きたにむかうの
上書き保存した文章が九割も無くなって、?%のたった二文字になるバグ?が発生したせいでテンションがだだ下がりです。不可抗力とはいえ・・・凹みます。
北の大陸に父の住んでいた住処があると言うので俺達こと、猫ちゃまふぁみりーは進路を一路北へと向け国境を目指して北の街道を北進中だ。
ちなみにこの猫ちゃまふぁみりーと言う呼び名だが、アイナママが本当にギルドの冒険者パーティー名に登録してしまった。
パーティーメンバーは俺がなんとリーダーであり、アイナママがサブリーダー、メンバーにネイちゃん、ミーナちゃん、セーラちゃん、リディアちゃん、アイシアちゃんの計七名だ。
アイナママがリーダーを勤めるべきだ!と言ったが全員から却下され、やもなくリーダーになってしまった。
そんな猫ちゃまふぁみりーのミーナちゃんとセーラちゃんは学園を卒業するつもりであったが、ジェネス理事長の計らいにより特例の休学扱いになった。
流石のジェネスさんである。俺もおかげで心の枷が少し軽くなった。
そして、リディアちゃんが作っていた新築の家はローラ先生に貸し出す事になった。
アイナママの代わりに急遽、学園長をやることになったお詫びも兼ねて家賃はタダらしい。
俺は一度も見ることが出来なかったが戻って来たときの楽しみにとっておくのも一興と思い心踊らせた。
そんな楽しみな話題と違い、俺が助けた元奴隷の人達の一部が俺達に同行したいと言って来たので喜んで同意したのだが、他国からの調査団が迎え、保護に来る為に王都からの外出が許可されなかったのである。
それに憤慨した彼等だったが俺が仲裁に入る事で渋々だが矛を収めてくれた。
その騒ぎを聞きつけたゼンガーさんが衆人の集まる中、土下座をして彼等に詫びる姿を見せる事で彼等もゼンガーさんの想いを汲み取ってくれたようだ。
こうして、旅立ちは感傷に浸る暇もなく慌ただしく出るのであった。
さて、移動の間にやる事と言えば二人の特訓だ!そう、魔術の特訓である。
俺を定位置に乗せて魔法を打ちまくる。そうして、また、交代をして打ちまくる。それを見ていた父が提案をする。
「うむ。我も良ければ指導をしようと思うのだがお二人はいかがだろうか?」
「えっ!?お義父様が教えて下さるのですか!!是非お願いします!こんなチャンスないわ♪」
目をキラキラさせながら両手を組み父を見上げるミーナちゃん。
「私も拙い技術で全然ですが指導して頂けるなら嬉しいです♪」
遠慮しがちなセーラちゃんだが、この短期間にメキメキ力をつけていると俺はみてる。
「二人共良かったわね。私が教わりたい位だけどここは譲るわ♪」
本当に遠慮しているものねアイナママ。父と魔術談義を始めると永遠と止まらないし、あれでも遠慮してる方なんだろうな・・・
「アトラスさん!その後はあたいとアイシアに格闘戦を教えて下さい!」
触発されてネイちゃんもウズウズしてる。怪我したら治してあげよ♪
「お願いします!あたしも皆に付いていきたいです!」
アイシアちゃんも参加かな?スペックが高いから父とならいい勝負になりそうだ。
「おとうさんもてもてなの♪」
「クウ様のお父様ですから当然です♪」
ありがとうリディアちゃん♪
「ではミーナさんとセーラさんの後はネイさんとアイシアさんの指導としましょう。さて・・・・・これを使うか。」
亜空間より取り出すはマネキンのような木で出来た人形だった。顔もなければ洋服も着てないただの木のマネキン。それを二体出す。
「これはドッペルドールと言うマジックアイテムであることに使われた物なのだが、これを練習に使って模擬戦をしてみよう。二人とも人形の前に来なさい。」
「はい!」
「分かりました!」
二人が直立不動しているマネキンの前に立ち固唾を飲む。不気味だよな・・・やっぱりあれと戦うのかな?胸が高まって鼓動が早くなる。
俺も初めて見る父の宝具にワクワクだ。他の者は黙って静観している。
「では人形にマナを通すのだ。そうすれば分かるよ♪」
「こうですか?・・・・・え!?」
ミーナちゃんの右手をマネキンの胸に当て、静かにマナを流す・・・
「ハロ~♪あたし♪」
「ゆっくりと・・・・・・・嘘!?」
セーラちゃんもミーナちゃんと同様にマナを流すと・・・
「ごきげんよう♪私♪」
二人のマナが入った人形は瞬時に二人そっくりの装備に服装、そして、仕草や会話まで出来ていた。うはぁ~~チートだチート!
「どういう原理なのかしら・・・マナを媒体に?いえ、あれは・・・」
学者さんモードになっちゃったよアイナママ。
「おお~~増えた!凄いマジックアイテムだな。流石はクウのオヤジさんだ。」
納得しちゃうんだ・・・いくら父でもこれは規格外すぎやしませんか?
「なるほど。同じステータス同士の者なら・・・」
リディアちゃんは冷静に分析してる。この特訓の意味を計ってるようだ・・・
「頑張れ~♪どっちも負けるな~♪」
何処から用意したのか二本の小さな旗を両手に持ちパタパタ振って応援している。
「ふふふ♪ドッペルミーナちゃんよ♪本体が相手だからって手は抜かないから覚悟してね!」
「そういう事ですわ。ドッペルセーラです♪マスターも私を倒してもっと成長して下さい♪」
本物だ!このアイテムを知らずにこの二人に会ったら騙されるよこれ・・・アイナママが三体・・・・いかん!!!このアイテムは危険だ!!!
「何だろう・・・自分が話してる姿を見るのって不気味だわ・・・」
「お姉さま、私も同じ事を思いましたわ・・・」
嫌な顔つきをしながら、もう一人の自分と相対する二人。この光景はまさに左右対象だ。
「それではどちらかが参ったと認めるか、体力がある程度まで尽きるまでは移動しながら特訓開始だ。ただし、過度な殺傷行為は禁止し、周りにも十分配慮するように。その中で自分の悪い点、良い点をしっかりと見極め、戦いの中で常に改善出来ればするように・・・・それでは初め!!」
「流石はお義父様。これはいい訓練になる。」
うん!それは俺も思う。なんせ相手は自分なんだから力は拮抗する。しかも、自分の実力が上がると言うことは相手も同じ訳なんだから、ある意味えげつない・・・
「おっ!・・・・姐さんの言う通りだな・・・。アストラさん、これって二体だけしかないんですか?」
遠くで戦う二人は余裕が全くない。つまり、ネイちゃんはそれを見て血が騒いでいた。
「あっ!あたしもできたら・・・」
触発されたのはアイシアちゃんも同じみたいだ。
「申し訳ない。あれはまだ何体かあるのだが戦闘用はあれだけでな・・・その・・・」
どうしたんだろう?あの父が珍しく言い淀むなんて、何か言い難い事が?
「アストラ様どうなさったので?」
「おとうさんなんかおろおろしてるの・・・」
「あっ!?そう言う事ですか・・・古代人の考える事も今とそう変わらないと言う事ですね・・・」
俺とリディアちゃんが真意を計り予ているとアイナママは先に察したみたいだ。
「アイナさんは察しが早いですな。そう、あれはその・・・元は大人のおもちゃなのですよ。」
「やっぱり。」
やっぱりなの?あ~~でもたしかに・・・そういう使い道を考えるのは当然か・・・
「はぁ?」
予想外の答えにポカンとしてるよ・・・
「人はなんと無駄な事に力を注ぐのか・・・」
ぼっち歴52年の俺としては理解出来るけど、リディアちゃんは痛い物を見る目でドッペルを眺める。
「残念感が凄い・・・」
感動を返せ!と言わんばかりの顔をしてるよ。現実は残酷なんだよ・・・ん!?と言うことは!!!まさか父は夜な夜な!!!!!!
「まさか!?おとうさんあれをつかったの!!!」
ハッスルする父を想像しかけて頭の上の虚空に手をパタパタしてかき消す。可哀想な父。森から出られなかったから・・・・・
「クウヤよ・・父をそういう目で見てはいかんぞ・・・悲しくなるではないか。無論、あれを使用した事はない!それにあれは古の勇者様の一人の大賢者マリック様が遺された形見の魔道具なのだ。」
「人形に使われた技術は私も遠く及ばぬほど高いですわね。理論はある程度想像つくけど・・・・再現するのは・・・いや、駄目ね・・・」
ブツブツと呟き考えこんでしまうアイナママ。興味津々みたいだ。
「一応聞きたいのですが何の為にこれを?」
「ネイお姉ちゃん!!聞かなくてもいいじゃん!!恥ずかしいよ!」
「まあ、あれだろうな・・・クウ様あれで練習を…」
「それいじょうはリディアめっ!なの。クウちゃんおこるよなの!」
とんでもないことを言い始めたので潰しておく!洒落にならない。
「使用目的は確かにあれなのだが、作られたマリック様は・・・・・そうだな、一言で言うとセーラさんと似ているのかも知れない。」
「セーラちゃんと似ている・・・・・」
アイシアちゃんは親友と似てると言われ気になっている。
「大賢者様と似ていると言うのはセーラも嬉しがるだろうな♪」
「我も気になります。」
「おとうさんおしえてなの。」
「お義父様それはどういった事で?・・・」
遠くを見つめるように静かに過去を話す父。俺達はその話にそっと耳を傾ける。
「・・・・あの御方達に御会い出来たのも大魔王と言う存在が居た為でもあったが・・・それは人類にとっては地獄の日々であったろう・・・・巡る街や村ではそこら中に遺体や、今まさに神に召されようとする者達をこの目に収めるのなんて日常茶飯事の出来事であった。・・・そんな人達の中には既に成人と言えども幼さを残す人も多かった。せめて、そう・・・苦しみ、最後に人肌を求め愛する者の名を上げる多くの人を見てきたあの御方は・・・死に逝くせめてもの間位、快楽を与えてあげたかったと・・・それは本当に苦しんでおられた。その末にマリック様が作り出したのがあのドッペルドールなのだ・・・あの御方は優しすぎた。それこそセーラさんと同じく他人の痛みも共有してしまうような。それで我は似ていると思った訳なのだ。」
あの人形に込められた想いの深さに俺は見る目が変わる。
「そんなに酷かったのですか・・・書物には大魔王の存在は神々の使徒が滅ぼした事になっていましたが・・・」
「奴等は何も手を差し伸べなかったよアイナさん。それこそ勇者様達が立ち上がった理由でもあるのだよ。神が見捨てたのならとカロン様達が世界を救う者となると・・・」
「勇者カロン様か。覚えておこう。あたい達の恩人だ。」
「人は都合の悪い歴史は隠してしまう癖があるな。」
「アトラスさんのお話はいつも為になるねクウちゃん。」
「おとうさんはえらいの♪」
そして、勇者様達も。
「偉いかは分からんが本当に偉い人はあの御方達だったよクウヤ。まあ、そういうわけであの二体も長年ゆっくりと改造して完成したわけだが一体を完成させるのに1200年も掛かってね。三体目の目処は立っていないのだよ。」
暇だったんですね父・・・・それでも2400年も瘴気に犯されながらも作った根性は凄いです。俺なら1ヶ月すら怪しい・・・
「お義父様・・・・・大変でしたのね・・・」
「森の真ん中でやることないですもんね・・・」
「リディアには耐えられそうにございません。」
「でも、それだけの物を改造できちゃうんだからやっぱり凄い!」
「マリックさんにクウちゃんはあってみたいの♪」
「そうだな♪我もクウヤに会わせたかったと何度も思ったぞ♪おやっ!?どうやら決着がついたみたいだな。二人共そこまで!!」
遠くで互いに握手してる二組があった。
「はぁはぁはぁ・・・・やるじゃない私!」
「流石は私のオリジナルか・・・今度はその力も加えて来るから気を抜かないことね。私♪」
「ありがとうもう一人の私♪」
ミーナちゃんはドッペルに勝ったようだ。
「まだまだねマスター。魔法を唱える時に自分じゃ気付いてなかったみたいだけど、目標を目で追いすぎていて、事前に軌道を読まれているわ。」
「くっ・・・・忠告を素直に受け入れるわ私。」
「頑張って私。クウちゃんに恩を返したいんでしょ?ならここで立ち止まっていてはダメよ!私ならやれるよ!だから頑張って!」
「ありがとう私♪次は負けないんだから♪」
セーラちゃん頑張!このドッペルドールは下手な指導よりいい。成果はこの二組を見ただけで分かる。
「いい訓練だわ。勝敗の結果がどっちに転んでも必ずプラスになり心身共に覚える。流石はお義父様です。」
「ウッシャ~~♪次はあたいの番だ♪」
「ではあたしも行きます!」
「二人とも頑張ってください!我も訓練を受けようか迷う・・・」
「ならつぎはクウちゃんとリディアちゃんとでやろうなの♪」
「では二人の後はクウヤとリディアさんにしよう。ミーナさんにセーラさんご苦労様♪クウヤ、回復して差し上げなさい♪」
「はぁいなの~♪」
日が落ちるまでこうして交代を繰り返しながら、俺達は実に有意義な時間を過ごし進んだ。
野営の準備だが、俺はにゃんこハウスを提案してみた。
そう・・・2つ用意するのだが、かたっぽのにゃんこハウスにペロをいくつか入れて少し離れた場所に設置する。
そのにゃんこハウスは冠水瓶の形にして天上の穴へは滑り台のように地面から続く道を作り、中は粘度120%のホイホイ状態にしておく。
そして、俺達のにゃんこハウスは入り口の部分をしっかりと閉めて外から入れないようにしておく。
こうすればモンスターは片側だけに集まるだろうからいけるはずだ・・・
「というわけなの。みんながよければクウちゃんやってみたいの♪」
「ほう♪面白いな・・・なら防音は我の魔法で行おう。そうすれば奴等の騒ぐ声も届かぬだろう。」
「ママは匂いを誘導してこっちにはこないようにするわ♪でないとネイやリディアは危ないからね・・・」
「じゃあ~残りは全員あたいと飯の準備な♪」
「「「「は~い&分かった。」」」」
と言うわけで俺達は街道脇に一件ずつ、街道を境に左右にそれぞれにゃんこハウスを建てた。
右側のにゃんこハウスが冠水瓶の形をしたトラップハウスで左側のにゃんこハウスが野営用に設置したものだ。
こちらは以前に作ったトランポリンハウスを参考にして作った物で保温性とフワフワの床、そして、モンスターを通さない硬度を高めた1キロサイズとたっぷりの空間を使った巨大ハウスと化していた。
もちろんデザインはデホォルメされた顔の形のにゃんこである。
初めて見るアイシアちゃんと父の反応は面白がっていた。
「うわぁ~~♪なんだこれ~♪あはははは♪クウちゃんのお家ってユニークだね♪」
「いやはや♪なんとも言葉にしがたいがクウヤらしいな♪常識に囚われる事の愚かさを感じるな♪」
「えっへんなの!じかんがあるときにとらんぽりんばーじょんもつくってあげるからあそぼうなの♪」
ドドドドドドドドドドドドドドド♪軽く地響きがする・・・原因は・・・
「風魔法で三方向に飛ばしたんだけど早速・・・・・うわぁ~~・・・」
「バカスカ入って行くな・・・クウのもふもふは恐ろしいな・・・」
「明日の朝には溢れないかしら・・・」
「最初に入ったモンスターは確実に押し潰されますね・・・・」
「ペロに抗える者等この世には存在せぬ・・・・」
「魔石取り放題だねクウちゃん♪」
「クウヤのペロは理性を吹き飛ばす威力があるからな・・・・おお~~早速パーティー効果で経験値が入るな・・・」
「あふれるしんぱいはないの!どこまでものびるしいりぐちはかえしになっているからでられないの♪ふふふ♪あしたはいきのこっているやつをそとからさんどばっくみたいにうちこんでたおすの♪」
俺はシャドーボクシングの真似事をして明日を想像していた。
「「「「「「うわぁ~~~」」」」」」
「・・・・・・まあ、クウヤが怪我をしないならこういう戦いも良しとするか♪」
「なの♪」
楽して勝つ!美学を求めたいけど!現実は残酷なんだ!
「とりあえずみんなが作ってくれた野菜炒めと焼きおにぎりとスープを頂きましょう♪」
「「「「「「はぁ~い♪」」」」」」
「ごちそうになります♪」
一人前作れば後はおぼんで増やせるし。王都をでる際にいくつか出来合いの料理を皿ごと買ってあるので準備は簡単であった。
こんな野外でもホカホカのご飯をみんなで食べれるとは幸せなのである。
そのせいと言うわけではないのだが俺は気を許していた・・・そう、アイシアちゃんの一言が俺を窮地に追い込む。
「クウちゃん♪ムフフフフ♪」
ニヘラ~♪とでも表現すればいいのだろうか・・・ゾワッと足下から耳の先に伝線する悪寒が襲う。なんなの・・・・
「・・・・アイシアちゃんなにかんがえてるの・・・」
「かけ♪」
「かけ?」
「そう!賭けよ♪」
「・・・・・・・・・・はっ!!まつの!!ここはおそとなの!」
「フフフフフ♪にゃんこハウスの中なら安全だし、これだけ広ければ端にお風呂場作れるよね♪クウちゃん♪」
職人だからか?しっかりと俺のにゃんこハウスを作る工程を見て出来る範囲を把握している。
「ぐぬぬぬなの!」
「アイシアなんのこと?」
「また、懲りずにしたのか?クウはそれでなんべんも痛い目を見てきてるのにな・・・」
今回は勝負には勝っているんだよ!!
「あははは♪アイシアちゃんナイスですわ♪聞かなくても大体予想出来るかな♪みんな勘違いしてるけど、この間のあれね♪」
親友の事だからすぐに分かるのねセーラちゃん。
「主を守るのが従者の勤めですが・・・クウ様は自重しないのでリディアは助けません♪」
呆れ顔で見放された・・・凹むな・・・・
「賭けとな?その様子だと負けてしまったようだな。男なら覚悟を決めねばな♪」
勝ったんです・・・・説明するのもめんどいな・・・・
「あう~・・・・よういするの・・・でも!その!とほほなの・・」
「じゃあ♪あたしはみんなに説明しとくからお風呂場の用意と準備よろしくね♪」
壁際まで移動し、そこにもふもふを追加して浴槽とマッサージ台と区切りの為に囲いの個室を作る。
あと、空気の換気穴と水を排水できる小さな穴を作り浴槽の完成だ。
次に清水のピッチャーから浴槽に水を半分位まで注ぎ込み、残りを無限湯飲みを使いお茶風呂にした。
後はリュックからタオルと桶がわりのホーロー鍋とオーズロットーの精油、つまりエッセンシャルオイルの入ったビンの蓋を開けて用意し、室内の明かりをライティングで仄かに照らし完成した。
それとオイルで濡れてもいいように俺は下着姿になる。
ドキドキドキドキと鼓動が止まらない。いかんいかん!どうすれば・・・
「クウちゃ~~~ん♪もうそろそろいいかな♪ふふふふふ♪」
「ママも次お願いするわ♪」
「じゃああたいはその次♪」
「ミーナちゃんはネイちゃんの次♪」
「お姉さまの次は私♪」
「リディアは最後にお願いします♪」
「いや、本当の最後は我だ。リディアさんの次に頼む♪」
了解の返事も返してないがすでに決定事項だからしょうがないか・・・はっ!?すでに気持ちで負けてるからダメなんだ!
・・・ならせめてスキルを総動員してでも俺が有利に立てればあるいわ・・・・そう!癒す事に関してはこの俺はスペシャリストの筈だ!そう!これはセラピー治療・・・・おもてなしの精神!接待セラピーだ!
「じゅんびおっけーなの♪ただし、せまいからひとりずつおいでませ~なの♪」
浴室に区切られた室内に入るアイシアちゃんは服を脱ぎ巨人専用のバスタオルを巻いてから浴槽に来る。
「うわぁ~~♪なんか神秘的で綺麗~♪それにいい香り~~~♪」
うっとりとしてる内に明鏡止水を発動させる。そして、目を閉じ周りのマナに意識を向ける・・・すぐ側にあるこの明るく輝く黄色のマナの塊はアイシアちゃんだ。分かる♪索敵スキルと合わせると姿形まで分かる・・・しかも、もふもふは俺のマナだから部屋の造形まで分かる。
*魔素感知LV1を取得しました。
よし!これで目を瞑っていても出来そうだ。それに明鏡止水で心を平静に保てる。
「アイシアちゃんさむくないの?もし、さむいかったらいってなの♪」
「うん♪大丈夫だよ♪むしろ興奮してポカポカです!!でへへへ♪」
「でへへへとかおんなのこがいっちゃっめっなの!もう。じゃあ、やくそくのおいるまっさーじするから、そこのだいによこになってなの♪」
台を軽くポンポンと叩いてここに横になってと促す。
「あっ!目を瞑ってる!ぶ~~~!!約束が違うよ!」
いやいや!どさくさに紛れて追加したらあかんよ!
「かってにくわえちゃめっ!なの。まっさーじするのはやくそくしたけどめをつぶっちゃだめとはやくそくしてないの♪」
「あれ!?そうだっけ・・・う~~ん、なら仕方がないか・・・ふふふ♪でも~とりあえずいいか。じゃあ、クウちゃんよろしくね♪」
「よろしくたのまれたの♪おもてなしかいしなの!あわあわ~ぬるぬる~クウちゃんが~~♪」
ホーロー鍋に浴槽のお茶湯を入れ、そこにローズオットーのエッセンシャルオイルをトポトポと注ぎ込む・・・・うわぁ~~やはり格別だ♪
それをかき混ぜさらにペロを液状化にして全体にとろみをつける。
薔薇の香りを嗅ぎながら出したからなのか、ほんのり赤みのするピュアマナのペロで混ぜたせいかローズローションなる物が出来てしまった。
これを一部ビンに移し変えて後で湯飲みで量産しよう。
リュックにローズローションを詰めたビンを入れてからアイシアちゃんが寝そべっている台の脇にホーロー鍋を持ってちょこんと座る。
「では!はじめますの♪まずはお顔からぬりぬり~♪なでなで~♪」
アイシアちゃんは仰向けで寝ていて、俺は頭の方から髪に額、頬に首周りへと優しく撫でるように塗っていく。髪を踏まないようにほんの少しだけ宙に浮きながら行うのがコツだ。
「気持ちいいわ~~♪甘く・・華やかでいて・・うっとりしてポカポカして・・・お花畑にいるかのよう♪それにクウちゃんの赤ちゃんの手が絶妙で子猫が歩いてるみたい♪」
夢心地のようでご満悦のようだ♪この体で損した事も多かったが今日は喜んでもらえたんだから良しとしましょう♪
「どこかかゆいとこなどございませんか?おじょうさま♪」
「あははは♪こんな大きなあたしがお嬢様なの?クウちゃん♪」
「もちろんなの♪アイシアちゃんはとってもきれいなれでぃーなの♪ちからかげんはどうですかなの~♪」
「えへへへへ♪もうやだな~♪ちょっとだけくすぐったいから、もうちょっとだけ力をいれてほしいな♪♪」
「わかりましたなのおじょうさま♪これくらいでいかがでしょうかなの♪」
「ええ♪よろしくてよ♪」
「「あははははは♪」」
次は逆サイドの爪先から太股にかけてヌリヌリしてゆっくりと揉みほぐす。うんしょ!うんしょ!うんしょ!効率が悪いな・・・・めんどいな、思いきって・・・
「しつれいしますなの♪トポトポ♪えいっ♪」
「!?。クウちゃんあはははははははは♪・・・あれ!?・・・!!!。ん!!あっ!!クウちゃん!!ああっ良い♪ちっ違うの!!あっダメッ♪♪」
全身にオイルに使ったオイルクウちゃんである!そう、今は動くボディタオルと化したのである。コアラのようにアイシアちゃんの足に引っ付くと木登りのように移動させながら揉み揉みする。フェアリーリングのおかげもあり、三次元的な動きも可能だ!
「うんしょ♪うんしょ♪うんしょ♪あわわ!?おじょうさまじっとしてくれないとクウちゃんけがしちゃいます♪」
「はぁ~はぁ~・・・だってだって!クウちゃんこれまずいわ!あっダメ♪」
良いと言ったりダメって言ったりどっちなの?なんか必死に堪えているけど、害になる成分は一切ないからどんどんやろう。後の順番も支えているし。
「おまちになっているおきゃくさんがまだいるのでぞっこうなの♪ぬ~りぬり~♪くうちゃんは~~おいる~のぼりでぬ~りぬり~♪」
「€○▽〒◇‰⇒°♀〒々▽▲○●◇◆□・・・・・・・はぁ~はぁ~はぁ~・・・クウちゃん聞いて!?ん!?£○▼♀◆□⇒□♂▼▽▽●・・・」
ビクンビクンして暴れてる・・・もうアイシアちゃん駄々っ子だな・・・・次はまた逆サイドに移動して首からとうとう来たか。登山だ!・・・ええいこれは接待接待!そう!あの夜の都の人の言葉を姿を思い出すんだ!良し!いざ参らん!突撃!!
「おやまもぬ~りぬり~♪むむ!オイルがすくなくなってきたの♪ほきゅうなの♪トポトポ♪」
「お願いクウちゃん♪・・・・これ以上は・・・あっ!?凄いまた♪♪◆◎○▲仝ゝ°□○★▽仝♀●▼仝〃♀◆◇●〒・・・・・・・・・・・・」
息も絶え絶えなアイシアちゃんは大きくのけぞると動かなくなってしまった。あれ?・・・・・・動かなくなっちゃった・・・
「アイシアちゃん・・・・つんつん・・・アイナママきてなの~♪」
大声で叫ぶとアイナママ達女性メンバーがドタドタとすぐやって来る。あれ?近くで待機してたのかな?
「クウちゃん!!!!!!!!。絶対目を開けちゃダメよ!!!」
わなわなとした声できつく俺に命令するアイナママ。はて?取り乱し方が半端ではないな・・・
「おいるでめがあけられないの。」
「クククククウ!!!お前アイシアを襲ったのか!!」
襲った?なんで・・・
「ぬりぬりしてただけなの。どうしたのネイちゃん?アイシアちゃんどこかけがしてるの?ここにあぶないものはいれてなかったとおもうの。」
「いや!?その!?危ない者はこの場合はクウじゃなくて!!!気にするなクウ!!!」
オロオロと動揺しているのが声だけで分かる。
「へんなネイちゃんなの。」
「ちょ!?クウちゃん・・・やっぱりクウちゃんってそっちの才能も神掛かっているのね!!ミーナちゃんついてけるか本当に不安!」
マッサージの事を誉めてくれてるのか!流石はミーナちゃん!
「ミーナちゃんてれるの♪ほめてくれたおれいにミーナちゃんにはたっぷりとクウちゃんがしてあげるの♪」
「なっ!?なっ!?なっ!?クウちゃんのバカバカバカ!!!ミーナちゃん壊すつもり!!めちゃくちゃにしたいとかハッキリ言わないの!!どうすればいいのよもう!!」
「なんでこわすの?いやすのまちがいなの。ミーナちゃんはやっぱりおつかれのようだから、たっぷりとするの♪」
「●○▽〒♀‰□°♂〒々▽◎%!!!!!!」
呂律が完全に回りきってなくて何を言ってるかチンプンカンプンである。
「会話が噛み合ってませんわ・・・お姉さまはあちらで暫くお休みください。・・・・・・・・・・・クウちゃんのえっ・・んっんん!・・・今回は不可抗力ですわね。アイシアちゃんも思い知ったでしょう。」
「クウちゃんにはなんのことかわからないの。」
「こっちの話だからいいのよ。リディアさん、お姉さまをお願いしますわ。私はアイナ師匠とアイシアちゃんの介抱を。クウちゃんは暫くそのままね。いいと言うまで目を開けちゃダメよ!!!ネイお姉さまはしっかりとクウちゃんを見張ってて下さい。」
「任せとけセーラ!」
「はいなの!?・・・(セーラちゃん少し怒ってる?)」
この後で俺は皆から妙に熱の籠った視線で見られた。それを父は凄く嬉しそうな顔をしてる・・・さっぱり分からん。
今夜のマッサージは中止となり女子メンバーだけで第四回猫ちゃま同盟緊急会議を開いてたみたいだ。
なので手持ちぶたさの俺は父にオイルの感想を聞いていた。
「これは!?・・・・・・・クウヤがこれを?」
「がくえんでつくったの♪まえのせかいにあったあぶらをさいげんしようとしてできたの♪おとうさんもよかったらつかってなの♪いっぱいあるしおやこうこうなの♪」
「ううむ♪クウヤのくれる至高の香油だ。有りがたく頂戴しよう♪父は財宝には目がなくてな正直嬉しいぞ♪」
財宝だなんて父は大袈裟だな♪やはり父親として息子の作った物だから特別になるんだろな♪
「おだてるのおとうさんじょうずなの♪てへへ♪てれちゃうの♪」
「あははは♪(自分がどれ程の至高品を生み出したか自覚なしか♪自惚れぬ事も教えて来たがしっかりと受け継いでくれたんだな♪)よしよし♪クウヤよ。これも素晴らしいが色々と挑戦してみなさい。努力の限界を決めるのは己ではあるが父はこの他の品もぜひ見てみたいからな♪」
「おとうさんのおねがいならクウちゃんがんばるの♪」
二人で親子団欒をしているとアイシアちゃんがこれでもかと言う位に顔を真っ赤にして俺を優しく抱きしめて離してくれない。
何を聞いても潤んだ瞳で見つめるだけで返事をしてくれないのだ。
「クウヤ。男なら分からなくても黙って側にいてあげなきゃいけない時もあるんだ。アイシアさんの側に今夜はいてあげなさい。」
「念の為に私達も側で寝るからねアイシア。」
ブンブンと首を激しく上下に振るアイシアちゃん。う~~ん・・・初めて会った頃みたいだ。
「アイナさん♪クウヤはこの際だから♪」
「「「「「お義父様!」」」」」
ギロリと目付きが鋭くなる五人・・・そそくさと毛布に移動し始める父・・・
「んっんん♪ではおやすみクウヤに皆さん♪」
「おとうさんがにげたの・・・・・・」
妙な空気の中、俺達は床に着いた。
二日目の朝がやって来た。アイシアちゃんに包まれ温いせいかお布団から出たくはないがあと五分ルールを持ち出して五分後にお布団から出た。
北へと進むに連れ寒くなると聞いていたが猫の俺に耐えられるか心配なのだ。
そんな事を考えながらも普段着に着替え、着ぐるみを着てお外に出る。
さて、にゃんこハウス二号はどうなっているかな・・・・・
「これはひどいの・・・」
遠くからでも分かる位にパンパンと膨れ上がったにゃんこハウスが左右前後にユッサユッサと揺れていた。
某家族が最後に雪崩込む家の如く揺れている。中に活きの良いモンスターが暴れているんだろうな・・・どれ、ここは一丁やってやりますか!
にゃんこハウスへと飛んで向かいそばに降りる・・・ただサンドバックにして叩くのも芸がない。
何か俺も打撃技を開発してみてはどうだろうか!俺の知ってる格闘技と言えばボクシング、プロレス、空手、合気道、少林寺拳法、アニメで見た数々の必殺技や格闘漫画位かな?
ここで選択するのは・・・・この壁の向こうにいるモンスターに打撃による衝撃を伝えたいのだから、鎧通しとか言われるそう!アイナママがこないだ俺に打ったあれがあるじゃないか!
だが、俺のこの体じゃリーチもなんもあったもんじゃない。
う~~ん・・・・・・・・・・格闘ゲームでオーラを纏いながら突っ込む奴がいたな!
いやいや・・・カウンターでフルボッコにされてたっけ、却下だ。
こう考えてみると詰んでいるな・・・零距離からの打撃を遠距離から行う・・・・夢物語だよな・・・俺にはもっと違う方向性があるのか?・・・目に見える物以外にないか?
そう、昨夜覚えたマナ感知。俺の中のマナが明鏡止水を使わなくてもハッキリと感じとれる。
中にいる多数の蠢くモンスターのマナも見える。俺と比べるとずいぶんと薄いマナだ。
ふ~~ん・・・面白い、色も形も違うんだな。この一番活きの良い虎型モンスターは茶色にギザギザの三角に見えるのに俺のマナは丸くてキラキラと輝く真ん丸なのに♪
ちょっと真似出来るかな?意識を集中してマナの一つをギザギザの三角形に・・・難しいな・・・アメーバみたいになったけどまだ動かせるな。
アイナママならこう言う時はもっと一つ一つ確実にゆっくりとしなさいって言うだろうな♪
なら・・・茶色にまず変化させてみよう。徐々に・・・そう・・・段々・・・出来た。濃さは違うが同色だ。形はまずは四角にして・・・・次ぎに三角に・・・この際多少歪でも構わない。
そこから10分ほど粘って極小のマナの一つを変えることに成功した。
これを奴のマナに混ぜてみよう・・・・壁に小さな穴を開けの向こうを通り抜けて・・・・ふふふ♪
マナからしてみればこんなの小さな穴も大きなトンネルだ。居た!大きいからすぐに分かる。
俺の真似っこマナの侵入だ!おっ!すんなり入って混ざった。でも、濃さ、濃度が違うからまだ操れるな・・・よし!
奴の体内のマナを一気に集めてやれ!俺のマナにどんどん集まり一点に集中する。
そのマナを俺の手のひらに移動させる。おお~なんかエネルギー弾みたいだ!
かっこいいしキラキラして綺麗だ!そして、全てピュアマナに戻してから俺の体内に戻してみる。
・・・うん!戻す行程は最初に変化させるより全然楽だ!しかも元に戻す時には奴のマナは俺のマナへと同化して進化もしてるから取り込める。
*魔素形状変化LV1を取得しました。
*魔素操作LV1を取得しました。
マナちゃんありがとう♪もう一度、手のひらにピュアマナの球を浮かび上がらせていいこ~いいこ~♪してあげる。
ういやつめ♪いつも思うがこの子・・・・マナを人扱いするのはどうかと言われそうだが俺にしてみればこの子は俺がこの世界に堕ちた時からずっと俺を守ってくれていた。
今の俺の希望を叶えてくれてあらゆる事をしてくれたのにお礼の一言も言ってない。
ありがとう♪こんな俺の為にいつも守ってくれて、願いを聞き届けてくれて、ミーちゃんですらその身を進化させる君を俺は心の底から尊敬する♪
君の輝きは神秘の光、ひょっとしたら君はミーちゃんのお母さんなのかもしれないね♪
ふふふ♪本当に綺麗だ♪これからも宜しくね♪軽く口づけなんてしてみる♪
*魔素の加護を取得しました。
手のひらのマナちゃんに大気中に漂っているマナちゃんまで集まって一回り大きくなる。
あははは♪もっとナデナデしてほしいのかい?よしよしの♪スリスリにしよう♪胸元に抱き寄せ赤ん坊をあやすかの如く優しく包み込みスリスリとする。
あぁ~~優しくて温かいな♪マナちゃんはどんな生物も宿してる物質に思える。
そう、大気中にだって極微小のマナが漂っているくらいなのだから。
しかし・・・打撃技を開発するつもりがやっぱり魔術関連に行ってしまう。
あれだね・・・難しく考えてもダメな時はお気楽な猫になっちゃえ!
この集めたこのマナちゃんを右拳に一点集中させて・・・・ぬぬぬぬぬぬぬぬ!おお~!?ゴゴゴゴと震えてるよ俺の右拳♪
だが、まだ足りぬ!中の奴等のマナちゃんもごっそりと奪ってやれ!先程の一連の技の名を命名【マナリベリオン】!
モンスターの体内からどんどんとマナちゃんが俺の右拳へと集まりその輝きは極光へと変化する。
後は思いっきりぶつけちゃえ!野球のピッチャーのようにふりかぶってから力任せににゃんこハウスをぶっ叩いた。
「クウちゃんそこに正座しなさい!!!」
「クウ。やりすぎだ!!」
「底が見えない・・・」
「一体どうやればこんな風に・・・・」
「クウ様!!!せっかくの獲物が・・・しくしくしく♪」
「クウちゃんの・・・・・えっち♪」
「我も大地の守護者としてクウヤにはちゃんと教育せねばな!」
はい。俺は調子に乗って100メートルサイズのでっかい底の見えない穴を作ってしまいました・・・。いや~~スッキリしたよ!
でも、まさかモンスターから奪ったマナちゃんを一点に集めて叩いたからってあんな破壊力が出るとは思いませんよ!
あははは♪もう、笑うしかないよね。リーチ云々言ってたのがバカらしくなった瞬間であった。
そして、そんな調子に乗った俺は皆から説教を食らっていた。
「ごめんなさいなの。アイナママのだげきわざみたいなのをクウちゃんもあみだそうとしたら、てへへ♪やっちゃったの♪」
「てへへじゃありません!!!クウちゃんは自分の力をもっと把握しなければダメよ!」
「だな。これが街中ならパニックが起きてるぞ。クウは小さな力を扱うことも覚えた方がいい。」
「そうかな?ミーナちゃんは逆にこのままで良いと思うな。私もクウちゃんがやったみたいな方がしっくり来るから分かるもん。」
「でもお姉さま。洞窟やダンジョンや街中でだって戦う場合があるかもしれないのですから。」
「力を持て余されるのは仕方がない事とはいえ・・・流石にこのままではまずいですね・・・」
「クウちゃんのえっち・・・」
「ちょ!?なんでさっきからそれれんこなの!!クウちゃんしんしなの!」
「ふむ。困ったな。だが、ネイさんの言うこともミーナさんの言うことも確かだからクウヤよ。自在に力を操る特訓を開始だ!」
「どんなとっくんなの?おとうさんのおべんきょうひさしぶりなの♪わくわくなの♪」
「では、私達は後ろで見学させていただきますわ。」
「ペロを摘まみながら見学♪」
「じゃあ♪お茶をいれましょ♪」
「お姉さま手伝いますわ♪」
「我もペロを食しながら見学しよう♪」
「セーラちゃん♪あたしも手伝うよ♪」
父の指導の元、俺への特訓が開始される。
ふつおたコーナー(MC:たまご丼)
ペンネーム「孫がたくさんほしい」さんより頂きました
Q:息子が嫁に中々、手を出さずに困っている。我はどうしたら良いだろうか。
A:手を出さないからってあせっちゃダメダメ!むしろ手を出さないのはMだからでは!なら、こちらから攻めて堕としちゃえ!孫がたくさんほしいさんならいけるいける!というわけでシーユー♪
ア:お義父様からお借りしたこの人形を使って三人で迫ればクウちゃんもきっと!マナ注入!
ド1:ふふふ♪マスターにクウちゃんは渡さないわ!ええ!例えそれが私だとしても!
ド2:私を理解してないマスターの負けよ!クウちゃ~~ん♪今いくわ~♪
ア:ちょ!?




