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異世界から引っ越してきた聖女です。  作者: 金木犀の夢華


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閑話 咲耶と戸惑うカンザール

すみません。ツイートで言っていました登場人物紹介ですが、諸事情により明日からこの場を借りて、1人づつ紹介していきたいと考えております。

待っていてくださった方々、明日迄お待ち下さい。

Σ(-᷅_-᷄๑)


「カンザールには、我々がこの星の住人ではない事は分かっているとおもいます。では、故郷の星からどういう経緯で咲耶様や私達ががこちらにくるようになったのかを、話しておいた方がいいでしょうね」


クロガネが咲耶を見つめると、咲耶は小さく頷き中断していた会話を語り出した。


「クロガネさんとの会話が聞こえたかもしれないけれど、ドゥーロ君が地球に助けを求めて、その願いを聞き届けたのが、私の星の神『ガイア様』って言う方なの。私も会って少しの時間しか過ごせなかったから、どういう方かわからないけど、ガイア様にお仕えしているクロガネさん達3人は、色々知っていると思うよ。」


チラッとクロガネをみると、我関せずといった表情をみせる地球組の2人。言いたくないだけなのか、後から聞かせてくれるのか、とりあえず口を挟まないようにする事にしたカンザール。


「私は、ドゥーロ君に会うまで何処にでもいる平凡な学生だった。でも、ガイア様にこの星の癒し手『聖女』になって欲しいと言われやってきました。

突然に言われた役目に、何をどうすれば良いか分からない私に、ガイア様が協力者として帯同するように命じたのがクロガネさん達3人組です。


「まあ、ウチらはトリフェーンには居ない種族。クロガネは空を飛べる翼をもつ烏の一族やし、ウチは狐というて大地を駆ける一族や。幻術ちゅう魔法とは違う能力を持っとる。まあ、これは説明せんでもアンさんは実体験ずみやな。後、姿を消したドワーフのクルードやけどな、手先が器用で大地の知識に詳しい所は、こっちのドワーフと同じやけどなぁ……」


そこまで言って言葉を切るカザミに、不思議そうに首を傾げるカンザール。


「いや、不躾な質問ですが、貴方達エルフ族とトリフェーンのドワーフ族の関係性はどのような状態でしょうか?」


「ん? 質問の意図が分からぬが、聞きたいのはエルフとドワーフが仲が良いのかそれとも? ということか。そういう事ならば、関係性は普通ですかな。お互いの嫌がる事はせず、困ったら力を貸し合う。くらいの関係だが?」


エルフ族から直接話しを聞けたクロガネ達は、安堵の表情を作る。まあ、ドゥーロから聞いていたので大丈夫かとは思っていたが、これで協力関係が崩れる事はないだろう。

だが、ちょっと過剰反応するクロガネ達を訝しぶカンザールは、どうかしたのか問い掛けてみた。まあ、当然の反応であろう。


「こちらのエルフ族とドワーフ族が仲が良いのは分かりました。ですが、地球のドワーフとエルフは真逆の関係性でして、お互いを憎みあっているといってもよいのかもしれますん。ああっ、色々ききたいでしょうが、クルードの禁忌に触れる案件ですので、本人が話しても良いとおもえば、自分から語るでしょう。」


カンザールの行動に釘を刺すと、後はクルード次第だと質問を打ち切る。


「とまぁ、こんな3人組のウチらが、ガイア様の命に従うて、咲耶様のお付き人になったんやわ。その際に、色々と能力や特殊技能。後は異空間に各自の部屋を貰っとるんや。」


「だからですか、忽然と姿を消した理由がわかりましたな。だが、その異空間の部屋はとても興味深い。良ければ、私も使える事が出来ないでしょうかな? 主従関係を結ばなければなりませんかな。」


ちょっと悲しそうに聞いてくるカンザールに、クロガネは申し訳なく思いつつ、自分らにその権限がない旨を伝える。だが、もしかしたらとも思ったクロガネは、咲耶に質問してみる事にしたのだ。


「咲耶様。時空間の事に関しましては、『あの方』に聞くのが一番良いと思われます。もし宜しければ、伺ってもらってもよろしいですか?」

「はい。時空間の事ならば、適任だと思います。それに、困ったら見捨てるような子じゃないですよ。きっと」


ニッコリと笑う咲耶に、話しの見えないカンザールが、カザミに問いかける。


「カザミ殿。話しがまったく理解出来ないのですが……」

「まあ、慌てんとも直ぐに分かるんや。大人しくしときぃーな」


紅茶を味わって落ち着くように促すカザミに、カンザールも見習って冷たくなり始めた紅茶を口にする。


『もう。どうして呼んでくれなかったのさ? 皆してボクを除け者にするとか、質がわるいんだからね?』


するとその空間に、初めて聞く声が響きわたる。


カンザール以外は面識あるので平然としているが、初めて聞くカンザールは突然の事に戸惑うばかりである。


「クロガネ殿、突然聞こえるこの声は一体何処から?」


キョロキョロと辺りを見渡すが、自分達以外しか素直を確認する事がない。たが唐突に、誰かの悲鳴じみた声があがる。


「いってぇ〜。誰だよ、オレの頭に物を投げた奴。せっかく食後の睡眠時間を堪能してたのにさー」

「ほう。静かだと思えば、君は居眠りをしていたのか?」


今にも特大の雷が落ちそうなクロガネに、別の声が響く。


『やっぱりドゥーロは、問題っ子だね〜。僕が付いて見張ってないとサボるんじゃないの。まあ、堂々と居眠り出来る度胸は凄いけどね』


ドゥーロの頭辺りにふわふわと浮かぶ物体。それから光が点滅しているようだ。


「お手を煩わせ申し訳ありません。でもたすかりました。」


クロガネがふわふわと浮かぶ物体に頭を下げる姿を見たカンザールは、ますます疑問符が頭を飛び交う。


『なんだよ。この客人も、僕の態度が気に入らない訳? せっかく咲耶が呼んでくれたから、お願い事を聞いてあげても良かったのに、やめようかな〜』


意地悪げな声に、咲耶がなだめはじめる。


「カザミ殿。いったい全体どういう事ですかな?」

「なんや難しい事などあらしまへん。今いるこの場所を護ってくれとるおひとが、あの球体なだけや」


「は⁈」


思考放棄がしたくなるカンザールであった。


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