2年目の4日目その1
2年目の4日目。どうやらブラファー達の暦では1年が360日らしいから、1年経ったことだし今年からは何年目の何日目と月日を数えようと思う。その方が今後何百年何千年と経った時、どの年に何があったとか思い出せそうだから。まぁそもそもそんな何千年はおろか何百年と本体の寿命が存在するのかはわからないが。
さて、2年目の4日目。久し振りにこの時が来た。進化だ。
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名前:(この個体を示す名称が存在しません)
種族:成樹
称号:転生者
能力値:生命力―2000/2000
魔法力―4500/4500
知力―513
潜在能力―185/215
スキル:自己知覚、自己強化、自己保存、水魔法、土魔法、光魔法、植物魔法、風魔法、魔法力回復速度上昇、生命力回復速度上昇、異世界言語理解、緑化、株分け、実り
備考:何の因果か神のイタズラか、水も無い生物も居ない大地に生えた奇跡の植物。その成樹。木でも無い雑草の頃からドリアードを宿している。この木は成木まで成長した。その規模はもはや木ではなく樹と呼ぶに相応しい威風を放っている。しかしまだ発芽してから1年ほどしか経っていないため、若樹と呼んでも間違いではないだろう。樹木としての成長に加えて魔法的成長も遂げているが、その代償に可能性の一部を永久的に失った筈だった。しかし僅かながらも信仰の対象となったことでその失った可能性は復活し、信仰の対象で在り続ける限りこの樹が潰える可能性はほぼ無くなった。成樹とドリアード、2つの意識は融解を始め、本来のドリアードとしての在り方に近付きつつある。彼のドリアードはこの事に酷く怯えているようだが、それこそが本来のお前の在り方なのだ。怖がることなど何も無い。
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怖がることなど何も無い、ね……。
まぁ、一旦置いておこう。今はまず、スキル関連と目の前に広がる光景について考えよう。
まず目の前の光景だが、辺り一面樹海の最奥に居るのかと思うほど緑が拡がっていた。地面には木の芽のような木以外の植物とは違う大きさの芽がいくつも出ており、その周りに何かしらの植物の芽が出ていた。
本体の根元はいよいよ泉の傍まで迫っており、もしも本体の根元に人が住むとなれば庭付き1軒ぐらいの余裕しか無い。その庭も正面の裏手で、その家の側面は泉とほぼ隣接状態だ。
そしてその泉はもはや湖と呼べるほどまで大きくなっていた。それこそちょうど社の裏側、人1人が立つのがやっとぐらいの距離だ。奇しくもブラファー達に許可を出したラインギリギリになってしまった。
他には、風魔法と株分けと実りか。風魔法は水魔法や光魔法などのそのまま風バージョンなのだろう。カマイタチを思えば削り切る水魔法よりも今後は剪定が楽になるのかもしれない。
潜在能力値についてはブラファー達に感謝なのだが、自分1人で完結しないことには正直モヤモヤする。
実りはそのまま、恐らく意図的に実を作ることが出来るのだろう。つまり本体は果実樹だったということか。
…………さて。




