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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 低殺傷兵器  作者: 橋本 直
第四章 低殺傷兵器(ローリーサルウェポン)
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第26話 妖しいかえでのセクハラレッスン

「やはり予算的にはオリジナル・シュツルム・パンツァーを一部隊で二機保有することは難しいんですね。分かりました。ああ、クバルカ中佐。僕は射撃メニューを一通り消化したので神前曹長の初のショットガンの射撃の指導に当たりたいのですがよろしいでしょうか?」 


 かえでが明らかに誠に対してそう言った。誠は嫌な予感を感じながらランの反応を見た。


「おー……そのくらいは許可してやる」 


 ランはかえでの言うことももっともなのでとりあえず許可を出した。そして自分も射撃を始めるべくランは射撃レンジで射撃準備に入った


「どーれ……サンドバック弾か……こいつは銃には悪そうだよなー。袋が破れりゃ砂がバレルにへばりついて……整備の連中も苦労しそうだよこりゃ」 


 ランはレンジに置かれたオレンジ色の毒々しい箱を開け始めた。誠やカウラも仕方がないというようにそのまま射場に上がった。かえでとリンは誠を挟むように立つと息がかかるほどの距離まで近づいて来た。


 誠には嫌な予感が漂っていた。


「誠君……君は射精したいかい?」


 誠に歩み寄って来たかえでは巨大な胸を誠に押し付けながら耳元でそうささやいた。


「日野少佐……何を言っているんですか?」


 突然のかえでの言葉に声がひっくり返りながら誠はそう言った。


「いいから、正直に言い給え。このバイブには君の精子が詰まっている。僕が絶頂することでバイブの中の通常の十倍の量の培養した君の精子が僕の子宮と直腸に流れ込むように出来ているんだ……どうだい?絶頂する僕を生で見る機会はクバルカ中佐の許可が出れば多数あると思うが今見るのも良いものだと思わないかい?」


 そう言ってかえでは隣に立つリンからリモコンを受け取ってそれを誠に見せて見せた。


 リモコンのスイッチが入り振動音が誠にも聞こえてくる。


「あのー、僕は訓練がしたいのであって……」


 そう言う誠はなんとか理性を保とうと必死だった。かえでは次第にリモコンのスイッチを大へと動かしていく。


「はあぁん!神前曹長。もう少しだよ……なんなら触ってみるかい?」


 そう言ってかえでは誠のショットガンを持っていない右手を自分の股間へと導いた。そこにはパンツでは無く堅いプラスチック製の何かがかえでのズボンの下にあることが分かった。


「日野少佐……年中こんなの付けてるんですか?」


 誠は好奇心に駆られてそう聞いていた。


「そうだよ。はあっ……ふうっ……勤務中はいつもこれを愛用している……うっ」


 かえではそう言うと思い切り誠の耳を噛んできた。


「痛いですよ」


 そう言う誠の声はもうかえでには届いていないようだった。最大にしたリモコンを取り落とすとかえではそのまま誠に抱き着いてきた。


「神前曹長……もうすぐだ……もうすぐ僕は絶頂する……そうすれば君の精子が僕の子宮に……来た!」


 そう言ってかえでは膝から崩れ落ちた。


 誠の嗅ぎなれた匂いが付近に充満した。用意良くリンがあたりに消臭スプレーを振りまく。


 何度かの痙攣のあとかえではゆっくりと誠に抱き着きながら立ち上がった。


「……今日もこれで……君を胎内に感じながら……仕事をすることが出来る。僕はなんて幸せな……女なんだろう……」


 かえでは息も絶え絶えにそう言ってきた。


「とりあえず落ち着きましょう……」


 そう言う誠自身がこの場で一番落ち着いていなかった。



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