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報告と挨拶

異世界まとめないとん、収拾が~~


 「ただいま~母さん、父さんは?」


 「お、二人仲良くお帰りかい。旦那は厨房で調理してるんじゃないかい?もうそろそろ終わるとは思うけどね。なんか用かい?」


 「ナオト君が皆に話があるって」


 「おや、何だろうね?」


 「どうせ食事の時にって言ってたから、父さん待って、今日は皆で揃って食べながらはなそっか。それでいい?ナオト君」


 「はい、それで構いません」


 「じゃあ、旦那には片付けは後回しにしてこっち来るよう伝えとこうかね」


 「あ、料理できたら運ぶの手伝うんで呼んでください」


 「何言ってんだい、まだお客さんだろうに。サラシャに手伝わせるんで座ってな」


 そう言ってミリアさんは立ち上がると厨房の方に向かっていった。なので二人でテーブルに着くと、待ってる間にとハーブティーみたいなのをサラシャさんから出してもらった。普通、他のお客さんには、水をコップでだしてるだけだったんで、かなり気を遣われてるみたいだ。


 「う~ん、どんな話かな~」


 「もう少し待ってくださいね」


 「は~い」


 こんな会話をしていると、だいぶ親しみを持ってもらえた事が判り嬉しくなる。両親が亡くなってからは、家族というものに縁が切れてしまっていたので、サラシャさんの家族の温かさには救われた気持ちになる。そうこうしているうちに、


 「おまちどうさま、料理終わったみたいよ。これとは別の料理をついでに運んで来てるから、もう来ると思うわ」


 「じゃあ、私手伝ってくるわ」


 「じゃあ、自分も」


 「「ナオト君は座ってて」」


 「わかりました。大人しく待ってます」


 母子絶妙に揃った返事に他に返す言葉がなく、素直にお待たせてもらう。程なくして、両手いっぱいの料理を持ったミックさんが、話し掛けてきた。


 「おう、またせたな」


 「いえ、急かしたみたいで申し訳ありません」


 「いや、そいつは良いが、うちの家族にそろって話ってのはなんだ」


 「実はですね、これはサラシャさんも知ってる事なんですが、今日商業ギルドの方に呼ばれまして」


 「それで、何を話したか聞かせてもらえるんでしょ?」


 「そうなんです。けど、それに関しては、サラシャさんだけでなく、お二人にも聞いて欲しくって」


 「なになに?」


 「実を言うとですね、こちらに来る時、自分の国から持ってきていた調味料をですね~金策ついでに商業ギルドに卸したんです」


 「それで?」


 「それが、値段が高く売れまして、それも今後も定期的に品が欲しいという事で、交換条件でこの街に家を貰う事が決まりました」


 「「「家を~~」」」


 「はい、それで、この街に来た初日からお世話になった皆さんにはキチンと報告と挨拶をしておこうと思いまして。改めて有難うございました。いなくなる訳ではないのでちょこちょこ顔は出しますので、これからも宜しくお願いします」


 「それでナオト君、どの辺のどんな家なの?」


 「え~と、鍛冶区域に」


 「「「何で鍛冶区域?」」」


 「いえ、こちらに来た時思ったのが、使ってる品物が自分の国と結構違うものが多かったので、手慰みですが自作しようと思いまして。当初は冒険者として稼いで家を、と思っていたのですが何年もかかりそうだったんで、調味料は売れるかな~と売り込んでみたら、ギルドマスターが気に入られて、家まで手配して頂きました」


 「もう、もっと早く私にも相談してくれればよかったのに。そしたら宿代なしでずっといていい許可をもらってあげたのにな~」


 「それは流石に気の毒すぎて頼めませんよ~」


 「で、何時引っ越すの、今から見に行ってもいい?」


 「構いませんけど、良いんですか?」


 「いいの、いいの。父さん、母さん見て来てもいい?」


 「いいけど、羽目を外さないようにね」


 「は~い。じゃあ、食事を済ませて行こうか、ナオト君」


 「判りました。案内しますね」


 話を終えると、サラシャさんは時間が惜しいみたいで素早く料理を平らげていた。自分も遅れるとまた無言のプレッシャーが来そうだったので、手早く済ませた。

 

 案内している自分の横には人払いポジのサラシャさんがいるので、並んで夕暮れの街を話しながら進んで行く。通りを真っ直ぐ北へと進めば目的の鍛冶区域だ。今聞いた街の説明では、この街は門が三か所にあり、自分が森から来て入った東の門と、鉱山が有る北へと行ける門と、王都など他の都市に行く為の南西の門が有るそうで、その内の北、鉱山からとれた鉱石を加工する為に街の北側に鍛冶区域は出来ているそうだ。そして北門のすぐ近く一番奥の建物に辿り着くと、


 「サラシャさん、ここが自分の貰った家です」


 「こ、ここ?このでかい屋敷全部?」

 

 「はい、そうです」


 「ふぁ~、これ部屋幾つくらいあるんだろう?」


 「いえ、まだ工房も家も中をよく見てませんので。サラシャさん達にお伝えしてから、確認しようと思ってましたので」


 「じゃあ、一緒にみよっか」


 「はい」


 鍛冶工房は話した末、今度休みの日にでも見回るという事で、今日は生活する母屋の方を時間もないので見ることにした。


 「凄い部屋の数だね~お掃除大変そう」


 「そうですね~すぐにという訳ではないんですけど、商業ギルドとの商品の取引が始まったら、向こうとこっちを行き来する生活になりそうなんで、留守が増えるんで使わない部屋なんか埃が溜まりそうですね」


 「え、ナオト君が行き来するの?」


 「はい」


 <学校が始まるし。>


 <そうですね。こちらだけに居る訳にはいきませんしね。>


 「いつから?」


 「え~と、あと20日程で開始かと」


 「う~ん、この屋敷予備の鍵もある?」


 「はい、一応ありますが?」


 「じゃあ、それで手を打とう。ナオト君予備鍵ちょ~だい。そしたら留守の間たまに私がこのお屋敷の管理とお掃除してあげるわ」


 「いえ、そんなご迷惑は・・・」


 「いいの、いいの。私がやりたいんだから。私じゃ駄目かな?」


 「いえ、留守を見て頂けたら願ったりなんですが、ギルドの仕事もあるでしょうし大変じゃあ」


 「大丈夫、うまくやるから。それと遅くなった時慌てなくてもいいように、空いてる部屋一つ使わせてもらってもいい?」


 「ええ、全然構いませんよ」


 「はい、じゃあず~と管理してあげるわ、約束ね」


 鍵を貰い受けると終始笑顔のサラシャさんに、少し恐怖を感じたのは勘違いなのかな?この後宿へと帰ってからも家族仲良く話してたんで大丈夫かな。

よろしくですです。連休モード終わりますたけど、ボチボチあげていきますん。

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