表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界から引っ越してきた聖女です。  作者: 金木犀の夢華


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

77/599

咲耶とカンザールの過去1



ーー私は、主人を最後の瞬間まで護る事ができなかっできなかった、愚かな守護騎士ーー


トリフェーン誕生と共に存在し続ける世界樹を護る竜族。その竜族の眷族にエルフ・聖獣・妖精・精霊の各々の属性の者達が付き従う。その中でも、ずば抜けた能力の持ち主は竜族の部下として選ばれる。そんな選ばれた者の1人がカンザールであった。


風の竜族が守護する地は、高き山々が連なる高山地帯。一年中強風が吹き荒れ、興味本位で近付いて来る者を排除する自然の要塞。

だが、強風の隙間を抜けて稀に侵入して来る者がいる。そんな者を結界の外側へ追い返すのがカンザールの役割である。


「カンザール。今日も見回りか?」

「ああっ。そう言うお前は御前警護が終わったようだな、カストール。今から酒場に行く様だな。」


風龍の長の仕事部屋から姿を見せた同僚のカストールと軽口を叩き合う。


「そういえば最近、世界樹の力が奪われている件。聞いたか?」

「いや。ここ最近は外側に赴く事が多かったから、そう言う情報には疎い。何かあったのか?」


同僚からもたらされた情報に、カンザールは問いかける。


「うーん。原因不明なんだが、黄竜様が付きっきりで力を送り続けているが、世界樹の生命力が何かに奪われているらしい。」

「らしいと言う事は、原因が解明されていないのですか?」


カンザールの言葉を肯定するように、カストールは重々しい表情をみせる。


「そう…ですか。」


2人は言葉を切り、自分らの主人が居る部屋の方へ視線を向ける。

どうか、この世界を大地を守ってください。そう願うしか出来なかった。



ーーーそして、運命の時を迎えるーーー


その夜は、何故か風の流れが止まっていた。カンザールが物心ついたころから吹いていた風が、突然止まってしまったのだ。


それは、同時にカンザール達を護る結界が消滅したと同じであった。


その日のカンザールは、非番の為自宅で休んでいた。だが、突然の轟音と無数の悲鳴で飛び上がるように目を覚ました。


「なんです? この胸騒ぎは⁈」


寝汗で身体中が汗だくになり、呼吸も浅くなる。見えない恐怖に意識を奪われそうになる。そんな自身を叱責して起き上がると、剣を手に取り外へ飛び出した。


「こ、これは一体……何が起きたのです?」


カンザールの目の前に広がる光景は、大地に伏す風の里の民の姿であった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ