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8日目~10日目


 日が暮れると同時に意識が落ちるのを、及第点を出せるだけの自衛への自信を付けるまではどうにか免れたい。


 8日目。意識がハッキリするのと同時に直ぐ様ドリアード体を出してステータス画面を確認。備考欄に水分不足などの不調への言及が無いことを確認してから、すぐに土魔法と光魔法の訓練に取り組んだ。


 土魔法に求めるのは土を競り上がらせてその生物を拘束するまでの時間とその拘束力の強度の上昇。

 光魔法に求めるのは、圧倒的なまでの光の収束速度と発射速度。


 土魔法でまず土の人形を人型獣型問わず作る。当然その作り上げるスピードはより速くより強固にを意識してその時の本気のものを作り上げる。

 そうして出来上がった的を標的に、土魔法による頭頂部への到達速度の向上と強度の上昇を計る。土魔法に覆われ一段と不格好になった土人形へ、光魔法による攻撃で粉砕する。


 本気でより速く展開し、本気でより強固に固める。

 出来上がった的へ、本気の速さで光を収束させ、本気の速さで発射する。


 溜めなんて余分は今は訓練しない。求める速度で行うことこそがそもそも最低限の溜めを求めてる。だからわざわざ溜めなんて訓練しない。

 最速での溜めに慣れたなら、より速くより多く溜めを行う。その繰り返しこそが魔法による攻撃の破壊力に繋がる。それがこの7日間で俺が体感したことであり、自分が輪廻転生を果たせたと認識した直後に蓄積された知識による事実だ。


 的が壊れれば破壊力が十分。的が壊れなければ拘束力が十分。

 反対に、的が壊れれば拘束力が不十分。的が壊れなければ破壊力が不十分。


 破壊し、破壊出来ず、破壊し、破壊出来ず。

 繰り返し繰り返し行い、魔法力が尽きれば回復するまでの時間で他にどんな戦法が取れそうかを考える。

 山での暮らしで意外に賢い野生動物達を仕留めるのに何度も頭を捻った。その時のように、1から模索し知り得た拙い知識で確実に訪れる他生命体への最大限の自衛方法を考える。


 山では野生動物を相手に罠を張った。1番古典的で効果的なのはトラバサミの罠だった。しかし此所に金属製の物は存在しない。

 弓罠も良い。だが繋ぐ紐を食われてしまえば不発に終わるし、何よりこんな拓けた場所での弓罠など間抜けにも程がある。


 自分が植物なことを活かし、地中からの奇襲で根を使いその生命体を拘束するのはどうか。良い案のように思えるが、そもそもそんな自由に根を動かせないし、根の強度がわからないし、何より根を食われたり引き千切られれば無抵抗な場合と損害は変わらない。


 そんなこと等を考え続け、やはり最後には土魔法が重要なのだと結論付き、魔法の訓練を続けるしかなかった。




 名前:(この個体を示す名称が存在しません)

 種族:幼木(ドリアード)

 称号:転生者

 能力値:生命力―200/200

     魔法力―10/200

     知力―81

     潜在能力―38/50

 スキル:自己知覚、自己強化、自己保存、水魔法、土魔法、光魔法

 備考:何の因果か神のイタズラか、水も無い生物も居ない大地に生えた奇跡の植物。その幼木。依然変わらず本来幼木時には余程のことが無い限り発生しない筈の植物の精霊であるドリアードがこの時点で自我を確立して自身の成長を促しているとても稀有な存在。幼木へと成長したことで更なる栄養を求め、地下へと力強い根を張り始めている。何に怯えているのか、狂ったように魔法の練習を行っているが、その行き先が何処へと到達するのかこの幼木のドリアードはまだ理解していない。



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