表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界から引っ越してきた聖女です。  作者: 金木犀の夢華


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

97/599

咲耶と話しに熱中する者達


「咲耶様、面白い考えですね。ですが、精霊の器になる身体はどうされます? クルードに作ってもらいますか?」

「ん。それでは、ゴーレムと何ら変わらないのではないかな?」


クロガネの言葉に、カンザールが口を挟む。

2人の間で論争が持ち上がる。地球とトリフェーンでは、考え方や価値観が違うのだ。

それプラス、地球の文化や科学力などを話し始めようものなら、与太話と捉えられてしまうだろう。


「ちょいまちぃ〜な、お二人さん。咲耶はんの話を最後まで聞いてやり〜な。アンタらばかり熱中してもうても、ナンも解決せーへんわ!」


カザミの手にある扇子が、パーンと音を立ててクロガネ達の頭を叩く。

魔法談議から始まった2人の論争は、脱線して地球の種族や自然界の話へと移行し始めていた。それをカザミが元に戻す。


「2人ともいい大人なんやから、咲耶はんの話を聞いてやりなはれ。さっきから話せずに待ってはるやろ?」


ホンにお子さまやわ〜、とため息をつくカザミの言葉に、クロガネ達はバツの悪そうな表情で謝った。


「申し訳ございません、咲耶様。話に夢中になっておりました。」

「同じく、大変ご無礼致しました。しかし、咲耶様らの故郷の地球とは、我が世界とそこまで掛け離れておるのですか……」


腕をくみ思いを馳せるカンザール。そこをカザミがクロガネにしか聞こえない声で語りかける。俗に言う『念話』というものだ。


<こんの〜おバカはん。何処までウチらの話をしとるん?>

<あ……、すみません。ちょっと熱くなってしまいました。ですが、詳しく話は一切しておりませんよ。地球の魔法とはどの程度とか、自然界の人々とか、種族の話などをしただけです。>

表面上は顔色を変えずこれからの方向性を語りながら、2人の間でだけ会話が交わされる。なんとも器用な2人である。


<そんなことでは、ドゥーロはんの事を悪く言えんですわ。もう少し気をつけなはれ。カンザールはんが力を貸すと言われても、それが真実かなんて分からしまへんのやから>

<はい。反論の余地は全くありません。>

<罰としてアンタはんには、トリフェーンの鉱山探査をやってもらうわ。これからパワーストーンが必要になりそうやしー>


カザミの要望に、クロガネは白旗を挙げた。今回は自分に非があるのだ。無理難題だろうとも、のむしか残された道はないのだ。


「咲耶様、少しの間お側を離れます。精霊に器を与える等の内容であれば、クルードを呼んでやらないと後で怒りだします。」

「そうやったな〜、クロガネ、ちょっと呼んできてくれへん? その間にお茶を咲耶はんに用意してもらっとくわ。いいやろ、咲耶はん?」


長丁場になる事を見越してからか、咲耶の入れたお茶を希望するメンバー達。


「わかったわ。軽く摘めるお菓子も焼いてくる。でも今度戻ってきたら、話を最後まで聞いてくださいね?」

『はいーー』


席を離れるクロガネと共に、部屋から姿を消す咲耶。最後に放たれた言葉に、謝罪するメンバーらであった……


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ