表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界から引っ越してきた聖女です。  作者: 金木犀の夢華
17/599

閑話 ハヤテ日記

《ハヤテ日記》


○月×日


これは、のちの世に語られる、烏のハヤテの記録である。




ーザクッザクッ……ポロッ……ー


ーポンポン……ー


「次〜」


ーザクッザクッ…ー


「なぁーハヤテ〜。ちょっと休憩しないか?」

「カァ?」

(神さまから頼まれた仕事を放棄するのか?ありえない)


ドゥーロの声に烏のハヤテが、愛らしく首を傾げる。


「えー? サボってたら、怒られるぞって言うのか? それはないだろ。ガイア様はあの聖女にかかりっきりで、オレの事など気にしちゃいないはず。だから〜」


「お願い!」

両手を顔の前で合わせ、烏のハヤテに拝み倒す。 

「カァーカァー⁈」

(駄目駄目ー。あと少しで全部埋め終わるんだから、頑張れよ!)


ハヤテはドゥーロの髪を、クチバシで摘みツンツンと引っ張る。

次のポイントへ行こうと促すが、その場に座りこんでテコでも動きそうにない。


「カァ…」


ハヤテは強行手段に出た。ドゥーロの後ろ頭に回り込み、頭に勢いよく蹴りを入れる。


➖ドカッ➖


「痛っってーー⁉︎」


ハヤテの飛び蹴りをまともに受けたドゥーロは、あまりの痛さに涙目になっている。


「ちょい待て、今のは本気で痛かったぞ。爪が刺さって痛いしー」

「カ、カァ! カァカァ!」

(当たり前だぞー。サボりなんで許さないからな!)


「わかって、わかったから、突かないでくれ!」


ハヤテのクチバシ攻撃に、ドゥーロは大人しく作業に戻ったのだった。


「カァ〜」

(やっぱり、着いて回らないと心配な奴だぞ。此奴は!)


ハヤテの心の1ページに書き込まれた瞬間だった……


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ