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おひろめするの

「しくしくしく……とってもいたいの……」


 今は猫人だが、人間弱っている時は人肌が恋しくなると言いますが、あれは本当ですね。瀕死の重傷を負った俺はアイナさんの胸の中に包まれながらも回復魔法を受けていた。


 あぁ~言葉通り癒される。今はアイナさんにマジ感謝です。


 そして、大男こと警備隊の隊長のガイアは土下座してる上に、ミーナちゃんとネイさんにバシバシと蹴りつけられていた。


 まさに鬼が居た。アイナさんも同じく怒髪天の鬼と化し、さらに俺を抱き抱えながら加わっている。


「不可抗力とはいえ誠に申し訳ない。我輩の事は事件が解決したら煮るなり焼くなり好きにしてもらって構わぬ故、話を聞いてもらいたい」


 大男こと別名【鋼のガイア】とも言われるこの男。異名を持ち、大陸に名を馳せた元冒険者である。


 そして、この街の人に愛された人物でもあった。その容姿はスキンヘッドで顔は渋く、歳は40歳前半位に見える。


 身長は二メートルは優に越し、特筆すべきはその筋肉。全身くまなく張り巡らせた、太くてたくましい鋼の肉。人の持つスペックから逸脱したとしか思えぬ筋肉に、異名に偽りなしと納得する。


 最初は巨人族の人かと思いきや、周りの人にも確認すれば違うと言うのだから、納得せざるおえない。ここまでとは言わないが、ちょっと俺にも分けて欲しいものである。


「当たり前じゃ! おっさんの命とクウの命じゃ釣り合い取れんだろが!」


 元おっさんとしてはなんか複雑です。


「筋肉なんて必要ないわ! もふもふは世界の財産なのよ! 筋肉なんて滅んでしまえ!」


 世界認定されたよ。俺個人の人権は?


「ガイア! 命の恩人を殺しかけて何が警備隊長よ! 私のクウちゃんに手をあげて許されると思っているの!? やっぱり死になさい!」


 貴女の者になってません! どさくさにサラッと言うし……


 周りは止めもせず、ただただ苦笑いをしている。今口を挟むと飛び火するのを理解しているのか、もしくはガイアの日頃の(おこな)いに何か思うところがあるのか、誰も止めなかった。


 このままではしょうがないし、事件の事があるんだからひとまずこの件は水に流そう。全身に拡がる痛みを堪え、ガイアの前に踊り出て、両手を広げて三人を止める。


「もういいの。クウちゃんもうだいじょうぶなの。それよりもけんかはめっ!なの。……おじさん、こんどはきをつけるの。クウちゃんとのやくそくなの」


 俺の仲裁が入っても怒りが収まらぬ三人だが、ゲシゲシ蹴るのはひとまず止めてくれた。そして、ケロっと何事も無かったように顔を上げたガイアは俺を抱き抱え、頭を撫で回す。


 おっさんノーダメージかい!? 鋼の筋肉は伊達じゃないと言う訳か。だから三人は手加減無しに蹴っていたのね。


「クウ殿、何から何まで我輩世話になりっぱなしなのである。この礼は事件が終わったら是非させて頂きたい。

 さて、急いで皆に話さねばならぬことがある。お前達! 領主のバーツ殿にギルド長のエイシャ殿を至急、中央の館・会議室までご足労願うよう通達せよ!」


「はっ!」


 二つ返事の駆け足で、二名の警備隊がこの場から立ち去り向かう。


「アイナ様、お怒りはごもっともですが、ぜひ力を貸していただけないでしょうか? この通りです」


 頭を下げるおっさん。紳士だな……見た目は筋肉無双なのに中身は意外と真面目に見える。


「ひとまず分かったわ。と言うかクウちゃんを返しなさい。どさくさに取らないの!」


 おっさんから俺を奪ったアイナさんが、プリプリとしながら言う。胸にうずくまった俺だが、ダメージが尾を引いてるのか、まだあちこち痛く、大人しくしていた。


 恥ずかしいが命の方が優先である。また回復魔法をかけてくれるので癒される。


「ぬぅ、クウ殿の癒しは我輩も欲しいのだが、仕方あるまい」


 おっさんにも好評だな。というか既に全快したでしょ?


「いいな~、私も回復魔法使えたら……師匠にはまだまだ届かないな……」


 ミーナちゃんがんば! 今度練習付き合うから。


「じゃあ、行くかおっさん! あたい達も力を貸すぜ。おっさんをあんなにした奴にも興味もあるしな……」


 かくして俺らは中央の館とやらに足を運び向かうのであった。外はすっかりと日が落ち、真っ暗闇だ。異世界の夜は闇が濃い。街灯とか無いのだから当然である。


 余談だが、俺らが居た場所は病院ではなく正式には治療院と言うらしい。おっさんが運ばれて来た際、多くの者がおっさんの瀕死の姿を目に焼き付けていた為、

 短時間で治療院から全快し、現場指揮を執るおっさんを見て、不死身のガイアと言うもう一つの異名がついたのは至極当然の事だった。


 アイナさんとの約束もあり、この件について何も語れず、おっさんの武勇伝がまた一つ増える。


 俺達は中央の館へと辿り着き、会議室へと足を踏み入れる。各々適当な席へと着くと、件の二人と街の関係者で室内は一杯になった。


「ガイア!! 貴様無事なのか? あのケガからどうやって……貴様ホントに人間か? まったくあきれるわい。貴様の敵を取ろうと我が家の家宝の槍まで取り出して来たのに心配かけおって!」


 おっさんの胸に軽く拳を当てる60歳位の白髪の貴人……この人が領主のバーツか。おっさんの無惨な姿を見て、無念に思った内の一人だろう。

 

 敵を取ると言ったのもあながち冗談でもないのかも知れない。


「まったく、あなた絶対に先祖に魔物か魔獣のどちらかの血が入ってるわよ! 信じられない」


 ギルド長のエイシャさんは30歳前後のメガネをかけた女性だ。栗色の髪で肩位まで下ろし、いかにも事務系のOLっぽい容姿である。


 彼女もおっさんの復活劇に怪訝な眼差しを向けた一人であった。


「我輩の気合いにかかればあの程度ケガ、何て事ないのである!」


 その一言に呆れる面々。普段から人間離れの事をやっているのか、周りも深く追求しないんだろうな。おっさんのキャラがこの場合幸いした。


「アイナ様、この度はこの馬鹿がご迷惑をおかけしたそうで、誠に申し訳ございませんでした。またこのような状況でちゃんとしたおもてなしをしておりませんが、

 まだ宿を取られてないようでしたら、ぜひ我が家へ歓迎いたしますので、どうぞおこしくだたいませ」


「済まないわね。悪いけどじゃあ、お言葉に甘えさせていただくわ」


「いえいえ、孫も喜びますのでぜひ」


 ん?……領主と言えば地位の高い貴族だよな?残念美人のアイナさんって実は結構偉い人? ますます謎だ。


 俺がアイナさんを見つめていると、バーツさんの横にいたエイシャさんが突然黄色い声をあげる。


「キャーーーー♪ 何ですかこの子? アイナ様がぬいぐるみを持っておられると思ったら、赤ちゃんじゃないですか。可愛い~、もしかしてお子さんですか?」


「そうなの「「違います!!」」よ」


「うそはめっ!なの」


 ペチッと、アイナさんの額に手を当てる。嘘はいくないよ! むぅ~、ニコニコしおってからに……


「はじめまして、クウちゃんです。よろしくなの」


 バーツさんとエイシャさんの二人に握手する為、俺は二人の胸に飛び込む。最初はバーツさん。


 宙を浮きバーツさんに抱き止められると片腕で抱っこされ、もう片手で握手される。


「この子は…………」


「私が預かっている子なの。魔術の素質があって修行中なんですよ。」


おお~流石アイナさん。サラッと嘘の設定を作ってくれた。後ろの二人も黙認してくれている。今後もその方が都合いいもんね。


「そうでしたか。坊やはしっかりしてるな、いずれ凄い魔術師になるかもしれないな。あはは、んっんん、失敬。しかしなんですかな……その……坊やは抱き心地がとてもいいな、思わず笑いが溢れてしまったよ。それに、疲れが貯まったこの身が癒されるようだ。」


「バーツさま、あとでおかたとんとんしてあげるの。だから、からだをいたわってなの。」


「おお~そうかそうか。でも坊やは客人だから気持ちだけ頂いておくよ。」


「ざんねんなの。またこんどするの。」


お年寄りは大切に! これ大事。


周りは微笑ましいものを見て和んでいた。次はエイシャさんに移動する。目の前まで行くとハグされ胸に埋まったが、アイナさんに比べれば俺は耐えれた! 見えない巨乳耐性レベルは確実に上がっている。ふふふ、ハーレムも夢では無い。そんな事を思っていた……ええ、そんな時期が俺にもありました。


「きゃーーーーーもふもふ最高! 可愛いすぎる!! むさい野郎ばっかのギルドと違ってこういう成分が欲かったのよ! あ~~~~いい! 凄くいい! ムチュ~」


グハッ!? 不意討ちは卑怯だ……エイシャさんだって結構綺麗な人よ! 調子に乗って油断してはいけないね。ホッペだからノーカンだよね。


「きゃーーー!!! ちゅっちゅっめっ!なの。むぅ~~~めっ!なの。」


真っ赤になって抗議するが逆効果みたいだ。


「アイナ様なら分かってくれますでしょ? ああ~可愛いすぎる!! だから、クウちゃんを下さい!!!」


「「「あげません!!!」」」


「緊急保護します!回収!」


エイシャさんから俺をアイナさんは取り上げると、体を横に反らして俺を庇う。


「ああ~癒し成分が~~~~!」


「おぬしも色々貯まっておるのう……」


「皆様そろそろよいですかな? 皆様にご足労頂いたのは北の森に大量発生したウルフについてです。」


「貴様がウルフ如きに遅れを取るとは思えぬのだが?」


「我輩も只のウルフなら何匹いようが問題なかったのですが、問題の相手はその中にいるハイウルフの変異種です。通常のウルフの四倍近くの大きさで我輩より大きかったであります。率いてる群も1000匹はいたと思います。頭がいなくなれば群れも弱体化すると考え、奴に相討ち覚悟で特攻したのですが……奴め、深手を負うと群れと共に逃げよりました……あれは賢い奴です。我輩を討った際に出る群れの被害を天秤にかけ、撤退と判断したのも、傷を負った我輩を放置しても傷の深さから野垂れ死ぬと計算したのでしょう。あの群れを維持する為に直ぐにでもここに攻めてくるでしょう。しかし、我輩も奴に深手を負わせたので今夜は恐らく平気でしょうが、明日の夜には闇に乗じてやって来るかと……あれは中々厄介な相手になりそうであります。」


おっさんは万が一の場合を考えて単独特攻を仕掛けたらしい。例え己が死んだとしてもその後の街の事を考えて。確かにそれだけの群れを率いてるボスなら叩くチャンスは少ない。


出会った瞬時に決断し、即攻を仕掛けるとは肉体だけでなく精神も正に鋼……鋼のガイアの異名は伊達じゃないと言うことか。俺はガイアと言うこの人に戦慄を覚えた。周りの人も同じように何かを思ったようだ。


「しかし、1000匹ともなると、今ある戦力だけでは厳しいな……」


「ええ、こちらから攻めても別動隊が出れば街が手薄になるし……」


「そこで我輩から提案が……運良く今この場アイナ様がおられる上に我輩が回復した事は奴も予想外でしょう。そこで奴が深手を負っている今のうちにこちらから少数精鋭で奇襲を仕掛けます。奴さえ叩けば他の雑魚は後で警備隊が駆逐して見せましょう。なのでアイナ様、お力を是非お貸し頂きたい。」


「ええ、構わないわ。だけど、こちらもそれだけの数が相手となると私とガイアとネイだけではボスに逃げられる可能性がある。それと、私達は大丈夫だとしても他の者がそれだけの数を相手にするのは無理じゃないかしら……エイシャ! ランクB以上の者は今どれくらいこの街にいるの?」


「急なせいもあって、今出払ってないBランク以上は誰も……」


その後も色々と案を出し合うが決まらず、奇襲の話は流れ明日の防衛の問題点に移りそうな時、俺はずっと様子を見て黙ってたが、街の人の命が掛かるとなれば沈黙しているのは父の教えに反すると思い声を掛けた。


「アイナおねえちゃん。クウちゃんいいですよなの。」


アイナさんを見つめる。ミーナちゃんとネイさんもアイナさんに顔を向ける。アイナさんは目を瞑り深く溜め息をついてから一言。


「やっぱそれしかないか。危ないから連れて行きたくないし、事後の処理も考えると大変だし……はぁ~、クウちゃんに頼ってばかりでごめんね。なんか格好悪いとこばかり見られている気がする。」


大丈夫です! エルフ株は既に紙ですから。たまに上昇するけどね。あと、頑張って貰わないと不味いからご褒美のアメでもあげますか。でも何がいいだろう……好きな事を一つ聞いてあげるとか怖くて言えないし……もふもふ抱っこはいつもしてるし、これからやるし……恥ずかしいが女性コンプレックス克服の為、冒険してみるか! レベル低いけど、アイナさんに近寄り小さな声で伝える。


「『このおようふくのこといっていいの。あと……おおかみさんめっ!できたらアイナおねえちゃんの………お………に………ゅ……あげるの。』」


「ん? クウちゃん聞こえなかったから、もう一度言ってくれる?」


俺はアイナさんの耳元に近寄り小さな声で囁いた。


「『おねえちゃんのおでこにちゅっしてあ~~あげるの!』」


真っ赤になっている俺を見て脳内再生を繰り返しているアイナさんは例の如く壊れた。アメが強すぎたかな? 仕方がないのでポンコツエルフはこのままにしておいて俺が説明するか。


「アイナおねえちゃんかこわれたからクウちゃんがせつめいするの。」


「クウちゃん! 師匠に何言ったの? 何? ナイショはダメよ!」


「あたいも気になるな! クウはあたいには言ってくれるよな? なっ? なぁ?」


「おねえちゃんたち、いまはしっ!なの。」


「「うぅ~気になる……」」


事態を飲み込めない一堂を無視して俺は説明を始めた。


「クウちゃんのきているこのおようふく、ごぶりんのませきからできてるの。ごぶりんのちからとクウちゃんのちからががったいしてつよくなれるの。だから、ませきがあればつよいへいたいさんつくれるの。」


「クウの言ってる事はホントだぞ。紅の牙の名に誓ってもいいぜ。」


「そんなスキルかアビリティ聞いたことないわ!」


邪神の戯れの産物ですもん…………


「クウちゃんうそつきじゃないの……」 


「うっ……もちろんクウちゃんの事、疑っているわけじゃないから、お願い、そんな顔をしないで~~」


「実際に見てみればいいじゃないか皆の者。エイシャ、ギルドで買い取りしてる魔石をいくつか領地で購入するから持ってきてくれ。ギルドと街の取り決めで緊急時の相互援助で出来る筈だろ。」


「了解したわ。緊急時なら上に報告出来るしアイナ様もいらっしゃっるからね。至急、使いの者をすぐに出すわ。えっとクウちゃん。魔石は何でもいいの?」


「ませきならなんでもいいの。でも、いちにちたつとクウちゃんだけしかちからでないの」


「時間制限付きか。それでも一日もモンスターの力を使えるのだから破格だな。アイナ様が躊躇したのが分かりますな…」


「私らは商会の仲間達に声をかけていい魔石がないか探ってきます!」


「死の森の調査に行くまでの途中で取った魔石がいくつかあるから、これもこの際やってしまうか。いいな姐さん?…………ミーナ、私が許す! やれ!」


「師匠ごめんなさい! しかたがなくですよ! うりゃ!」


怪しいと思うのは俺の心が汚れているせいだろうか?


「いった~~~~い! 何すんのよ!!!」


「会議中に壊れる姐さんが悪い!」


「うぅ~まあいいわ。ウフフフフ。で、どこまで話したの?」


「ませきのおようふくこれからつくるの。」


「死の森に向かう間に手に入れた石を使ってみんなに確認してもらうところですよ。いいですね、姐さん?」


「あるだけやって! クウちゃんは無理のない範囲でやるのよ。」


「はぁ~いなの。」


「我輩達、凄い瞬間に立ち会っているのではないか?」


異世界初のアビリティだから、ある意味間違いない。俺は手の中にある魔石を着ぐるみに変えた。光が溢れ徐々に収まるとその手に……


「にゃ~♪できたの。のびちぢみするからだれでもきれるの。」


俺の手には元のゴブリンサイズの着ぐるみが一着握られていた。我ながらどうやって出来ているか原理が分からん!


「「「「「「「「おお~~~!」」」」」」」」


一堂、目を見開き驚いている。なんか照れるな。


「ではまず、我輩が試着してみよう。何、一番大きな我輩が着れれば皆も問題なかろう。それに我輩、ケガで服がズタズタで汚れてるのである。実証の為にこの場で失礼するが、皆はちゃんと見て問題がないか確認を頼む。」


おっさんの突然の爆弾発言にこの場が……


「ちょっと待てガイア! せめて外で……」


「それでは確認出来ないではありませんか! それに見て腐る訳じゃあるまいし! ぬあっはっはっ遠慮は要りませんぞ! 我肉体美を! フン!! ビリビリ」


「まてまてまてまてぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


「ちょっと待ちな……いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


「いやぁぁぁぁ! 私を汚さないで!! お母さぁぁぁぁぁぁん!!!」


「隊長冗談ですよね……お前ら逃げっぐっはぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


「私魔術師になるんだから、こんなとこで終わるなんて嫌なのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


「クウ! 見ちゃダメ! がっはぁぁぁぁぁぁぁ!!!………………」


「ネイおねえちゃ~~~~~~ん!! しっかりするの! いちにちになんどもおくちからたましいだしたりまっしろになっちゃだめなの!」


ここ異世界にカラスがもしいるのなら、今館の周りには大量にいて騒がしく鳴いていただろう。俺の前に女の子座りをし、両手を広げ、何かの波動から俺を守る盾となったネイさんが犠牲となった。異世界の洗礼? は突然やって来る。というかどうすんのこれ!!


「なんと素晴らしいフィット感に通気性! しかもおお~ゴブリンのステータスも! これで街は救われるぞ! ん?……これは一体? バーツ殿しっかりなされ!」


ユサユサ動かされ目を覚ます領主。目の前にゴブリンの着ぐるみを着たピッチリのマッチョの大男。領主のブレーカーは自己防衛の為に再度落ちるのであった。


「だれか~、たすけてなの~(なの~なの~なの~)」


一歳児の叫び声がこうして夜の街にこだました。


ふつおたコーナー(MC:たまご丼)


ペンネーム「転職思案中の戦士」さんより頂きました


Q:。私の尊敬する上司がファンシーなファションに目覚めてから取引先からクレームが止まりません。どうすればいいでしょうか?


A:郷に入れば郷に従え!みんながファンシーになれば気にならない!取り引き先でも流行らせてみたらどうかな?転職思案中の戦士さんならいけるいける!というわけでシーユー♪


ガ:おお~あそこに我輩好みのラブリーな材料が!

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