昨日の様子
皆と仲良く
「へ~そんな事があったんだ~」
「いままで、男の子と連れ立ってた時、会話した事なかったから、昨日のは騙された気分だったわよ」
「あいつら、女子に受けをよくしようと、裏表が酷すぎた見たいね」
「でもその分、スカ~としましたよ。ナオト君のおかげで」
「「「「私達も見て見たかった~~」」」」
「余裕そうだったから、その競技にさえ出してあげれば、見れるんじゃない、球技大会でも」
「「場外ホームランとエアのダンクが?」」
「それも野球部エースと男バスレギュラー相手にでしょ?」
「そう、余裕そうでしたよ、ナオト君。但し卓球は駄目です」
「どうして?個人競技なら彼的には向きそうじゃない?」
「壁に向かって放たれたピンポン玉が、破裂したのよ。あれがもし人に向けられたと思うと・・・卓球で殺人なんて見たくないわ」
「「「「それ何の冗談?」」」」
「ほんとの話。なので卓球は除外ね」
「じゃあ、決まりね」
「「「はい。」」」
「あの~自分が出る競技が、何故他の場所で強制的に決められてるのでしょう?」
「「「「皆が見たいから、です」」」」
「そうなんだ・・・」
休憩時間程度でははなせない、と、もったいぶった二人の前振りに皆の期待も高まり、お昼休み、昨日の続きも相まって食事会パートⅡが開催されていた。自分は横で大人しく与えられたお弁当食べていたのだが、聞くになし、話の内容がかなり危ない方へといっている様だ。
「それで、何に出ればいいのん?」
「競技時間が常に重なってる訳じゃないから、メインがバスケで、空き時間に野球に代打ね」
「なんて無茶振りな・・・、他の男子も納得しないんじゃ・・・ないん?」
「「「男子~~、なんか意見ある?」」」
「「「ないです・・・」」」
「ないそうよ。これでOKね」
「・・・はい」
「じゃあ、ナオトの了解も得たし球技大会はこれでいきましょう」
「「「「お~~~」」」」
「球技大会の話し合いのクラス会もあってないのに、昼休みに決まっちゃったよ、自分の予定が」
「「「でもさ~、でもさ~、不思議なんで聞いてもいい?」」」
「うん?なにか?」
「うん、神出君ってちびって言われてた気がするけど、今幾つ?」
「たぶん、178かな」
「いつの間に延びたの?」
「春先から徐々に伸びてたよ。ただ、考えてみて。仲いい友達がいる人は話するときの目線かなんかで相手の身長が伸びてきたら、気付くよね~。でももし、全然相手にもしてない、気にもかけてない、近所に居る知り合い程度の感覚の、机に毎日寝そべってる奴の身長が、定規出してみて。みた?それで10cmちょいくらい分を親指と人差し指で測って、今見ている指の間分、その気にしてない奴が伸びたとしたら、気付く?それが今の状態だと思うよ」
「そう言われてみれば、そんな気がしなくもないわね~」
「たぶん、二人を助ける事が出来た事で、自分を見てくれたから気付いてくれたんだと思う。それがなかったら、今も自分の身長は皆の中では、チビのままだと思うよ」
「申し訳ないけど、それはあり得るかも、多分話し掛けてさえいなかったと思う」
「そう考えたら、助けられた二人より、自分の方がラッキーだったね、うんうん」
「「「いい人すぎだよ、神出君」」」
「そう?そでもないよ。やっぱ、好きになれない人もそれなりにいるしね」
「「じゃあさ、運動は?何でできるようになったの?」」
「恥ずかしいけど、言わなくちゃ、駄目?」
「「「聞きた~~い」」」
「やっぱ、ね、いじめられてても、男でしょ。いつか見返してやりたくて、少しずつ鍛えてたの。でも、自分から人を殴りに行く為とかじゃないから、殴られるばかりで目立たなかったけどね」
「どんな鍛え方したの、参考までに教えて」
「「鈴井さん、くいつきいいわね~~」」
「だって、あんなに運動できるようになってるのよ。私も参考にしたいじゃない」
「「「で、その辺は?」」」
「え~、山というか、自然の森に籠りました。初めは少しずつ。最後は夏休み中」
「「それで、一人BBQなんだ」」
「そです・・・」
「「「「なになに」」」」
「ナオト、夏休み、一人でBBQしたんだって」
「なにも、今、ばらさなくても・・・」
「「「今度、一緒にしようね、BBQ」」」
「そこ、涙ぐまないで。余計悲しくなるから」
「あははは、ナオト君、皆と楽しそうに話せてよかったね」
「うん、二人と、それと協力してくれている皆のおかげ、かな」
「ううん、ナオトの人徳だよ」
「そうだよ、ナオト君の人柄、人柄」
「ありがとね、これからも、よろしくです」
「そろそろ、昼休み終わりだね~」
「「「はや~~い」」」
「また明日、違うメンバーなんでしょ?私もまだ話したかったな~」
「クラス同じだからいつでも話せるよ?ちがうのん?」
「そ、そうだよね。なんかメンバーで集まった時以外話せない様な気がしてたよ」
「珍獣みたいですね。自分」
「あはは、今からもっと大変になりそうだね。一杯皆話し掛けに来るかもよ?」
「逃げるから、大丈夫です」
「逃げるのね・・・」
「成長しようよ、ナオト君」
「身長?まだ高い方が良い?」
「そこじゃな~~い、それと、まだ伸びるの?」
「そこは、判らないけど?どの位がベストなん?」
「今くらいでも、十分いいと思うけど、最大で182位?それ以上だと、ちょっと、つり合いが、わるい、かな?」
「ま、今くらいでもいいなら、気にしないでいいかな」
「それくらいあれば、殆どの女子と並んでバランス取れるから、良いと思うわよ」
「背~高めの、鈴井さんにまでそう言ってもらえれば、安心だね」
「先生来てるよ~~」
「じゃあ、かたずけて、解散~」
「「「は~~い」」」
皆と話せて、少しはクラスになじめたように思えた昼休みだった。
よろしくですです。




