プロローグ
楽しく読んで頂けるお話にしたいのですが、最初だけは暗いかも。(生い立ちなんかは)なので、頑張って楽しくなるよう書いていきたいと思います。(文章下手なので、生暖かい目でおねがいしますです)
「目覚めましたか?」
突然かけられた言葉に意識を向けると、其処には光を纏う神々しい女性が佇んでいた。
ふと今の自分の状態を思い浮かべると、さっきまでの記憶が浮かんできた。
いじめられっ子の自分はついさっきまで殴る蹴るの暴行を受けていた。その事を思い出し、
「自分は死んだのですか?」
本当に何もない、見渡す限り光が差し込むだけの白い空間に座り込みながら、
目の前に来た女性に聞いてみると、
「まだ死んではおりません。ただこの空間に来られたのですから、仮死状態ですね。このまま放っておけばそう長くない時間で亡くなるでしょう」
まっすぐにこちらに向かいそう告げてくる女性に、
「貴方は誰なのでしょう、そしてこれから自分はどうなるんですか?」
思ったことを素直に聞いてみると、
「申し遅れました、私は女神のシリステラと申します。神出直人さん、これからの事を知りたいとの事ですので質問をしてよろしいですか?」
女神と名乗る女性、シリステラ様が真剣な顔でそう訊ねてきたので、
「答えられる事であれば何でも聞いて下さい」
そう答えると、かの女神は、
「貴方のこれまでの人生を知っています。なので伺います、まだ生きたいですか?それともこのまま消えたいですか?」
同情でないと判る慈愛に満ちた顔で聞かれると、此方も真剣に考えただ一言、
「生きたいです」
素直にそう答えた。するとシリステラ様は微笑みながら、
「転生させてくれ~などとは言ってこないのですね。最近多いのですよ、そういう方。平凡で幸せとは言えなくも不幸とも言えない方が突然死をされた時、未練を残すと次の世に輪廻できずに消滅するのですが、それを防ぐために神々の協力を得て、魂を満たす意味で他の世界に転生させることもあるのですが、貴方の場合はまだ死んでもいないのに未練がなさそうでしたので」
思い当たる事がありすぎるその言葉に俯きながらも、
「家族ももういません。周りからいじめられてもいます。どうすれば良くなるのかなんて判りません。
これまでも自分なりには努力はしたつもりです。でも生まれ持った顔や体型を少しは改善できても今の状態なんです。それでも生きて天寿を全うして生んでくれた両親に、ちゃんと努力して頑張ったよ、と死後言いたいです」
自分なりの答えを何とか絞り出すと、
「今、魂の状態でのその素直な言葉、他の数多の神々も聞き届けました。目の前には私しか見えないでしょうが、他の世界の神々も耳を傾けておりました。その中には最高神様もいらっしゃったのですが、気に入られまして、特別に欲しい物を何か一つ与えるとのお言葉を頂きました。但し生き返った後、誰にも話さないと確約した上での事になりますが、よろしいですか?」
「約束します」
「聞き届けました。では自分の欲するものを一つ何でもいいので考えてください」
「本当に何でもいいのでしょうか?」
「貴方の考え得るもの、その一つを最高神様が下さるそうなので間違いはありません。最高神様の確約は絶対です」
「ではスキル創造をください。スキルを創り手に入れ努力して伸ばしていく。現実世界で手に入らなければ異世界転移スキルを創り向こうで努力して力を付けたり、体型補正スキルなんかも創りたいです。それで魔力が足りなければ魔力補正スキルも創りたいですし、でも創って終わりではなく、Lv制にしてやはり努力して伸ばして達成していくような、そんなスキルが欲しいです」
「謎かけの様な、十欲しいのを一つに纏めるにはという感じの答えではありますが、そこは最高神様が約束なされた上での事ですので、貴方の魂に刻みましょう。では神出直人さん、身体が本当に終わりを迎える前にお戻ししたいので、もう時間がありません、お別れです。これからの人生が良い物になります様に見守っております。では」
その言葉を最後にまた意識がなくなった
知ってる方はお久しぶりです。別の作品の続きの前の新作です。よろしくです。