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第31話 かえでのドキドキ射撃訓練

「いいかい、それじゃあ銃の握り方から行こうか」


 そう言うとかえでは誠のそばまで近寄ってきた。誠はその妖艶な笑顔と大きすぎる胸に息をのんだ。


「まず、君はこの銃が撃つ弾丸が重いと言う事実を理解していない。ライフルが軽量の弾丸を高初速で撃ちだすことを目的とした殺傷兵器であるのに対し、ショットガンは重い弾丸、例えば散弾などを射撃する性質のある銃器なんだ。となれば当然反動は大きい、そこでその反動に備えてしっかりと銃をホールドする必要がある。


 かえではそう言うと誠の耳に息を吹きかけながら銃のストックをしっかりと誠の形に当てるように動かした。その度にかえではその巨大な胸を誠の腕に擦り付けてきた。誠はそれに耐えながら必死に理性を保とうとした。


「日野少佐……顔が近いんですけど」


 誠はまともなことを言いながら誠の股間に手を伸ばそうとしては止めるかえでにそう語りかけた。


「それは失礼。そして、きみは左利きだから右手で銃のフォアグリップを握るわけだが、その握りが甘い。もっとしっかり握ってぶれないようにするんだ。さっきも言った通りショットガンの反動は大きい。当然銃のぶれも大きくなる。あれだろ?僕の毎週送っている愛の無修正動画を見てこれを弄っている時はもっとしっかり握っているんだろ?その時のことを思い出してみ給え……そんなことを言っていたら僕もまた興奮してきた……」


 かえでは生理現象で大きくなってきた誠の股間を弄りながらそうささやきかけた。


「それは……その……」


 とりあえずかえでの言っていることは全て事実なので誠は仕方なく右手に入れる力を込めた。


「それでいいんだ。そして、銃を撃つときの立つ姿勢だ。これまで君の射撃は僕も何度も見てきたが君はどうしても銃を棒立ちで撃つ傾向がある。銃には反動というものがつき物なんだ。もっと前傾して銃の反動を抑え込むようにして立つと銃の反動を力で抑えこむことが出来る。君のこの鍛え上げられたお尻の筋肉を触ってみればそのようなことは余裕で出来ると僕は信じているよ……ああ、少し僕も気持ち良くなってきたよ。またリンを呼んでリモコンのスイッチを入れてもらいたいくらいだ」


 かえでは右手で誠の尻をまさぐりながら左手で自分の胸を揉みしだき始めた。


「これは銃の指導ですよね?セクハラ教室じゃないんですよね?」


 そう言いながらも誠はそのままかえでの言う通り銃を前傾して構えるようにした。


 そこに近づいて来たのはかえでの副官渡辺リン大尉だった。


「かえで様……それ以上誠様のからだを触っていると誠様の本能が暴発してかえで様をこの場で押し倒してしまうかもしれませんよ」


 リンの言う通り誠の理性はすでに興奮状態で跳びそうになっていた。


「いいんだ。僕の方ももう我慢の限界が近いんだ。神前曹長。この場で衆人環視の下で、僕の股間の花弁を犯してみると言うのは趣向としてはどうだろうか?」


 またもやかえでは露出狂の本性を現したので誠は苦笑いを浮かべた。


「これは射撃訓練です!毎週僕に送ってくれている日野少佐の無修正動画の中とは違うんです!僕が射撃訓練がしたいんです!」


 ブチ切れた誠はかえでの絡みつく手を振りほどくとそう叫んだ。


 かえではがっかりしたように誠から離れるとレンジに置かれたピンク色の弾丸の入った箱に手を伸ばした。


「それは失礼。それでは実射と行こうか……この弾を銃に込めていくんだ」


 かたくなな態度の誠に諦めたような表情を浮かべたかなめは箱から銃弾を取り出した。


 誠はようやくかえでがあきらめてくれたかと安心して銃に弾を込め始めた。


「でも、僕の身体はいつでも君を求めている。本部棟の奥の僕とリンしか使わない女子トイレ……他の女子隊員は僕とリンとの愛の秘め事が行われていることを察して近づかないでいてくれているんだが……そこに君はいつでも入る権利がある。この訓練が終わったら……待っているよ……」


 弾を込める誠の耳元でかえではそんな爆弾発言をした。誠は思わず銃を取り落としそうになった。


「あんた等神聖な職場でなんてことしてるんですか!職場はラブホテルじゃ無いんですよ!」


 誠の常識的な感性から引き出された叫びはかなめが始めた猛烈な勢いの射撃恩にかき消された。



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