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ごまあぶらなの

親離れが出来てないとつくづく思い知らされた昨夜であったが、今朝はそんな想いも引きずることなく清々しい気持ちで起きられた。あぁ~~懐かしいな、この父に守ってもらった温かな感じ。居間にはパジャマを着た父が俺にお願いをする。家を出ていく前に俺の作った料理の数々を是非食べたいとお願いするので、喜んでリュックから丼とお酒を取り出してあげた。ネイちゃん以外のみんなはさすがに朝からは胃が受け付けないので焼きおにぎりとアイナママが作ったスープで朝食をいただいた。


「!!!!!!!。なんと!?これをクウヤが作っただと!!。・・・・・あぁ~~~こちらの酒も旨い・・・・・凄いなクウヤは・・・・我はありとあらゆる物を食べて来たが・・・・まさかこのような至高の料理を作り出すとは。さすが我の息子だ♪」


話ながらも父にしては珍しくがっついて食べている。お口にあって良かった。この人の笑顔は俺にとって特別だ。


「良かったねクウちゃん♪お義父様も大絶賛ね♪」


ありがとうアイナママ♪


「はぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐ♪」


返事の代わりに笑顔を向けてくれるネイちゃん♪


「お義父様も食べた事がないんじゃこの世ではクウちゃんしか作れない料理だね。ああ~ミーナちゃんもお夕飯に出してもらおうかな・・・」


体重が気になるお年頃だからカロリーを気にしてるのかな?


「そういえばクウちゃん。学園に植えた樹の実って回収してないわよね。この後、一緒に学園に取りに行きましょう♪」


俺が回収に行きたかったことを察してくれたんだろうな。この笑顔に救われます♪


「あっ!・・・・あぅ~~・・・きのうのことはもうないないなの・・・セーラちゃんりょうかいなの!」


脳内フォルダーからデリート中なのだ・・・・中々消えんけど・・・


「クウ様。新作料理を楽しみにしてますよ♪」


任せてよ!また、美味しい!と言わせてあげるよ♪


「あ~~あたしも行きたいんだけどごめん!クウちゃん。一旦家に戻りたいの。」


強引に連れて来ちゃったもんね・・・でも、耳は時間をかければ快復させることが実証されたし俺はやるぞ!学園に向かう前にみんなの装備をみてもらうか・・・


「むりやりつれてきちゃったからおっけーなの。むしろ、ごめんなさいなの・・・」


「ううん。そんなことないよ。お父さん一人だと心配なのと、あたしも手伝わないとお父さんだけじゃ仕事が間に合わないかもしれないし。あたしも少し打ちたいから!」


アイシアちゃんの鍛冶風景か、迫力あるんだろうな・・・アイナママも言ってたもんな、単純な身体能力でなら巨人族は種族の中で一二を争うって。


「こんどクウちゃんみにいきたいの!そのときはよろしくなの♪」


「いいわよ!もちろん♪」


「では、これらが食べ終わったら名残惜しいが我は新たな宿を探しに行くか。皆さん、クウヤの事を宜しくお願いします。それと孫の顔を楽しみにしてますので♪」


嬉しそうな顔だ・・・俺は素直に喜べないけど・・・


「ぶはっ!!!おとうさん!!そのけんはきのうもいったけどしばらくはほりゅうなの!みんなもむりやりクウちゃんにおそってきたらもうかえってこないからそのつもりでいるの!」


「あら!?お義父様。クウちゃんがあんな事を言ってますよ。でも安心して下さい!親子公認ですし!クウちゃんから誘いが来るように頑張りますわ♪」


父と両手で握手してるし・・・


「アイナさんその勢いですぞ!な~にクウヤは奥手ですが、押しには弱そうなので引いてはいけませんぞ!」


こら!!孫の顔見たさに息子を売るな!!


「おとうさんあさからよっぱらいはめっ!なの。あう~~クウちゃんのあんじゅうのちはいずこなの・・・」


「クウおかわり!」


「うわ・・・朝からよくそんなに食べれるわね。ネイちゃんプクプク太っても知らないからね。」


「うっ・・・たしかに・・・これで最後にしとく。」


いくら美味しくても食べ過ぎは良くないからね。ヘルシーで美味しい丼なんて物も開発してみようかな?・・・


「あははは♪クウヤは楽しいお姉さん方に囲まれて幸せだな♪」


「それにかんしてはなっとくなの♪」


朝食を食べ終わった後、父は俺を優しく抱きしめてから宿を探しに出掛けてしまった。ずっと会えなくなる訳じゃない、そう自分に言い聞かせ俺は父の背中を見送るのだった。










学園に行く前にみんなとハルトさんのところへ出掛ける。そう、今日こそみんなの装備を作ってもらうからだ。アイシアちゃんの自宅に辿り着くとハルトさんが出迎えてくれた。


「お帰りアイシア。皆さんもいらっしゃいませ♪」


「お父さんただいま!仕事貯まってない?あたしがお手伝いしてないから心配したよ。」


「「「「「「おじゃまします&なの♪」」」」」」


「いやそれがな・・・仕事が全部片付いてむしろ手持ちぶたさになってな。この入れ槌ともう一つあった金属も叩いて作ったこの金敷かなしきを使ったら仕事が捗る捗る!」


金敷かなしきとは俗に言う金床の事で鍛える金属を乗せて打つ台の事だ。別の金敷に例のベコベコに変形していた未知の金属を包み覆うようにして新たな金敷にしたみたいだ。あの手紙がこうも化けるとは。


「嘘!!だってあれだけの量を一人で!?」


そう言い残して奥の倉庫だろか?へ向かったアイシアちゃんはすぐに戻って来た。


「おかえりなの♪」


「本当だ・・・・さすがクウちゃんの依頼の品ね。」


正確にはミーちゃんとハルトさんのおかげだよ。


「ああ、何でも自在に軽々と打てるし、こりゃ最高の道具だ。」


事態を察したメンバーが苦笑いしていた。アイナママなんて普通にまな板として一回使っていたもんな。


「初めまして、アイナと申します。お嬢さんをうちで預からせて頂いてます。どうかご安心下さい♪責任を持って預からせて頂きますわ♪」


「これはご厚情痛み入ります。鍛冶師をしておりますハルトと申します。おかげさまで娘の不治の耳も聴力を取り戻し、普通の生活を送れそうです。ご厄介になりますが治るまでの間よろしくお願いします。」


残りのみんなも自己紹介が終わった後、装備品の打ち合わせに入った。サウザンドスネークの素材を使いアイナママはショートソードと軽装の防具、ネイちゃんはバスターソードと標準のアーマー、ミーナちゃんの杖は目を核にして鱗と牙を使った特種な杖にするらしい、セーラちゃんは皮を繊維状ちした物を編んでローブにするらしい。リディアちゃんも進めたのだが逆に動きずらくなるとの理由から見送られ、代わりにアイシアちゃんに作ってくれと言われ俺は承諾した。そうしたら、自分の分は自分で打つと言いお父さんと鍛冶比べをする流れになった。


「アイシアも12歳になったし、ここは師匠としてどの程度まで腕を上げたか確認してやる♪」


「油断してると足元すくわれるよお父さん♪」


「ぬかせ!あははは♪」


完成まで早くても1ヶ月は掛かると言われたので気長に待つことにしよう。代金前払いに金貨五枚を置いたらハルトさんはひっくり返っていた。


「貰いすぎだ!!!材料も持ち込みだし!こんなに受け取れるか!!」


「だがことわるなの!ごたごたいわないでそのぶんいいのをつくるの!」


「わ~い♪これで新しい工房を作れるきゃっほ~~♪」


「こら!アイシア!!・・・・はぁ~~年と共にアイツにどんどん似てきやがる・・・・わかった!俺の最高傑作を見せてやるから期待して待っててくれ!」


「「「「よろしくお願いします♪」」」」


「たのしみなの♪あっ、ねんのためにもしきたいをうらぎったらきぐるみのけいにしょするの♪」


「なんだ!?その着ぐるみ刑って!」


「ふふふなの♪」


返事の代わりに俺はリディアちゃんをじっと見つめた。


「ハッ!?かにかにかにかにかにかにかにかにかにかにかにかにかにかにかにかにかにかに」


「お父さんさんとおっそろ~♪おっそろ~♪」


「「「・・・・・・・・・・御愁傷様です」」」


これで安心だろう!リディアちゃんを見たハルトさんはそのままアイナママ達の採寸を測ると追い込まれた獲物のような鬼気迫る顔をしながら作業に取り掛かっていた。












「ごまあぶらのきをうえるの。ここはクウちゃんにとってくろれきしのちだけどクウちゃんまけないの!しくしくしく♪」


「よしよし♪」


「男だなクウ!」


「思い出して来ちゃった・・・ホッペが熱い。」


「お祖父様ごめんなさい。」


「リディアを蟹にした罰です!」


「クウちゃんじゃなかったら確実に奴隷行きだよね。」


今回はジェネスさんとローラさんは不在だがアイナママがいるのでとりあえず問題はなかった。さて、まずはローズオットーの樹に近寄り見上げるともう実が()っていた。


「おっきいのみなの!クウちゃんのいたせかいのとまとっていうみとばらっていうはなががったいしたようなの。」


そう、全長1メートルサイズの皮の厚いトマトにヘタの部分がこれまた見事な薔薇の花というなんとも不思議な実がなっていた。


「はぁ~・・・・みんながここで日向ぼっこしてる訳が分かるわ♪凄い華やかなでうっとりとする甘い香り♪ここにこうして立っているだけで安らぐわ♪」


「あたいも飯以外の臭いで感動したのは初めてだ♪」


「これがクウちゃんの言っていた体に塗る油~♪最初は有り得ないって思ってたけど楽しみ♪」


「いい香りですわ~~♪クラクラしちゃいます♪」


「ドリアードとして少し悔しい気もしますがさすがはクウ様です。我等の常識など到底およびませんね♪」


「あらら♪賭けに負けちゃった♪クウちゃん約束宜しくね♪男に二言はないからね♪」


「やっぱりわすれてなかったのねアイシアちゃん」


「約束ってアイシアちゃん何の事ですの?」


「えへへ♪おうちに帰ったらみんなにも教えてあげるよ♪」


「ぬぅ~~これからクウちゃんあたらしいきをうえるからしゅうちゅうするの。」


俺は昨日植える予定だったもう一箇所へ向かい逃げた。今はごま油の樹に集中だ!ごま油とはあのごまの実から様々な工程を経て作られるのだろうが俺は知らない。だけど、今までの経験からこの樹も俺の想像以上の実がなると信じてる。いや、すでに確信してるとも言えるかな。先程から香るローズオットーの高貴な香りが俺を優しく包み込み後押しをしてくれる。そのせいか集中が研ぎ澄まされ・・・・深く・・・より深く・・・自分の体内を巡るマナの一つ一つが躍動しているのまで分かる。そうなると何処まで深く潜れるか試してみたくなる・・・底へ・・・より・・深淵へ・・・より・・・・・・己の心淵へ。マナよ・・・このちいさないぶきに・・・あらたなせいめいを・・・そう・・・・さいぼうのひとつひとつに・・・・そこはもっとふとくしよう・・・ここはやさしくつつんであげる・・・がんばれ・・・・おれのまなよもっとしずまれ・・・どこまでもやさしく・・・どこまでもひろがり・・・どこまでもあたたかく・・・・まなよ・・・・いま・・きみすらもかえてあける・・・・そう・・・・おれとともにあゆもう・・・


*明鏡止水LV5を獲得しました。


*純魔素LV5を獲得しました。


*純魔法LV1を獲得しました。


*魔素進化LV1を獲得しました。


*神体進化LV1を獲得しました。












「クウちゃん!!!!きゃ!?」


「クウ!!!」


「目がぁぁぁ!ミーナちゃんの目がぁぁぁ!」


「眩しい!!クウちゃんどうしたの!」


「美しい・・・・・・・クウ様・・・貴方様は何処まで行かれるのですか・・・」


「何が起こってるの!?クウちゃん大丈夫!?」


俺を包み込むように極光が発生し、光の洪水が周囲に溢れ出す。そして、俺の手のひらを中心に光が集まり五百円玉サイズの穏やかな光を放つ玉が収まっていた。マナの結晶?・・・・・この頃になって俺は意識が底から上がり、やっと周りの状況を確認出来ていた。目の前にはごま油の樹も完成し無事に成功したが色々とまたやらかしてしまったようだ・・・。アイナママも例に漏れず腰を抜かしているし、一部の人は目をやられのたまっているが大事にはいたらなそうかな?・・・。


「ごめんなさいなの。みんなたてるの?ミーナちゃんもクウちゃんのこえがきこえるほうにくるの!」


「・・・・・・・・・・・」


尻餅をついて呆けてる・・・ごめんなさい。


「姐さんが言葉を失ってらぁ・・・・クウ位なもんだぞ。姐さんをこんな風にできるのは。」


流石はネイちゃん。咄嗟に光が目に入らないようにしたんだね。冒険者の鏡だ♪


「あぁ~~目がぁ~~!クウちゃん治して~!」


どこの大佐ですかと言いたくなるがマジで辛そうだ。こっちにハイハイしながらやって来る。あらま!?可愛い♪


「爆発に巻き込まれたような気になったよクウちゃん。」


半泣きで涙眼になってる・・・・反省します。ごめんなさい・・・


「!?・・・・・・・!!!!!!!!!。クウ様・・・」


スキル大量にゲットだぜ!リディアちゃんに向かってサムズアップをした。


「ビックリした!?まだ心臓がバクバク言ってる。もう!クウちゃん驚かせないでよ!!」


腰を抜かしてる人がここにも。ごめんなさいです・・・・


「ごめんなさいなの・・・・ちょっとやり過ぎちゃったの。アイナママ~~しっかりしてなの!アイナママ~・・・・・・あわわ!反応がないの!」


虚空を見つめたまま呆けているアイナママ。ごめんなさい×10。


「えっ?あっ!?腰抜けちゃった・・・・あははは♪確かめないと駄目ね。あはははははは♪」


目をパチクリさせて復活したアイナママは突如ケラケラと笑い出す・・・・アイナママはどこか壊れたみたいに見えて怖かった。


「アイナママがおかしくなっちゃったの!!どうしようなの!!!」


「落ち着けクウ!姐さん・・・・何考えてます?」


「師匠?・・・悪寒が・・・」


「アイナ師匠・・・・武者震い・・・興奮してます?」


ゆらゆらと陽炎がアイナママの周りに立つ。湯気?いや、違う・・・


「おい!?・・・なぜ魔闘気を纏うアイナ・・・」


魔闘気?あれはじゃあ、マナを纏わせているのか!?


「なんか逃げた方がいいような・・・」


「あははは♪・・・・・・・・・・・・・♪」


急に笑いを止めると俺を見てニッコリと微笑む。そして、ゆっくりと立ち上がり近づいてくる。何だろう・・・清々しいほどスッキリした顔なのにちょっと震えてる?セーラちゃんが言ってたように武者震いって奴か?


「アイナママ?」


「闘いましょ!学園には闘技場もあるからそっちで♪」


「へっ?なの・・・だれとなの?」


「クウちゃんとよ♪」


「アイナママと?」


「そうよ♪」


「なんでなの!!!!!!」


「なんでも♪樹の実を回収したら行くわよ♪」


「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「うぉ~~~~~~~!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」


周りで見学をしていた生徒さんに先生方は大興奮。俺に至っては大混乱!わけがわからないよ!


「本気なんですか姐さん!?」


「師匠が自分から闘いを申し込んだのって初めてじゃないかしら・・・」


「夢のカードですわ♪アイナ師匠が有利?でも、クウちゃんに勝つことが出来るとは・・・あぁ~~予想がつかない!!」


「・・・・・・・何か考えがあっての事だろう。クウ様の命の危険がない限り、アイナを信用しよう。」


「お父さん!!仕事してる場合じゃないよ!あぁ~今からじゃ間に合わないし!!」


樹の根本に樹液をやり、ローズオットーの実とごま油の実を回収した俺達はアイナママに先導され闘技場へと舞台を変えるのである。












あれからお昼を跨ぎそうだったので一旦ご飯にしてから小休憩し、俺は仮眠をとって完全回復をしておいた。なぜ、こうなったのか分からないか相手はあのアイナママである。ウルフ戦やギルド内での暴れっぷりを見てる俺からして勝ち目は全くない。しかも、着ぐるみ着用禁止を言われますます勝ち目がない。それ以前にアイナママに手を出せるわけがない・・・・うん!とっとと


「わざと負けようとしたら今夜忍込むからね♪」


「ちょ!?クウちゃんのこころをのぞいたの?」


「バレバレよ♪悩んでる顔がら急に明るい顔をするんだもん♪ママにばれない方が不思議よ。」


後ろの五人も納得してるし。ここ闘技場は室内に設置されており、前世のドーム球場と遜色無かった。魔術で生やした人工芝に段差になってる観戦スタンド。中央には石材で整えられたリングの舞台。ボクシングやプロレスで見るあのリングの四倍位の広さだろうか?そして、四隅には謎の模様が刻み込まれた柱が建っている。説明ではあれらが闘技場内で起こった怪我等を全て無かった事にしてくれるらしい。外にでれば無事って奴ね。さすが魔術学園だ。そのリングに俺はアイナママに抱っこされた状態で入った。そして、アイナママは俺を宙に置いて距離をとると準備運動を始める。残りのみんなはリングサイドで俺の応援だ。


「クウ!相手は姐さんだ!全力でいけ!」


「師匠!クウちゃん泣かせたらダメですからね!」


「クウちゃん大丈夫かしら・・・不安になってきましたわ・・・」


「・・・・・・・・・・・・・」


「どっちが勝つのかな♪ワクワク♪」


何か考えが・・・リディアちゃんの言った通りあるんだろう。なら、俺は意図が分からないにせよ胸を借りてやってみよう。実戦経験は俺はほぼ無いに等しい。ウルフ戦の時もサウザンドスネーク討伐も数に入るような闘い方をしてないからだ。


「「「「「「「「「「「「「がんばって~~クウちゃ~~~ん♪きゃ~~~~~♪」」」」」」」」」」」」」


「クウちゃん頑張れ~~!」


「応援してるぞ!!男を見せてやれ!」


「アイナ御姉様素敵♪」


生徒さんによる様々な応援や私情の類いもあったがスタンドはほぼ満員だ。


「闘いを始める前にクウちゃん♪ママが纏ってるこれを真似してみなさい♪クウちゃんになら出来るはずよ♪」


出来るだろうか・・・・いや、アイナママが俺に出来ない事を言う訳がない。しかも、闘技場まで連れてきて・・・イメージだ・・・さっきみたいに深く入り過ぎると周りが見えなくなるのでギリギリのところまで潜り心を静める。俺の中で息づくマナを体の周りに留まらせる感じで流す・・・・・だが、溢れ過ぎて俺を中心に球状で留まっていたマナが弾け、余波の勢いが周囲に拡散する。一瞬、静寂が訪れるがさらに歓声が轟く。リングに設置されたシールドが防いでくれるようで大丈夫みたいだ


「くっ・・・もういちどなの・・・」


「今度は下を向かないでゆっくりと一つ一つとママを見てやってごらんなさい。」


「分かったの・・・・・」


ママの纏うマナには揺らぎが一切ない。穏やかだ。そのマナの形作る向こう側に見えるものは何だ?アイナママはマナを留まらせる事に集中していない?自然体だ。なら、確固たるイメージするものがある?それなら、俺には何がある?・・・・・・・俺が纏う物・・・・着ぐるみ・・・俺と言う着ぐるみだ。俺の中に俺と言う着ぐるみをもう一つ重ねる。世界の誰よりも知る俺の確固たるイメージ!皆が愛してくれ見守ってくれる最強の存在。そう、俺が常に纏っている者だ!うっすらと光輝き俺の全身を纏う優しいマナが俺を包んでいた。


*双身魔闘気LV1を獲得しました。


「見事だわ♪(凄い才能!天才なんて陳腐な枠に収まらないほどの強者。元々尋常ならざる魔力に神の力も加わり、そして、不純な要素を一切取り除き進化させたピュアマナ。クウちゃんらしいと言えばらしいけど、実際はそんな可愛いげのない恐ろしいまでの高純度で規模の計り知れないほどの可能性を秘めたマナ。かつて私が理論を構築し実戦レベルで使えるように血の滲む努力をしても辿り着かなかった(いただき)をあっさりと越えていくなんて・・・・・私の消費MP1000・・・いえ、例え消費MP10000で放った魔法とクウちゃんが消費MP1で放った同じ魔法が正面同士でぶつかったら私は無事でいられるかしら・・・・・オールラウンダーのこの私が挑戦者か♪)」


「できたの♪アイナママこれでいいの?」


「上出来よ♪さあ!クウちゃんいくわよ♪ちゃんと手加減してね!!」


「それはこっちのせりふなの!!」


アイナママが蹴り出した足元の石材のリングの一部が駆け出したアイナママの脚力に耐えきれずに真後ろに吹っ飛ぶ!その勢いは凄まじく、その勢いの流れのまま体重を載せて渾身の右腕の衝打をうち下ろし気味に打ち、俺の腹に当たって衝撃がつき抜け俺はリングの床にクレーターを作りながら叩きつけられ床に倒れる。そして、無詠昌の全属性魔法を次々と俺に向かいリングの真上から発生させて浴びせる!目が眩むほどの量と轟音に比例して粉々に散った石材が土煙のように立ち上る。時間にして1分位だったろうか?全力を使い果たしたのか、肩で息をするアイナママがそのまま魔法を放った姿勢のまま静観していた。


「姐さん・・・・あんた何考えてるんだ!!!!!クウ!!おい!!!返事しろ!!!生きてるなら返事しろ!!!」


「クククククウちゃん!!!!急いで治療魔法を!!!!師匠のバカーーーーーーーーーーー!!!」


「なんで!?なんで!?なんで!?なんで!?アイナ師匠がおかしくなった!」


「アイナ!お前の全力しかと見届けた・・・・」


「リディアちゃん何落ち着いているの!!!!クウちやんがクウちゃんがしんじゃたよ~~~!!!」


スタンドからも生徒達による阿鼻叫喚の声が聞こえる。まさに公開殺人を目の前で見た状況に等しかった。だけど、肝心の俺はと言うと・・・


「えっと、ぜんぜんだいじょうぶなの♪」


ポリポリと頬を掻いて気まずい空気の中、ムクリと起き上がりクレーターから出る。ダメージゼロです・・・・痛くも痒くもなかった・・・途中から魔法綺麗だな~~位に余裕があったし・・・う~む、凄いスキルだなこれ。強化の度合いが段違いでこれなら実戦で十分に使える力になる。


「え!?」


「はっ!?」


「うそ!?」


「我はクウ様と繋がっておるからな、分かっていたが・・・・」


「生きてた!!!!」


周りは騒然。無理もないよね・・・トリックの類いに思われてもおかしくないし・・・


「ママショックだわ・・・・一発しか浸透勁を当てなかったし、追撃も初級魔法しか撃たなかったとは言え・・・全力だったのに服に汚れの一つも付かないなんて。私の負けよ♪降参だわ♪」


なんて言ってはいるが、最初からこうなる事を想定していての降参宣言なのはバレバレだ。アイナママがそれこそ本気になったら外法技の一つや二つは出すはずである。試合には勝ったかも知れないが勝負には負けているのも当然だ。


「アイナママのおしえてくれたこのスキルがなかったらクウちゃんかてなかったの。ありがとうなのアイナママ♪」


俺もこれでミーナちゃんとセーラちゃんの弟弟子になるのかな?


「あ~~これで夜這いかけてもクウちゃんに逃げられちゃうわね♪」


「はっ!?おぼえてなかったらあぶなかったの!」


「残念だわ♪みんな心配してるし戻りましょ♪」


「はぁいなの♪」









今日はスキルをポコポコ覚える日だ。父と暮らしてた頃はダメダメだったのに、やはり外の世界に出て経験すると言うのはこういう事なんだと実感した。そんな貴重な経験のおかげで上機嫌の俺と皆は市場へと向かっていた。


「ガイさ~~~んこんにちわなの♪」


「お~~クウ!こないだはありがとな♪女房も娘もうまいうまい言って食ってたしよ。それに息子達をあんなに立派にしやがって!おらぁ~泣きそうになったぞ!で、今日はなんだ?ヌルヌルがまた無くなってきたか?」


今日も威勢がいいねぇ~♪新鮮な魚介類が店内にところ狭しと置いてある。目移りしちゃうぞ。


「あまいのガイさん!」


ちっちっちっ♪うな丼はもう永久欠番なんだよ。次のステージに俺はもう走り始めているんだぜ!


「なんでい藪から棒に!?また何か企んでいるな♪」


怪訝な顔をしながらも期待した目を向ける大人だな♪嫌いじゃないよ、そういう目♪


「しんさくりょうりのためにざいりょうをさがしにきたの!」


「なんでぃ!?もう、新しいメニューを作るのかい!」


予想外だったのかえらくビックリした様子を見せるガイさん。あのレベルの丼を作ろうとしたらそりゃ数日じゃ無理だもんね・・・だが、丼は無限の可能性を秘めているのだよ!そう!お手軽にバリエーションを増やせるのも一つのポテンシャルでもある。


「なの♪このほそながいのはなんなの?」


「おっ!早速そいつを選ぶか。ビエは殻が固いが茹でて剥くと甘くてうまいぞ。だけど俺のおすすめは殻が薄いから焼いて殻ごと食うのをすすめるがな。」


ビエ・・・えびです!はい!まんまですがえびは天丼には不可欠なので迷わず決定。


「びえをぜんぶかいなの!ほかのしゅるいもあればおねがいなの♪あと、いろいろためしたいからここにあるぜんしゅるいを20まえぶんおねがいなの」


「おうよ!20と言わずに30持ってけ!あとよ。試作品出来たら呼んでくれや!いつでもかけつけるからよ。」


「あんまりクウちゃんのごはんばっかりたべたいいってるとおくさんににげられちゃうの♪」


「あははは!あいつは俺にベタぼれで夜にはまあそりゃ」


「そらりゃなんだいあんた!!!!!!!」


なぜ背後に奥さんがいたか分からないが・・・ひっ!?・・・鬼がいる!!この世界で言うならオーガがいる!!


「さあ、クウちゃん♪ガイはしばらく帰って来れないから自由にお魚さん達を持って行ってね♪それといつもありがとうね♪あなたはこっちに逝きましょうか♪」


蛇に睨まれたカエル空間がここに展開してる・・・・これからも来るし死なれちゃうと困るんですけど・・・


「おくさ~~~ん!とどめはさしちゃだめなの~!おさかなが~~・・・・・・!!!。・・・・こわいの・・・・ガクガク・・・あのよでまたあおうなの・・・」


一瞬、奥さんの瞳を見てしまった。そう、あれは狩る者の目だ。素人に出せる目じゃない・・・・ずるずると引きずられながらガイさんは立ち去っていった。そんな最中でもうちの女性人は逞しいな・・・通常運転のままだし。


「クウ!あたいこれ食べたい!!でかいしくいごたえありそうだな」


マグロかな?天ぷらよりも刺身で!


「このヌルヌルに似た魚いいんじゃない?」


穴子!?いけるよ!ネタにもできるし煮ても最高!


「黒いトゲトゲの塊?あっ動いてる・・・これって食べ物なの?」


それはうにだよセーラちゃん。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・かに」


トラウマスイッチONのリディアちゃんである。


「リディアちゃんの真似っこ!かに仮面!!!」


ひでぇよ!アイシアちゃんなにげに鬼だな・・


「イヤーーーーー!!忘れたいのだ!アイシアそれ以上は言うな!」


「かにあるの!?それはぜんぶいただきなの!」


「ちょ!?クウ様鬼ですよ!!!」


「ふふふ♪そのとおりなの!クウちゃんはりょうりのおになの♪だから、みんなどんどんいれるの!だいきんはまえばらいしてあるからだいじょうぶなの♪つぎにむぎとたまごをかったらおうちでしさくかいしなの♪れっつご~なの♪」


書き置きを残し、残りに必要な材料を揃えに市場を回ったところ、小麦粉と玉子は普通に置いてあった。しかも、小麦に関しては前世の物より品質が良かった。なんせ、様々な麦をその場で挽いてくれてブレンドまでしてくれると言ういたせりつくせりな上にこれまた、店主が試食会に来てた人の一人であった。店に入るなり歓迎されて主自ら俺に懇切丁寧に教えてくれたのだ。その際、新作メニューを作る為に訪れた事を話すと目の色を変えていた。食の力恐るべし。こうして俺等は自宅に帰りみんなに手伝ってもらいながら作るのだった。











アイナママ達にはご飯の用意と食器類の支度をお願いして俺は天ぶらとタレの準備を始めた。まず、お鍋にごま油を入れ弱火で少しずつ温度をあげる。その間に別の鍋に清水のピッチャーから出した甘露水に注ぎ、お醤油、味醂、神酒を入れ軽く火にかけツユを作る。ダシが無いのは辛いが今は仕方がない。今後の課題にダシ作りを検討だ。そして、ボールに甘露水と小麦粉を入れ軽く混ぜ玉ができる位までのばしたらビエの綿を抜き神酒で洗う。ここで俺はガイさんが言っていた殻が凄く薄いという事を信じ、殻は剥かずにそのままボールに入れ衣を付ける。後はみんながリュックに入れていた食材を取りだし選ぶ。蟹も足の部分を使うか。あとはこのキスみたいなお魚にホタテのような貝。止めはイカ!これは世界共通だった。タコはいなかったけど。これらを一口大の大きさに切り、ボールに入れて同じく衣を付けた頃にごま油の温度を確かめた。お手製菜箸を入れて軽く気泡がたったので俺は次々とネタを揚げていった。パチパチと軽やかな音を立てごま油の中で踊るネタ達、そして、ごま油の香ばしく食欲をそそる匂いに俺は酔いしれた。揚げ物と言う物がほぼないこの世界の人にしてみればなんとも贅沢で奇妙な光景かも知れないが、俺はもっと普通の光景になってほしいと願わずにはいられなかった。しかし、このごま油はやばい・・・揚げる前に軽く味見をしたのだが旨すぎた。ネイちゃん等リディアちゃんとアイシアちゃんが押さえてやっと落ち着いた位だ。さらに、これだけ揚げているにも関わらず濁りが出ない。揚げ物って奴は揚げるほど灰汁が素材から出て段々濁ってくるのだがそれが全く無いのだ。また俺はとんでもない物を生み出してしまったようだ。まあ、涙が溢れるほど嬉しかったからいいのだが。こうして、ご飯が炊き上がり、丼に飯をよそり、その上にネタを一つずつ入れタレをかけて蓋をする。それをおぼんでいくつか複製させてリュックに入れて取っておいた。その間にテーブルでみんなが待っている。さあ!おうちで特別な試食会の始まりだ。


「クウちゃん早く早く!!ママもう限界が!」


「凄い!いい匂いよ!たまんない!」


「だらーーーーーーーーーーーー!(バケツ準備済)」


「焦らさないでクウちゃん!」


「嫌いな蟹が!でも、この蟹は魅惑的だ♪」


「家に帰りたくなくなって来たよ!!どうしよう!」


待ち遠しいのは俺も一緒だよ♪テンションがみんな高く期待に満ち溢れた瞳をしてる。冷めないうちにいただきますか!


「おまたせなの!じゃあせいの♪」


「「「「「「「いただきます&なの♪」」」」」」」


パクリ♪・・・・・・・!!!!!!。何だこれ!?俺の知る天丼は一体何だったんだって位に旨すぎるんですけど。うははは♪外側はパリパリの内側はプリプリとした食感のビエが衣に包まれ揚げられた事によりこれ以上ないほど甘く旨い!衣もごま油で揚げられたせいか口の中で巡る香ばしい香りが半端なく凄い!そして、シンプルなだけど素材の味を持ち上げてくれるタレ!そして、素材のどれもこれも超一流の彼等だからこそおりなす極上の味!うまいっす!それがさらにお米と組み合わさることで素晴らしいハーモニーを奏でる♪今度はキスっぽいお魚を口に入れる!ホロリと優しい食感と旨味と共に俺の笑いが止まらない。なんて上品なんだ!淡白でありながらも病みつきになる味でいある。これ単品だけでも何個もいけるほどに!お次は蟹だ!ふふふ!リディアちゃんの敵!俺が言う資格無しな気もするがまあいい、こちらはビエ以上に味が濃い!食感ではビエのプリプリさに遠く及ばなくリードされるが甘~~~い旨味と言う一点に関しては特化してる!!なんて野郎だ!旨味一点型の蟹だと!ハッ!?・・・・・・・俺のリュックに魔陸かにの肉が確か入ってたな。ふふふ♪やるきゃ・・・いや!揚げるきゃないでしょ!さて、ここで次なる舌への刺客は変わりタネのウニだ!何事も冒険だ!ウニを揚げるなんてなんて愚かな・・・・そう思っていた頃もありました。見事に化けよるわ!ウニの天国やぁ~~♪お酒が飲みたいぞ!だが成人だからと言ってもこの体だからみんなは許してくれなかったしトホホなのである・・・ウニくんの意地悪なのである。次の刺客は何だ!もう、これ以上俺をもてあそばないでくれ!奴が来る!ポテンシャルはまさにエース級!ANAGO!TENDONで開発された天ネタの専用機である!俺のお口へとその身を激戦地へと投入する・・・・・素晴らしい!言葉に出来ない!その食感に旨味にもう!また、ポロポロ泣いちゃってるよ!


「クウちゃん美味しいね♪あらあら♪ふふふ、ほら拭いてあげる♪」


「ハグハグハグハグハグハグハグハグハグハグハグハグ♪」


「どれもこれも美味しすぎる♪しかもこのテンドンって揚げる物を変えればいくらでも種類が変わるじゃない♪」


「クウちゃんにもし会えなかったと思うと私の人生は怖くて想像したくありませんわ。あぁ~美味しいわ~♪」


「奴は我にとって宿敵だったが・・・・これからは好物になりそうだ!クウ様最高です♪」


「美味しいね♪これは二つの丼と比べても甲乙つけがたいね♪クウちゃんの涙も分かるよ♪」


みんなありがとう!こうやって笑顔を見せてくれるみんながいるから、この天丼もより旨いって俺は知っている。あっ!?ミーちゃんにも送ってあげよう♪空っぽになった丼を見ながら思いだし。ご馳走さまと手を合わせてからリュックに顔を突っ込み袋とおぼんと天丼を取り出す。あれ!?袋が重くないか?みんなは御代わりをしてまだ楽しんでいるので俺は邪魔しないように隅でゴソゴソしていた。綺麗な宝石がいっぱい入った袋に手紙がまたいっぱいだな・・・出した順番がふってあるあるから分かるし、あっ!?あの世からお夕飯を覗いて耐えきれなくなったから催促のお手紙かな?天丼美味しそうだもんね♪どれどれ、早速読んでみますか。


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【神からの手紙】

【作成者:創造神ミラ・ミケオロン】

【レアランク:SSS】


酷いんだよクウちゃん!下界でクウちゃんがやってたみたいに私も部下を労おうとして慰労会を開いたのに誰も来てくれないの!!!寂しいからクウちゃん来て!!!招待状もあるから!来てくれなきゃもう仕事しない!世界なんて崩壊しちゃえ!


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俺は四つん這いになった。・・・・・・そんなんだから部下が来ないんだろがと叫びたかったが我慢我慢・・・。招待状ってこれか?デホォルメされた俺とミーちゃんがハグしてるキャラクターがプリントされてる。可愛いな、この絵気に入ったかも。どれ鑑定。


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【創造宮への招待状】

【作成者:創造神ミラ・ミケオロン】

【レアランク:SSS】


創造宮への招待状。三級神以下の神はこの招待状なしには創造宮へ如何なる手段を用いいても入る事は叶わない。使用するにはマナを送れば転送が発動される。

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行く前に一言断らないと。一応世界の危機だよなこれ・・・はぁ~~なんてゆるい世界の危機なんだ・・・・


「おしょくじちゅうにごめんなさいなの。」


「どうしたの?クウちゃんもまだ食べるの?」


「クウ食うんだ!!ハグハグハグハグハグハグハグハグハグ」


「リュック背負ってお出掛けするのクウちゃん?」


「もうお外は暗いから危ないですわ!」


「その手にお持ちのは・・・・・・!?そういう事ですか・・・・」


「クウちゃんのお茶いれてあげようと思ったのに。」


「なんかミーちゃんのとこにいかないとせかいのききなの・・・・・くわしくはもどってきてからはなすの。あしたまでにはかえるようこうしょうするからきょうはもうねててなの♪それじゃあ、いってきますなの♪」


リディアちゃん以外はポカーンとしてるので目で合図を送っておいた。鑑定でお手紙も見ただろうし理解してくれただろ。俺は招待状にマナを流しその場で消えた。


「「「「「えーーーーーーーーーーーーーーーー!」」」」」


「落ち着け。説明する。」


蜂の巣を叩いたかの如く騒ぎ出す五人であった。

ふつおたコーナー(MC:たまご丼)


ペンネーム「弟弟子が増えました」さんより頂きました


Q:いきなり増えた弟弟子があっさりと姉弟子である私を越えて師匠にも勝ってしまいました。元々、私より才能があるのは知っていましたがこのままでは面子がありません。私はどうしたらいいでしょうか。


A:そんな小さなことで凹んでちゃダメダメ!ライバルの誕生に喜ぶ位でいかなきゃ!その弟弟子からどんどん技を盗んで追い越しちゃえ!弟弟子が増えましたさんならいけるいける!というわけでシーユー♪


ミ:全身にマナをぬぬぬぬぬぬ!・・・・あぁ・・・すぐに無散しちゃう・・・私には才能がないのかな・・・


ネ:ミーナ!もっとクウになりきるんだ!こんな感じに!クウなの!ミーナちゃんいいこ~いいこ~なの♪


ミ:クウちゃんをバカにするな!!おりゃ腹パン!!・・・・・・出来た!?拳周辺にだけだけど♪ネイちゃんありがとう♪


ネ:どういたしまして・・・一発は一発だよな♪お返しだオロロロロロロロロロ♪

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