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救出

ちゃんと書けてる、かな?

 「神出、ここだ」


 街の少しはずれにある建物に案内される。一応応援するつもりなのか手に武器を持ってはいるが、相手が相手なので腰が引けている。なので⋯⋯


 「あ~城野達、携帯持ってる?」


 「ああ、あるけど、それが?」


 「自分が中に入ったら、動画で撮影頼んでいい?」


 「なんでそんなことを?」


 「中で説明するよ」


 そういって、いきなりドアをノックする。ベコリッという音と共に。その音に気付き中から確認したのか、


 「あぁ~、ガキ共なにやってんだ、こらぁ~~。ここがどこだか判ってやってんだろうな~、あぁ~~~」


 一人の男が表に出ながら威嚇して来る。なので開いたドア自体を掴み、今の腕力で引いてやると、見事に蝶番のとこから、メキメキという音を出し千切れてきた。その様子を見て、動転している男を尻目に一言声を掛ける。


 「お邪魔しま~~す。こっちに友達の矢田って人が来てるって聞いたんで、迎えに来たんですが」


 「あぁ~、このガキ共、何考えてんだ?こんなことしてどうなるか、判ってんだろうなぁ~、あぁ~~」


 「毎回毎回、あぁ~、あぁ~うるさいです。他の語尾はないんですか?それとどうなるんです?」


 「だいたいテメ~、誰なんだ?見た事ねぇ~奴みたいだが?どんな目に合うかもわからないた~世間知らずも大概だな~ガキ」


 そんな言葉を無視しながら、辺りを見回すと、顔を少し殴られてはいるが、まだ無事な矢田が部屋の少し広くなっている場所に縛られていた。なので近寄り、


 「お~い、無事?矢田って人。頼まれたんで、迎えに来たよ」


 「おまえ・・・城野から言われた、神出って奴だったか?何故ここに?」


 「いや、自分との約束守るために連れていかれたと聞いたもんで、そんな人なら連れ戻してやろうか、と?」


 「いやいや、おまえ・・・相手、誰か判ってる?ヤクザだぞ?お前だけじゃない、家族とかまで迷惑いくかもしれないんだぞ」


 「あ~、うち両親亡くなってるんで、天涯孤独。遠縁も海外に一人だけなんで、この人たちは手はだせません」


 「判って来てたんだな・・・。でもお前には関係ね~はずだ」


 「いや、うちのクラスメイトが頭下げて頼むんだもん。無関係じゃないよ」


 「馬鹿が・・・あとがどうなるか・・・」


 そんな会話を交わしていると、何人かの男たちが、手に武器を持って近寄って来た。


 「ここまでなめた真似したんだ。無事帰れるとは、思ってないよな?」


 「取れるもんも、搾れるだけ搾ってやるから、覚悟するんだな」


 「え~と、聞いていいですか?」


 「なんだ?冥途の土産ってやつか?」


 「この矢田をさらったの、誰?」


 「俺だ。この組入る前作ったチームが舐められるマネされたんだ。落とし前付けとかね~と、今後チームの奴手下に入れるのに、何かと困るんだよ。堅気に舐められる奴って、世間で言われたら、俺ら何も出来ね~だろが」


 「じゃあ、チームが舐められた位でこれなら、ここで暴れられたの動画でとってるけど、これ流れたら同じ業界の笑いものだね」


 その言葉をきき、顔つきが変わると、鞘からドスを抜く。


 「ガキだと思ってりゃ、マジで喧嘩売りに来てたのか、あぁ~。もう無事じゃ~帰れね~ぞ~」


 そう言って、刃物を持って突っ込んできた奴を、ひょいと躱し、襟をつかんで軽く壁まで投げ飛ばす。ドスッ、という音と共に、壁に叩き付けられ気を失う男、それを皮切りに、一斉に向かってくる男達。そんな奴らを同じ要領で、気を失わさせていくと、とうとう、


 「あんま、調子に乗りすぎたな。死んでしまえ」


 と、隠してあったであろう、拳銃まで取り出した。しかし、頭の中では、


 <ドスの攻撃もキラーマンティスの両手の鎌の攻撃に比べればぬるいし、多分あれもポイズンワスプの毒針攻撃より遅いよね?>


 <そう判断します。>


 <じゃあ、見えてる本体が向いてる方から身体一つ分避ければ大丈夫かな?」


 <引き金に指を掛けたら、素早く動けば、今の貴方なら躱せるかと。>


 <ありがと、ケイさん。>


 などと状況判断を、頼りになる相手に相談しながら、行動する。脅しに一発撃ってきた弾を余裕で躱しながら撃った奴を殴りつけると、拳銃を取り上げる。そして、残っている奴に向けて近寄っていくと、


 「テ、テメェ!?このバケモンが、近寄るんじゃねぇクソが!?」


 破れかぶれになりそうな、男の叫び声が響く中、それに被せる様に、


 「何事だ、これは。どうなったか説明しろ」


 貫禄のある男が、事務所のドアから入って来た。それに対し男は頭を下げると、


 「スイマセン、若頭。うちの後輩が堅気に舐められてるもんで、焼き入れようとしたら、いきなりこのガキが」


 「おい、そこの。こいつの言ってる事は本当か?」


 「そっちの事情なんかは知らないけど、こっちは連れてかれた友達を迎えに来ただけ」


 「そうか。でもホイホイ返してもらえるとでも?」


 「その為に後ろの友達に撮影させてるよ。チームの恥程度が、ここの恥になるのとどっちがいいかな?」


 「ふふ、あははは、根性座ったガキだな。そうだな、流石に写っちゃいけねぇ物も撮られてるようだし、今後手出し無用をこいつらに言い聞かせるんで、それでいいか?」


 「貴方がそう言ってくれるんなら、それでいいよ」


 「信じるのか?」


 「この世界は、義理人情なんでしょ?」


 「ふ、あはっははは。流石に何度も笑わされるとは思わなかった。どうだお前、学校あがったらうちにこないか?歓迎するぞ」


 「いえ、遠慮します。ただの一般人ですので」


 「ヤクザ脅す一般人か。そりゃ、怖えな」


 「連れてかえっても?」


 「おう、だが動画だけは消してくれるか?」


 「あ~了解。約束だもんね。城野~~携帯の動画消して」


 「いいのか?」


 「うん、約束だもん」


 「判った」


 「じゃあ、矢田さん連れて帰るよ。じゃあね・・・えっと・・・誰?」


 「望月だ、この組の若頭してる。何かあったら言ってこい」


 「頼んだら後が怖そうなんで、頼まないけど、ありがとう望月さん」


 「おう、じゃあな。で、お前らさっさと此処片付けろ。相手の力量も判らず暴れるたぁ修行が足りないみたいだな。鍛え直す」


 「「「「うえ~~、勘弁してください。若頭~~~」」」」


 全員で外へ出ながら、後ろから響くそんな声を聞きつつ、待たせてる者の元へと急ぎ帰る事にするのだった。


 


よろしくですです。

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