こうめいのわななの
「しくしくしくしくしくしくしくしくしくしくしくしくしくしくしくしくしくしくしく♪」
俺は今、適当な下駄箱の中で絶賛引きこもり中だ・・・
「クウちゃん、ママよ!お願いだから出て来てちょうだい・・・『ジェネスにローラ、一体何があったの?』」
こっそりと俺には聞こえないように二人に問いかけるがジェネスさんとローラさんの表情の違いに怪訝な顔をするアイナママ。状況が把握出来ないでいた。
「クウちゃんの事を思いやるなら聞いてくれるな・・・・・クウちゃん!今夜は儂と男同士で語ろうじゃないか!」
うぅ~優しく語り掛けてくれるこの人が居なければ俺は返事も返せなかっただろう。
「ぷっくくくくくく♪ク・クウ・クウ・クウちゃぁ・・・・あははははははははは♪ハッ!?ご免なさい!クウちゃんが可愛いからつい・・・」
やめてーーーもう、俺の豆腐メンタルにみじんこハートは耐えられないの!!
「あぅ~~~クウちゃんをわらうこえがきこえるの!もう!!おそとにでられないの!!・・・ひっく♪ひっく♪しくしくしくしくしくしくしくしくしく♪」
「あ~~~もう!!ローラ先生!!!・・・・ミーナちゃんよ!気にしてないからご飯食べに帰ろ!クウちゃん♪」
こっちは気にしてるんです!
「セーラよ!優しく抱き締めてあげるから出てきて!」
心配かけてるよな・・・
「クウ!あたいだ!頼む!腹が減ってヤバイんだ!帰って飯食って寝れば大丈夫だ!」
食いしん坊のネイちゃんが我慢してまで待っていてくれてる・・・
「リディアです!クウ様のお側に今参ります!どうかリディアの胸で癒してください!」
ここ最近ずっと心労掛けっぱなしだったよね。ダメダメな主でごめんね・・・
「アイシアよ!クウちゃんがいないとあたし・・・耳が治らないよ・・・ね?慰めてあげるから出てきて!」
うっ・・・いつまでもここに絶賛引きこもり屋さんをしてる訳にいかない・・・アイシアちゃんの耳は俺が治すと約束したんだ!・・・今だけ俺のこっぱみじんこのハートよ・・・耐えてくれ・・・
「うぅ~わかったの・・・・でも、そっとしてほしいの・・・・しくしくしく♪」
ゆっくりと下駄箱の扉を開くとアイナママが正面に手を拡げて待っていてくれた。
「帰りましょうね♪クウちゃんの帰るおうちはママのところだもんね♪よしよし♪」
優しくその胸の中に身を預け俺は大人しくうなづいてみんなとおうちに帰るのだった。
猫ちゃま同盟が家族会議と名変わって初めて俺も参加することになった。
「第三回!猫ちゃまふぁみり~緊急会議~♪パチパチパチ♪議長は私が取り仕切るわね。」
「ちゃま・・・すべてのげんきょうなの・・・・」
よくよく思えば邪神せいだ!いつか駆逐してやる!!
「よしよし。まっしろに燃え尽きてるなクウ・・・・」
「そっとしといてあげてネイちゃん・・・」
「あれがクウちゃんの新の姿・・・ポ~~~♪」
「うへへへ♪可愛いな♪ナデナデ♪」
「神々のイタズラは本当に止まる事を知りませんな・・・」
「何があったか話して頂戴。三人は見てたんでしょ?よしよし♪」
俺に問わない処にアイナママの優しさを感じる。
「クウちゃんしんしなの・・・へんたいはつかないの・・・あのよにいったらトーちゃんとサーちゃんとどんなかおしてあえばいいの・・・・・・」
「突然クウちゃんがその・・・単刀直入に言うと大人になったんです。それで服が破けてごらんの状態に・・・ミーナちゃん、クウちゃんのあれを・・・チラッ♪」
完全にもう!紳士じゃないよ!!それと赤面してこっちをチラチラ♪見ないで!
「お姉さまがかみちゃまって日頃から言うからこんな事に・・・・」
「クウちゃん貸してくださいアイナ様♪よ~し~よ~し~♪場所とタイミングが悪かったよね・・・」
アイナママの膝の上で傷心中の俺を両手に掴むと胸元に寄せて包み込んでくれる。今は純粋にその優しさに身を委ねていた。
「クウちゃんが大人に!?いくつ位なの!」
驚愕の顔をしたアイナママとネイちゃんは食いつく。二人とも半立ちだ。
「マジか!?それあたいも気になる!」
「クウ様ご報告お許し下さい。20歳だ。肉体年齢のな。鑑定で加護を見たが一日に一回だけ30分間のみ、そのお姿でいられるみたいだ。一日のカウントは午前0時で更新だ。クウ様ナデナデ♪」
あぁ~今は優しく癒されたいからどんどん撫でておくれ・・・ほろり♪
「すっごいイケメンでビックリだったよ♪我に返った何人かの生徒がクウちゃん見てヨダレたらしてたし。背の高さはセーラより少しだけ上だったかな?」
ええ、怖かったです・・・肉食系女子なのか・・・恋愛がうまくいかない魔術師の性なのか、確実に脳内フォルダーに焼き付けている御方が数名はいたな・・・
「あの後急いで着ぐるみ着たクウちゃんと並びましたがそれであっています。」
目線がほぼ同じだったのが少し不思議だったのとポ~~♪としながら潤んだ瞳で俺を見つめるセーラちゃんに俺は変態じゃないもん!と何度も心で呟いたよ・・・
「師匠に見せるのは危険なような・・・」
「クウ・・・とんだ大人デビューになっちまったな・・・」
「しくしくしく♪・・・・」
変態デビューです・・・とうとうやってしまいました・・・
「お気をしっかりと・・・」
しくしくしく・・・
「不味いわ!益々クウちゃんに悪い虫が付くわ!それに30分もあるなら子供も本当に作れるじゃない!!」
それじゃ俺が色情魔みたいじゃないか!!ぷんすこ!!
「むぅ~~~!!クウちゃんしんしなの!」
話が変な方向にまっしぐらだよ!!
「あっ!復活した。クウは紳士にこだわるな・・・」
「ネイちゃんは事態を理解してないみたいね・・・」
「ええ!ある日突然、クウちゃんの隠し子が現れる可能性が出てきたと言うのに・・・」
「じゃあ♪立候補しちゃおうかな♪」
「待て!!クウ様にご奉仕するのは我のお役目だ!神であらせられるクウ様なら我とでも子を成せる。」
貴様等いい加減にしろよ・・・そろそろ俺切れてもいいよね?、まさにそう思い声をあげる瞬間であった。凄い勢いで立ち上がるアイナママ!その身から立ち上がるプレッシャーに俺も含めてみんなビックリしてアイナママを見つめる。
「リディア・・・・詳しく説明して!モンスターの貴女がどうしてクウちゃんの子を宿す事が出来るの?」
有無言わせぬ危機迫った顔で詰め寄るアイナママ。その迫力に押されるが如く説明し始めるリディアちゃん・・・・一体どうしたんだ?
「・・・・・・アイナ?・・・・まあ良いか。我も先代から代々と語り継がれてきた話を聞いただけなのだが、元々ドリアードとは神となった人間と森の聖樹の間に生まれた存在で、その誕生の始まりから神となった者は種の垣根を乗り越えて、新たな種を作り出すと語り継がれておるのだ。そもそも、お前たち人間共も神となった者が他の種族と結びついて猫人、犬人、鳥人、兎人、森人等の多岐に渡って繁栄してきた種族だろ?それにモンスターと人との境はその血が神寄りよりだと心臓をを宿し、逆に血が神と結びついた種寄りだと魔石を宿すのだろう。そういった教えは無かったのか?」
・・・・・・衝撃的な話である。確かに世界の始まりには神と言う存在が関与し、この世は生まれるがそこにいきなりポンと作り出した訳ではないだろう。そうしたケースもあるとは思うが俺ならまずは、高等な生物は作り出さず言葉が悪いが下等な野生動物を作る。その中から世界に相応しい種を残そうと面倒を見るだろう。そして、情が移り結び付き、生まれてくる子がどちらの血を濃く受け継ぐかにより人とモンスターに別れる・・・・・・・なるほど、ドリアードが代々語り継がれてきた話は実に興味深く面白い話でそれは尚も現在進行形で進んでいるある事を示唆している。そう、俺は今という時の中で新たな種を作れるということだ。ひょっとしたらだが国の上層部は知っているのかも。倫理感の問題や人とモンスターが元は同じ祖を通して生まれたというのは禁忌に近い話なので情報規制をして隠しているのかも。
「うわぁ~~さすがはドリアードのリディアね。今の話って世界の根幹に関わっていると思うしミーナちゃんは初めて聞いたわ。それになんだかロマンチックな話だわ♪」
「でも、凄い信憑性のある話ですよね。私もなぜベースが人なのか考えた事があります。」
俺もそれは考えた事がある。世界にはあらゆる生物が存在しており、それこそ人間以上の個数を保有する生物は多岐に渡って存在している。昆虫や世界の大半を占める海洋生物もそうだろう。でも、彼等がベースの神を俺はあまり聞いたことがない。人間が考えた創造の偶像だからとか、高等な知能を有して神と言う存在が後から生まれた等と憶測したものだ。今度ミーちゃんにそこらの事を聞いてみたいな。
「巨人族は何と愛し合い出来た種族なんだろ?」
「うちのご先祖様はそうするとそこらにいる野犬だったのか。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「どうしたのアイナママ?」
虚空を見つめたまま微動だにしないアイナママ・・・どうしたんだ。様子がおかしい。俺の声も全く届いていない。こんなこと初めてだ。ん!?ネイちゃんとミーナちゃんの二人は何かに気がついたみたいだ。
「あっ!・・・・・・・・・・・姐さん・・・」
「師匠・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「アイナ師匠?」
「固まってるよアイナ様?」
「アイナ?」
やっぱりおかしい!?心配になった俺は凹んでた事も忘れアイナママに近寄り頭を優しく撫でる・・・・・・・大丈夫だろうか?何か起こったのか?
「どこかいたいの?クウちゃんのこえがとどかないなんて・・・!?どこかいたいの?なんでないてるの!?・・・ママ?」
俺を掬い上げ俺の胸に顔を埋めるようにして震えながら涙を溢れだすアイナママ。黙ったままだが俺は猛烈に心配だ。この人のこんな姿をかつて見たことがない。
「お願いクウちゃん・・・・・私に子供を頂戴!」
「へっ?」
涙が頬を伝わっている状態で言われたのにも関わらず、俺は凄い間の抜けた声で返してしまった。えっと、どういうこと?・・・・・・・
「・・・・いずれは知る事になるから言うぜ姐さん。クウあのな、姐さんはダークエルフの変異種なんだ。」
モンスターなの!?アイナママはエルフ、つまり人族に属してるんじゃないの!?
「クウちゃんがそれじゃ分からないだろうから補足するとね。変異種は子孫を残せないの。突然変異で変わった同族ではあるけどより高位の存在として下位の通常種の遺伝子を受け付けなくなってしまうの・・・それで子を成せなくなるのよ。だから、モンスターでも変異種は通常種と比べると力が高く、同じ変異種同士でないと子孫を残せないせいで数が圧倒的に少ないの。人でも極稀にだけど・・・師匠もそうなのよ。しかも、師匠の場合、生まれてくる九割は女性のダークエルフだから尚更・・・・」
人にも変異種が存在してたのか・・・残り一割の男性から更に変異種へと進化する可能性・・・まさに藁をも掴む想いの訳だ。ここに至りこの人の背負ってきた業の深さの一旦を垣間見た気がする。俺にずっとママの赤ちゃんでいてくれと願い言っていたのは心の隙間を埋めて欲しかったからなのね・・・・
「・・・・・・アイナ師匠・・・」
「理不尽な運命はどこにでもありすぎだよ・・」
「そうか・・・アイナが人を越えた動きをしたのはそれのせいでもあったのだな・・・」
アイナママってたしか250歳だよな。エルフは10年で一歳感覚って聞いたことがあるけど、お風呂で言ってた残された孤独の悲しさの中にこの事も含まれていたんだ。ん!?と言う事は・・・・・・・・子供を頂戴ってそのままの意味!?つまり・・・
「ま!?ママ!?ちょ!?まつの!?」
「見つけたわ!遂に私の願いを叶える人が!これでこの呪いから解放される・・・・・」
絞り出す想いのうちに対して俺は・・・アイナママは凄く大切で愛しい人です!俺の事をいつも第一に考えてくれて愛情もいつも感じていてありがたく思っています!でも!行きなり話が跳びすぎて頭が追い付かない!
「師匠・・・うわぁ!?クウちゃん!!!顔が真っ赤に!それに凄い湯気が!!!」
「アイナ師匠のお気持ちを考えると・・・あぁ~でもクウちゃんの子は私も・・・」
「あははは♪凄いモテモテだねクウちゃん♪私もついでにアイナ様の次でいいから♪」
「こら!?アイシア!次はこの我だ!最初は仕方あるまい。アイナに譲ろう。」
「クウちゃんダメ?子供の世話は私が責任を持って育てるわ!条件があるなら何でも聞くわ!言って頂戴!」
なりふり構ってられないアイナママだがこっちも大混乱なのだ!
「まってなの!クウちゃんしんしなの!いきなりすぎてかんがえられないの!じかんちょうだいなの!」
「どれ位待てばいいの?あと、五分?」
「みじかすぎるの!クウちゃんきょうははーとにだめーじちくせきしててせいじょうなはんだんできないの!」
「なら大丈夫よ!パパッと終わらせるから♪」
「そういうもんだいじゃないの!」
「もう!いいじゃないクウちゃん!ママが優しくリードしてあげるから!」
「そういうこといっちゃめっ!なの。」
「やーーーーーーーーーー!」
「ミイちゃんみたいになってもだめなの!」
「だってだって!子供ほしいんだもん!ママその為なら何だってするもん!」
「クウ悪いな。これに関してはあたいは姐さんの味方するぜ。」
「師匠が幼児化しちゃった・・・ミーナちゃんも師匠なら先にクウちゃんと子を作っても許せるから構わないよ。」
「クウちゃんにしか解決出来ないし、私も女としてアイナ師匠を応援する!」
「女の子に恥をかかせるのは紳士じゃないよクウちゃん!」
「クウ様。こんなにもクウ様の事を慈しみ愛するアイナなら良いではないですか?リディアの主としてここは器の大きいとこをお見せ下さい。」
みんなアイナママの味方だ!俺も第三者ならそう言うかもしれん!だけど!俺とアイナママとで子供を作るだと・・・・一緒にお風呂でさえ耐えきれなくてよく堕ちてたのに・・・無理無理無理無理!!!!!
「クウちゃんに恥をかかせないわ♪ママの事嫌い?」
嫌いな訳がない!!俺なんかには本来は縁がない位の高嶺の花!そうか・・・・俺は釣り合わないって思ってるんだ!だから、こんなチャンスは二度とないかも知れないと思っているのに嬉しいと感じてしまう!?でも、アイナママも突然の行幸に今は混乱してる可能性だって!いや!そんな短絡的な人じゃ!それにみんなも順番待ちしてたような!ああ!俺の奥さん何人になるんだ!?養っていけるのか?面倒をこの体でみれるのか?子供はすぐに俺を越してショックを受けないか!?それでいじめにあわないか!?ああ!!父になんと話せば!?ああ!?うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!
「ら・・・らめえええええ!せんじゅつてきてったい!【にゃんこ】ワープ!」
スキルを発動させるとデフォルメされた顔だけのにゃんこのお口があんぐりと開いて俺をパクリ♪と一飲みしてどこかに飛ばした。
「あ~~~!!クウちゃん逃げた!むぅ~~クウちゃんの意気地なし!!ママは諦めないからね!!」
夜に最強のオールラウンダーの児玉が響くのであった。
ここは世界の中心と言われ、何人足りとも足を踏み込めぬ地。そこに佇むのはまさに最強の言葉に相応しいそう・・・
「クウヤではないか!?どこから?今のはユニークスキルによる転移か?・・・まあそんな事はどうでも良いか♪些か早かったがよく戻って来てくれた♪我は嬉しいぞ♪」
「お父さん♪うぅ~~・・・クスン♪」
無意識に跳んだがやはり俺にとって父の存在は大きかったと言う訳だ。跳んだ先は死の森の中心地の俺の実家。この大きな体でいつも優しく接してくれ、優しい眼で俺を見つめてくれる父。あぁ~心から涙が溢れる位安心する。
「どうしたと言うのだ!?辛いことがあったのか!?もう、大丈夫だ!我がいる限りクウヤには指一本触れさせんぞ!」
オロオロしながらも優しく俺を励ましてくれるこの人が俺はとても好きだ。だからこそ、相談を聞いてほしい。
「・・・・・お父さん。相談に乗ってほしいの。」
「我もクウヤの旅の事を聞きたいから構わんよ。ゆっくりとお話♪大好きなプルルとコルルの実もたくさん用意してあるからお食べ♪・・・しかし、見違えるほど成長したな♪父は嬉しいぞ♪」
俺は父にアイナママ達と出会い、にゃんこワープに至る間の全ての事をゆっくりと話した。それを父は黙って聞いてくれていた。
「色々と驚く事が多かったがまずはこれを父はクウヤに伝えたい。クウヤは我の誇りある息子だ。それは話を聞いた今もこれからもずっと変わることはない。だから、無用な心配は入らないぞ♪」
そう俺に微笑んでくれる。俺の事を全て理解してくれるこの人はやはり俺にとって憧れであり尊敬すべき人だ。また、想いが溢れる。
「神々には我も言いたい事があるがとりあえずいずれ話だけは聞くとしよう。」
上空にある次元の裂け目の向こう側に向かって父は話す。
「だが!聞いているだろうから言っておくが、これ以上舐めた真似をしてみろ!我も次元の壁を越えてサーヤ神とトーヤ神と共に貴様を食い殺してやるわ!そうならぬようしっかりと世の理をまもるんだな。さて、話を戻すがクウヤよ。」
放った殺気がとんでもないせいで森のモンスター達が怯え遠ざかる音が微かに聞こえた。俺もちょっぴりだが怖かった。
「はい!おとうさん。」
「我はその六人に会って見たくなった♪」
「はっ?」
ナニヲイッテルノデスカチチ?
「ははははは♪どうしたクウヤ♪父はそんな顔をするクウヤを初めて見るぞ♪」
だって!!無理もないよ!ずっと長い時をここで守護者として居続けて来た父が離れるなんて言えばそりゃ!予想外過ぎてポカンとしますよ!
「いえ!そのここから離れて大丈夫なの?」
「今の話を聞いてそんな些細な事よりその六人に会う事の方が我にとっては大事な事だ♪それになぁ~~~に!我に1万年以上も神々の仕事を無理矢理手伝わさせたんだ。聞いているんだろ?その分は倍返しで我の為に今度は貴様らが働け!やらぬなら今すぐそちらに向かって皆殺しにしてくれる!我が出来ぬと思わぬ事だな。クウヤが旅に出ている間にな、少し修行して次元を食い破ってあちらに渡る術を覚えたのだ!さらに神共に食らわせる技もな!」
父上は本気だ。このサウザンドスネークの着ぐるみを着ていても蟻と象位の実力の差があるのが分かる。それ位父は強かったんだと実感した。
「お父さん!ケンカはとりあえずめっ!なの。」
「あははは♪クウヤがそう言うなら今は押さえよう。感謝するんだな神々よ。この子の慈悲に。さて、では今夜はゆっくりと空の散歩をしようではないか♪クウヤとこれからは一緒だ♪あははは♪セイギフトに向けて出発だ♪」
父はお髭で俺を巻き付けて頭の上に優しく乗せると東の空に向けて舞い上がるのであった。
「おとうさんがおうとにむかったらこんらんがおきるの!!!」
「はははは♪あんしんせよクウヤ♪我は人に変化も出来るからな。正確には龍人だかな♪」
「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
「あははははは♪その顔が見たくて隠していたのだが、あはははは♪いやはや、クウヤがいると父は楽しいぞ♪」
「ミズチちゃんとおなじなの!」
「その子にも会ってみたいな。なんせある意味、我の孫だからな♪ああ~~ワクワクするぞ♪」
ここから離れる事もそうだが父は俺といることが嬉しいみたいだ。
「みんなにどうやってせつめいしよう・・・・」
俺は父の頭の上で両腕を組み。ずっと王都に着くまで唸り考えるのであった。
「ただいまなの!」
あっという間に着いたアイナママのおうちまでわずか一時間という脅威の早さである。遥か上空まで舞い上がった父は軽く飛ばしただけでこの早さである。チートである。王都の近くに姿を透明化させてから降りて、それから龍人化した父は貴族が着るような格調高いスーツに着替え、俺を抱えると風魔法で包み王都の門が閉まっているので上空からすんなりと入った。騒ぎになるかと思ったが認識阻害を掛けてあるので周りに人がいたがなんともなかった。父はこういう細かな魔術も使えるんだな。こうして、俺の案内により短時間で到着した訳である。
「お帰りなさいクウちゃん!!ごめんなさい!もう帰って来ないかと心配したわ!無理に迫らないから、もう、どこにも行かないで」
「あわわ、なかないでなの!アイナママ!ごめんなさいなの・・・・クウちゃんはんせいなの・・・」
また泣かせてしまった・・・ごめんなさい・・・
「おかえりクウ!!・・・ん!?こっちの人は誰だ?」
「お帰りなさい!あれ!本当だ。クウちゃんのお知り合い?」
「クウちゃんお帰りなさい!ここじゃなんですから中へ入ってもらいましょう。」
「お帰り!クウちゃん、心配したよ♪」
「クウ様の所に飛ぼうか悩みましたよ。ご無事に戻られて何よりです。」
「あっ!?申し訳ありません。お恥ずかしいところを。」
父に気がついたアイナママは恥ずかしそうにしている。俺が人を連れてくるのはこれが初めてだもんね。
「いや、構わないよお嬢さん。これで涙をお拭きなさい。宜しければ、中へ失礼をしてもよろしいだろうか?」
何処からともなく真っ白なハンカチを取りだしアイナママにそっと渡してあげる父。その仕草一つとっても自然でかっこよく、俺は憧れる。
「えっと、こちらの御方はどちら様なのかしらクウちゃん?」
普段なら怪訝な顔をするだろうアイナママも父から漂うオーラと言うか品と言うのだろうか。物腰が優しく警戒心を解かせる雰囲気のせいでアイナママも戸惑っていた。
「えっと・・・・みんなおちついてきいてなの・・・・・・クウちゃんのおとうさんです。」
「クウヤが短期間にここまで成長出来たのは皆さんのおかげです。ご挨拶が遅れました。皆さんが死の森と呼ぶ森に住んでいた邪龍皇アドアトラスと申します。今はこの子のおかげで元の名の聖龍皇アドアトラスと名乗っていますので以後宜しくお願いします。重ね重ねですが息子が世話になり感謝しております。ありがとうこざいます。」
父が六人に対し紳士な態度と言葉使いで深々と、そして、感謝の気持ちを乗せてゆっくりとその一言ずつを伝える。俺って無意識に紳士を連行してきたが父の影響をしっかりと受けてたんだな。
「おとうさん・・・やっぱりみんなかたまっちゃつたの・・・」
都市伝説級の怪物が目の前にやって来て紳士な態度で挨拶にくればこうなるのは当然だ。この世界じゃ父の姿を遠くから見ただけでも命の保証はないと言われ、子供に悪いことをしたら邪龍皇に食べさせちゃうぞ!と言う親もいる位だ。
「驚ろかれるのも無理はないか・・・どれ、我が魔法でお嬢さん方を居間に運んで差し上げよう。」
みんなを風魔法で優しく包みこみ、奥の部屋へと運んであげる父。俺はその後ろに続いて中に入った。父は一人一人の顔をゆっくりと眺め何やら観察している。その視線に気がつき一人、また、一人と我に返り咳をし、たたずまいを整え、いそいそとお茶菓子やお茶の準備をしようとあたふたするのである。
「どうか、お気遣いなく。クウヤ。皆さんをまずは落ち着かせる為に席へご案内しなさい。その間に我がお茶菓子を用意するから皆さんの席を引いて差し上げなさい。我の息子なら女性を大切にしないと駄目だぞ。」
「はぁい♪おとうさん。りょうかいなの♪」
「ああ♪いい子だ♪」
こっちを見て微笑む父は人の姿になっても変わらないな。
「ごめんなさい!!お客様にお茶を出させるなんて!!!しかも!クウちゃんのお父様に!!あぁ~私ったら・・・・」
羞恥心によるものなのか、真っ赤になりながら取り乱すアイナママ。落ち着いてね!いつものアイナママではないな・・・
「お気になさらずに。突然押し掛けてしまったのはこちらですから。それに我の正体を知っているなら尚更ですよ。とりあえず今は椅子に座って落ち着きましょうアイナさん♪」
「クウのお父さんってえっ!?でも、さっき自己紹介で言ってたし!?」
目の前の人物と邪龍皇がイコールにならないので混乱しているようだ。
「元の姿のままだと無用な混乱が起こるので、仮の姿で申し訳ない。ネイさんのご想像通りの龍ですよ。ですが安心してください。我は元々は古の勇者様と契約してた従者のモンスター。あの御方達の愛し守ったこの大地や生き物を我は無闇に傷つけませんよ。」
そう穏やかな声と瞳でネイちゃんに語り掛けると彼女の中でその言葉の一つ一つから感じるものがあったのか、それとも頭の中でで整理が整ったのか無言でうなずいていた。
「素敵ですわ~♪クウちゃんの紳士発言はお父様に憧れて言ってたんだね。」
なっ!?父の前で言わないでそういう事は!!もう!!
「おや!?クウヤそうなのか?」
「ミーナちゃんおしゃべりはめっ!なの。」
嬉しそうな顔をしてこちらを見ているし。男はそういうのを口に出したくない美学があるんだよ!なんか恥ずかしいし・・・
「あははは♪照れてるクウちゃん可愛い。お父様そうなんですよ。いつもクウちゃんは紳士なのって口癖で言うんですから。」
「ミーナさん♪クウヤがいつもそんな事を・・・そうですか♪でも、クウヤ。紳士とは自分で言ってなるものじゃないからな。まだまだ修行だな。」
「あう~。そのとおりなの!でもりっぱなしんしをめざすの!」
そう、今生の目標はこの人のような大きな人に俺は成りたい!
「初めまして。レクドナルドの領主の孫のセーラと申します。クウちゃんのおかげで不治の目が見えるようになり、魔術学園に通う事が出来るようになりました。それもこうしてクウちゃんを旅に出してくれたアドアトラス様のおかげです。ありがとうございます。」
深々と頭を下げ礼を伝えるセーラちゃん。これで俺と同じ12歳なんだからしっかりしてる。
「いや、礼を言われる事を我は何もしてませんよ。だが、クウヤがそうですか。なら、セーラさんと我は同じ同士ですな。」
「アドアトラス様もですか?」
「様はいりませんよ。アトラスと気軽に呼んで下さい。我も世界の中心点に出来た次元の割れ目から溢れ出る瘴気によって長い年月犯されて、人々に恐れられる邪龍として呼ばれていましたからね。息子の邪を払う力があと数年遅ければ手遅れだったでしょう。そういった意味ですがセーラさんと同士だと思ったのですよ。」
話を聞き終わったセーラちゃんの眦がつり上がり下唇を噛む。そして、怨嗟の籠った言葉を放つ。
「私、神々の事がますます嫌いになりました。もし、アトラスさんが私達を守ってくださらなければお祖父様や街のみんなのも今頃・・・それなのに私達はそんな事も知らずに酷いことを!アトラスさんは・・・人に邪な存在と恐れられ・・・体を犯され・・・それでも私達の為に・・・・私は私達は!うぅ~・・・・クスン♪・・・・すみません・・・ごめんなさい・・・」
今までに理不尽な運命に左右されて来た人達をその目でも見れるようになった少女には多感な時期と合間って想いの感情が言葉となって溢れてしまったみたいだ。父の事、俺の事、アイナママの事、アイシアちゃんの事とここ数日で立て続けて見てしまったもんね。それに自身の長い年月が否が応にもセーラちゃんに嫌な過去を思い出させるのだろう。元々が人の痛みに敏感な彼女には他人であろうがその苦しみや痛みを共有できてしまう。その溢れる想いに涙が止まらない・・・
「済まない・・・辛いことを思い出させてしまったようだね。そして、ありがとう・・・我の事で悲しんでくれるその優しさで我は・・・さあ、これで涙を拭いてこのお茶を飲みなさい。そう・・・我の長き勤めもその涙で報われる・・・・ありがとうセーラさん♪それと安心して欲しい。神々がまた私欲に溺れツケを我等に押し付けようものなら皆殺しにすると宣言してきたばかりだ。この聖龍皇アドアトラスは古の勇者様達との約束を未来永劫果たすつもりだから安心して日々を過ごしてほしい♪それにクウヤの大事な人だからね♪」
優しく語り掛ける父だが本気であるのが俺には分かる。目の前の少女のような存在を生まぬ為に自らを贄にして来た父だ。その静かなる怒りは蓋を開ければ後悔するほどの灼熱の業火と気づくだろう。そして、みんなの前だから殺気を抑え気づかせないようにしているが森から出る時の宣言を俺は聞いていたから分かる。父は慈悲深く優しいからこその逆鱗に触れた時は恐ろしいのだ。
「アトラスさんをセーラはお祖父様と同じく尊敬致しますわ。いつか皆にそのことを分かってもらえるように微力ながら応援させてくだたい。」
その父を見る瞳は俺と同種の憧れと尊敬の眼差しであると俺は感じた。
「ありがとう。クウヤ共々これからも宜しくね。」
「はい♪」
二人の中で通じるものがあるんだろうな。なんにせよ良かった。
「初めまして!!あたしもクウちゃんにお世話になってまして!!はい!!耳が聞こえるんです!!はい!!それであたしはたまうさで!!」
ガチガチで緊張しまくりのアイシアちゃんはもう顔が真っ赤で、恐らく自分でも何を言ってるか分からんのだろうな・・・そんなアイシアちゃんを静かに見つめた父は昔話を突然始めた。
「むかしむかしあるところに一匹のやんちゃな龍さんがいました♪」
パッとおどけた感じで話出す父に一堂唖然。教育番組に出てくるお兄さんのテンションと言えば分かってもらえるだろうか・・・
「お義父様?」
「クウのオヤジさん?」
「アトラスさん?」
「これってクウちゃんのあれと・・・」
「はひ!?クウちゃんのお父さん?・・・」
「同じだなセーラ・・・」
「さすがおとうさんなの♪」
みんな、目を白黒させている。俺は父がやろうとしてる事を察した。
「そこへとても大きな大きなテイレイアと言う女の子がやってきて龍さんを懲らしめる為に力比べをはじめたのです!・・・・・んっんん♪あ~あ~♪・・・・・がおおお!我はここいらでは最強の龍だぁぁぁ!ぐぁあはははは♪」
まるで小さな子に聞かせる紙芝居の如く芝居をする父。カチコチだったアイシアちゃんはもうポカンとしてた。そして、話の続きを知っていた俺に父は目でテイレイア役よろぴこと合図してきた。ラジャー!
「お~~ほほほほほ♪あたしは巨人族のテイレイア!そこの龍よ。あたしと勝負しな!」
お芝居なので今だけ九条 空夜を解放。父の前に立ちはだかり、口元に手を持ってきてお嬢様ポーズをする
「この我と勝負だと!?生意気な下等生物め!己の愚かさを知るがいい!」
「あ~ら!勇者様♪このトカゲったらもう勝つ気ですわよ。あなたがいかに狭い世界で最強と宣っているか教えてあげるわ♪掛かってらっしゃい♪」
なんかオカマっぽい喋り方のせいか、みんな少し笑ってないか?こっちは真面目に演じてるのに!
「ちょこざいな!がおおお!?あ~~れ~~~♪しくしくしく♪我はなんと狭い世界で吠えていたのだ!恥ずかしい・・・こうなったら!我も是非お供に連れてって下さい!」
「仕方がないわね!あたしがキッチリと鍛えてあげるからいらっしゃい♪世界の広さと楽しさと厳しさとあたしの美しさを教えてあげるわ♪」
実際に言ってたらしい。父が言うには一言一句漏らさず覚えているから間違いないらしい。トラウマにもなってるって言ってたな・・・
「こうして我は勇者様と共に世界を周り大魔王を倒すのでした。それから長い時を経てテイレイア様の子孫と握手を求めましたとさ♪おしまい♪」
ゆっくりとアイシアちゃんに手をさしのべ握手を求める父。
「なの♪」
感動したアイシアちゃんは瞳をキラキラさせながら父の手をとるのだった。
*演技LV1を取得しました。
おい!こんなお遊びで取得していいのか!?上げないよ!このスキルはむしろ要らないよ!
「あたしはテイレイア様の子孫なんですね!」
「ああそうだよ。あの御方はアイシアさんとは違い本当に無茶苦茶な人だったよ・・・寝ぼけて我をモンスターと勘違いをして何度殺されかけたか・・・その度に死の縁から這い上がり力を上げて今に至ったか・・・・」
みんな苦笑いだ。最強と呼ばれし龍のまさかの裏話である。
「あたしのおばあ様がご迷惑を!!」
「いやいや!でも、遥か時を過ぎてもこうしてあの御方の面影が残っているの見てつい、懐かしさを感じてしまうのは我も相当歳を取ったという事だな。こんな老いぼれだが宜しくね♪」
「はい♪こちらこそクウちゃんにお世話になりっぱなしですがよろしくお願いします♪」
流石!父である。もう仲良しさんである。
「クウ様のお父上も従者であられたのですね。我はドリアードのリディアと申します。世界最強とうたわれし聖龍皇様にお会いでか光栄の極みに存じます。」
「同じ従者同士としてもっと軽く行こう。そして、ただの一匹の龍として息子に付き従えてくれた事に感謝する。息子をどうか頼みます。」
「はい!この身が果てるまで永久に。」
二人で握手をする。しかし、父は掌握するのが上手いな・・・・元ぼっちの俺としてはちょっとずるいなと思ってしまう・・・いじいじ・・・
「しかし、クウヤよ!まさにハーレムだな。」
言われると思ったてたけどここで言うの!?
「ぐはっ!!おとうさんちがうの!クウちゃんはそんなやましいことはかんがえていないの!」
「それだ!クウヤよ。ここに座りなさい。」
父が自分の膝をポンポンと叩き、おいでおいでをする。その上にちょこんと座ると父は続ける。
「逆だ!我はクウヤの孫ならたくさん欲しい!父は遥かな時を過ごしたせいでほとんど不老なのだ。だから、こんな話は物凄くしたくはないのだが・・・・クウヤの子孫がたくさんいないと・・我は・・・多分悲しみの余り暴走するだろう!!!」
ガシッと両肩を掴まれた!逃げれない!!ちょ!?いつもの父と違う!
「ちょ!?おとうさん?なにいってるの!!!ここはかわいいむすこをまもるとこなの!」
「最初は我の愛するクウヤを手込めにしたい女性がいると聞いたが実際に会えばどういう事だ!皆、素晴らしい女性ばかりじゃないか!それにたった六人では一人当たりの負担が多いのもいかんぞクウヤ。」
イヤーーーーー!!!父がみんなの味方をするとは思っても見なかったよ!!ヤバイ・・・すでに何手も先を見据えているだろう父に俺はどうすれば・・・ここは父の良心に訴えてみよう!
「クウちゃんのしっているおとうさんじゃないの!」
「何を言っておる。子の幸せを願うからこそ、子宝に恵まれるのを願うんじゃないか。父は言ったぞクウヤ。多くの苦難が待ち構えていると。」
ちょい待て父よ!真顔で良いこと言ってもダメだからね!!!
「それはなんかちょっとちがうとおもうの!!」
「うっ・・・・クウヤは我が一人寂しく残されてもいいと言うのか?・・・しくしくしく・・・・・・・・チラッ♪」
よよよ~みたいに何処からか取りだしたハンカチを目元に持って行き、女の子座りまでして周りを暗闇にし、自分の周りにだけスポットライトを作り出す。芸が細かい・・・・父に受けた恩は深海の海よりも深く重い。ぬぬぬぬぬ!皆は俺と父のやり取りを後ろから見ててお義父様がんばって~♪とか応援してるし!
「グスッ・・・クウヤ・・・悪かった。無理を言ってはいかんな・・・」
届いてくれたんですね父よ!マジですみません。そして、本気で泣かないで下さい・・・いたたまれないです・・・
「我もその時はこの世界に迷惑をかけるので自害しよう。そうすればあの世でクウヤと」
「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁ!めっ!なの!!!わかったの!!まごのかおみせてあげるの!!だから!それだけはめっ!なの!!!!・・・はっ!?いまクウちゃんいきおいで!!!!!!!」
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!俺は!俺は!ズルい今のは!!見事に引っ掛かってしまった・・・・・・しかも、前言撤回すれば父は・・・・完璧な罠だ!!うわ~~ん!!
「アトラスお義父様!!素晴らしいですわ!このアイナ!たくさんの孫の顔を御見せしますわ!」
「その優しくなクウ・・・・あたい・・・その経験が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「お義父様さっすが世界最強ですわ♪ふふふ♪きゃ~~~~クウちゃんの責任取る発言聞いちゃった♪」
「お昼の一件もありましたけど、これで一件落着ですね。・・・・・・子供は三人はほしいな♪」
「こんな大きなあたしを貰ってくれるなんて♪お父さんどんな顔するかな♪あはは♪」
「我はクウ様の御子なら何人でも♪お義父様も楽しみに待っていてくだされ♪」
「いや~~~♪めでたい!父は親孝行者だ!」
「まってなの~おじひを~・・・」
そうせめて・・・・何かまだ希望を・・・・・・・・・
「「「「「「紳士なクウちゃんは男の子だから♪二言はないよね♪」」」」」」
ピッタリはもるし・・・うわ~~~ん!!
「もう!今日は厄日なの~~~!」
もう!今日は厄日だ~~~!
この日のお風呂は父と親子水入らずで入っていた。えっ?誰得だって?知らんがな・・・
「クウヤよ。いい加減に諦めるのだ。男はな!こうして成長するんだぞ。」
交際期間を飛ばしていきなり子作りとかチートだよ・・・・
「せいちょうのかいだんを100だんくらいふっとばしてあがってるの!むぅ~」
「あははは♪こういう話をクウヤと出来るとは本当に嬉しい♪で・・・父にだけ教えてはくれんのか?」
イタズラっ子の顔だ・・・嫌な予感しかしない・・
「ん、なんのことなのおとうさん?」
「とぼけるのか!あははは♪本当に照れ屋だなクウヤは♪本命は誰なのだ?父の予想はアイナかリディアだと思うのだが違うか?」
ブーーーー!!口に水を含んでいたらこういったリアクションが見れただろう!
「なっなっなっ!?おとうさんばかなこといっちゃっめっ!なの!!!ほんめいとかそういうのはないの!」
「照れんでも良いではないか♪その様子だと全員か♪クウヤらしくて父は誇りに思うぞ♪」
からかって楽しんでいますね・・・ふんだ!お世話になった父にならいくらでもいじられてあげますよ!しくしくしく。
「もうおとうさんのかおをみないの!ぷんすこなの!」
「おいおい!せっかくの再会なんだ♪息子の成長した顔をもっと見せておくれ♪」
ニコニコの父だが今日はイジワルだ!
「ぷんぷんなの!せいぎふとにくるとおとうさんまでおかしくなっちゃったの!」
「あははははは♪(クウヤよ、済まんな♪だがな、自分では気付いておらんだろうが、その小さな体にその小さな魂では前世から魂に刻まれた業という名の欲求を抑えるのにいずれ限界が来るのだよ。我のように遥かな年月を過ごし、魂すら変化した者なら別だが、いずれ、時と共に歪みが生じ、クウヤが自身をも壊すやも知れぬからな。多少強引ではあったがあの六人はクウヤにとって救いの者になるのは間違いない。神々もクウヤの希望を聞いた形にはしているが、そのような建前にしておいてうまく対処しようと加護を与えたんだろう。しかし、クウヤは本当に違った意味で汚れを知らぬな♪あの娘達もそんなクウヤに惹かれたんだろうがクウヤはいささか奥手過ぎるからな。我の娘になる大事な者達だ。特別なアイテムをこっそり渡して応援しておこう♪)やはり父は森から解放されて少しおかしくなったのかもしれないな♪」
「それはめっ!なの。ずっと、いっしょにすんでおとうさんをちゃんとなおすの!」
ずっと一人だったもんね。だからこれからは・・・
「いや、父は別の所に住もうと思ってる。クウヤの邪魔をしては悪いしな♪」
ニヤリと笑う父。その笑みの意味に気付きハッとなる俺!!
「◎▼♀◆⇒°♂〒▼®▲★¢%♂ゞ!!!!!」
自分でも何語を話してるか分からない位呂律が回ってなかった。
「あはははははは♪この調子だと孫の顔を見るのはまだまだ先になりそうだな♪」
「あぅ~~~。おとうさん・・・ほんとにいっしょにすまないの?」
「ああ。父はクウヤの顔をこうして見れればいい。それに父が側にいるとクウヤの事をほっておけなくてな、修行の邪魔になる。今は多くの事を経験しなさい。(ああ~~ホントは一緒に住みたいがいかんいかん!ここは我慢だ!クウヤに子供が出来るかもしれんのだぞ!!それを親が邪魔してどうする。だから、そう!一週間に一度・・・・いや二度位なら邪魔には・・・嫌々いかん!あの娘達は六人。クウヤが一日に二人以上相手にするとは思えん。時間も30分と少ないし神々は分かっておらん!そう考えると一度で我慢するしかない。)」
そうだった・・・父が森から出たからって俺の旅と言う名の修行は終わってないのだから・・・
「とってもざんねんなの・・・でもたくさんけいけんしておっきくなったらおとうさんと・・・クウちゃんの・・・・・・・その・・・孫と・・・・・すもうなの♪」
「ああ!もちろんだとも♪父の事は気にせず色々と学びなさい(あぁ~~我の龍生の中でもこれほど耐えたのは大魔王戦の時以来ではないか!?いずれ至福の時が来るまで今は耐えよう。だが、クウヤよ!父が寂しい時はクウヤの方から会いに来てくれ!届け我の想い!!!!)」
「わかったの!おとうさんのかおばっかりみてたらクウちゃんやくそくをやぶっちゃうからつきにいっかいだけあいにいくの!おとうさんそれくらいならあそびにいってもいいなの?」
あの寂しがり屋の父がここまで言ってくれているんだ。なのに俺の方が寂しいと甘えていては駄目だよね。父よ!この人の期待に答える為にも俺は器の大きい人物にならねば!
「ああ!もちろんいいとも♪父は前とは違いクウヤと同じ都に住むからな。何、偶然会う事も多かろう。だが、本当に困った事があったら何時でも来なさい♪(なんて事だぁぁぁ!!!月に一回だと!?クウヤよ!少な過ぎないか?だが、息子が我をその憧れた瞳で見る以上、我は息子の前では威厳を保たねばならん!耐えるのだ我よ!)」
「くしゅん♪あう~~ちょっとながゆしちゃったの。おとうさんそろそろでようなの♪」
「もう、そんなに時間が経ったか・・・楽しい時ほど時間が経つのが早いな。よし!今日は父と一緒に寝よう♪」
「はぁいなの♪」
お風呂から上がるといつもはダラーとしてる六人が今日はしっかりと猫を被ってるのを見て、女性の持つ嫌な一面を叩きつけられた気がした・・・
ふつおたコーナー(MC:たまご丼)
ペンネーム「猫ちゃま同盟」さんより頂きました
Q:彼のお父様が家にいらっしゃったのにとんだ失態を見せてしまいました。私達はどうしたらいいでしょうか。
A:失態を見られたからって凹んじゃダメダメ!その分いい処を見せてポイントを稼げばいいんだから!お父様の喜ばれる事をして挽回しちゃえ!猫ちゃま同盟さん達ならいけるいける!というわけでシーユー♪
ア:クウちゃん!皆で話し合ったの。今夜一緒に寝るのはクウちゃんが選んで・・みんな覚悟が出来てるしそれで恨んだりしないわ!さあ、誰を指名するのクウちゃん!
ク:おとうさんで♪
ア:すまんなみんな・・・・・・




