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ジョアンナ・ヴァン・ヘルシング ――The Vampire Queen  作者: 青い水


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ハイゲイト墓地の戦い

エミリーの新兵器、コルトブロウニングM1895は半端ないっすね。


「ドロレス!」アーサーの叫びは、夜の墓地にむなしく響いた。彼は銃を抜き、ジョアンナとカロリーヌを睨みつけた。「貴様ら、一体何をするつもりだ!」


ジョアンナはせせら笑った。「見ての通りよ、愚かな兄さん。あなたの可愛い妹は、これから私たちの仲間になるの。」


カロリーヌは、恍惚とした表情でドロレスの首筋を舐めた。「大丈夫、魔血球が入り込んでいるわ。」血の味でそれを確認すると、カロリーヌはさらに後方に下がった。


その時、背後の墓石の陰から、エミリー、ヘルシング、セワードが現れた。エミリーはコルト・ブロウニングM1895を構え、銃口をジョアンナたちに向けた。


「動くな、ヴァンパイアども!」エミリーの気迫あるな声が墓地に響き渡る。「その娘から手を離せ!」


セワードは懐から照明弾を取り出し、空高く放り投げた。夜空に閃光が広がり、墓地全体を明るく照らし出す。エミリーのコルト・ブロウニングM1895小型改良型が火を噴いた。


「くっ、これはまずいわね。」ジョアンナの顔に焦りが浮かぶ。「ビリー!あれを何とかして!」樹上からビリーのリボルバーが火を噴いた。弾はエミリーの近くの墓石にあたり、跳弾がジョアンナのもとへ跳んできた。エミリーは態勢を整えると、銀の弾丸を雨のように掃射した。


「撤退よ!被弾した仲間を連れてここから離脱して!」ジョアンナは大声で叫ぶと、被弾したドロレスを抱いて風のように立ち去った。ヴァンパイアで無力化されたのは、他にバイロンとワイルドだった。エイダとビリーが彼らを抱きかかえて離脱した。


 ケンジントン、クイーンの館。


「無力化された仲間から速やかに銀の弾丸を摘出しなさい!」ジョアンナの指示が飛ぶ。


「眷属になったばかりなのに無力化されるなんて...」ドロレスから弾を摘出しながら,カロリーヌは彼女を撫でた。「自分が初めて眷属にしたからかな、敵の妹だったけれど、少し情が湧いてきちゃった。」


「このままではまずいわね...」ジョアンナは歯がみして呟いた。「あの機関銃を何とかしないと。」


「ジョアンナ様、あの機関銃に対応する良い方法があります。」エイダが進み出て具申した。

「最新の科学ニュースによると、ポーランドの司祭が防弾チョッキなるものを発明したそうです。シルクの層を重ねることで銃弾の衝撃を吸収する仕組みです。これをロンドン市内の複数の仕立屋に発注して、一番性能の良い布を用いてわれわれのマントにするのです。」


 ジョアンナは,エイダを眷属にしたバイロンの慧眼に感謝した。次世代の科学を作り出す女、敵にすれば恐ろしいが、味方にすればこれほど頼もしい存在はない。「わかったわ、では仕立屋への発注をお願いできるかしら。シルクと防弾の仕組みもあなたが最もよく説明できるでしょうから。」



 ゴダルミング家の館。1人の黒髪の少女が女中に取り次ぎを頼んでいる。


「旦那様、東洋人の乙女が面会を望んでいます。ベイカー・ストリートの探偵ホームズ氏の紹介状をお持ちです。」執事がホームズの紹介状を手渡した。



   拝啓

貴殿の邸宅に、高名なるヴァン・ヘルシング教授が滞在しておられるとのこと、承知いたしました。現在、貴家が直面するするであろう特別な問題に対処するため、教授の 卓越した知識と経験が不可欠であると拝察いたします。

つきましては、微力ながら、教授の助手として、若いながらも特別な才能を持つ女性をご紹介させて頂きたく、筆を執った次第でございます。その名は御巫翡翠みかなぎ ひすいと申します。 東洋の新興文明国として頭角を現している日本という国から ロンドンにに留学中の身であり、 その血筋と鍛えられた技術から、特別な資質を備えた存在です。翡翠嬢は、古い家系に伝わる調伏術の継承者であり、数々の困難な局面で冷静さと高い判断力を発揮してきました。その洞察力と毅然とした態度は、貴殿の知るべき人物として極めて重要であることを確信しております。また、彼女の霊的知識や文化的背景は、我々の協力関係をさらに豊かにするでしょう。

つきましては、もし可能であれば、翡翠嬢に貴家にて一時的な滞在と、ヘルシング教授への協力の機会を与えて頂けないでしょうか。彼女の才能が、貴家の問題解決の一助となることを願ってやみません。


              敬具 シャーロック・ホームズ  221B ベイカーストリート


 読み終わったアーサーは、その娘を丁重に案内するように執事に命じた。


挿絵(By みてみん)


「初めまして、御巫翡翠と申します。巫女という職業なのですが、何と説明すべきかしら、プリーステス...、いえここはむしろ古代ギリシャ風に、ヒエロファントでしょうか。」

「ホームズ氏とはどこで知り合われたのですか?」アーサーはにこやかに尋ねた。

「父が元々ホームズさんと知り合いで、私が渡英することになったので、手紙を書いて引き合わせてくれたんです。」

「われわれは恐ろしい魔物と戦っている。怖くはないのかね?」ヘルシングが尋ねた。

「うちの家系はそもそもが長い歴史の中で魔物と戦ってきたのです。魔物に対抗するための技術や方法は存じております。必ずやお力になってみせましょう。」翡翠は力強く宣言した。



御巫翡翠ちゃん、参戦。AI画像が反則的にかわいい。こんなビジュアルを見せられたら人間のアイドルなんてかすんでしまいます。

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