皆への説明
続き・・・ました。
朝一番という事もあり、クラス中が注目してる中、話題の主達の登場に、辺りが騒がしくなる。騒ぎに慣れてる美女二人は、
「みんな、おはよ~」
「おはようございます、皆さん」
と、平常運転の挨拶を交わす。で次に挨拶初心者の自分が、
「みんな、おはよう?」
「「「「おはよう、神出君」」」」
「うんうん、みんな朝から元気だね~」
「あはは、神出君は元気ないの?」
「いや、今までは元気だけど、授業始まる頃から、睡魔が・・・」
「寝たら、昨日みたいに怒られるよ」
「怒られない様に、隠れます」
「「「いや、寝るのやめようよ」」」
軽い女性陣との会話が交わされる中、遅れてついてきたメンバーの声が、
「うい~~す、はよ~」
「「はよ~~~さん」」
と言いながら、端の方にある自分たちの席へと向かう。その様子についつい一言。
「彼達も、挨拶初心者?レベルたんないの?」
「「「そんな訳ないでしょ、近寄りがたいだけなの」」」
「自分レベル?」
「「「元の意味合いが違います」」」
「ふむ、そんな種類があるんだ。今までボッチだったんで、その他しか判らなかった・・・」
などとまた話をしだすと、三人の元へ他の生徒たちが集まり、
「ね、ね、昨日、城野君達が土下座した件どうなったの?」
「今日の校門前、あれの所為よね?」
「昨日、このクラスにいた生徒しか判らない事件だもんね。他の生徒は皆、不思議がってたよ」
「それにしても・・・」
「うん?」
「「「「前の神出君、印象なさすぎ」」」」
「今あなたの事聞いてくる人に、名前教えても誰も知らないんだもん」
「というか、前のイメージと全然違うんで別人だと思われてるとか?」
「「「ありえる~~~」」」
「それで説明に倍時間掛かるのよね~。城野君達が神出君に土下座して頼み込んでた、って友達に話したら、神出って誰?みたいな感じだもん」
「「「判る~~~」」」
「で、結局どうなったの?知ってるお二人さん?」
「鈴井さん、直球をこちらに振るとは流石ね。ナオトの話だと、頼まれた人は無事助けたそうよ」
「ヤクザのとこから?」
「うん、お話して、連れて帰って来たんだって、ナオト君」
「「「あれがお話し合いなのか、兄貴の?」」」
「ちょっと、城野達、どういう事?ナオトそう言ってたわよ」
「最後、そこの偉い人出て来て話し合いでカタはついたけど、それまでは・・・」
「あ~それは言ったら・・・」
「ナオトは黙って。それまでは?」
「組の下っ端、全部ぶっ飛ばしてた」
「「「「え~~~、神出君が?」」」」
「ナ・オ・ト~、あなたね~~」
「ナ・オ・ト君、お話が・・・」
「あ、ちょっと、お腹痛くなってきたんで、保健室に・・・」
「「ついて行きましょうか?」」
「すいませんでした・・・」
「で、なんであんな説明を?」
「いや、最終的には話し合いで・・・」
「「で・・・?」」
「スイマセン・・・心配させたくなかったもので・・・」
「ま~、その気持ちは判らなくもないから、深く追求するのは今回だけは勘弁するけど・・・」
「嘘はダメですよ、ナオト君」
「はい、すいませんです」
「というか、そんなことして大丈夫なの?今後神出君狙われたりしない?」
「「「あ~そりゃ、大丈夫」」」
「どうして?」
「組のすご~~い偉い望月さんて人が、ナオトさん気に入って、学校卒業したらウチに来い、と言ってたくらいだから」
「「「入るの組に、神出君」」」
「入る訳ないでしょ、一般人なんで丁寧にお断りしてきました」
「その答えもかなり気に入られたらしくてさ~下のモンには今後手出し無用を言いつけとくと言ってたし、ヤクザ脅す一般人は怖え、と笑いながら言ってたから」
「ナオト、あんた、あれだけの時間で、いったいどんだけの事やらかして来たの?」
「それだけのことして無傷で帰ってこれたなんて、奇跡ですよナオト君」
「あ~尚更、スイマセン・・・助けたのに、怒られてばっかりとは・・・」
「「何か言いました?」」
「いえ、何でもありません」
「「「「でも、無事済んでよかったね、神出君」」」」
「うん、そうだね」
「「「「でも、一歩間違えたら・・・」」」」
「うん、たら?」
「「「「将来、極妻だったかも~~~」」」」
「???」
「あ~ナオト、皆妄想の世界に入り出したから」
「そうですね。変な想像してらっしゃるみたいですね」
「「「そこ、二人酷すぎない?」」」
「あはは、ほんとナオト君と話す様になってから、クラスの皆と余計仲良くなれたようで、毎日が楽しいです」
「そうだね、しぃちゃん。前の少し遠慮してた感じより今の方が楽しいね」
「ナオト君のおかげですね」
「そうだね、ナオトのおかげ」
クラスの皆でそんな話で盛り上がっていると、
「あ~そろそろ今日の校門前での事情説明終わった?じゃあ、授業はじめてもいい?それと神出君、後で職員室・・・は目立つか、生徒指導室に来ること。私にはそこで説明してもらいます。いいですね?」
「あ、はい、すいませんです」
浅野先生の締めで朝の会話は終わりを告げたのだった。
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