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そろっての登校

ながくなりそ、なんで、二話に・・・わけますた。続きは、いつ?

 翌朝、昨日の約束通り、準備を済ませ、自宅待機中。いつもの時間に目を覚ますので、それからの時間はすることが無くて落ち着かない。なので、ラノベでも読みながら待つ事にして時間を費やす事にした。鏡も見て確認して寝癖がないかをチェックもした。変につぶれている様な感じでなければ、跳ねてるくらいは短めなので大丈夫かな?などと、いままでは、ぼさぼさに伸ばしておろしていただけの時にはしなかった行動が、朝の準備に追加されたくらいで、すぐに済んだ。


 「あ、こんな暇なら待ってる間に、朝昼の分のご飯買ってきとけばよかった」


 後の祭りで、結構時間が過ぎた頃、その事に気付き、相変わらずの自分に項垂れながら、これからの通学時間を考えると尚更落ち込みたい気分になって来るのだった。そんなこんなで約束した時間少し前、元気な声が玄関前から聞こえる。


 「おはようございます、ナオト君」


 「おはよ~、ナオト」


 玄関に近い場所で待機していたこともあり、すぐに表に出て戸締りを確認すると、二人の方へと向き直り、


 「二人とも、おはよう。いい天気だね。雨で傘でもさせれば目立たなくて済んだのに」


 「あはは、朝の初めての会話がそれなんて面白いね、ナオト君」


 「知り合いには居ない、斬新な挨拶だな」


 そんな挨拶の会話を済ませた後、当然の様に逃がしはせぬぞの拘束ポジで両サイドを固められつつ、ドナドナ状態で連行されるように登校を開始した。


 近所のコンビニに到着したので、二人に声を掛け中へと入る。二食分を買おうとすると、


 「あ、お昼の分はいらないから、朝食だけ済ませて」


 「お昼は一緒に食べるんですよ。ちゃんと用意してありますんで」


 カバンとは別に用意された包を目にし、今日の昼の状況を思い浮かべると、


 「それって、どんな拷問?」


 「「拷問?」」


 という噛み合わない思いの会話を繰り返す。自分の中では女子の集まりの中で食事をするなんて、それ以外の発想はできないんだけどな~、他の人にはご褒美と受け取れる方もいらっしゃるのかな?とおもいつつ、


 「自分は食事しながらコーヒー飲むけど、二人もそれでいい?」


 「私は抹茶オレでお願いします」


 「私は同じコーヒーで良いわ」


 「了解」


 何時ものパンとコーヒー、それに二人の分の飲み物を備え付けの飲食コーナーへと運んでいき、席に着く。注文の物を二人に渡すと、


 「幾らだったの?」


 「お支払いします」


 「あ~、良いって。自分の朝食に付き合わせるんだから、飲み物くらい」


 そう言って、やんわりとお断りを入れ、奢らせてもらうと、


 「ありがとう。素直にご馳走になりますね」


 「それにしても、毎朝ここで食事なの?」


 「朝は結構はやく家を出るから、準備に時間かけたくなくて。夜くらいは作るんだけどね」


 「ご家族は?」


 「あ~自分一人暮らし、両親は亡くなったから」


 「え、あ、ごめんなさい・・・」


 「いや、いいって。もう結構前の話だし、友達いないんで家族構成なんか知ってる奴もそういないだろうとは思ってたし」


 少しの沈黙に耐えきれず、声を掛ける。


 「今日のお昼、どっちかの手作りなん?」


 「はい、今日は私が作ってきました。明日はなっつんが作ってくれるって」


 「しぃ~ちゃん程上手じゃないから、期待されると困るけどね」


 「え、今日だけじゃなくて明日も?」


 「当分は一緒。周りの皆が落ち着くまでは、クラスの皆と食事会を開催します」


 「拒否権は?」


 「「当然ありません」」


 何とか場の雰囲気が変わった事を確認しつつ食事を済ませ、いざ、通学路という戦場へ。


 「登校するだけで、なんでそんな気合入れてるの?」


 「いや、こうしないと、帰りたくなるから。これからの時間、周り中から小声で罵声が飛び交うかと思うと、今にも踵を返しそう、やん?」


 「いや、こちらに貴方の認証を確認されても。それに小声で囁かれはしても、罵声ではないと思うわよ」


 「そそ、まぁ~しばらくはなっつんと二人で迎えに行くんで、そんな緊張しないで気楽にいこ」


 「気楽か~、今の自分の気持ちと一番縁の遠い言葉に聞こえるよ」


 「そこまで~」


 「ま~これからも学校生活は続くんだから、慣れるしかないね」


 軽い会話を重ねて気を紛らわせていると、周りには同じ学校の生徒がちらほら見え出して来た。その中を、二人の美少女から連行され続けていると、


 「ちょ、ちょっと、あれ誰」


 「転入生?」

 

 「棗さんと、柊さんの知り合い?」


 「レベル高~」


 「何処のクラスの人、全然見た事ない。うそでしょ~」


 「この界隈で聞いた事ないよ、あんな男子高校生。モデル?でも見た事ないし」


 「ほんと、うちのガッコの生徒なの?」


 人が増えるにつれ、周りに女性が騒ぎ出す。ま~何時もの不気味、ブサイクという言葉が聞こえない事から、注目はこの両サイドの彼女達と、何か知らん男子生徒?の話でもちきりらしい。


 「いつも、人と顔を合わせない様、早い時間に登校してるんで知らないんだけど、二人の通学時間はいつもこんな騒がしん?」


 「そんなわけないでしょ」


 「さすがに、こんなには騒がれませんよ。多分今日は特別です」


 「そうなんだ~、二人は美少女なんでいつもこれぐらい騒がれてるのかと」


 「そんなわけないでしょ」


 そんなことが教室へ入るまで繰り返された。


 「みんな、おはよ~」


 「みなさん、おはようございます」


 二人が皆へと挨拶する中、いつもの様に席にへと向かおうとすると、


 「ちょ、あんた何で無言なの」


 「挨拶はしないので?」


 「誰に?今までした事ないよ。相手いないし」


 「あちゃ~此処までとは」


 「とりあえず、クラスの誰とは言わず皆に向けて言ってみてください」


 「あ~、おはようござい、ます?」


 「何故にまた、疑問形?」


 コントのような会話をしながらようやく席へと向かうと、二人の挨拶までは賑やかだった教室内がいつのまにか静まり返っていることに気が付いた。それでも他人事かと、いつもの様に机の横にカバンを掛けると、指定のポジションに収まる。そして何時もの如く、平穏な時間を過ごそうかと眠りの世界に旅立とうとしていた自分の後頭部にいきなり打撃が訪れるのだった。

よろしくですです。

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