めんどくさがりの発明家
トイレをしながらでも読んでいただけると幸いです。
あるところにめんどくさがりの発明家がいました。
彼はある日、家の中でゴロゴロと寝転がりながら、テレビの電源をつけるためにリモコンを取ろうとしましたが、リモコンが手元に置いてありませんでした。
彼は重い体を起こしてリモコンを取りに行きました。そこで彼は思いました。
「リモコンを操作するためのリモコンがあれば、こんな手間はなくなるのではないか」と。
彼は優れた発明家でしたから、リモコンを作ることくらいお手の物でした。
彼はそうしてリモコンを操作するためのリモコンを手にしましたが、再び同じ問題が起こってしまいました。
寝転がりながらテレビをつけようとしたとき、リモコンを操作するためのリモコンが手元になかったのです。
そこでまた彼は思いました。
「リモコンを操作するためのリモコンを操作するためのリモコンがあればいいのではないか」と。
そうしてまた彼は新しくリモコンを作り上げました。
彼は同じことを何度も繰り返しました。
リモコンを操作するためのリモコンを操作するためのリモコンを操作するためのリモコンを操作するためのリモコンを操作するためのリモコンを…
そして、彼はようやく気がつきました。
「結局、立ち上がって取りに行くのが一番楽だよね」
読んでくださった方、ありがとうございます。