表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界から引っ越してきた聖女です。  作者: 金木犀の夢華


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

66/599

咲耶と小さな祈り


「わぁ⁈ って、あれ?」


ドゥーロの視界に飛び込んできたのは、紛れもなく咲耶の家の景色。少し前までいたので、間違えるはずはなかった。

そう、実物の扉がなくても、咲耶達が「その物を扉と認識」すれば道が繋がるという事を実証したのだ。


「ホワイトのやつ。オレを実験台にしたな? 失敗したらどうするつもりだったんだよ」


最初の衝撃が過ぎ去り怒りが沸き起こり出したのか、元凶のホワイトの文句を言い出した。


「ちょっとばかり魔法ー じゃなくて、術が使えてカッコいいからって、仲間外れにするな!」


地面に胡座をかき、巻き添いを食らったハヤテに愚痴る。


「カー カー」


ハヤテは、翼を何度も羽ばたかせドゥーロを慰めてやりつつも、樹々の方へ向かうように促す。


「カー」

(早く取りかからないと、いつまでたっても終わらないぞ?)


「分かってるよ。チクショ……、ホワイトの奴、絶対に仕返ししてやる!」


握りしめて心に誓うドゥーロ。だが、倍返しを受ける姿が浮かぶハヤテであったー




 ******〜******〜******


「おいおい、本当に繋がってしまったのか?」


地面に描かれた扉を見つめながら、クルードが問う。


「今頃、向こう側でオレの文句を言ってるだろうな。だが、これで仕事が捗るだろ? アイツはこの場所に居るより、苗木を増やしてもらった方がいいんだしさ。」


足で扉の絵を消しながら、残されたメンバーに話す。


「まあ良いのでは? この場所でだいぶん時間を使いすぎたようですし、そろそろ酒場に向かってもいい頃合いですしね。」


空を仰ぎ見ながら、クロガネはホワイトを擁護した。


「でもね、ドゥーロくんと残してきた竜が、喧嘩しないでいてくれたら良いんだけど、無理かな?」


心配げに呟く咲耶に、苦笑いをする3人組だった。


「まあ、ハヤテの奴が上手くやってくれるだろ。なあ、クロガネ?」

「こちらの眷族を、都合よく扱うのはやめてほしい所ですが、今回は大目にしておきますよ。」


クロガネの言葉に、ホワイトは喜んでみせる。


「流石、クロガネさん。後でとっておきの酒をだすから許せ」


肩を軽く叩きながら、許しを乞うホワイトに、クルードが抗議する。


「美味い酒なら、ワシにも寄越さぬか!」


酒の話になると、目の色を変える。3人で酒談議が始まったので、咲耶はカップらを片付けながら、石を埋めた場所をみつめる。


「もっとたくさんの石を、大地に贈らないと駄目だね。頑張るから、諦めないで待っていてね。」


誰に話しかけるでもない咲耶の呟きだが、風だけはしっかりと受け止めていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ