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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 低殺傷兵器  作者: 橋本 直
第一章 祭りと何かを誤解している地球人
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第4話 地球では『魔法』と呼ばれる『法術』

『こちらNBC福岡放送局です』 


 画像にアナウンサーが映ったのを見ると周りの人々の視線も集まった。ただのテレビの画像を見せられたことで少しばかりカウラは呆れたような顔をしていた。


「西園寺さん……これのどこがそれほど面白いんですか?ただのニュース番組じゃないですか」 


 誠は噴出すような内容がありそうに無いありきたりのニュース番組を見せられたので少しばかりがっかりしながら周りをちらちら眺めているかなめに尋ねようとした。


「ちょっと落ち着いて待ってろよ……もう少し前かな?ともかく受けるんだ……まったく地球人の考えることは理解不能だってオメエ等でもすぐに分かるぞ」 


 そう言うと画面が高速で逆回転して行く。そして学校の入学式のような雰囲気の映像が映ったところで画像は止まった。


『……魔法学院の……』 


 アナウンサーのその一言にアメリアのいつもは開いているかどうかはっきりしない糸目に光が入った。


「魔法!魔法学院!出来たの?ついにそんな素敵な学校が出来たの?どこの世界?ファンタジー?フィクション?エロゲ?ああ、行ってみたいわね……魔法学院……そこにはファンタジーとエロがたくさん詰まってるんでしょうん……当然、エルフとかスライムとかゴブリンとかも養殖してるんでしょうね?そうじゃ無きゃエロロールプレイングゲームの王道は作れないわよ!」 


 それまで野次馬を見回しながらかなめの行動を黙殺していたアメリアがハイテンションで叫んだ。誠はアメリアを知る前にアメリアが彼女の部下の運航部の女子達と作った同人エロロールプレイングゲームをプレイした経験が有ったので、アメリアの言うことにも納得できた。それも魔法学院を卒業したエルフの魔法使いがモンスターに犯されながら変態へと成長していくという王道のエロロールプレイングゲームだった。


 誠とカウラはそのやたらとうれしそうな表情を見て目を見合わせることになった。確かにかなめが噴出すはずだと納得してうなずく誠を見ながらまだ理解できずにいるカウラに目を向けた。


「まあ……変な名前と言うことで……でも魔法学院は無いと思うんですけど。本当にファンタジーですよ。他に何かいい名前は無かったんですかね」 


 誠のフォローにもカウラはまだ一つ乗れないように首をひねっていた。


「うるせえなあ……もう少し落ち着けよ。でも笑えるだろ?地球人の考えることは本当に理解不能だぜ」 


 アメリアの食いつきに呆れたようにかなめは言うと画面を拡大した。そこにははるか離れた地球のアメリカ合衆国信託統治領ジャパンの街の一隅にある学校の校門が映し出されていた。誠達はその中の学校の校門の横の石碑に刻まれた文字に目をやった。



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