かみちゃまもんどうなの
読んで下さる皆様とブクマしてくれた方々に感謝です。登場人物が増えてきたので台詞の後に誰が喋ったか名前を入れて見ました。御意見等ありましたらお願い致します。
あらま可愛い♪父が財宝の中から服を何着か見繕い着替えた六人は昨夜とは打って変わり可愛いく変身していた。
髪も綺麗に夕べのうちに綺麗に揃え、お風呂に入り汚れも落とし見違えるほど変わっていた。
そんな彼女達も最初は父から渡された綺麗でお洒落な服を遠慮していたのだが……亜空間の穴を広げその中にある衣装空間を見せてくれた時には俺も絶句した。
それはまるで併せ鏡のように並べられた様々な服が遥か先まで並べられ、見通せないほどにあり何着か頂いたところで問題のない些末なレベルであった。
なので、六人は素直に感謝して受け取り着替えたのである。
そして、その際にこのような大魔術を行使する父の正体に疑問を抱いた彼女達は父に何者なのかを問い掛け、父はなるべく怖がらせないように自分の正体を伝えると彼女達は非常に驚きながらも噂とは非常にいい加減なものと感じるのであった。。
そのせいか、それで父を恐れ避ける用な事は無かったのだが、山賊達に汚され植え付けられた恐怖は本人の意思とは関係なく大人の男性に近づくと震え出していた。
だがら、父は常に気を使い、彼女達から一定の距離を取っていてくれた。それを彼女達は申し訳ないと頭を下げていたが父の人を諭す話術で逆に慰めていた。
流石は出来る父である。さて、後ろについて来ている元山賊達は今や見目麗しい美女へと大変身を遂げ、ミロちゃんを筆頭に合わせて40人が黙って俺の命令を聞いていた。
魂に刻まれた俺への絶対命令はもちろんの事、人様に害を成す行為の禁止と逃亡の二点を念入りに命令した。
そこから細かい事を付け足したがそれでも不安は残る……例えば無駄口を開くな!生理現象や体調の有無はすぐに伝えろ!何か重要な事があれば隠さずにすぐに伝えろ!不快に思わす行為をしない!俺の許可なくエッチな事や仲間同士で百合な事をしない!特に命令がない場合以外は俺達の目の届く範囲に近くにいろ!等々多岐に渡る制約を課していた。
そうしないと何をするかわからん連中だし、野に放つのが危険だからだ。
………そうそう危険と言えばコイツら………はぁ……
俺の神力により性転換した影響かステータスが大幅に上昇していた。
その事に気がついたのは今朝の報告を受けた時であった。
念の為に洞窟の入り口に交代で見張りをやらせた処、たまたま群れで通り掛かった一眼虎なるB級モンスターを10匹も狩ってしまったのだ。
アイナママいわく、B級モンスターも10匹も集まり同時に相手をするとなると、それはAランクモンスターを相手にするのと同じ位に脅威度が跳ね上がるらしい。
数の脅威って奴は確かに有り得る。どんな実力者だっていずれはスタミナも尽きるし傷つけば段々と弱りいずれは倒れる。しかし、仮にも相手はB級モンスター……同格のB級冒険者でも二人で掛からないと危険な相手を粗末な装備な上に数でも劣る数人で10匹も倒したたんだからAランク位のポテンシャルを備えてしまったみたいだ………そんな奴等は自分のステータスを見て驚いたのであった。
職業欄に猫神の使徒と書かれていて、それで納得したとか・・・・。
そして、やっかいな事はまだ続いた…………
「なまえがないの?」
ミロちゃんが俺に淡々と報告してきた。
「はい、俺以外の全員がステータス上で確認出来ません。これはクウ様の使途として生まれ変わった影響かと……」(ミロ)
性別を変えただけなのに面倒な……
「じゃあ………あぁ~やるきがおきないの……」
まるで自分で飼ってない野良犬や猫に名前をわざわざ付けなければいけない位めんどくさい………
例えるなら、無駄吠えや無駄鳴きをして人の家に糞までするような傍迷惑な動物にどうして名前を付けなければいけないか分からない位めんどくさい…
俺はルカちゃんの腕の中でだらけきっていた。そうそう、ルカちゃんが何故に俺を抱いているかだが六人の中でこの子だけが壊れてしまった事に引っ掛かっていた俺は山賊達に問い詰め吐かせた。
その結果、数人の馬鹿が禁薬と言われる快感を数十倍に上げる薬を使いルカちゃんを汚していた事が判明し、俺はこの世界に来て一番と言ってもいい位にキレて派手に暴れた。
幸か不幸か奴等のステータスが上がっていた事と父が止めてくれたおかげで大事にいたらなかったが……その二つがなければ確実にアスモデウスの全員を殺していた。
罪を与える為に性転換までさせたのに……胸くそ悪い思いをしなざらも仕方がなく回復させて事なきを得たがその反動もあってか俺は皆を説得してこうして普段は抱き付く事を許してもらった。
アイシアちゃんとセーラちゃんの治療は寝る前の神薬の時だけになったがそれでむしろ二人が何か言うわけもなかった。
「ここまでやる気のないクウちゃんをママは初めて見るわ………」(アイナ)
「仕方がないですよ姐さん。あたいだったらコイツら生かしておかない位なんですから…」(ネイ)
「犯した罪を考えればミーナちゃんもネイちゃんと同じだわ。」(ミーナ)
「そうですわ!名前なんて付けるのもおこがましい。」(セーラ)
「まあ~我も同じ気持ちだがクウ様の使徒である以上は主の格を落とすような名前にしないようお願いします。」(リディア)
「39人も名付けるのは億劫だねクウちゃん………」(アイシア)
「リディアさんの言う通りだな。罪人と言えどもクウヤの使徒である以上は舐められる名前はいかんな。」(アストラ)
「クウちゃんにあんた達をいたぶる権利を貰っているんだからね!私達の恨みに家族や村のみんなの分もまだまだこんなものじゃ済まさないんだから!」(エーコ)
「そうよ!そうよ!………また、命乞いするまでやってやる!!」(シエナ)
「アトラスおじ様やクウちゃんの武器を借りれば私達にだって出来るんだから!!」(リア)
「「そうよ!そうよ!」」(ニア・レア)
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(ルカ)
そう、俺は六人に山賊達を殺さない程度なら何をしても構わないとハッキリ伝えていた。
こういう事を言うと道義的に問題あるとか、同じ穴のムジナになるとか言う人がいるだろうが俺はそうは思わない。
だって、動機の元となるものが違い過ぎて同じになりようがないし、そもそも、あの世の存在を知っている俺にしてみれば死んだ家族は娘達に生きて欲しい!幸せになってほしい!だから復讐なんてしてほしくない?…………いやいや!!それはそれ!これはこれ!
あの世からもし見ていたら、娘を汚した奴を死ぬほど殺したいだろうし、復讐もしたいと思うのは当然だ。
あれなんだろうね………これは俺個人の凄い固まった考えだけど、そういった風に世の中のお偉いさんが自分の都合のいいように変えてしまったせいなんだろうね。
昔みたいに仇討ちであの世に逝った人の気持ちを汲み悪の根を絶つのが本来は正しい事の筈なのに、復讐を恐れた権力者が世の仕組みと考えを変えてしまったのではないだろうか。
なら、せめて異世界では本来の形に戻そうではないか!
それに彼女達は山賊達を嬲ると悔しくて泣いたりもしていたが、それを暴力に変えてぶつけていい相手になら構わない筈だ。
絶望に押し潰され生きていくより、復讐を糧に生きて飽きるまで嬲る権利は彼女達にはある。その過程で嬲る事を止めて進むも良し!死ぬまで嬲るも良し!なんなら止めを刺しても良し!何にせよ前に踏み出す切っ掛けを作る事が大事だと俺は思っている。
それに山賊達の世界は力による弱肉強食がルールだとミロ自身も言っていた!だからこそ遠慮なくやっておしまい!
「しなないていどにしてねなの♪でないとらくにさせちゃうから♪」
「「「「「は~~い♪♪♪」」」」」
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
顔を下に向けながら怯えるがいい。さて、名前だがいちいち付けるのも本当に面倒だから数字にする。
だから、これからの人生に相応しい名をつけよう。
「なまえをつけるから、たていちれつにならべなの。」
無言で並んだ山賊達を前から命名していく。
「まえからじゅんばんサキュバスわん!そのうしろはつーとかずをふやしたのがなまえなの。それですてーたすでかくにんできたらてをあげるの。」
39人が手を上げるのに然程時間が掛からなかった。これで全て完了しただろう。
後はいつまでも山賊と呼ぶのも見た目と違うのでチーム名の呼称をつけよう。
そうだな………色欲!アスモデウスってチーム名にしよう!大罪人に相応しいじゃないか!
「おまえたちはきょうからぼうけんしゃぱーてぃーのなまえみたいに【アスモデウス】となのるの!ことばのいみはしきよくのあくまのなまえなの!こころしてあたまにいれるようになの!」
こうして、俺達は六人の生まれた村へと向かい2日程歩き続けた。
それはこの東の大陸から離れる前の最後のお願いであった。
もちろん俺達も弔うお手伝いをするつもりだ。そう……もし御遺体があればこの子達を預かる事を報告するつもりであった。
村のみんなは家族と言ったこの言葉が…村へ到着した時に聞いた五人の悲痛な声で痛いほど思い知った………
村に到着したのはあれから2日経ったお昼だった。そこは平野にポツンとある小さな村だった………だが、ここには簡素だが温かい家々があったのだろう………僅かに残る消し炭の跡が虚しさと悲しさを引き立てる。
村人の御遺体を探したが数体を残し、その殆どが野生のモンスターが処理をしてしまったみたいだ。
残念な事に六人の家族の御遺体も遺品もない、家族の名残を感じるのはこの場所に眠る思い出があると言うだけ………
咽び泣く彼女達を俺達は優しく抱きしめる………とめどなく溢れ破顔する表情で放たれた一言に俺は………
「クウちゃん神様だよね………ならせめてシエナちゃんやリアちゃんにルカちゃんの家族を生き返らせてあげて!!!お願い!!!」(エーコ)
悲痛の一言が胸を支配する……
「…………ごめんなさいなの………クウちゃんていどのかみさまでは………」
*シークレット事項 特別転生者による禁止事項を確認しました。
警告!下界の者の魂を再召喚し蘇生させる行為は十級神の権限を逸脱した行為並びに越権行為に抵触します。
警告を無視しそれらの行為を行った場合は聖典第一条一項により神罰を下し実行します。
流石にこれは警告が出ると予想していたけど………だけど、これはやってもいいんじゃないのか?
………非が無い者を生き返らせた処でそんなに問題のあることなのか?
………少なくともこの子達の願いを聞いてあげても………考えがグルグル回る。神罰が怖くて逃げるのか?いや!違う!!!俺は臆病だが………
「やめて!!!!エーコちゃん………いいの…クウちゃん困ってる……」(シエナ)
大声を上げて俺の前に立ち両手を広げて遮るシエナちゃん。
「助けてもらっただけでも感謝しないと!!!」(リア)
「そうそう、私達にはまだみんながいるよ♪」(ニア)
「私もみんながいるから平気!それにエーコの気持ちは痛い程伝わったから♪」(レア)
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(ルカ)
無理な笑顔で俺を庇うこの子達………ミーちゃん…見てるんだよね………この状況を………いや違うだろ!!ミーちゃんは関係ない!!俺の問題だ!この子達には家族が必要だ!今なら分かるじゃないか!温もりを失うあの恐怖を!あの世までその想いを持ち、待ち続ける人もいるのを!
「クウちゃんは…………クウちゃんは…………」
無理な笑顔に心が打たれる………ここで引いたら…もう、戻れない気がする…そう決心しかけた寸前だった。
「止めよ!!!!クウヤ…………」(アストラ)
父にしてみればきつめで強い口調である。気がつけば父に肩を掴まれていた。
「おとうさん?………クウちゃんまだなにもしてないの……」
「言わねば分からぬほど父も皆も愚かではない………自分が今どういう顔をしているか、それすらも分からぬか……止めるんだ……その顔は後悔し、破滅して行く者のする顔だ…………父も皆もクウヤに何かあれば……頼む…………」(アストラ)
…………俺はそんなに酷い顔をしてたのか?……だけど、この子達の気持ちを!俺はそれを出来る力が!
「これもくなんのひとつだとクウちゃんはかんがえるの………」
「それでアイナさん達やこの子達を悲しませてもか?」(アストラ)
黙って事の成り行きを見守ってくれる皆を俺は直視出来ない………俺の自己満足にしかならないと遠回しに悟してくれるが………駄目だ!やっぱり納得が出来ない………
「・・・・・・・・・・・・・・」
「気持ちは分かる。だが、代償が大きすぎる………力とはその規模に比例して自分に返ってくる物だ。それゆえに慎重にならなければ………クウヤはセイギフトでそれを悟った筈ではなかったか?」(アストラ)
そのせいで国を追い出される結果になった……確かにそうだ………頭では理解出来ても………そう、心では納得出来ない。
「おとうさんのいうことはりかいできるの………でも、なっとくできないの………」
「なら、クウヤよ。彼女達をその分見守りなさい。亡くなった人達の想いの分も汲み取って、出来る事をまずはしてあげなさい。それがあの世で見てるかも知れない人達への供養になる。」(アストラ)
父に逃げ道………すみません…酷い言いようだ……助け舟を出してもらったようなものだ。情けない………俺はいつまでもこの人に甘えている………ごめんなさい……そして、ありがとうお父さん。
「わかったの………エーコちゃん、シエナちゃん、リアちゃん、ニアちゃん、レアちゃん、ルカちゃん、ふがいないかみさまでごめんなさいなの…………」
無言で首を横に振る五人………神様なんて言われてもこの通りです………ミーちゃんの気持ち分かったよ………
いや、彼女の場合どれ程数え切れぬ願望が届けられたか………沈む気持ちを切り換えねば!今は納得しろ!そして、北を目指せ!自分にいい聞かせるように活を入れ村を後にした。
野宿する場合はにゃんこハウスを作り出して寝ていた。トラップハウスも含めて三棟。一つは俺達レギュラーメンバーとエーコちゃん達の六人。
二つ目がアスモデウスの連中に宛がった。みんなが寝静まる頃合いを見計らって俺はこっそりとにゃんこハウスから出る。
「ミーちゃん………もし………きこえていたらおへやにいれてなの………」
星灯りがうっすらと照らす真夜中に呟く俺。それに答えるかの如く一枚の招待状が献上袋に入れられる。
それを取り出しマナを通して俺はミーちゃんのいるあの世へと飛ぶのであった。
「いらっしゃっいクウ♪うふふふ♪この間の続きをする?」
飛ばされた先は前回と同じ場所である。そして、わざと明るく振る舞って接してくれてるミーちゃんの優しさを感じる。
そう、俺は愚痴をこぼしたかったのだ。
「もう!!ミーちゃん!ふんいきぶちこわしなの!でも………ありがとうなの…」
ちょっと疲れているのかな俺は………
「見てたわよ。エーコのお願いが頭から離れないんでしょ?神様が一度は通る道だから……それでクウはどう思ったの?」
死者蘇生。それは本当に禁忌なのか?俺の想いを聞いてもらおう………
「みんなをすくうことはできないの。でも、めにうつるひとくらいならすくってあげたいの………」
「そうするとクウの所に人は際限なく押し寄せるよね。人の欲望はそれこそ果しなく底が深い。ハッキリ言ってしまえばキリがない。」
「ひろいはんいでみればたしかにそうなの。だけど、あのこたちはいちずなおもいなだけでそれいじょうはのぞんでいないの。」
キリがないのは事実だろう!だが個として見るなら違う場合だってある。だが、そんな思いもミーちゃんは………
「それって人以外の生き物に言える?例えば、人が生きる為に食べてる他の生物もそうだけど……彼等にもそうなると願いを聞かなくてはいけなくなる。」
救済の対象が無限に広がる事になると言いたいのね。深さの問題じゃなく幅の問題か………
「なら、じゃくにくきょうしょくがしんりなの?」
「下界は基本、弱肉強食が真理よ。それが私が定めたルール。その中のから命を紡ぎより強い魂が生まれる事を信じてあなた達を産み出した。いわば、奇跡の対価。」
無から有の存在になった。確かにこれ以上ない恩恵だ。
「だから、すくいのてをさしのべないの?」
「ええ、命を創造した時点で私は対価を十二分に払っている。さっきも言ったけど、全ての願望を聞いていたらキリがない。だから、一線は引かせてもらう。クウの頼みでもこのルールは変えれない。」
その言葉から叶えてあげたいと言う意識が汲み取れる。同じなのだ結局……
「そこにもんくをいうつもりはないの。どうしていきかえらすことがきんしされてるかしりたかっただけなの………」
「ねえクウ………お願いだから貴方まで私の事を嫌いにならないで!私だってその為に輪廻システムを構築した。私が全ての者を救えぬから作り出したシステム。不幸な生で終わるものはあまたの如くいる。その為に来世ではせめてより良い生を送ってもらえるようにこの世界も作り出し、神々が働いている位なんだから。」
俺はもちろんの事、誰にもミーちゃんを責める権利のある奴はいないよ。存在の確立と言う対価を支払ってくれたんだから。
「きらいになるわけがないの。むしろクウちゃんはミーちゃんのきもちをしったの。かみさまだからってすべてはかなえられないの。それはクウちゃんもおなじなの。しんばつをむししてやろうとおもえばできたはずなのに………」
「ダメよ!!そんな事をしたらクウの魂が!!」
流石にこの一言は無視出来ないと思ったのか、纏った空気が変わった。
「ミーちゃんおねがいがあるの。あのこたちのかぞくのらいせをどうかよろしくおねがいしますの。とくべつてんせいとまでいわなくてもせめて!むくわれるらいせを!」
俺がしてあげられる事はここまでだろう。だから、この頭ならいくらでも下げよう。無茶をしないと分かってくれたのか、いつものミーちゃんに戻った。それと俺の中のもやもやも消えていた。
「クウちゃん、冗談でもそんな事を口にしないでよ………安心して♪既に手配済みよ♪クウがここに来ることも分かっていたし♪」
「さすがはミーちゃんなの。すこしぐちをいえてすっきりしたの♪」
「あら♪スッキリするのはこれからじゃないの♪ぐへへへへ♪」
「クウちゃんにてをだしたらこんぱくはかいしてじがいしちゃうの♪」
「む!?何度でも再生させるもん!」
「じゃあ!ミーちゃんとはおくちきかないし、ごはんもつくらないの………チラッ♪」
ミーちゃんに背を向けいじけた振りをして後ろをこっそりと覗く。
「ずっ!ずるいはクウ!私の何処が不満なの?」
「ふまんなんてないの。クウちゃんのもんだいであっていまはめっ!なの。」
俺って世間一般から見たら我が儘でめんどくさい奴なんだろうな………だが!そういうのに全く興味がないわけじゃないよ!ここ重要だよ!
「むぅ~~!あの六人の気持ちが分かるわ…………あっ!そういえば!!ミロとか言う奴で練習するとか私も反対だから!!!創造神としてのプライドが絶対許しません!!!!!」
「ここにもいたの、はんたいはが…………」
言われると思っていたが………
「当たり前でしょ!!!!惚れた女に元女の男に寝とられた処を想像すればクウも分かるよ!!」
一瞬想像しかけるが俺の豆腐メンタルが崩壊するのでやめておいた。
「さいあくなの…………」
「ね?だから~~♪ここならじゃまはいらないし…………ね♪」
甘い猫なで声を出し誘うが色々とスッキリした俺は………
「ね♪じゃないの。まったく………このへんでおふざけはおわりにしてごはんをつくるの♪」
「酷い!創造神の私にそんな事を言えるのってクウ位なものよ!だいたいね!この間はみんなが邪魔したけど………」
あ~~これは止まらないかな?………黙らせよう!はむはむアタ~~~~ック!
「ふふふ♪ミーちゃん♪失礼しますの♪はむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむはむ♪」
耳を優しくはむはむするとミーちゃんは…………
「○○▼〒◇◆♀▼▲★◎◆⇒♂〃♪♪♪♪待ってクウ!?●★〒◆⇒¢○▼♂°□○○★々♂♪♪♪♪♪♪♪」
両手に口を当てて声を押し殺しているが腰砕けて座りこんでしまいソワァーにぐったりと倒れこんでしまった。
「クウちゃんのかちなの♪これにたえられないようならクウちゃんとのいちやはむりなの。さて、きょうはおすしをつくるの~♪あっ!また、ここのしょっきるいかりるの♪」
ソワァーで呆けているミーちゃんをほおっておいて俺はキッチンでシャリとお酢を作りを始める。
まずはお鍋にお米と甘露水を入れてゆっくりと炊く。そして、お酢の方はいつもお世話になっている透明のビンにお米を入れて神酒と甘露水を入れる。
そこへスキルを発動させてクウ菌をビンの中に送り込む。
日々進化しつつある俺はもう手慣れた作業の如く行えた。
クウ菌がマナちゃん達によって更に進化したような気もしてたし、マナちゃんの存在をより身近に感じるようになった俺は力を込めると言うよりはマナちゃんに語りかけるような力の使い方になっていて、無駄な力みが消えていた。
「ありがとうなのマナちゃん♪こんどはねたをきるからほうちょうをあつかうの♪むっ?おててにマナちゃんがあつまるの?てつだってくれるの?あははは♪こちょばゆいの♪」
うっすらと光輝く俺の両手。これぞまさしくゴッドハンドだ!健気で俺のちっちゃい手の中でぽかぽかとしてる気がする♪
リュックの中に入っている切り分けてあるマグロや鯛やウニにエビや穴子等、前回は天ぷらにしたのを今回は寿司ネタに転用だ。
ちなみに穴子は血抜きすれば生でもいけると父が教えてくれたので試してみるつもりだ。俺はミーちゃんの為に寿司の準備を黙々としている間は楽しかった。
ここ数日は下界の嫌な一面を見すぎていた。しばし時を忘れ没頭出来るこの空間はありがたかった。
それに料理は楽しい。笑顔が見れるし美味しいと言ってもらえるからだ。そうか………今一番欲しかったのは笑顔だったんだ。
「…………クウのエッチ!!!!!!」
我に返ったミーちゃん火照った顔にうるんだ瞳で抗議してくるがどことなく怯えているような…………
「あははは♪ごめんなさいなの♪でも!おわびにおすしをにぎるからおててをあらっておせきについてなの♪」
満面の笑みでキッチン前のカウンター席へ促すと渋々ながらも座ってくれる。
「アイシアの気持ちが分かったわ………やっぱり、見るのと経験するのじゃ雲泥の差ね。あの六人はそれが分かっていて……」
溜め息をついたあと、一人ブツブツと呟くミーちゃん。それはいいとして何故にアイシアちゃん?
「ぬ?アイシアちゃんがどうしたの?」
「クウには分からないだろうから言わない。ところでクウ!今日は寿司だって!?私あれがいい♪」
急にテンションが上がるミーちゃん。だが、俺にはこっちのミーちゃんの方が嬉しい。しかし、何だあれって?
「ごきぼうのねたですの?そうするといったんもどらないとてもとにはないの………」
「違うわよ!回転寿司よ!!クルクル回っているあれよ!クウの元の世界にあったあれ♪」
まさかミーちゃんの口から回転寿司を聞くとは思いもしなかった。
「あ~~♪ミーちゃんから見てもあれは珍しいのね♪」
「そりゃもちろんよ!あまたある世界を見回してもあれと似たようなのは5つしかないわ。」
5つもあるんかい!!しかも、似たようなって事は多少違うって事だし……聞きたいけどパンドラの箱を開けるような気がする…うん、忘れよう。
「それはそれでびっくりなの。う~~~ん、こまったの…………このきっちんだとせつびがないからかいてんずしはきびしいの。」
「クウさ、前に私があげたアーティファクトを鑑定してないでしょ?」
前回の招待状と一緒に袋に入ってたあれかな?
「ほうせきのことなの?」
「そうそう!あれの中に面白いのがあるから使ってみて♪オレンジ色の宝石がない?」
リュックから宝石が入った袋を取り出し中を漁る。
「これなの?きれいなの~♪」
俺の拳より大きい宝石。詳しい価値は分からないけど、世の女性が見たら垂涎物なんだろうな。
「そそそ♪ふふふ♪鑑定で見てみて♪」
言われるがまま俺は鑑定で調べる………
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【ギフトオーブ】
【作成者:創造神ミラ・ミケオロン】
【レアランク:SSS】
固有結界で心象風景を具現化するアビリティを使用者に付与させる。能力名及び細かな効果は使用者によって変わる。ギフトオーブの使用方法はマナを通し心に願う事で付与される。
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「なんだかむずかしいことがかいてあったの。これってゆめをまさゆめにしちゃうようなのうりょくなの?」
「簡単に言えば好きな空間を作れる能力よ。私の作った傑作のギフトオーブよ♪部下にあげようと思ったけどそれらはクウの物だから好きにしていいからね。で、それ使って回転寿司をやって♪」
いいのかな………とんでもない力を下らない事に使っているような………でも、これでどこでも料理が出来るしありがたいよな。うん、ミーちゃんに感謝だ。
「わかったの♪おーぶさんおねがいしますなの♪クウちゃんにちからをおかしくださいなの♪」
俺の胸の中にスッと入って行き、中でじんわりと温かくなると消えていったのが分かった。多分これでアビリティを覚えたんだと思う………どれどれ………
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【名前】クジョウ クウヤ
【年齢】12
【性別】男
【種族】猫神族
【クラス】着ぐるみ師
【レベル】 35
【HP】104/104+10000+5052:50%UP
【MP】2,020,001/2,020,001 +[606,750・30%UP]+2500
【力】38+7000+3519:50%UP
【技】104 +3500+720:20%UP
【耐久】38+10000+5019:50%UP
【敏捷】134+5000+1026:20%UP
【魔力】13401 +[4020・30%UP]+2500
【運】38+100
【魅力】10104+50
【もふもふ】∞
【スキル】
家事LV1 農業LV1 もふもふ魔法LV2 [魔力操作LV3]+3 [MP回復速度上昇LV3]+3 双聖神魔法LV1 モンスターテイムLV5 主従契約LV5 [植物想造LV4] [植物成長促進LV4] [植物強化LV4] [植物操作LV4] [樹液精製LV4] [細菌想造LV4] [細菌操作LV4] [細菌成長促進LV4] [細菌強化LV4] [毒物創生LV4] [光属性魔法LV3] [光属性耐性LV3] [光属性魔法吸収LV3] [土属性魔法LV3] [土属性耐性LV3] [魔力強化LV3]+3 [MP上限値上昇LV3] [鑑定LV5] +全属性耐性LV5 +状態異常耐性LV3 +マナ生命変換LV5 +再生LV5 +HP上限値上昇LV5 +HP回復速度上昇LV5 +力強化LV5 +技強化LV3 +耐久強化LV5 +敏捷強化LV3 +索敵LV5 演技LV1 明鏡止水LV5 純魔素LV5 純魔法LV1 魔素進化LV1 神体進化LV1 双身魔闘気LV1 魔眼LV1 神魔調理LV1 魔素感知LV1 魔素形状変化LV1 魔素操作LV1
【アビリティ】
究極のマナ味 着ぐるみクリエイト 究極の抱き心地 育成速度遅延 言語翻訳・翻訳 神力 意思疎通 サーバント召喚 [聖魔樹の華香] [地脈吸引] +急眠快復 調理昇華 猫庭の楽園+new♪
【加護】
創造神ミラ・ミケオロンの加護
サーヤ女神の加護
トーヤ男神の加護
聖龍皇アドアトラスの加護
魔素の加護
【契約】
聖魔樹リディア【従】
【アイテム】
バンパイアニードル
フェアリーリング
聖龍皇皮のリュック
特別転生の番号札
絹の袋
天丼
うな丼
ボア丼 (照り焼き)
タレ壷 (うなぎのタレ)
醤油
味醂
ごま油
お酢
神酒 (日本酒)
クウ蜜
ウナギ
マジカルボアの肉
俵 (米)
イドラスの豆
清水のピッチャー
ビン (透明)
コップ
お皿 (ねこの絵柄)
壷
桶
ホーロー鍋
寸銅鍋
まな板
お玉
薪割り斧
包丁
ナイフ
フォーク
スプーン
釘
炭
薪
セイロ
鉄板
網焼き
火着き棒
台
掴み挟み
布巾
タオル
石鹸
マナの結晶
無限おぼん・四角型
無限おぼん・丸型
無限湯飲み
創造神への献上袋
神からの手紙
慰労会の褒賞袋
焼きおにぎり
サウザンドスネークの鱗
サウザンドスネークの牙
サウザンドスネークの眼球
サウザンドスネークの皮
サウザンドスネークの肉
魔陸かにのハサミ
魔陸かにの肉
一角ウサギの角
一角ウサギの皮
一角ウサギの肉
一角ウサギの牙
たまうさの皮
たまうさの肉
たまうさの牙
一眼虎の魔核
一眼虎の皮
一眼虎の牙
一眼虎の肉
マグロ
タイ
キス
エビ
イカ
穴子
うに
ヒラメ
アジ
ブリ
さつまいも
ピーマン
いんげん
じゃがいも
レタス
カボチャ
ニンジン
生卵
小麦粉
ローズオットーの精油
ローズローション
創造の入れ槌
創造の金敷
作り掛けの装備一式
野菜スープ
野菜炒め
串焼き
魚の岩塩焼き
鳥のからあげ
パン
蒸しパン
【着ぐるみ】
サウザンドスネークの着ぐるみ【着】
ゴブリンの着ぐるみ
たまうさの着ぐるみ
魔陸かにの着ぐるみ
一角ウサギの着ぐるみ
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猫庭の楽園か~~♪俺らしい能力名になったな♪まあ、変な名前にならなくて良かったし、これなら許容範囲内でしょ。とりあえず確認しておこう。
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【猫庭の楽園】
マナを使用し任意の場所に固有結界を展開させる事により心象風景を具現化する。
展開させる範囲、精度、効果、継続時間は使用者の魔力値及びMP消費量によって変化する。
固有結界内への出入りは使用者の任意により決まる。
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「ばっちりおぼえたの♪ミーちゃんのごきぼうのかいてんずしかむひあ~なの♪」
このキッチン一帯をそのまま使って回転寿司の設備を追加する。
ミーちゃんの目の前には流れるレーンに割り箸の入った箱にガリボックス。お茶の粉が入った小箱にお湯の出る蛇口。あのグイッとレバーを押すとお湯が出てくるあれだ。
そして、展開した範囲内の全てがイメージ通りのにゃんこ一色。肉球マークの柄のお皿に湯飲みや醤油差しまでにゃんこの可愛い小物になっていた。
そして、ネタが書かれた札まで壁が出来て置かれてた。というか完全にお寿司屋さんであった。
このアビリティぱないです。消費MP1万程注ぎ込んだがいいお店に仕上がった。
「あはははは♪よく見たら椅子の座布団がクウちゃんのキャラのロゴになってる。この湯飲みのレバーはにゃんこの手だ♪お皿の回収口までにゃんこ♪クウ良いよ♪ホント期待を裏切らないね♪」
「おほめいただきこうえいですの♪ではじゅんびしてねたをながすのでじゃんじゃんたべてなの♪」
「早く早く♪」
ご飯がちょうど炊けたので俺はおひつにホカホカのご飯を入れる。お酢の仕上がりを確認する為にビンの蓋を開け指先につけてペロリ♪………うっま~~~い!!!!
「ミーちゃん!!!」
「はっはい!!」
「あじみしてなの!なんかとんでもないことになってるの!!」
なんだ!!!この尋常でない旨さは!お酢ってこんなに旨い物か!?今までクウ菌のおかげで感動にうち震える調味料を作ってきたが………これはいくらなんでも有り得ないって位に旨すぎる。
消費MPは50万。そう、他の調味料を作った時と同じ位だ。俺の舌がおかしくなったかと思いミーちゃんにお願いをしてみる。彼女なら世界一の知識と舌で判断してくれる筈だ。
俺は醤油皿にお酢を少し入れて渡す。ミーちゃんは香りをじっくりと嗅ぐとクイッと飲み干す。
「ヤバイわ♪これがお酢ならいくらでも飲めるわ♪ただ事でない旨さね………これは絶対に能力のせいよ!」
そう言うと、じーーーっと俺を見つめてハッ!?とする。
「ほらっやっぱり!調理昇華って言うレアアビリティが発現してるじゃない♪もう、クウは最高♪これからはクウのご飯しか食べないわ♪」
え~~と…………
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【調理昇華】
調理した物を更なる次元の味へと昇華させる。また、食材の鮮度をより最適な状態へと昇華させる。
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「おもいだしたの!これペロのてんぷらをつくったときにおぼえたあびりてぃなの。クウちゃんのじょしりょくがいんふれに♪」
「待ち遠しいわ!!クウ早く握って♪♪」
「りょうかいなの♪くうきんありがとうなの♪マナちゃんもありがとうなの♪ではさっそく!おすとしおをまぜりんこ~♪しゃりにからめてまぜりんこ~~♪あ~ミーちゃん!うちわですこしあおってほしいの♪クウちゃんひとりじゃむりなの♪」
「なんでもやりましょう♪お寿司の為なら!!」
俺がシャリにお酢と塩を混ぜたものを掛けながら混ぜる間にミーちゃんがうちわで扇ぐ。こうして、つやつやの銀シャリが完成した。
これの一部を丼に入れてリュックにしまう。こうすればおぼんでまた増やせるからだ。
そして、俺は寿司を握る。ここで不思議なのが慣れた手つきと言うか、本職の寿司職人さんの如く寿司を握れた。
これはスキルのレベルが上がった事による影響なのだろう。なんとなくだが分かるのだ。こうすれば空気が入るとか、このネタにはこのシャリの量とか、この形がこのネタには合うとか、ちょっと怖くなる位に本能でこなしてしまった。
「にぎったのはおぼんでいったんふやしてからこっちのおさらにうつして・・・よし!おまたせしましたなの♪ささっ♪ながしますの~♪」
マグロの各部位を使った握りに巻物がレーンに流れ行き、ミーちゃんの前へと運ばれて行く。それを楽しそうにしながら取っていく光景はシュールかもしれない。
「ワクワク♪おっ!まずはマグロだね♪赤身にヅケに中トロに大トロに………これは?」
余すとこなく使いますよ!それはね………
「マグロのかわなの♪ほんとうはすごくにないとやわらかくならないけど、かみのちからでちょこっとやわらかくしちゃったの♪ふふふなの♪」
じいちゃんの知識に感謝だ。まさか、こんな処で生かされるとは夢にも思わなかったよ。何でも美味しく食べさせてくれたよな。
「旨い!!!!!!!プルプルしてて濃厚で美味しい~~♪天国だぁ~♪」
天国で天国に行っているミーちゃん♪
「いやいや♪ミーちゃん、ここ、あのよなの♪あははは♪」
「ヅケも旨い!クウの醤油に漬け込んだヅケは格別過ぎる♪それに中トロも大トロも最高♪私以外の者ならしばらくは感想すら言えないと思うよ♪余りの旨さに♪」
「ありがとうなの♪ミーちゃんまたせいちょうしちゃうかもなの♪」
「ふふふ♪クウに染められるなら私はいいよ♪」
「そんなこというとづけにしちゃうの♪」
「じゃあ♪クウがちゃんと食べてね♪」
「アイナママたちにころされちゃうの………ごめんなさい………きをとりなおしてどんどんながすの!」
タイの皮付きの握りに炙りの握り、ヒラメの握り、もちろんえんがわも握って流す。
うにの握り、かにの握りは身とミソの二種類、厚焼き玉子の握り、ビエの握りは茹でたのと生の二種類、アジの握り、ブリの握り、ウナギの握りは蒲焼きしたホカホカのを握った。
穴子の握りは天ぷらを一口サイズに握った物とバンパイアニードルで完全に血抜きした物を握った。ビックリしたのだが一度だけ食べた事のある河豚刺しと同じ………いや!味の濃さで言えば河豚以上であった。これを上手く握り流す。
「あつかんどうぞなの♪」
「お~い~し~い~よ~♪今日も最高だぁ~♪クウも深夜でなければ食べれたのにね。そこがちょっと残念。」
少しほろ酔いでトロンとしているミーちゃん♪可愛い♪
「じゃあ、こんどはおひるにおべんとうつくってからくるの♪」
「楽しみ~♪ねえ、クウ~~♪今夜泊まっていかない♪」
……………大丈夫だよね?
「えっちなことをしなければいいの♪」
「ミロに負けたよ~♪しくしく・・・チラッ♪」
薮蛇だ………ダメだこれは……だけど……スッキリして考えたら目が覚めたかも、それに俺らしくない。
ああいった事は愛し合って行うからこそ意味があるのに復讐の事、エーコちゃん達の想いを晴らす事に俺は自分らしさを見失っていたんだな……ミロも他のサキュバスと同じ仕様にしよう。
エーコちゃん達は父が言った通りに俺の出来る事を精一杯してあげよう♪
「もう、ミロちゃんはほかのめんばーとおなじにするの。それにクウちゃんにそういうのはにあわないの。ふぅ~~なんかすっきりしたの♪」
「やった!!!!!私グッジョブ♪………で♪泊まっていかない?なんとか我慢して手を出さないから一緒に寝よう♪」
お礼も兼ねてお泊まりしようかな?
「あさになったらもどしてねなの♪じゃあ、おかたづけしたらおふとんにいくからまっててなの♪」
「早くしてね♪」
食器類を片付けミーちゃんが用意した大きなベッドに入ると俺は胸元に寄せられ包まれるように抱き締められだ。豊満なお胸が当たるが嬉しそうな彼女の顔を見てたら、これ位いいやとその温もりと柔らかさですぐに意識が途切れた。
「クウは本当に可愛いな~♪…………ごめんね。本当は貴方の望みを叶えてあげたいけど……無責任に世界を作った私には資格がないのよ………あの子のようにならないでねクウ……チュッ♪」
オデコに優しくキスをされたのも俺は知らぬままその胸の中で寝息を立てていた。
ふつおたコーナー(MC:たまご丼)
ペンネーム「上司ばかりズルくね?」さんより頂きました
Q:上司ばかりいいものを食べてずるいです。俺達はどうすれば良いだろうか。
A:頭にくるけど怒っちゃダメダメ!ここは上手く上司にとりなし話をもっていけ!そこでタップリと奢らせてご馳走にありついちゃえ!上司ばかりズルくね?さんならいけるいける!というわけでシーユー♪
カ:創造神様!!!そろそろどうでしょう?慰労会を開かれては♪と言うか開いて下さい!御自分ばかりずるいかと……それにクウネル視聴者からの食べたいという声が多数に上がりこのままでは……
ミ:そうだろ♪そうだろ♪良し!この創造宮に全員呼べ♪私が増やしてご馳走しようではないか♪
カ:では明日から抽選で希望者をしぼりまして…そうですね……このクウちやんが残してくれた、この回転寿司の設備だと三人が限界ですね。20万人は希望者がいますから、え~と………
ミ:中止だ………




