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1-14.出会い-エピローグ-

「まさかここまで連携が取れないとは...」

司祭様が頭を抱えている。

あの戦闘の後、私達は加奈と合流し、教会に戻った。

加奈からはかなりお説教された。先走らないでとか、怪我しているとか、ロストと二人でただ怒られていた。

「「ごめんなさい」」

そう二人で一生懸命に謝って、やっと許してもらえた。

今回、私達は身勝手だった。反省している。だが、お姫様抱っこをされたまま説教をするのは勘弁してほしい。せめておろしてから説教をしてほしかった。

10分ほどのお説教をされた後、お姫様抱っこをされながら、そのまま教会に連れていかれた。

町の人にめちゃくちゃ見られた。さすがに恥ずかしい。

そうして今、やっと解放されて医務室のベットで横になりながら司祭様に今日会ったことを報告している。

「まず一つ目、どんなにピンチな状況でも、三人で行動する事、どんなに厳しい状況でも、三人で行動しないとチームと言えないからね!誰かを置いていくなんて、おいていかれた人が危険になる。一番ダメな事だから」

「「すみませんでした」」

「今日の事は反省してください...ただ、貴方達は子供の事を助けてくれました。ありがとうございます」

司祭様は笑顔で皆を見る。今回、加奈を危険に晒してしまった。下手すれば全滅してしまう所だった。

今回の事は反省しなければならない。

「さて、皆さんには暫くは最上町をパトロールしてもらいます。わかりましたね」

多分、私達はまだ大学で戦えるほどの連携は取れないと判断したのだろう。

仕方ない、今回私達二人は大失敗したんだから、まずは小さなことからしていこう。

「ただ、皆さん生きて帰ってきて私は嬉しいですよ」

司祭様はそう言って、医務室から出ていく。

「まったく、もうやめてくださいね!皆さんと連絡取れなくて、焦ったんですから」

「ごめん加奈、考えなしだった」

「すまなかった」

ロストと二人で謝る。加奈は少し怒った顔をした後、笑顔でこっちを見る。

「...まあこれから頑張っていきましょう。美波、部屋まで運ぼうか?」

「...いや、自分で歩く。もう今日は、いい」

なんかいろいろ思い出しそうだから

「そう分かった。」

加奈は立ち上がり、医務室から出ていく。だが、入り口からひょいっと顔を出し

「そろそろ司祭様の朝ごはんにも顔を出すんだよ?寂しそうだったから」

と言って去っていった。寂しそう?誰がだろうか、司祭様なわけがないし

「まあいいか」

私は医務室から出るために立ち上がる。

「もうちょっと休んだ方がいいんじゃないか?」

急に声を掛けられる。そういえばロストがいたんだった。忘れていた。

「自分の部屋のベットで寝るわ」

「だったら俺がはこ」

「もうやめて、別の意味で死ぬわ」

私は立ち上がる。今度はよろけなかった。背中の痛みも、明日になったら治るだろう。

「...ロスト、晩御飯どうするの?」

「決めてない」

「なら、私の部屋で食べない?というか手伝ってほしいんだけど」

まだ痛みが残っている中で料理をするのは厳しい。それに、私はまだお礼ができてない。

ロストは、少しは考えるかと思ったが

「なら喜んでお邪魔しよう」

そう笑顔でいった。


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