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出会い!そして………敗北?

 

 この異世界に来てから、初めて人との遭遇だ。危険がいっぱいのこの世界、用心に越した事がない。


 何故かと言えば、命を失うような危険な出来事がいつ起きても、この世界では不思議じゃなからだ。俺は注意深くこちらに近づいて来る人達を窺いながら、俺は警戒をする。


 そして馬に乗った三人組は俺の側までやって来ると、馬から降りて話しかけてきた。


「………どうしてこんな所に小さな子が………まだ、赤ちゃん位の子供じゃないの……」


 俺をじろじろと見下ろすこの人は、腰まで伸びる銀髪に端正な顔立ち、今まで見た事もない位の物凄い美人なお姉さん。


 身長は170センチ位、浅黒い肌に大きな胸とスラリとした素晴らしいプロポーションをしている。


 歳は20台半ば位だろうか? 紺のローブを身に纏い、いかにも魔術師的な杖を腰に下げてる。特徴に少し尖った耳をしてるので、ダークエルフと俺は予想した。


「きゃ~~~~師匠。この子、超可愛いよ~~♪」


 こっちは黒髪のツインテールに幼な顔の女の子。白い肌に小さな胸とスラリとしたプロポーション。


 身長は150センチ位、歳は10台半ば位だろうか? 白のローブを身に纏い、こちらは言葉通り魔術師見習いだろう。間違いなく種族は普通の人間かな?


「ぼく~、どこから来たのかな~? お名前言えるかな?」


 ニコニコと笑顔を見せるこの人は、赤髪のショートヘアーに明るく元気な笑顔の似合うお姉さん。


 小麦色の肌にふくよかな普通サイズの胸と、ちょっとたくましい体格をしている。身長は180センチと大柄だ。


 年は20歳前後かな? 何かの皮を使った軽装を身に纏い、腰に短剣と背中に大剣を背負っている。いかにも冒険者な風貌(ふうぼう)だ。


 頭の上から出てる2つの耳と、お尻から覗く尻尾が、獣人である事を教えてくれる。俺のヒョロリとした尻尾と違い、ふさふさしてる事から、このお姉さんは犬人族と予想する。


 俺を取り囲む彼女達を一通り確認して、今のところ問題ないと安心した俺は、徐々に警戒を解く。だって、悪い人達には見えなさそうだし、俺の勘が大丈夫だと告げていたからね。


 とにかく今は挨拶をせねばと思い、ドキドキと緊張する中、俺はペコリとお辞儀をしてから自己紹介をする。


「こ……こん……にちわ………はじめま()て……!?」


 うぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! やっちまったよ……ここで噛むか俺? はじめま()てって!! まみったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!


 只でさえ人との接し方が苦手で、女性に対して免疫0の俺は、緊張して噛んでしまった。真っ赤になって困ってモジモジとする俺。


 これどうすんの俺? お姉さん達の顔を見れないよ……神様助けて~~~!


「キャ~~~!! か~わ~い~い~♪」


「アッハッハッ!! やばい、ツボった。可愛すぎ」


「師匠ずるい~~~! 私にも抱っこさせてくださいよ~~~!」


 女三人よればかしましいと言うが、一方俺はそれどころではなかった。頭の中では混乱の極みの真っ最中、全く耳に届かない。当たり前だ!


 その最大の原因であるダークエルフのお姉さんに掬い上げられ、ギュッと胸元に寄せてその腕の中に抱きしめられてしまう。


 もちろん俺は大パニック!! お姉さんから薫る嗅いだことのない甘い香りに、柔らかく温かい女性特有の温もりが全身を包む。


 こんな絶世の美女にこれまで縁のなかった俺に、いきなりレベルが高過ぎる! ムリゲーすぎる!!


「うわぁ~~~!!! なんなのこれ!? びっくり。この子なんか凄く抱き心地がいい。いや~~ん、何これ~~~~。あははは、真っ赤になって、ん~~可愛すぎるし、もうたまらん!!」


 俺を包み込みながらじっくりとその感触を楽しんでいるお姉さんは、メロメロになりながらハートを撒き散らしている。お願いだから……はわわわ!?


「ちょ!? 師匠、ずるいですよ! 一人一分です! 交代してくださいよ~~!」


 こちらの子も俺を抱きたいのか、必死に師匠らしいお姉さんに向かって言うも、完全にスルーされ続けて膨れていた。


「おいおい! その子、真っ赤になりすぎてるけど大丈夫か?」


 そうなのである。俺の目の前にはとんでもないサイズのお胸があり、それが体全体に押し付けられている。


 ちっちゃっな今の俺には、その柔らかさが更に破壊力を増して迫り、ぷるんぷるんと絶大な効果を与える。もちろん効果抜群で俺の脳は沸騰寸前だ。


 お胸から距離を離そうともがき、両手の手のひらを両目に押し当て、顔を左右に振って嫌々をする。


「きゃーーーーーー! だめなの! そんなにおむねを! おむねをちかづけちゃめっ!なの」


 と、必死に訴えてみるも……ダークエルフのお姉さんのハートに、見えない矢が何本も刺さったらしく、

 「カハッ♪」と小さな声を漏らすと、蕩けるような笑顔で腰を少し曲げて前屈みになり、余計に包み込むようにハグをされてしまった。


「う~ん……クウちゃんもうだめなの~……がくっ………………」


 俺の頭頂部から湯気がマックスに立ち上ぼり、ついにポンッと……そんな擬音が聴こえると共に俺は堕ちてしまった。


「ガクッておい! あ~あ……アイナ姐さん聞いてますか?……あちゃ~~こっちも駄目だ。こりゃ~しばらく帰って来ないな。

 まあ無理もないか、可愛すぎだろこの子。とりあえず、ここで止まってもしゃ~ないし、この子を保護して先に進むぞミーナ!

 姐さんが壊れてる間は後衛を頼んだぞっておい!……聞いてるのか?」


 頬を膨らませながら涙目になっているミーナは、師匠のアイナの方を見ながらぶつぶつと呟いている。


「師匠ばっかズルイズルイ………私だってもふもふしたいのに……うぅ~、もう!……」


「おいおい……師弟揃って頼むぞ、まったく……とにかく先へ進むぞ!」


 俺はそのままお姉さんの胸の中に包まれて馬に乗せられ、東へと移動するのであった。


ふつおたコーナー(MC:たまご丼)


ペンネーム「森の主の龍」さんより頂きました


Q:息子が大人の階段を登ったようです。どうすればいいでしょうか?


A:世の中にはまだまだ魅力溢れる女性が沢山いる事を教えてあげましょう!お父さん!がんばってたくさんのお孫さん増やしましょね!シーユー♪


ク:おとうさんらめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ



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