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さらっちゃうの

あけおめ!(^▽^)今年もほにゃいを読んで下さる全ての皆様に感謝を!

「そっちにいたか!?」


「ダメだ!いねぇ!さすが聖魔化モンスターってことか!ちくしょう、羨ましい!!」


「二手に別れて探すぞ!俺らはあっちに行くからそっちは反対側を探せ!」


男達が立ち去って行く足音が聞こえる。なぜ、こうなった・・・まあ、爺さんのせいなんだが。


「クイクイ♪」


リディアちゃんの腕を優しく引っ張るのは目の前の少女・・・・たしかに少女なんだが巨人族の大きな少女が咄嗟に家へ入れてくれて助けてくれたのだ。歳はセーラちゃんと同じ12歳位か?髪は黒で俺と同じでリラックスボブのショートヘアーだ。身長は260?もっとか?今まで会った中で一番きいが、大柄ではなくセーラちゃんと変わらないと思う。大きさは違うのだがもしセーラちゃんをこのサイズまで大きくしたらそうだと思う。あと、年相応な顔付きと全体から感じる雰囲気がそう感じさせるのだ。


「ありがとうなの♪」


「追われていたところを助けてもらい感謝する。」


「・・・・・・・・・・ペコリ♪」


頭を下げて俺等に返事をしてから、少女は部屋の奥へと向かい、コップにお水を入れて持って来てくれた。そのコップのサイズはさすが巨人族と言ったところか、ジョッキサイズの大きさなのでリディアちゃんが受け取って俺に水を飲ませてくれた。


「ごちそうさまなの♪はじめましてなの。クウちゃんいっさいなの♪よろしくなの♪」


「我はクウ様の従者のリディアだ。改めて礼を言う。感謝だ。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・」


困った顔でオロオロと狼狽える少女。何やら両手を使い独特の動作でサインを作り俺等に何かを訴え掛けている。あっ!これってひょっとして・・・・・


「おじょうさん。クウちゃんのおこえがきこえたらあたまなでなでしてなの♪」


「クウ様?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


どうやら正解のようだ。先程の手の動きは恐らく手話だろう。この少女は重度の難聴みたいだ。


「やっぱりなの。このこはおみみがきこえないみたいなの。」


「なんと不憫な・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


俺は少女の手のひらを取り、手のひらにクウと指でなぞる。アビリティの言語翻訳・翻訳が効いてれば通じるかなと思いやってみた。


「!?・・・・・・・・く・・・・・・う・・」


「おお~」


俺はニッコリと微笑み続けてリディアちゃんを指指しリディアとなぞった。


「・・・・り・・・・で・・・・・・ぃ・・・・・あ・・」


「ああ~♪これで我とも友だ♪」


リディアちゃんもちゃんと笑顔で答えてあげるのだ。


「・・・く・・・・・・う・・・・・」


俺の手を取り、少女の大きな手のひらに文字を綴る。・・・あ・・・・・・い・・・・・・・し・・・・・・・・・あ・・・・・・・・・アイシアちゃん!


「・・・ア・・・イ・・・シ・・・ア・・・ち・・・ゃ・・・ん・・・♪」


俺の口の形を見て判断したのか、顔を上下に振りそうだと笑顔をこぼす少女はやはり、年相応の無邪気な表情をして微笑む少女を少し異質に感じたのはその巨体な体だけであった。こうして、俺とリディアちゃんはゆっくりとだがお互いのことを手のひらをなぞる事で意思の疎通を計り、お互いの事を知るのであった。彼女の名前はアイシアちゃん。工場エリアで父と娘の二人で暮らす鍛冶職人の一家。お父さんは今、外に出掛けていて彼女はお留守番らしい。どうも、過去にモンスターに襲われ、その時の怪我が原因で耳が聞こえなくなったみたいだ。以来、鍛冶場に籠り、外には遊びには行かず、ひたすら金属を叩く父の仕事を手伝い、時には自らも鍛冶を行う毎日を送っているみたいだ。そうして、互いの事をある程度知り終えた頃にどうやら、アイシアちゃんのお父さんが帰宅してきたみたいだ。


「お客さんか?いらっしゃい♪悪いが娘は耳が聞こえないんだ。注文なら俺に言ってくれ。」


「おじゃましてますなの。」


「アイシア殿には面倒な所を助けていただいた。感謝する。」


「お前さんがた、娘と知り合いか?」


ご厄介になってる以上、二人でここまでの経緯を正直に話す。色々と驚かれたが出来た人なのか、他の人のように迫ってくる事はなかった。この人はアイシアちゃんの父親のハルトさん。歳は50前半位で黒髪にツンツン立てた短い髪、身長240の大柄でこれまた筋肉が凄い!ガイアを彷彿させる肉体だ。


「外で走りまわっているバカはそういうことか!しょうがねえ奴等だな・・・しかし、そういったことならしばらくゆっくりしていってくれ。娘もあんた達をいたく気に入ってるみたいだしな。しかし、坊やがあのサウザンドスネークを倒した噂の新人冒険者とはね。坊やが着てるそれってサウザンドスネークの服か?」


ハルトさんと話してる間もナデナデ♪ツンツン♪ムギュ~っといじりまわさているがとても優しく壊れ物を扱うように俺に触れるアイシアちゃん。まさに俺は彼女のぬいぐるみと化していた。そして、こういった子供ならではの汚れの無い純粋な接し方をされると俺は抵抗出来ないので好きにやらせてあげていた。それが優しさって奴だしね。


「そうなの。せいかくにはサウザンドスネークのませきからつくったまそうなの。」


「はぁ~!?」


「まあ・・・・クウ様には申し訳ありませんがハルト殿の反応が普通だと思います。」


素っ頓狂な声をあげるハルトさんに当然と言わんばかりに同意するリディアちゃん。ですよね。


「だか!職人としちゃ興味が沸くね。それは俺らのように火にかけたりするのかい?それとも、マジックアイテムを使うのかい?」


さすがは職人さん。常識に囚われないで模索するその姿勢に好感が持てる。


「どっちもちがうの。もう、さいきんアイナママもゆるしてくれてるしみせてあげるの・・・・よいしょなの♪」


リュックから一角ウサギの魔石を取りだしアイシアちゃんにも見せてあげる。


「それは魔石だな。実演してくれるのか!」


子供のように瞳を輝かせワクワクとしている姿が少しだが可笑しかった。


「驚かれると思いますよ。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


言葉は発しないけど俺等の様子を見ていたアイシアちゃんも何か始まると知るとお父さんと同じ反応を示した。


「・・こ・・・れ・・・・か・・・・ら・・・ふ・・し・・・・ぎ・・・・な・・・・お・・・よ・・・う・・・・ふ・・・・く・・・つ・・く・・・・る・・・・・の・・・・♪」


「!?」


ちょっとだけ瞳を大きくしそれからさらにワクワクした様子をアイシアちゃんは見せた。


「じゃあ、いくの♪えいっ♪」


能力を発動させ、魔石から目映い光が発し徐々にその光が収まっていくと一角ウサギの着ぐるみが俺の手に握られていた。それを目の前で見て固まる二人の親子。実際に目の前で起きた事を頭の中で整理してるようだ。そして、真剣な顔付きになったハルトさんが俺に尋ねる。


「・・・・・・・・・ユニークスキルか?それしか思い付かねえ。」


「あたりなの♪」


「正解だ。」


「♪♪♪♪♪♪♪♪」


「きゃ♪くすぐったいのアイシアちゃん♪」


スリスリしてくるアイシアちゃんの瞳には星がいくつもあり、口の中にハートマークの幻視が見えた。あらま!?可愛い♪


「ただの服じゃねえよなもちろん。」


「勿論、モンスターの能力を着た方が得られます。ただし、クウ様以外は一日でその効果はなくなりますが服としてならずっと着られますね。」


「すげえ効果だな。クウちゃんが東の国の住民で良かったよ。ん?てことはまさか!?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・とんでもないことに気付いちまった。ってことはあれか?クウちゃんの力はサウザンドスネークとほぼかわらんってことか?」


「なの♪」


「ええ。クウ様が穏やかな方であることを皆は感謝したほうがいいでしょう。でなければここら一帯等はとっくに荒野になっているでしょう。」


「あいつらクウちゃんを追い込まなくて良かったな・・・知らねえってのはなんでも怖いもんだ。」


冷や汗を流すハルトさん。安心して、そんな事をする位なら王都から出ていくから。それよりも、俺はこの手の中にある着ぐるみを渡したかった。


「ハルトさんにそうだんなの♪」


「なんだいクウちゃん?」


「♪」


「このうさぎさんのきぐるみをアイシアちゃんにあげるの♪おともだちとしてぷれぜんとしたいの。フリーサイズだからアイシアちゃんにもきれるの♪」


「問題なく着れますね。前に別の方で実証なされたとお聞きしましたし。」


「そうか♪じゃあ、アイシアに聞いてみるよ!」


手話だろうか?二人が手を独特の動きで意思疎通させるとアイシアちゃんが顔を真っ赤にして固まってしまった。


「あはははは♪でかい自分が着るのは恥ずかしいってよ♪」


「!!!!!!!!!!」


ハルトさんの言ってる事が直感で分かったのか、ポカポカ♪とお父さんを叩くアイシアちゃんは涙目で怒ってた。


「アイシア・・・そんなに!・・・グハッ!・・・・おまっ威力が・・・・・」


さすが巨人族だ、ポカポカですら・・・・・いかん!?止めないとハルトさんHPのが・・・・・・急いでアイシアちゃんのお腹を指でなぞる。


「・・・・は・・・ず・・・・か・・・・し・・・・・・く・・・・・な・・・・・い・・・よ・・・・♪・・・・ク・・・・ウ・・・・ち・・・・・ゃ・・・・ん・・・・と・・・・い・・・・・・っ・・・・し・・・・・ょ・・・・な・・・・・の・・・♪」


そう、俺が指でなぞり伝えて微笑むとアイシアちゃんは悩みながらコロコロとその表情を変えていった。百面相ってこういう顔なんだな。コロコロと変わる顔を見てるとついに覚悟を決めたのかうなづいてくれた!


「巨人族の娘はこういうのにコンプレックスがあるみたいだか・・・おっ!?着るのか!」


「ぱちぱちなの♪」


「いいじゃないですか♪可愛いですよ♪」


可愛いかった♪うん。大きいたけでアイシアちゃんは可愛いのだ。ホントにそれはお世辞抜きで言える。だが、コンプレックスってそういうものだよね。ちっこい俺には良く分かる。


「あ・・・・あ・・・・・・き・・・!!!!!!!!!!!」


「アイシア♪やっぱりお前は母さん似で可愛いな♪・・・・ん!?どうした?」


「・・・・お・・・と・・・うさん・・・・・・・・・きこえる・・・・・・おとうさん・・・・・・・きこえるの!・・・・お父さん聞こえるの!!!」


「!!!!!!!!!!!!」


「!!!!!!!!!!!!」


「!!!!!!!!!!!!」


俺も含めて全員ビックリだ!何が起こった???アイシアちゃんの膝の上にいる間に究極の抱き心地が耳を治した?いや、セーラちゃんの治療で分かっているがそんな簡単に治るものじゃない。特に時間がかなり経過した怪我や病気といった類いのものについては尚更だ。しかも、神薬も使ってない上に耳にも直接触れていないし・・・・


「何でアタシ!ひょっとしてこのクウちゃんの不思議な服のおかげ?」


「そうなのかクウちゃん!!!!!!」


娘に起きた行幸にあらん限りに俺に詰め寄るハルトさん。気持ちは分かるが俺にもどうして耳が聞こえる様になったか考えているが分からないのだ。


「わからないの!?モンスターのちからがまとうのはたしかなの。でも、かいふくのうりょくをもってるもんすたーさんじゃないはずなの。」


「ひょっとして・・・・一角ウサギの耳!その長い耳による聴力!その特色がアイシア殿に発現してるのでは?」


つまり、ステータス上には現れない、言わば当然過ぎて当たり前の能力と言うことか?人で言えば二本の手で物を掴めるからってわざわざ表示されないみたいな。そもそも当たり前過ぎてスキルにもならない、そんな種族ならではの特色効果なのか。


「確か一日しか効果は続かないんだよな?」


「えっ!?そうなの・・・・・・・・」


それを聞いた瞬間、顔に亀裂が入ったみたいに悲壮な顔をするアイシアちゃん・・・顔を直視出来なくて下にうつむく俺・・・・


「ごめんなさいなの。でも、クウちゃんいやしののうりょくでふじのめのこをほぼなおしてるし、アイシアちゃんもちゃんとやればなおるかもなの。それにほかのきぐるみでもきこえるならたまうさのませきがいっぱいあるからちりょうのあいだきぐるみをつくって、アイシアちゃんにあげるの♪」


「たまうさも確かにウサギですから同じ特色がありますね。クウ様、何か運命めいたものを感じませんか?たまたま、クウ様がルウ殿と狩りに向かわれサウザンドスネークを討伐したことで結果、ウサギの魔石も手に入れここに至る訳ですから。クウ様!ここはやるべきなんではないでしょうか♪」


「リディアちゃんもそうかんじるの?クウちゃんもおなじなの♪こうなったらとことこやるの!お~~!」


偶然と言うには出来すぎている・・・お酒とお水の献上後にひょっとしたら介入されたかな?


「ありがたいが、うちはそんなに払えるほど裕福じゃねえ・・・」


「いらないの!だけど!おじさんにはクウちゃんのかぞくのそうびをつくってなの♪そざいはわたすしおかねもはらうの♪」


「いくらなんでもそりゃ~!」


「それじゃあクウちゃん全然お返しが!」


「おわれているところをたすけてもらったおれいなの♪それにたぶんだけど、ミーちゃんがしこんだのこのうんめい・・・・・・やきおにぎりとおさけとおみずのおかえしなの。」


偶然も三度も重なればそれはもう意図的だと確信した方が動きやすいし、アイシアちゃんもハルトさんも俺は気に入った。それで理由十分だ。


「なんのことだ?」


「クウちゃん?」


「クウ様それって・・・・・」


「こっちのはなしなの♪ふたりともよ~~~~~~~くきくの!そこにちゃんとすわってきくの!そこっ!!こっちみるの!!リディアちゃんりゅっくからおちゃおだしなの!!」


「畏まりました!!クウ様マジだ・・・・・・」


テンション上げて二人を黙らせる!神の事なんか説明できないし、二人の都合はこの際ガン無視することにした!


「は・・はあ・・?」


「えっと・・クウちゃん・・・?」


怪訝な顔をして顔を合わせる親子。そこへお茶を差し出しそれを二人は飲みながら俺の説明を聞くのであった。


「クウちゃんはやりたいことはやるおとこのなかのおとこなの!」


「どっちかと言うと子供の中の子供のような・・・・」


「いや、赤ちゃんの中の赤ちゃんでしょ?」


「こらっ!!!さらっときずつくこといわないの!!えっへん!クウちゃんはすきなことをやるときめたらやるの!だから!アイシアちゃんのおみみをなおしてハルトおじさんにはしょくにんとしてひけないくらいのおしごとをあたえるの!あほきぞくにしょうぎんか21000まいもつかったクウちゃんにしてみればこのくらいまだまだなの!こんどはあのうなどんまつりをこえるおまつりをするの!だからだまってクウちゃんのいうこときくのぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」


「あれってクウちゃんの仕業だったのか!えらい噂になっていたが!」


「そういえばお父さんが言ってたね。しかし、クウちゃんってお金持ちなんだね。」


「お二人とも諦めてください。クウ様の後ろにはアイナや女王がついてますし・・・・・さらに・・・・・」


「さらになんだ?・・・おい!?真っ青になって顔を反らすな!・・・」


「さらになんなの!!そこで止めないでよ!!」


「というわけできょうからさっそくアイシアちゃんはクウちゃんのおうちにとまりこみなの!ハルトさんはむすめをかえしてほしかったらこれをちゃんとアイテムにかえてアイナママのおうちにくるの。」


ミーちゃんの手紙を二通、リュックから取りだしハルトさんに手渡した。


「なんだこれ!?・・・・・・・・・分からねえ・・・・・クウちゃんこれをどこで!いや、これをどうやって!!」


「金属よね。でもお父さんが分からないなんてことあるの?だってお父さんは・・・・」


「ふっふっふっふっふ~♪クウちゃんのおそろしさがわかったなの?」


どの世界にもないミーちゃんオリジナルの金属だからね!さぁひれ伏すが良い!


「いや、これは凄いがクウちゃんは可愛いだけだろ・・・・それに見ていて・・・」


「無理は良くないよ・・・・・」


「そのめをやめるの!!もうぷんすこなの!とにかく!それをまずしあげるの!でないとアイシアちゃんはかえさないの!リディアちゃん!アイシアちゃんをさらうの!」


すっごい疲れた仕草でアイシアちゃんの前に立つリディアちゃん!やるんた!


「はぁ~~アイシア殿、お願いだから大人しく来てくれないだろうか?・・・・・・」


「リディアさん♪あたしね、久しぶりに話せるから今日はおしゃべりしたいの♪相手になってくれるなら付いていくわ♪」


「そんな事で良ければいくらでも相手になろう。正直助かる・・・暴れるアイシア殿を我だけで連れ去るには面倒だからな・・・・」


「アイシア♪後で迎えに行くからな遊びに行ってこい♪」


「はい♪お父さん♪じゃあ、クウちゃんはアタシが抱っこするわ♪行ってきます。・・・・でも、ちょっとこの格好で外に出るのに勇気いるな・・・・」


いきなり着ぐるみで外を歩くのに躊躇しないわけないよな。なら、俺も含めて二人なら・・・・


「なら♪リディアちゃんとハルトさんのふたりにもきさせるの♪」


「なっ!?クウ様!!!待ってください!リディアはすでにドリアードですよ!」


「待て!?俺もか!外に出ないしこれから仕事があるから無理だ!」


突然の爆弾発言に狼狽するリディアちゃんとハルトさん。そんなに否定しなくてもいいじゃん・・・俺ずっと着てるんだよ・・・それに俺の作った着ぐるみの良さをハルトさんはまあいいとしても従者であるリディアちゃんが理解してないのは納得がいかない!!これは教育せねば!


「ハルトさんはしごとなら、いまはしかたがないの。でも、あとできてもらうからよういはしとくの♪それでリディアちゃんはクウちゃんのきぐるみのよさをきょういくするからもんどうむようなの!えっと・・・・・・・あった!かにさんとたまうさたんのませきなの♪かにさんのほうをリディアちゃんに!たまうさたんはハルトさんになの♪」


「よりにもよってそれですか!?ちょ!!クウ様・・・・・・・・しくしくしく♪」


「ああ・・・・ありがとうよ・・・みんなが行った後にその・・・こっそり一人で着るからよ。ありがとうな・・・」


ふふふ♪可愛い娘に服を与えるのってこういう気持ちなのかな♪即効でパパッと作りニッコリと微笑む。ハルトさんも娘が着てるのに着れないとは口が裂けても言えないよな。


「できたの!さあ♪みんなできればこわくないなの♪」


「(あぶねえ・・・・・・下手すれば俺もあの中に加わって外に・・・・今日は大人しくこれを仕上げてうちにいよう。クウちゃんよ・・・それが一番恐ろしい脅迫の仕方だよ。仕事を渡されてて助かった・・・・)」


「いやーーーー!!クウ様!ご勘弁を!!」


ぷんすこ!そこまで嫌がることないじゃん!意地でもこうなったら着させる!


「アイシアちゃん!おさえてなの!」


「ごめんなさい!リディアさん!犠牲者は多い方があたしの心は守られるの!」


一角ウサギの着ぐるみの影響だろうか?俺を床に置くとその姿勢から超低空タックルを行いリディアちゃんの両足を刈る。あまりの速さに俺とリディアちゃんは我を一瞬失いかけたがその間にアイシアちゃんはリディアちゃんの上に股がり腰の上辺りに座ると両腿で固定し、両手を広げリディアちゃんの腕を押さえつけ完全にロックした。あかん・・・・アイシアちゃんって元々身体能力がずば抜けて高かったところに着ぐるみを着たことで仮にも本気を出していないリディアちゃんとは言え、聖魔化でSランククラスの彼女を用意に押さえつける等、簡単に出来る事じゃないのだ。そして、その間に俺は頭からかにの着ぐるみをリディアちゃんに着させるのであった。


「いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」


見事な蟹娘と化したリディアちゃんと俺をアイシアちゃんは軽々と担ぎ外へとその足を動かす。この格好だ、あれこれとやじられたりは絡まれるかと心配したが不思議と誰にも声を掛けられず、モーゼの杖の如く人がよけ、道が開かれるのであった。










「皆さん、初めまして♪巨人族のアイシア12歳です。クウちゃんの着ぐるみのおかげで不治の耳が聞こえるようになった上に。クウちゃんが治療をしてくれると言うので来ました。お世話になります。」


自宅に着き礼儀正しくみんなに挨拶するアイシアちゃん。その巨体に最初は驚く四人だったが事情を聞くと納得してくれ、それぞれ自己紹介をするのであった。そして、すでにセーラちゃんは号泣だ。


「分かりますわ・・・アイシアさん。私は目でしたけど苦労しましたよね・・・うぅ・・・」


「セーラちゃん・・・うぅ・・・・ありがとう・・・ありがとう・・・」


大きなアイシアちゃんがセーラちゃんを包み込むようにしながら抱き合っている。俺もちょっとウルッとくる。


「私の目はすでに両目とも視力1.3まで快復して日常生活に支障はありませんわ。だから、クウちゃんがお薬を飲んでする治療はアイシアさんにしてあげて!私はそれが終わってからで構わないから!・・・んっ・・・」


「あたしの為に泣かないで・・・嬉しいよ・・・・・・ありがとう・・・・これからもずっと友達でいましょうね♪・・・・貴女に会えて良かった・・・グスン♪」


「ほら♪二人とも涙を拭きなさい♪狭い家で悪いけど我が家だと思って構わないわよ♪歓迎するわ♪」


「あたいらは居候だけど手伝える事があればやるからよ♪」


「そうね。お姉さんとしてミーナちゃんもお手伝いするわ♪」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・かに」


部屋の隅で頭に幻の緑色のキノコを生やし、空間にたて線を入れて体育座りをして背を向けているリディアちゃんがいた。


「きげんなおしてなのリディアちゃん♪」


「さすがにクウ様のお言葉でもリディアはかにですから・・・」


「意味が分からないけど相当凹んでるのは伝わったわ・・・・・」


「きげんを~~なおして~~~くれたら~~らら~~~♪」


「あっクウちゃんやっぱりその手できたわね・・・・」


「あたい思うけどペロはズルい!!」


「そんなこと言ってもすでにペロリストのネイちゃんは手遅れでしょ。それと奢りの件は忘れてないからね♪」


「奢りの件?なんの事ですかお姉さま?」


「わーわーわわわ!!!何でもない!セーラ!気にするな!!ミーナ!!分かった!」


「耳が聞こえるって楽しい♪それとクウちゃんは可愛いな♪」


「ぐっ・・・その手にはのりませんよ!・・・ペロは匂いを嗅がなければ対処が・・・・」


対策されているのは予想済みだ!ならば!


「うなぎと~~ごはんのあいだに~~~ペロをペロペロとはさんで~~あげるなの~♪」


「「「「「!!!!!」」」」」


「?」


「その手が!!!ママはクウちゃんが怖いわ!」


「悪魔だ!・・・ダメだろクウ!!!そんなのはダラーーーーーーーーー♪」


「キャーーーーーー汚い!!ネイちゃんヨダレが足にかかったじゃない!!!」


「なりふりかまってられない強引な手できたねクウちゃん・・・・・・ゴクリ♪」


「美味しい食べ物なのかな?」


「ずるいです!クウ様!!反則です!!リディアは!リディアは!」


あと一押しだな!止めだ!


「こんかいだけの~~げんていめにゅう~~のがしたららら~もうたべられないなの~♪」


「うわぁ~~ん!クウ様・・・・・食べたいです!リディア!ウナドンが食べたいです!」


「ふふふ♪ここでうなどんをあきらめたらしあいしゅうりょう・・・・・じゃなかったの!もう、たべれないの♪リディアちゃんよしよしなの~♪」


その日のうな丼はペロをとろろ状にしてよく絡むようにしてお出ししたところ、あまりの旨さに六人は食い過ぎてお腹をポンポコにした。










「お腹がポンポコになっちゃった!クウちゃん触って触って♪」


「だめでしょセーラちゃん!おんなのこがはだかでそんなことをおとこのこにさわらせちゃ!」


「~~~~♪♪♪♪♪」


「らめなのアイシアちゃんまでいっしょに!!」


今日のお風呂当番はセーラちゃんだけのはずがお風呂場の使い方も兼ねてなのと耳が聞こえないと何か大変かもと考えたセーラちゃんが一緒にアイシアちゃんも誘ったのだ。実際の年齢をみれば俺らは12歳なのだ!この異世界の常識では成人だが!ポンポコお腹の二人は端から見ると妊娠してるように俺は見えるのだ。そんな二人が俺の両側から迫ってくるこの・・・・・・・もう言えん!!!!


「ふふふ♪クウちゃんってほんとに中身は紳士なのね♪男の人なら普通は喜ぶと思うんだけどな♪」


「く・・・・・う・・・・・ど・・・・う・・・・・・?・・・」


「おねがいだからそんなとこにクウちゃんのおててをもってきてかんそうきかないでなの!」


「アイシアちゃん・・・・こう!?・・・そそ・・・いっせーの!・・・・」


「・・・!!♪」


「ぬおっ!?あっらめなの!!!ふたりかがりわ!!!」


手話できるの!?セーラちゃん!!


「は~~い♪おててもあんよもきれいきれいしましょうね♪アイシアいい!?・・・♪」


「・・セー・・・・・・ラ・・・・・・・・い・・・・く・・・・・・・・よ・・・・・・・♪」


「これいじょうなにを・・・・・」


「えいっ!クウちゃんを挟んじゃった♪」


「~~~~~~♪♪♪♪」


「クウちゃんはしんしなのしんしなの!!!!」


「もうクウちゃんはタオルみたいね♪」


「・・・・く・・・・・う・・・・ど・・・・う・・・・・・♪」


「いえるかなの!!!!」


「あははは♪その真っ赤なお顔はどっちの意味の真っ赤なんだろ♪」


「~~~♪♪♪」


「クウちゃんあのよにいったらいちぶのかみさまからうらまれそうでこわいの・・・」


「その時はセーラが守るよ♪」


「く・・・・う・・・・かわ・・・・・いい・・・♪」


「じゃあ、流して出ましょ♪今度は二人でフキフキよ♪」


「フ・・・キ・・・・フ・・・・・キ・・・♪」


「やさしくしてねなの・・・・・・・・・・」


一歳児の体で本当に良かったと思う。中身は紳士の俺であった。今夜も紳士を貫いた!

ふつおたコーナー(MC:たまご丼)


ペンネーム「娘の為に働くパパさん」さんより頂きました


Q:最愛の娘の怪我を治す為に今までかむしゃらに働いてきましたが、遂に娘の願いが叶いそうです。俺はどうしたら良いだろうか。


A:安心して油断してちゃダメダメ!うまく行く時こそ最大のスキが生まれるもの!だから、今のうちにもっと働いて願いを叶えちゃえ!娘の為に働くパパさんさんならいけるいける!というわけでシーユー♪


ハ:クウちゃんのこの金属は一体何なんだ!火に入れてもこの入れ槌で叩いてもビクともしねえ!アイシアの為に頼む!何かいい手はないのか・・・やっぱコレなのか・・・これしかないのか・・・アイシアの為なら俺は!!俺は!!・・・・・・意外と着心地いいな♪


客:ハルトの旦那大変だ!今、表にアイシアちゃんが歩いていたんだけどよ・・・・・・邪魔したな・・・


ハ:うがあぁぁぁぁぁ!!このまな板がぁぁ!お前なんてこうして同じもの同士で壊してやる!あっ!?曲がった・・・・しくしくしく♪

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