表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/1

大学は馴染めなくて辞めた。


4年前の話やね、


私大に行く学費を親にだしてもらっといて辞めたんよ

浪人して中途半端な偏差値の大学に受かるももののみごとに周囲との温度差、窮屈さに耐えきれず辞めたんよ

新種のウイルスにかかったんもバチが当たったんやなって納得してる


あたしは隔離病室のベッドのうえで目尻に涙ためて今までの人生を振り返ってた。

俗にいう「三密」の場所、空間にも足を運んだおぼえもないのに忌々しくも今こうしてお布団のうえで苦しく天井みあげてる


コンビニで働いているあいだはマスクだってちゃんとしてたんよ。




でもまあしゃあないか、逃げずに大学いってたらこんなんなってなかったんかなあ


こうなったいまとなっては親の顔が浮かぶ。あたしも志村けんみたいに誰にも看取られずに死んでしまうんかな。

でも志村けんと同じ時期に同じ理由で死ぬのはちょい誇らしいかも


そんなことを考えながら浅く呼吸をし眠りにつこうとしたそのときやねんけどな


ゆっくり病室のとびらがひらいたんよ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ