クラス会
BBQ再び?
ガヤガヤとしだす中庭で休日にも拘らず会えた友達と、皆がそれぞれ思い思いに会話していると、
「マジでここ?」
「美咲から送られてきた地図だと間違いなくここだけど」
「神出ん家ここかな~?」
などという声が聞こえだした。その声を聴いた途端、ミサキの顔が赤くなり、早足で玄関へと向かうと、
「バカ翔太~~、あんたね~幼馴染のよしみで皆に頼んだ上げたのに、玄関からその態度なら帰りなさい」
「まあまあ、み~ちゃん落ち着いて。ナオト君も気にしてないから」
「そうそう、小さい事にこだわらないから、ナオト」
「「「お~、学校の二大美女の私服姿、初めて見た。」」」
「サイコー」
「来てよかった~~」
「美咲、サンキュー」
「三バカオタども、いますぐ帰りなさい。あぁ~どうしてこんな奴が幼馴染なんだろう?」
「それは酷すぎない?美咲」
「事実です。大体招かれざる客だったのをお情けで呼んでもらってるのに、立場がわかってないんだから。本来なら一番最初に来てナオト君に今までの事を謝ったうえで、参加させてくださいとお願いして、その上で、準備なんかも手伝うのが常識ある人の姿だというのに、何一つまともに・・・」
「み~ちゃん、できの悪い幼馴染持つと大変なんだね~」
「ナオトと、別の意味で大変そうね」
「まあ、そこらへんで勘弁して中庭に案内してあげたら?」
「ナ、ナオト君。ごめんね、こんな奴呼んじゃって」
「いいって、いいって。ミサキがわざと呼んだわけでもないんだし。男子おはつ~いらっしゃい。美少女な女性陣がもう中庭でおしゃべりしてるよ。早く参加しないと」
「あ~神出・・・君。今まで御免、今日はそれも実は言いたくて、美咲に頼んだんだ」
「「「ほんと御免」」」
「あ~クラスメイトだから、知ってる。君達も自分と同じ、言いたくても言えない逆らえない立場だった事。なんで、今の謝罪を受けた時点で、もう終わり。あとは楽しんでいってね」
「「「ありがとう、神出」」」
「ういうい、じゃあ中へ・・・」
と案内しようとすると、予定最後の客+一名が。
「神出君こんばんわ。それと御免なさい。クラス委員長として、一応担任に報告をと思ったら・・・今日の保護責任者として自分も行くと、先生が・・・」
「「「「浅野先生~~~~」」」」
「こんにちは、みなさん。高校生だけで夜までは危ないので一応保護者として伺いました。なにせよくケガを負わせられてる神出君の家に集まるという事なので、女子といえども心配でね。で、神出君本人は?」
「「「え~~と、先生、言い難い事なんですが、目の前に」」」
「浅野先生、こんにちわ。今日はお休みなのに、自分たちの為にお出で下さり、ありがとう御座います。何も起きない様に心掛けますが、よろしくお願いします」
その言葉が耳に届いたのか届かないのか、顔を赤くしながら、口をパクパクさせていたかと思うと、
「こ、こ、こ、これが神出く~~~ん?」
「「「「そうで~~~す」」」」
「はい神出直人です」
「え、え、え、ほんと?先生担いでない?」
「いくら若い女性の先生でも、そんなことで担ぎませ~~ん」
「第一先生ならこの住所が神出君の家だと判る筈ですが?」
「ええ、住所は間違いなくあっているのだけど、印象が、ね~?」
「バッサリ前髪切り落とさせましたから、ね~しぃ~ちゃん」
「似合ってるよね、なっつん」
「まあ、大人数でいつまでも玄関先で、というのもなんなんで、中庭へいきませう?」
「あはは、そだね、行こうナオト君」
「そうだね、いこうかナオト」
で、来たメンバー連れて中庭行くと、
「「「「「せんせぇ~~~~い?」」」」」
「はい、みんなこんにちは。今日は学校活動じゃないけど近所迷惑にならないようにね」
「これで、言ってた人は全員集まったんで、焼き始めるから、皆はお菓子とジュースで間を持たしといてね。出来次第声掛けるから」
「「「「「は~~~い」」」」」
「あれは本当に神出君?」
「そうですよね、自分達男子もさっき初めて真面に話したんですが、あんな奴だったのかと、いい意味で面食らいましたから」
「いい人ですよ、ナオト君」
「うん、私達のあの厳しい両親が認める位だもんね」
「え、柊さんと、棗さんのご両親が?」
「はい。今回のBBQをクラス皆で出来るか最初に味見を兼ねて食べてみたんですが、その時も夜でしたので両親が一緒に。で、そのとき会話してナオトをえらく気に入って」
「で、今日も食事会の確認を取ると、許可はすぐ出たんですが、クラス会という事で自分たちが参加できないのを凄く残念にしてました」
「そこまでなのね。で、試してみたお味は?」
「もうすぐですのでお楽しみに」
「そう、もうそろそろ・・・」
「第一陣できたよ~~~取りに来て~~人数いるから今回は最初一本ずつね~~」
「「「「「は~~~い」」」」」
「ごめん、みんな~ナオトに音頭とらせるから、食べるの一旦待っててね」
「え~~、また?」
「「主催者、でしょ」」
「はい、わかりました」
「「「「あはははは、神出君二人に頭上がらないのね~~」」」」
「そなんです。何故なんでせうね?取り敢えず皆冷めないうちに早く~」
「「「りょうか~~い」」」
「そろったみたいよ、ナオト」
「乾杯を、ナオト君」
「じゃあ、自分としては初のクラスの皆との親睦会?みたいなものなんで、今日は気楽に楽しんでくださいな?で、ついでにかんぱ~~い」
「「「「「かんぱ~~い」」」」」
「ついでなんだ」
「ナオト君らしい挨拶です」
「皆さん、一口どぞ?」
「「「「「「おいし~~~~い」」」」」」
「こ、これ、神出君が?」
「そですが?何か先生?」
「これは・・・確かにお婿に欲しくなるわね」
そんな呟きを先生が漏らす中。ガンガンBBQを焼きながらも、
「最後に焼きそばも出すから、満腹になりすぎないでね~~~」
「「「え~~それは、つらい~~~」」」
美味しくて箸が止まらない状態の皆は、お腹の具合のどこで箸休めするべきか真剣に悩みながら、食べ物との格闘をしていると、友達との会話も弾み、時間は進んで行く。で、あれほど用意してたBBQの材料が無くなったのを皮切りに、網を鉄板に交換し、薄切り肉と野菜を炒め麺を加え混ぜ合わせ塩コショウを加え、最後に暴力的なソースの香りを皆に嗅がせるように材料の上に掛けていく。音と匂いが皆に届くと、結構食べているにも拘らず、
「ナオト、味見にすこし」
「ナオト君少し味見させてください」
「お二人さん、はいどうぞ」
傍に控えてた二人に、最初に渡してあげると、
「「おいし~~~い」」
「これ、少し残しておいてくださいナオト君。お土産にします。焼きそばなんて食べない両親ですが、これは持って帰らないと、苦情がくるレベルです」
「ナオト、家のも。残してもらえるかな?」
「皆が全部食べても追加で作るから心配ないよ、どんだけでも遠慮なく食べて」
「「「私達にもちょうだ~~い」」」
「はい、どうぞ。遠慮なく召し上がってくださいお嬢様方」
「はう~~」
「ナオト君、だめです。腰が抜けそうになってますよ、皆さん」
「食べ物持ってるからなんとか耐えられたみたいだね、普通に渡してあげてナオト」
「わかりました・・・」
楽し気な笑い声が止まる事の無いクラス会はこうして続いて行ったのでした。
よろしくですです。




