
「そうそうあたらないとしんじてあきめるの。さてなの……ついでだからひゅどらさんのませきやほかのもかえてしまうの。」
(ロジャー)「とうとう見れるのですね。 新たな御身のお力を!」
ロジャーさんのテンションが高いがはて?
「なんのことなの?」
(ロジャー)「ステータスをご確認なさればお分かりになるかと。」
「なの?」
(ロジャー)「はい。」
そんなにワクワクしちゃって。どっちが子供だかわからないな。
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【名前】クジョウ クウヤ
【年齢】12
【性別】男
【種族】猫神族
【クラス】着ぐるみ師
【レベル】 50
【HP】149/149+10000+5074:50%UP
【MP】2,470,001/2,470,001 +[751,750・30%UP]+2500
【力】53+7000+3526:50%UP
【技】149+3500+729:20%UP
【耐久】53+10000+5026:50%UP
【敏捷】194+5000+1038:20%UP
【魔力】14901 +[4470・30%UP]+2500
【運】53+100
【魅力】10149+50
【もふもふ】∞
【スキル】
家事LV1 農業LV1 細工LV3 もふもふ魔法LV2 [魔力操作LV3]+3 [MP回復速度上昇LV3]+3 双聖神魔法LV1 モンスターテイムLV5 主従契約LV5 [植物想造LV4] [植物成長促進LV4] [植物強化LV4] [植物操作LV4] [樹液精製LV4] [細菌想造LV4] [細菌操作LV4] [細菌成長促進LV4] [細菌強化LV4] [毒物創生LV4] [光属性魔法LV3] [光属性耐性LV3] [光属性魔法吸収LV3] [土属性魔法LV3] [土属性耐性LV3] [魔力強化LV3]+3 [MP上限値上昇LV3] [鑑定LV5] +全属性耐性LV5 +状態異常耐性LV3 +マナ生命変換LV5 +再生LV5 +HP上限値上昇LV5 +HP回復速度上昇LV5 +力強化LV5 +技強化LV3 +耐久強化LV5 +敏捷強化LV3 +索敵LV5 演技LV1 明鏡止水LV5 純魔素LV5 純魔法LV1 魔素進化LV1 神体進化LV1 双身魔闘気LV1 魔眼LV1 神魔調理LV1 魔素感知LV1 魔素形状変化LV1 魔素操作LV1 [擬態形状変化LV5] [身体軟化LV5] [身体硬化LV5] [気喰LV5] [魔喰LV5] 鉱物創造LV1 クロスリペアLV1 裁縫LV5 着ぐるみパッチワークLV1 着ぐるみフュージョンLV1
【アビリティ】
究極のマナ味 着ぐるみクリエイト 究極の抱き心地 育成速度遅延 言語翻訳・翻訳 神力 意思疎通 サーバント召喚 [聖魔樹の華香] [地脈吸引] +急眠快復 調理昇華 猫庭の楽園 [補食摂取] [食の経験] 正夢クリエイト にゃみんぐ
【加護】
創造神ミラ・ミケオロンの加護
サーヤ女神の加護
トーヤ男神の加護
聖龍皇アドアトラスの加護
魔素の加護
【契約】
聖魔樹リディア【従】
聖魔混合獣クリス【従】
【アイテム】
バンパイアニードル
フェアリーリング
聖龍皇皮のリュック
特別転生の番号札
絹の袋
天丼
うな丼
ボア丼 (照り焼き)
タレ壷 (うなぎのタレ)
醤油
味醂
ごま油
お酢
神酒 (日本酒)
クウ蜜
ウナギ
マジカルボアの肉
俵 (米)
イドラスの豆
清水のピッチャー
ビン (透明)
コップ
お皿 (ねこの絵柄)
壷
桶
ホーロー鍋
寸銅鍋
まな板
お玉
薪割り斧
包丁
ナイフ
フォーク
スプーン
釘
炭
薪
セイロ
鉄板
網焼き
火着き棒
台
掴み挟み
布巾
タオル
石鹸
無限おぼん・四角型
無限おぼん・丸型
無限湯飲み
創造神への献上袋
神からの手紙
慰労会の褒賞袋
焼きおにぎり
サウザンドスネークの鱗
サウザンドスネークの牙
サウザンドスネークの皮
サウザンドスネークの肉
魔陸かにのハサミ
魔陸かにの肉
一角ウサギの角
一角ウサギの皮
一角ウサギの肉
一角ウサギの牙
たまうさの皮
たまうさの肉
たまうさの牙
一眼虎の魔石
一眼虎の皮
一眼虎の牙
一眼虎の肉
マグロ
タイ
キス
ビエ
イカ
穴子
うに
ヒラメ
アジ
ブリ
さつまいも
ピーマン
いんげん
じゃがいも
レタス
カボチャ
ニンジン
生卵
小麦粉
ローズオットーの精油
ローズローション
野菜スープ
野菜炒め
串焼き
魚の岩塩焼き
鳥のからあげ
パン
蒸しパン
パチンコの景品券
銀シャリ
お寿司
豊穣の苺
苺アラモード
神苺酒
釣り竿
黄輝のトウモロコシ
緑輝のキャベツ
真紅のトマト
パン粉
オイスターソースの実
改良オイスターソース
カツ丼
カツ定食
カツサンド
ペロ苺ねじりパン
ヒュドラの魔石
ヒュドラの鱗
ヒュドラの牙
ヒュドラの目
ヒュドラの骨
ヒュドラの皮
ヒュドラの肉
ヒュドラの爪
魔王樹の魔石
魔王樹の木片
魔王樹の葉
アグリーダックの羽毛
アグリーダックの肝
アグリーダックの目
アグリーダックの骨
アグリーダックの肉
プラチナクラブの魔石
プラチナクラブの殻
プラチナクラブのみそ
プラチナクラブの肉
作りかけの杖
おほしたん
等身大クウちゃん(もふもふ仕様)
【着ぐるみ】
サウザンドスネークの着ぐるみ【着】
ゴブリンの着ぐるみ
たまうさの着ぐるみ
魔陸かにの着ぐるみ
一角ウサギの着ぐるみ
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【着ぐるみフュージョン】
着ぐるみ同士を融合させ新たな着ぐるみを生み出す。部分的にも全体の融合のどちらも可能。ただし、全体的な融合の場合形状が大きく変更される。融合出来る枚数はレベル×2まで。
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なんか知らない間にスキルとアビリティーを覚えているけど身に覚えがないぞ……あっ!? そういえは……にゃみんぐを探してる時にチラッと俺見てんじゃん……あぅ~~一歳児でもう俺……ボケちゃったか?
「……クウちゃんびょうきにいなったかもなの……よなよなはいかいして……いっさいじなのに……むゆうびょうになっちゃったの……」
(ロジャー)「違いますよクウ様。覚えてられないと思いますが、前日に夢の中で獲得された御力で御座います。」
微笑ましい顔で淡々と報告をするロジャーさん。
「なんでロジャーさんがそんなことをしってるの!?」
(ロジャー)「夢の中で呼ばれましたので、その際に精神体となって馳せ参上致しました。クウ様の忠臣ならば至極当然の事で御座います。」
マジですか!? だけど……うん、ロジャーさんなら地の果てでも来てくれると俺は信じる……いや、納得する。彼がそこまで言うのなら事実なんだろう。
「ゆめのなかまでよんでしまってごめんなさいなの。あまりむちゃはめっ!なの。」
(ロジャー)「いえいえ、むしろ好きでやっていますのでご安心を。それに少々興味深いものも拝見出来ましたので。」
夢の詳細の内容をふわっとした表現に置き換えたと言うことは……まさか!?
「まさかえっちなゆめなの!? あーーーー!! ゆめのないようはたごんむようなの!」
(ロジャー)「畏まりました。(ドナさんの事なのですが……ドナさんは我等が主を苦しめた大罪人ですが、いずれ期を見て、クウ様にご報告しますか。ですが、少々懲らしめる為にも今は黙っておきましょう。)」
そんなロジャーさんの胸中を知るよしもない俺は勝手に完結させてしまった。
「ぼんのうたいさんなの! ぬぬぬぬぬ…はっなの! よっしゃ~~~~! ひゅどらさんのませきをかえちゃうの。ロジャーさん、りゅっくからとりだしてそこにおいてなの。」
(ロジャー)「畏まりました。私は後ろで拝聴させて頂きます。」
1メートルサイズの魔石とヒュドラの巨大を考えれば、この大きさも納得である。
そっと近づき手を添える。着ぐるみクリエイト発動。
「ひゅどらさんのきぐるみにな~れ~なの~~~~~~……おお! 9つのくひがあるの!? これとざうざんどすねーくをゆうごうしたらどうなっちゃうの……どきどきなの………はっ!? おちつくの……ロジャーさん、ヤ○ルトくださいなの。」
と、言う前に彼は既にキャップまで綺麗に剥がして待機していた。
俺ってそんなに読みやすいのか……それとも、ロジャーさんが凄いのか……後者だなきっと。いや、両方か……
(ロジャー)「キンキンで御座います。」
「ありがとうなの。ぷは~♪ まなちゃ~~~ん。ふるぱわ~でいくの。ちからをかしてねなの……きぐるみ~~~~ふゅ~~~~じょん!!はぁっ!」
ヒュドラの着ぐるみを胸元に抱きしめ、この空間に存在するにマナちゃんに心の中で語り掛けて集める。
俺の中で脈打つ鼓動……マナちゃんがキャッキャッとこれから起こす出来事を……ねぇ、まだ? ねぇ、まだ? と楽しみにしてるような気がする。
そんなマナちゃんに急かされた俺の緊張はゆっくりとほぐれていき、自然体となる。
そうして、完全なコンディションで着ぐるみフュージョンを発動した。
9つのヒュドラの顔とサウザンドスネークの顔が合わさって1つとなる。
蛇の面影が7割、龍の面影が3割残った、まさに新種なモンスターの顔に変形する。
そして、サウザンドスネークの鱗とヒュドラの鱗が合わさり9色の色が合わさった虹色へと変わり完成した。
早速、体を動かし全体を眺める。この着ぐるみは角度によって9色のいずれかの合わさった色に変化する。とても不思議で神秘的だ。
ちょこんと出てたしっぽの先までも見える角度や位置によって色が変わる。
まさにこれはアイオライトっみたいだな。あははは♪
(ロジャー)「お見事で御座います。見た目もそうですが、巨大な力を内包するを感じます。また、アトラス様にお近づきになられましたね。」
「なの♪ でも、くらべるあいてがおとうさんだと、あとひゃくまいはゆうごうしないとあしもとにもおよばないの。」
(ロジャー)「まずは一歩と言うことで。ささっ、皆様の所にお披露目に参りましょう。」
「ふふふ♪ ロジャーさん、ほかにもきぐるみにかえたいませきがあるの。だからおちついてなの。」
(ロジャー)「私とした事が!? 失礼致しました!」
俺以上に喜んでくれるなんて、敵わないな。ありがとうロジャーさん。
「ふふふ♪ れあなロジャーさんをみれたの。きぐるみをつくりおわったらみんなのところにいこうなの。」
(ロジャー)「畏まりました。」
ちょっと、少年のようにはしゃぐロジャーさんに可笑しくて笑ってしまう俺だった。
それはみんなの所にお披露目しに向かう途中に起きた事だった。
メイドさんがロジャーさんに近づき耳打ちをすると彼の顔色が変わった。
それで俺にも何かが起こったのだと察する事が出来た。
(ロジャー)「今朝の報告でお知らせした北の大陸の一件で少し変化が起こった模様です。詳細は不明ですが、ウキョウの報告では死の森に一番近い北の防衛拠点の辺りから、いくつもの煙を確認したらしいのですが……」
「つづけてなの。」
(ロジャー)「はっ! どうも故意に煙をあげているようなのです。」
「………のろしなの? こちらにたいするめっせーじにもとれるようなきがするの……」
まさか、砦の兵士の皆さんがキャンプファイヤーをしてる筈はないだろうし、順当に考えるのなら近くの要所への合図しか思いつかない。
(ロジャー)「その可能性もあるかと。恐らくですが、北の大陸に入国する筈であったクウ様の所在を掴んだ北の者が、死の森に侵入出来ぬ為に取った末の行動かと。それと、セイギフトと交易で情報はかなり広まっている筈ですから、情報が北の大陸にも伝わったのでしょう。……如何なされますか?」
恐らくロジャーさんの予想で間違いはないと俺も思うが、予想外の事が起きている可能性だってある。
万が一の場合に備えて準備は進めておこう。
「みんなをロビーにあつめてきんきゅうかいぎするの。もし、モンスターやしぜんさいがいでなにかおこっているときは、しきゅうきゅうじょにむかうからうけいれたいせいをととのえておいてなの。いそがなくていいからかくじつにゆっくりといこうなの。クウちゃんはこのままウキョウさんのところにむかうの。あつまったらよんでなの。」
(ロジャー)「畏まりました。」
彼は近くにいたスタッフにテキパキと指示を出して動き出す。俺は俺でウキョウさんのいる運転室へと向かい中に入る。
(ウキョウ)「お待ちしておりました。報告はロジャーからお聞きでしょうか?」
「おつかれさまなの。きいたの…あれからじょうきょうのへんかはあったの?」
(ウキョウ)「更に追加で煙を上げていますね……あれは狼煙で間違いないかと。その証拠に森全体に火の粉が出ていません。」
「ちょっとかくにんしてくるからまっててなの。」
一旦外に出てから索敵を使い調べて見る。兵士達がキャンプファイヤーのように次から次へと切り倒した樹に薪かな? 何かを投げ込み燃やしているように見える。
狼煙で確定だな……モンスターや自然災害の線は消えたが、みんなとやはり相談だ。
中に戻りウキョウさんに事の次第を伝えると、俺は彼に優先事項を伝える。
「ウキョウさん……いつでもだせるじゅんびをしておいてなの。」
(ウキョウ)「畏まりました。何か変化が御座いましたらすぐに御報告に参ります。」
「りょうかいなの。でも、きんきゅうじたいにそなえてじょうきょうはんだんは、げんばさいゆうせんでいこうなの。じごほうこくでかまわないからみんなのあんぜんをだいいちにしてうごいてなの。」
(ウキョウ)「畏まりました!」
(ロジャー)「クウ様。皆様がお集まりです。」
「いまいくの。」
ロビーに集まった一堂を見回して、俺の追加情報を伝える。その結果……
(アトラス)「我が出よう。仮にもここは我の預かる森であるしな、それに……たまに我に手を出す輩もいるからな。(一度ならず二度もクウヤやアイナさんにはまた不快な思いはさせたくないのでな……)皆はここで待っているがいい。」
「おとうさん、けんかはなるべくめっ! なの……その……なるべくはなしあいで……」
(アストラ)「大丈夫だクウヤよ。蟹は着たくないのでな……」
イメージアップに着ぐるみを着させようとしている事が分かっている父は、これ以上世間の悪評が高まらないよう気をつけたかった。
「おとうさん!! ふざけちゃめっ!なの。」
(アストラ)「行ってくる。みんなはクウヤの事を見張っててくれ。」
息子の行動はたまに自分の予想の範疇を越える事があるので、念の為に保険を掛けておく。
顔は笑っているが、大多数の者はその胸中を理解していた。特に彼女は……
「ぷんすこなの!! おとうさんまつの!!」
(リディア)「待つのはクウ様です。さあ~リディアのお胸の中で大人しくしてましょうね♪」
リディアちゃんは俺を掴むと、お胸に埋めるようにして俺を抱く。そして、離してくれない。
「ちょ!? リディアちゃん!! こんなときになにをするの!?」
(リディア)「お義父様を困らせてはいけません! じっとしていないのなら、リディアはアトラス様が帰って来られるまでキスをしますよ?」
目が据わっている……あっ……マジだ……
「らじゃーなの……」
蛇に睨まれた蛙状態です……じーーーーと見てる……
(エーコ)「私もクウ様を見張ります。そして、アトラスさんの邪魔をしたらキスをしちゃいます。じーーーーーーーーーーーーーーー♪」
(シエナ・リア・ニア・レア)「じーーーーーーーーーーーーーーー♪」
(ルカ)「い・・・い・・・・・こ・・・・・・♪」
「あう……」
7人にガッチリと包囲され、少女達に完全に見張られる俺である。俺はじっとしていて動かない。
だって、エーコちゃん達の顔がチューしたがってウズウズしてるんだもん。特に大人バージョンになってからというものの積極的になってきている。
そんな監禁状態の俺を他所に、父は表に出ると龍の姿へと戻り、物凄いスピードで北の砦へと羽ばたいて行った。
パチパチと火の爆ぜる音が鳴る……目の前の汲み上げられた焚き火に薪がどんどんつぎ込まれていく。
その度にその音は激しさと煙を増していく……そこまでして暖を取る必要があるのか?
いや、この北の大陸で死の森の側に建てられたこの砦は北の王都と比べれば遥かに暖かい方だった。
だが、それは常に吹雪が吹くあの王都にいるからそう思うだけで、本来ならこの辺りも充分に寒いと言える場所なのだ。
その焚き火を眺め、女王陛下の一番の忠臣であるヴェラは選択肢を間違えたかとやきもきしていた。
北の大陸ではその気候故に作物や森林等の天然資源が枯渇している。
その為、他国から買い付けることで暖を取り生活を繋いでいた。
つまり、北の大陸では暖を取る薪と言うのは水や食料と同じ位価値のある物資な訳であり、その貴重な薪を意味の分からない事に……いや、無駄とも言える事に注ぎ込むのに、現場の兵士の士気は傍目からも分かるほどに落ち込む有り様だった。
それもその筈。この薪は彼等かここで見張りをする為に使う貴重な物資である。
こうして消費した分を再度補充してくれるなら彼等も納得をするのだろうが、決められた予算以上の物は例え一欠片だって支給されない事を彼等は分かっていた。
そんな彼等の気持ちは日夜現場を駆け回り、城に帰れば書類整理をし、常に下から上への突き上げを喰らっているヴェラには痛いほど気持ちを理解していた。
だが、今は無駄だとしてもやらねばならぬのだ。
出来るだけ早く気がついて欲しい……いや、本当に気づいてくれるのだろうか?
この死の森に一番近い砦から彼の地までかなりの距離がある。
それに例え気がついたとしても、国境での一件で無視をされる可能性だって否定しきれない。
国の……いや、あの御方の本意でないのだ! どれ程切望されていたか伝えたい。出ないと部屋から出てくれないし……
森の奥底を見つめるヴェラはため息を吐きながら真っ白な息を見る。そんな行為を何度も繰り返した頃、変化が起きた……
(兵士)「邪………邪………邪龍皇襲来!!! 繰り返す!!! 邪龍皇襲来!!! ……これは演習ではない! 繰り返す!!! 邪龍皇襲来!!!」
薪をくべていた兵士達は自分の持ち場に戻ろうとするが、それをヴェラは押さえ込む。
(ヴェラ)「待て!!! 総員、その場で待機。その場で待機。これは命令である!」
(兵士)「将軍!? このまま我等に死ねと仰るのですか!?」
信じられないという顔でヴェラを見つめる兵士達。
(ヴェラ)「その場で待機と言った。」
頑として譲らないヴェラも本来は彼等の方が正しいと分かっている。恨まれるだろうな……心の中でため息を吐く。
(兵士)「ふっ………ふざけんな!! 家族がこの先にはいるんだぞ!! それに陛下の命を守るのが~~~~~~~~~ッ!?」
見せしめに叫び出した兵士を黙らせる。仮にもヴェラに楯突いた事に彼女は誉めてやりたいと思った。
陛下や家族の為にも逃げるとしない。守る意思をこの局面で示したからだ。誇りにすら感じる。
(ヴェラ)「黙れ………次は峰内じゃ済まさんぞ。命令に逆らった者はこの場で陛下に代わり斬る! これは陛下による厳命だ! その場で待機せよ!(………………すまない。)」
その間もヴェラは毅然とした態度と威圧を放っているが、一番この場から逃げ出したいのは彼女であった。
物凄いスピードでこちらに向かって来るアレは肌で感じて分かった……人が相手をしてどうにかなる者じゃないと……
奥歯の力を少しでも緩めると音がなり響きそうな位震えそうだ。
邪龍皇……その巨大な存在はゆっくりと一堂の前へと降り立つ。ドサッと数人の兵士が気絶して倒れる音が聞こえる。
視線は邪龍皇から外さないが、レベルが高く腕のある者から邪龍皇の気に当てられて倒れたと推測する。
彼女は前に歩み出る。命をかけた賭けだ。報告書や推測が間違っていた場合、これが最後の光景になるだろう……
(ヴェラ)「初めまして邪龍皇様。私は北の王都から参りました四将軍の一人、ヴェラと申します。この度はかような無礼なお呼び立てをした事をまずはお詫び申し上げます。」
恭しく頭を垂れて敬意を示す。膝が笑っている……必死に平静を装うのが大変だ。
(アトラス)「ふむ……道理が通じそうな者で良かった。数百年に一度位の頻度で我に挑んで来る輩かと心配したが………ふむ、我が息子のクウヤの件か。」
(ヴェラ)「(やはり!! 邪龍皇とクウちゃんは繋がっていた。なら、ここから選択を間違わなければ会えるチャンスが生まれる ……壁は1つクリアーした……)はい、先日は我が国の同胞を助けて頂いた恩人であらせられるクウ様に対して、我が国の者が非礼をとったこと! この通り! わたくし程度の頭を下げたところで溜飲が下がらぬとは思いますがぜひ……一度、お許しを願う為にお目通りを願えないでしょうか!」
私の命はこの数秒後に消えるかもしれない……父さん、母さん、陛下、ミコ……今までありがとう。
(アストラ)「………………大義の為に恐怖を飲み込むかヴェラ殿。」
(ヴェラ)「(なっ!? ……試されている? ……相手はあの邪龍皇……下手な問いは北の大陸全ての破滅に繋がる。……私は四将軍……覚悟を見て頂こう!)……ここより後ろにいる者達全ては私の家族も同然です。此度の一件これでお許し下され! 皆の者に告げる。陛下と民の為にその命を尽くせ!」
刀を抜き、逆手に構え喉に!……だが、見えない何かにより動きが止まる。
(アストラ)「止めよ!……息子は血を嫌う。命を大切に致せ。……その忠臣に免じて良かろう。息子の所へ連れて行こう。我が手に乗るが良い。」
人生の中でこれほど博打をした事があっただろうかと彼女は思う。これで使命を果たせると思うと緊張の糸が切れてヘナヘナになった。
(ヴェラ)「……こ……腰が抜けて……その……」
(アストラ)「!?……あははは♪ ……失礼した。そのままで良い。」
(ヴェラ)「かたじけありません。(父さん、母さん、陛下、ミコ………助けて~~~~~!)」
(アストラ)「(クウヤの言うことも着ぐるみ抜きで少しは聞いた方がいいやも知れぬな……)」
泣き出したい気持ちを押し殺しながらガクブルする娘を見てアストラは思う。内心怖がられる事に凹んでいるのであった。
父が連れて来たのは北の大陸からの使者の人だった。黒髪に腰まで伸びるおさげ、まるぶちメガネをかけていて目付きはやや鋭い。
歳は30前後で身長は180cm位かな? 体は良く見るとガッチリしていて、クマさんのお耳を生やした熊人族のお姉さんだ。
俺の前に腰を落とし、片膝を着いて恭しく礼をし、彼女は挨拶をする。
(ヴェラ)「初めましてクウ様。北の大陸のセレニアムより陛下の命を受け参りました。四将軍の一人、ヴェラと申します。以後、お見知りおきを…」
「ごていねいにありがとうございます。このねこにわのらくえんのおーなーと、ねこちゃまふぁみりーのりーだーをしていますクウちゃんいっさいなの。とおいところからきてくださりおつかれですの……まずはおへやにごあんないいたしますので、そちらでおはなしをいたしましょうなの♪」
(ヴェラ)「御厚情痛み入ります。(無茶苦茶可愛い♪ あ~~もふりたい、もふもふ、……ダメよヴェラ! ここは言わば敵地のど真ん中……この交渉しだいで……で……)」
むぎゅ♪ あ~~~~~私のバカ~~! でも、報告通り凄いよ~~~何これ~~~♪
後ろから包み込まれるように抱きしめられてしまう俺。あれま!? 堅苦しい空気を纏っていたが、このお姉さんも変わらないみたいだ。
「つかまっちゃったの。 ふふふ♪ しっぽいがいならやさしくさわってくださいなの。スリスリ♪」
体勢をヴェラお姉さんの方に向き直してから俺はほっぺにスリスリする。
あらあら? お姉さん蕩けてしまっている。こっちの顔の方が俺は好きだなと思う。
(ヴェラ)「きゃ~♪ クウちゃんは可愛いでしゅね。もふもふにお耳も小さくて、あ~~癒される。」
ガラッと印象の変わったヴェラお姉さんを客室へ案内する間、ずっとキャッキャッウフフをしていて俺は周りの視線に気がついていなかった。
(アイナ)「(なんだかクウちゃん、女性に対して恥ずかしがらなくなってきた? それはそれでいいことなんだけど……)」
(ネイ)「(微笑ましい光景なんだが……なんだ? このモヤモヤは……)」
(ミーナ)「(随分と大胆になって来たわねクウちゃん……フンッ!)」
(セーラ)「(女性に慣れてもらうのはいいことなんですが……なんか面白くありませんわ……)」
(リディア)「(クウ様の魅力に引かれるのは分かるがくっつき過ぎだ……)」
(アイシア)「(なんか面白くない! クウちゃんもデレデレし過ぎ!)」
(クリス)「(……あ~~~~イラッと来るな……ダメダメ! お兄ちゃんのお客様……それにお兄ちゃんは慣れてもらわないと……モヤモヤする……)」
カツカツカツ、歩く音がアイナママ達の後ろにいる彼女達にはやけに大きく聞こえていた。
それは空気を嗅ぎ取った彼女達はレギュラーメンバーから発する殺気? に反応したせいでもあった。
沈黙。それが正しい選択と判断し、やぶ蛇にならぬように一定の距離を開けて様子を伺うエーコちゃん達やお姉さん達であった。
だけど、そんな彼女達もアイナママ達ほどじゃないが、俺とヴェラさんのスキンシップを面白く感じてなかった。
(アストラ)「(クウヤよ……わざとか!? わざと嫉妬を煽っているなら下策だが……違うな……天然か!? 苦労しそうだな我が息子は……)」
そんなみんなの気持ちを他所に俺とヴェラは楽しく会話をしてる。
(ヴェラ)「クウちゃんの好きな食べ物はな~に? やっぱりお魚さんかな?」
「クウちゃんはねこさんなの。だから、おさかなにめがないの。ヴェラおねえちゃんはおにくなの?」
(ヴェラ)「熊人族だからそう思うかも知れないけど、ふふふ♪ キングカイザーが大好物なの。」
どこのラスボスだよ! と言わんばかりの雄々しき名だな。
「なんですかなの!? そのどこかのまおうさんみたいないきものは!」
(ヴェラ)「あら!? クウちゃんは知らないのね。
キングカイザーは北の大陸名産の巨大魚で、その紅い肉は生で食べてもよし! 炙ってもよし! そのまま干して熟成させたのはもっと美味しいのよ。我が国にある30年物のキングカイザーの干物を食べたらもう、クウちゃんが蕩けちゃうこと間違いなしよ。」
「はぅ~……たべてみたいの。」
シャケの吊り干した物を俺は想像する。あぁ~ホカホカごはんに乗せて、海苔と一緒に一口……………俺の中の日本人は死んでないな。
(ヴェラ)「そうでしょ。他にも北の海でしか取れない幸を求めて猫人族の人がたくさん観光に来るのよ。」
「ヴェラおねえちゃんのあぴーるじょうずなの。クウちゃんのこうぶつをわかってますねなの?」
(ヴェラ)「噂は王都にも届いているからね。部下があんなアホな暴走をしなければ、今頃キングカイザー鍋をご馳走してあげてたのに……おかげでね……仕事が増えまくってね……そうよ……私だってお休み位ほしいわ……それを返上してまで日夜働いているのに……」
中間管理職の実態がありありと愚痴に出てるよ。トラウマスイッチをONにして、目が死んでブツブツ呟いている。
「ヴェラおねえちゃんおつかれなの……いいこいいこ~なの。」
(ロジャー)「こちらのお部屋にどうぞお入り下さいませ。」
タイミングのいい所で到着した俺達は中に入る。
終始平静を装うのに疲れたヴェラさんは素の顔で今はくつろいでいた。
俺を抱いている間は落ち着けるようだ。それと俺にクッキーを食べさせてくれるのだが、それが堪らないみたいだ。
一口ずつクッキーを はむはむ しながら食べる俺はリス? ハムスター? に見えたのかな?
「はむはむはむはむはむ、あ~~ん、おちゃがほしいの。」
(ヴェラ)「ふ~ふ~……はい、熱いから気をつけてね。うふ♪」
スプーンで紅茶を掬い、口で冷ましてくれてからお口に運んでくれる。俺は抱っこされたまま丸くなり、それを頂いている。
お仕事はいいの? ……周りもそんな視線を投げ掛けているので俺から切り出す。
「ところで、ヴェラちゃんはクウちゃんになんのごようできたの?」
(ヴェラ)「……………はっ!? そうだった。いけない、クウちゃんにお願いがあって来たの。その先日の非礼のお詫びに王都まで来てくれないかしら? 北の大陸の住民は元より、陛下が首を長くして待っておられるのよ……」
「それでわざわざヴェラおねえちゃんがやってきたの!?」
四将軍とか言ってたし身分の高い人がわざわざ俺に会いに? 何か裏があるのかな?
(ヴェラ)「そりゃあもちろんよ……この件に関しては絶対に他の者には任せられないわ。」
ますますお疲れ毛が……あっ……増えた。
(アイナ)「そちらも色々とご苦労なされているようですね。」
(ヴェラ)「貴殿にも詫びたい……どうだろう? 陛下に貴殿も会って頂けないだろうか?」
(アイナ)「そこまで必死になる理由は何? しかも四将軍と言えば名だたる猛将。クウちゃんに何をさせたいの……」
政治の厄介事に巻き込むつもりなら、叩き出すつもりでアイナママは問う。
その質問に対する答えは唸り声と汗だった。
「うぅ~…………」
「ヴェラおねえちゃんあせがすごいの…ふきふきなの………………おはなしをきかないとへんじができないの。ねっ? ヴェラおねえちゃんはなしてなの……」
困りきった顔で思案する彼女はボソボソと呟き始める。
(ヴェラ)「引きこもったの………陛下が……」
(皆)「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「はっ?」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
(ヴェラ)「クウちゃんが王都に来る予定だったのに引き返しちゃったでしょ……それで陛下がいじけてしまわれて……」
そこから語られるのは、女王陛下の俺に対する乙女な想い。それをヴェラさんは素でみんなに訴えかける。
特に女王陛下の失われた髪に関するエピソードは、俺に対してどんな想いで涙を流されたのかが良く伝わり、それ以降、陛下の中で俺に対する気持ちがいかに溢れていったかが、ありありと分かるのだった。
特に報告書をすぐに読んでは胸に抱きしめ、皆の見てない所でクルクル回っていただの、俺に喜んで貰うために、陛下自らがキングカイザーを狩りに出掛け、持ち帰っては嬉しそうに干していただの、はてまた、俺の人形を作って夜は共にしていただの……聞いているこっちが恥ずかしくなる位だ。
そして、その話を進む度に……
(アイナ)「へー……へー……」
(ネイ)「ホォー・・・クウ、良かったなー…」
(ミーナ)「モテモテね、クウちゃん……フンッ!」
(セーラ)「・・・・・・・・・」
(リディア)「クウ様、デレデレなさってみっともないですよ!」
(アイシア)「良かったわねクウちゃん! 陛下とらぶらぶだね……フンッ……」
(クリス)「面白くない……デレデレしてるお兄ちゃんなんて知らないッ!……」
何だこの空気……俺、悪くないよね? 一方的に陛下に想いを寄せられているだけなのに、理不尽だ。
特にセーラちゃんなんて黙って、負のオーラ放っているし……
「みんな、クウちゃんでれでれしてないの! それにあいてはじょおうへいかさまなの。みぶんがちがいすぎるの!」
(ヴェラ)「お願いクウちゃん! 陛下が部屋から出てきてくれないと国がたちゆかないの……この通りです! お願いだから来て!」
腰に抱きつかれ、半泣きのヴェラさんに無理とは言えないし、それに四大陸を繋げる計画を実行するには、断ると言う選択肢はない。
(セーラ)「クウちゃんは陛下にお会いになるなら邪魔しちゃい悪いから、その間に私はキングカイザーを捕獲しに行くわ。クウちゃん食べたいでしょ? 大丈夫よ。私が取って来てあげるから……陛下の所に安心して行って来て。」
笑顔だけど……あぅ……
「なっ!? なら、クウちゃんも……」
(セーラ)「・・・・・・・・・・・・」
ぐはっ……無視されている?……ぼっち……
(アイシア)「セーラちゃんが行くならあたしも行くよ。」
(エーコ)「なら、私も行きたいな。そろそろ訓練の成果を試したいから、いいかな、セーラちゃん?」
「クウちゃん、ここにいるよなの? セーラちゃんこっちをみてなの……はぅ……」
セーラちゃんだけじゃなくて、みんなも俺の事を無視する……理不尽過ぎる!!!
(シエナ)「私も行きたい! と言うかみんなで行こうか?」
(リア)「猫人なら一度は口にしたいキングカイザー!」
(ニア)「行くッきゃないでしょ!」
(レア)「燃えて来た~~~!」
(リン)「あっ、私も行きたいな。ラーニングしたいし。」
(セーラ)「あらっ? じゃあ、みんなでキングカイザー捕獲に参りましょう!」
(アイシア・エーコ・シエナ・リア・ニア・レア・リン)「「「「「「お~~~!」」」」」」
「クウちゃんも……」
最後の望みをかけて声を振り絞る……
(セーラ)「クウちゃんは……ガリッ……陛下と仲良く会談……チッ……するんだもんね~♪」
「ひぃぃぃなの……セセセセセーラちゃん!?…
…」
ガクブルが止まらない……ななな何コレ……恐怖?……俺が今まで経験したことのない恐怖だよコレ。
(ヴェラ)「……慰めてあげる……おいでクウちゃん。」
「うわぁ~~~んなの! いまだけおむねをかしてくださいなの……しくしくしく……」
あの清楚なセーラちゃんの知らない一面に当てられた俺の豆腐メンタルはメチャクチャになり、四面楚歌な状況に逃げ出した。
理不尽だぁ~~~~!
そんな俺はヴェラちゃんと一緒に癒しの空間へと駆け込んだ。
ふつおたコーナー(MC:たまご丼)
ペンネーム「俺って・・・」さんより頂きました
Q:新しい服を新調したのに誰も触れてくれません。俺は構ってちゃんなんだろうか?
A:構ってもらえないからってうじうじしちゃダメダメ! 構ってもらえるかもらえないかなんて関係無い! むしろ、こっちから構ってあげるちゃんになっちゃえ! 俺って・・・さんならいけるいける!というわけでシーユー♪
ク:セーラちゃん、いまならクウちゃんがすりすりでも、もふもふでもいくらでもしてあげるの。
セ:ミーナお姉さまからコレを借りて来たからいいですわ! ふんっ!!
ド:あ~~~おりじなるクウちゃん、いいこ~いいこ~なの~♪……おりじなるクウちゃん……ながいからめいめい【おりクウ】なの。おりクウないちゃめっ! なの。
ク:おまえになぐさめられるのが、いちばんこたえるの! ……しくしくしく……




