第3話
愛視点が入ってきます!!
新キャラクターも登場です。
読み終わったら、ご感想をお願いいたします
某ビルの屋上―――。
都会の騒音とネオンは、どんな時間でも五月蝿く、輝いている。
「澪木ちゃん、お疲れ様~だね。彼は、もう、仕事に入ってるよ」
ビルの屋上で椅子に座る薄茶の髪をした死神、栗人さんである。死神終焉課の主任を任されている人で、純粋な冷血で冷酷な死神。
私のような元・人間とは格が違う。
「お疲れ様です、栗人さん。アイツは、どうですか?真面目にやってますか?」私の質問にニヤリと笑う栗人さん。
「至って、真面目にしてるよ。彼は。さっきの質問、なんか、彼のおかあさんみたいだね~。
情が移ったりはしてないよね、澪木ちゃん?」
からかい半分、真剣さ半分というカンジである。しかし、私は、ただ答えるだけ。
「報告書に詳しく書きたいので、聞いただけです。天使相手に何もないですよ」
「だよね~。
よかった、よかった。今、彼は、アソコだよ」
栗人さんが指す方向に目を向けると、ビルの壁を目に止まらぬ速さで蹴り、とんでいる。
その時、私は後ろから抱擁された。
*
五月蝿い。
五月蝿い。
目の前を走る亡者は、中々に捕まえられなくて、イライラとする。
天使である自分がこんな死神まがいなことをするとは、考えてなかった。
「――っち!」
手にある鎌を振り上げて月を背に前から襲いかかる。俺がいつの間にか、自分を追い越していたのか、と考える隙さえ与えず襲った。
脳天から、飛び散る血。噴水のように四方八方、血が舞う。垂れ下がる脳味噌や体の中の臓器をぶちまけて、獲物は死んだ。
天使が亡者に手をかけるなど赦されるのか。
亡者に憑いてた悪魔を殺すためとはいえ…。
「嗚呼、主よ…」
首にかかるロザリオに軽くkissをする。片翼で空を飛びながら。 ***********
「ちょっと!く、栗人さん!?離してください。早く」後ろから強く抱き締める栗人さんに懇願する。しかし、
「嫌だ。折角、なのに、」駄々をこね始めた。
もうすぐでアイツが帰ってくるというのに。こんな姿が見られたら…。
「澪木ちゃん、ずっと、彼のこと考えてるデショ?それは、ダメだよ。死神として、ね?」
ゾクッと背筋が凍る。
声が耳元で囁かれる。
「元・人間でも、感情を常に持ってはいけない。常に、物に対して、無関心に。それが死神。感情を持って彼に接触してはいけないよ?」
純粋な死神のだけが持つ冷気に触れながら、コクりと頷く。
「なんてね。
可愛い澪木ちゃんが、彼に取られたから、嫉妬しただけだよ。
澪木ちゃん」
栗人さんが微笑んだ時。
「終わったゾ」
彼が舞い降りた。
「お疲れ様。愛ちゃん!
では、今日は、解散~!」明るい死神の声によって、幕がとじた。
一気に書いてるので疲れた、作品です。
これからもよろしくお願いいたします