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ウマ娘のルドILフがいた時代。

 元旦集会をさかのぼる事1週間・・・・


俺は、年末の太田競馬場に向かっている。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


俺は毎日アルバイトの日々を過ごしていた。


学校もあまりサボらす、バイトをし・・さらに彼女との時間を作る日々・・・・・・


挙句になんか暴走族やらの幹部っぽい事になるようですよ?


「ああああああああああああああ!!!!!時間ねえ!!!金もたりねえ!!」


来年は車の免許で教習所。そして車も欲しいが先立つものが追い付かないのです。時給600円では・・・


「これは一発逆転を狙うしかねえ・・・・あれだ・・・・」


と終業式1日前に、学校へは「すいましぇーん、あたい・・風邪ひいちゃったの・・・コンコン」と学校にTELして、早速東京へと向かうのであった・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


中央競馬で年末競馬の総決算である「荒馬記念」が仲山競馬場で行われるが、この頃から、「荒馬記念」に敗れた漢たちは最後の望みをここ太田競馬場の「東京大祭典」に掛けるのであった。


列車に揺られ、首都モノレールに乗り込み、太田飛行場から海外へ飛び立つ人々を横目に俺は競馬新聞を眺める。


まさしく「高校生」の所業ではない・・・・


列車を降り、太田競馬場前駅を出る人並に合流するかの如くして太田競馬場に到着。


午後のレースには間に合った。お金を払い、入場する。入場料は100円だ。



風は吹き荒れ、太田競馬場内のごみが風で動いている。そして風は寒く、競馬のコアな人たちの財布も寒くする。


ここは漢の鉄火場!太田競馬場だ。


太田競馬場とはメジャーである中央競馬と違い、主催者が地方自治体、東京都競馬と言う所が施設を管理している。


後にOCKと言われ、「日本発のナイター競馬」を引っ提げイルミネーション輝く夜の東京のデートスポットとなる競馬場である。


しかし、この頃の太田競馬はヤ〇ザ、酔っ払い、底辺労働者あふれる「荒くれものの集まる場所」でレースにヤジは当たり前。今は競馬場グルメと呼ばれる競馬場で提供される食べ物も「モツ煮」や勝つ事を願った「カツ丼」とかであった。


それを「当て」にビールや日本酒を飲みながら騎手や馬にヤジを飛ばす。


これが前世で「ウマ娘」に昇華する前の競馬場だった。


トイレでは小便や「それ以上の香り」が漂い、モノレール側入り口やパドックでは馬糞の匂いが漂う・・・・


そのロケーションでさえ漢のロマンを感じる・・それが太田競馬場であった。




「おばちゃん、ビールとイカゲソ」「はいよ!」


俺はビールをぐいっ・・と1口飲む・・・




昔の記憶が蘇る・・・・


前世でも責任者として時間に追われていた。


仕事とは責任があり、その責任はだいたい役付きに回る。


働いてる部下は「あー、上司は良いよなー・・」などと言うが、結局その仕事を終わらすためにサービス残業をし、仕事を回しているのだ。


皆さん、社長とか上の人は「楽でいいよな・・」とか思うでしょ?


あんなのやっちゃいけません、俺なんて平社員月30貰ってたのが課長昇進で月25万にダウン・・・


挙句に買ったばっかりの家を置いて関西に「転勤」ですよ。


独身だから「単身赴任手当」でないから帰って家の管理は必須なのに自腹・・・・


ある意味給料がもっと下がってる訳です・・・


ま、結果体壊して辞めましたけどね・・・・


世間って甘くないのですよ・・・・・


世の中損をするのが仕事が出来る奴ですよ。だから前世の日本の科学者は日本より評価されて賃金高い海外へ行っちゃんです。


ある意味まだ前世の日本は「社会主義」なんだろうね。真面目で仕事出来るのと普通のの賃金の差があまりないのです。


いかん、酒が効いて来た・・・久々の酒はうめえ・・・・


ま、何にせよ、時間と金ってのは余裕が無いと人は碌な物にならないのですよ・・・


心も、体も・・・病みます。


俺はイカゲソ串を片手に苦いビールを飲み過去を思い出します・・・・


「くそう・・・ビールの苦みが俺の涙を誘うぜ・・・・」


そんな過去の記憶が蘇る・・・もうそんな様になりたくはない・・・


「俺は、この時間の無さから抜け出してやる!!・・・・・」



今日の軍資金は13万円。バイトの貯金が40万なので約1/3の資金を持ってきた。


これは、転生によって変わっって行く可能性と、微妙なパラレルワールドを恐れての事だ。


前世よりも多忙だけど、前世とは違った感じがるからね、兄貴の件全然問題出て来ないし、


・・・この辺りは後日に分かった事があるんだけどね・・・


「おばちゃーん、モツ煮白とビール頂戴。」


モツ煮は七味を多めに掛けるのが好きだ、そして競馬場のモツ煮は何故か旨い。


俺のビールの進みは加速してしまう。


今日は地方競馬の大決算の「東京大祭典」ろくでなしどもの大祭典の場でもある。


晶子には「明日俺動物園行かなきゃいけないから明日午後会えない」と言い、バイトもシフトを変わってもらった。


晶子は「私も行きたい!」と言ったが、学校サボらせるわけにもいかないし、この飲んだくれておっさんと化した俺を魅せるのも嫌だ。


そして、「サラブレッド」と「アラブ」と言う種類の馬(一部ポニー)と、「世間の底辺の人間」と言う動物しかいない動物園では仕方ない、


そして、そんな底辺どもに我が愛する”スウィートハート♡”を見せたくもない、それにもし連れて来ても、


「うわ、酔っ払い!」「あ、あそこの人ゲ・ロ吐いてるよ?」「うわー、馬ってう・んこ臭ーい」「底辺見るのってたのしーね♪」とか言って楽しんでは決してくれないだろうしね・・・・


取り敢えずビールお替り・・・・w


競馬場で飲むビールうめー!!


当時の競馬は「一攫千金」って要素は少なかった。「単勝」・・一着を当てる。「複勝」・・・3着までを当てる。「枠連」枠内の番号に入った馬を2つ選び、その枠中の馬から1着と2着を当てる。


簡単に言えば、それしかなかった。


取り敢えず、レース勘を取り戻そう。


おれはパドック(馬の状態を見る周回所)へ向かった。


戦闘開始だ!!









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