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現状確認をしてます。

続きです。ここまでは早いですけど、後はぼちぼちです。

　「見慣れた天井だ。家のじゃないけど」

　目を覚ましてみるとよく運び込まれるかかりつけの病院のベットの上だった。今回は保健室では済まず病院送りか～。それで先生にそのせいで呼び出されたんだぞと、また殴られるのか、そう思うと気が重くなる。何時もの不良グループの事を思いうけべながら周りを見渡すと丁度看護婦さんが入って来た。

　「気が付いた？もう少しで大病院のICU送りなる処だったのよ。一応後頭部のレントゲンは撮ったけど、出血何かは見当たらないので大丈夫だろうとの事だったけど、頭部なので何日かは用心のため入院ね」

　「いつもすいません。入院道具なんかも置かせてもらってて」

　申し訳なく思いながらそう答えると、

　「ご両親が交通事故で亡くなられてから一人暮らしなのに、頻繁に運び込まれるんですものね。大変なのは判るけど学校の事相談できる方はいないの？」

　「遠縁の親戚という方が一応いるんですが海外赴任という事で、書類上の事はして頂いてるんですが、生活の事までは・・・」

　「まあ今回のは結構ひどいので学校の方にも指導が行くと思うから、改善されるといいわね」

　「逆に小言が来そうで怖いんですがね、先生の方からも」

　暗い気持ちになりながらもそう答えると、

　「取り敢えずゆっくり横になってなさい。嫌なら三日じゃなく一週間位は入院しててもいいんだから」

　「ありがとう御座います」

　数少ない自分の事を本気で心配してくれる看護婦さんにお礼を言うと、

　「取り敢えず院長先生に無事目が覚めたと報告して来るわね」

　そう言って病室を出て行った。それを横目に少し心が落ち着いた処で、何故か忘れそうになっていたさっきまでの事を思いだす。死にそうになって女神に会った事が本当の事なのか、自分でもイマイチ信じられずにいる。なので取り敢えずオタク丸出しで小声で、

　「ステータス」

　そう言葉に出してみたが変化がない。なのでやはり妄想だったのかなと諦めてた時、

　<ステータススキルを創造しますか？＞

　そう頭の中に声が響いてきた。キョロキョロと周りを見渡すが誰もいない。するともう一度

　＜ステータススキルを創造しますか？＞

　またも声がしたので、此方も頭の中で、＜はい＞と答えると、

　＜ステータススキルを創造しました。これよりステータスというアクションで目の前に表示できます。頭の中で問われても、言葉に出されてもアクションとして受け付けます。今後のスキルも同様です。＞

　という響く言葉に対し、ついつい素直に

　「どちら様でしょう？」

　そう問いかけると、

　＜神々がスキルを御創りになられた時、所得したり成長した物を神の口から一々説明しなくてもいいように、人々に啓示する為に創られた天啓です。永い事人々に伝えてきましたが、尋ねられたのは初めてです。貴方は神よりスキルを創るスキルを頂いたとか。ならば頻繁に伝える事になると思いますのでこれから宜しくお願いします。＞

　随分人っぽい個性のある会話に、

　＜天啓は味気ないのでケイさんとおよびしますね。＞

　頭の中でそう思い浮かべると、

　＜所得した時、成長した時などで、持っている物を普段使う時などは出てこないと思いますが、必要な時はお呼びください、ケイさんと。＞

　明るい声の返事を聞けたのでOKを貰えたという事で会話を済ませ、先程の行程に戻し今度は頭の中のみで、

　<ステータス＞

　そう思い浮かべると、ゲームなんかでお馴染みの、というかそのイメージで創造したのでそのまんまの物が目の前に浮かんでいた。

名　前：神出　直人

種　族：人族

年　齢：１７

職　業：未定

レベル：１

生命力：２０/２０

魔　力：１/２

攻撃力：１０

防御力：１０

魔　攻：１

魔　防：１

俊　敏：５

知　力：１０

幸　運：１

装備品：無し

所持魔法：無し

スキル：スキル創造（－）、ステータス

　こうやって見るとかなり弱っちそうですね。ゲームなんかでみても雑魚キャラモブです。自分で泣ける感じですね。なので取り敢えず基本として最初に創るのは経験値増加スキルと魔力増加スキル、それと女神様にも言ったけど異世界転移スキルですね。レベ上げの為に必須です。なので、

　＜ケイさん、経験値増加スキル、魔力増加スキル、異世界転移スキルお願いします。＞

　<経験値増加２０倍、魔力増加１０倍、異世界転移スキルを創造しました。＞

　＜ケイさん、スキルに倍率あるけど基準は？それと転移先きめれる？＞

　＜スキルの倍率に関しては今現在のステータスで出来る目一杯です。それと異世界転移先は過去神様がこちらの世界の住人を最初に送り出した比較的安全な場所になります。宜しいでしょうか？＞

　＜ありがとう御座います。OKです。＞