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挨拶回り

異世界の日常かな?

 冒険者ギルドの前に立ち、知ってる人は誰かいるかなと、中を覗き込むと、目ざとく見つけ手招きする人が、


 「ナオト君、お帰り~~~、さっ、こっちに」


 「え~と、帰還の挨拶なので、依頼は受けていないのですが?」


 「先ず、私に挨拶でOKなの。寂しがらない様に早めに帰って来てくれたんでしょ。そしたら、ここが最初で問題ないはずよ」


 「あ~判りました。サラシャさんただいまです」


 「おかえりなさい。家の方は綺麗な状態を保っているわよ。けど、あれをどうにかして」


 「あれ、とは?」


 「ガンテツさんよ。二日と開けず、ほとんど毎日鍛冶場に来てるのよ。母屋には入ってこないけど、道路際にある鍛冶場には入りびたりね。で、棚にある本を、毎日ニヤニヤしながら眺めてるのよ。不気味でしょうがないわ」


 「それは申し訳ありません。ガンテツさんや、ダイクさん、ミゲルさん達にもお土産にと、珍しいお酒をお持ちしたので、後で双樹の憩い亭にお誘いする予定でしたので、その時注意しておきます」


 「お願いね。じゃあこの後は、私の家に行くの、ナオト君?」


 「エドガーさんは、解体場ですか?それとミゲルさん達の依頼状況は?」


 「エドガーさんは、裏に居るわ。ミゲルさん達パーティーも遠出の依頼は受けてないからもうすぐ戻って来るはずよ」


 「それなら、最初にエドガーさんに声かけてきますね。で、そのあと、ミゲルさん達を待つ間にガンテツさんに声かけてきます。で、ここでミゲルさん達が来て声を掛けたら、一緒に憩い亭に行きましょうね、サラシャさん」


 「判ったわ、それまでに仕事を片付けとくわよ」


 「じゃあ、まず裏に行ってきますね」


 「は~い、行ってらっしゃい」


 との言葉をおくられた後、解体場へと顔を出し、


 「エドガーさん、お久しぶりです。お土産にお酒買って来てるんで、この後この前みたいに双樹の憩い亭に集合ですよ」


 「お~ナオト、帰ってたのか。酒か、そりゃ行かないとな。じゃあ全力で仕事を片付けるか。終わったら顔を出すんで先に行っててくれ」


 「判りました。他の方達にも声かけてきますんで、また後程」


 「おお、じゃあな」


 で解体場を出た足で、そのまま鍛冶区域に。ガンテツさんの鍛冶場に向かう。しかし静まり返った様子の鍛冶場に不思議に思い覗いて見ると、やはり留守で誰もいない。なので、サラシャさんも言ってた事だし我が家の鍛冶場かな、っと行ってみると、真剣な顔で本を眺めているガンテツさんが。なので、


 「ガンテツさん、お久ぶりです。これお土産ですよ」


 と、新たな種類の違う刃物類とこれまた前回と違う本を取り出すと、


 「う~~お~~、小僧、それを早く寄越すんだ、早く」


 素早い動きでひったくっていく様子に、呆れつつも、声を掛ける。


 「今回珍しいお酒もお持ちしましたので、この後双樹の憩い亭集合です」


 「おお、判った、了解したぞ、ただ、この品物たちを一眺めしてから向かうんで先に行っててくれ」


 「判りました。ですが、本当に珍しいお酒何で早く来ないと無くなるかもしれませんよ」


 「うむ~、なるべく早くいくぞ、なので強めの酒を取って置く様に」


 「取り置きは出来ませんから、早めに」


 「わかった、わかった。早めにな」


 「では、先に行きますね」


 「おう、また後でな、小僧」


 焦らせるだけ、焦らせたので、早々遅くなることもないだろうと、冒険者ギルドへと戻る事に。帰り道商店街で声を掛けて来る人々には、挨拶をしお誘いを掛けておいた。で、建物の中に戻ると、依頼を済ませた面々が戻って来ていた。なので、


 「お久しぶりです、皆さん。今日戻りました。お土産にお酒を持ってきましたので、送別会の時同様飲みましょうね」


 「「「お前はジュースだったけどな。ま~お帰り、ナオト」」」


 「さあ、ナオト君、巻きで仕事を終わらせたんでいつでも帰れるわよ。すぐに行く、私の家?」


 「そうですね、ご両親に料理なんかもお願いしたいので、取り敢えず皆より先に行きましょうか」


 「じゃあ、行きましょう」


 横へと並び手を引いて歩き出す彼女。ギルドを出て二人になった処で、


 「サラシャさん、これ貴方へのお土産です。いつもお世話になってるんで、ちょっと慣れない事をしましたが、受け取ってください」


 そう言って、包装してもらったプレゼントを取り出して手渡すと、こちらの顔と品物を何度も交互に見た後に、少しはにかみながらも、


 「ありがとう、ナオト君。開けてみてもいい?」


 「はい、人前で開けられると恥ずかしいので、今渡しましたので、どうぞ」


 そう言うと、手渡したプレゼントの包を大事そうに開けていくと、ケースが現れ、それにも驚いてたが、開いた瞬間、


 「う、うそ、こんな高価そうなものを私に?ナオト君大丈夫?こんな細い金細工のネックレスなんて見た事ないわ。それにこの宝石も。これだけで王や貴族が飛びつきそうな品物だわ。ホントにいいの、私なんかが貰って?」


 「ええ、サラシャさんをイメージして選びましたので、貰って下さい」


 「ありがとう、ナオト君。一生大事にするわ」


 満面の笑顔でそう答えてくれた彼女と、仲良く会場にする宿へと歩いて行くのだった。

よろしくですです。

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