表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界から引っ越してきた聖女です。  作者: 金木犀の夢華
19/599

咲耶とやってみたい事


出発まであと1時間……


「咲耶は、彼方の世界で何かやってみたい事とかないの?」

「やってみたい事ですか……急に言われても、思いつきませんが。」


ガイアの問いかけに咲耶は即答する。


自分がやってみたい事ーというか、気になっている事はある。


「ガイア様。私はドゥーロの世界に着いたら、ただひたすら癒す作業に従事するのですか?それとも、ゲーム世界の様に戦ったり旅をしたりするのでしょうか?」


「そうね〜」


ガイアは少し遠くを見つめ、ぽつりと呟いた。


「多分、咲耶が興味がある事ならなんでもやってみたらいいよ。冒険者になってみても良いし、私に入れてくれたこのお茶とお菓子を扱う店をやってみても良いし。とりあえず、癒す事を妨げなければ、なんでもやってみれば良いと思うわよ〜。」


「なんでも? それは、15歳の私でも出来る事でしょうか?」

「ええ。向こうの世界の感覚では、咲耶は成人していると考えられるかな。だからね?」


暗になんでもしてみると良いと言われたら、咲耶自身も考えが膨らむというものだろう。


「ですが、店を経営するにしても、必要な物とか土地とかはどうすればいいのですか?」


「それならドゥーロにって言いたい所だけど、任せたら心配だものね〜。そうだ、咲耶のこの家をリフォームしたらどうかな?」


「外見や内装なども含めて手を加えるのですか?それをするにしても、時間がないのでは……」

「大丈夫よ。物質を変化する事など神である私には遊びのような作業よ。

じゃあ、家に手を加えても大丈夫?」


「はい。よろしくお願いします。」

「いい返事ね。じゃあこの際だから、リクエストがあればなんでも言っていいわよ〜。」


「それなら、こんな風な建物にできますか?」


咲耶は手元にあるメモに、具体的な図を描いてみせる。

口で説明するよりも、イラストの方が数倍わかりやすいだろう。


「じゃあ、このイラストの感じでリフォームするわね。まあ、後でやり直したくなれば、ドワーフのクルードを頼るといいわ。じゃあ、時間もない事だし始めましょうか!」


ガイアの楽しげな声に、咲耶も自然と笑みをこぼした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ