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ヴァラル戦記  作者: KEN
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2話 ヴァラル軍VSミラーナ軍

ランニングが終わりキイ教官の前に整列する新人兵一同。


「ランニングご苦労だった。紹介しようナガト教官だ。」

すると後ろから長身で坊主頭に黒いサングラスをかけた男性が現れた。

「連れて来たばかりで走らせちゃって悪いな。まずは訓練兵はどのような1日を過ごしてるか新人兵にみてもうう。ここの施設や訓練兵の様子を見学させてやるから、俺についてきな」

とナガト教官が言ってすぐに移動し始めたので新人兵らはナガト教官の後について行く。


 「見ての通りここは食堂だ」

最初に見えたのは食堂次に浴場、寝室へと次々に施設内を紹介していくナガト教官。


 

「ここは弓道場だ」

訓練兵が汗を流しながら弓を放っている様子が見えた。

「おい、そこ! 弦は耳の後ろまで大きく引け、全然引きが足りない。お前は何度言ったら分かるんだ、首を傾けるな正しい姿勢を意識して弦を引けっと言ってるだろなどと教官からの厳しい指摘を受けながら弓の放て方から正しい姿勢まで徹底的に教わっていた。

新人兵らは全員、訓練兵の気迫に満ちた訓練を見て言葉を失っている。

見学している間に

「カンカンカン」と音がした。

すると訓練を受けていた兵士らは直ちに訓練を辞め移動し始めた


「敵襲だ」

新人兵は何をしたらいいのか分からなくてパニック状態になりかけていた時

「落ち着け、攻撃を受けたのはここじゃない。俺はすぐに戻らなければならない、お前たち新人兵はこの場でいれば安全だ」 

とナガト教官が指示をしこの場から去っていった。


「俺たちはいらない存在みてーだな」とガイが答えたがすぐにリクが返答する。

「俺たちは何一つ教わってないからね。足手まといになるだけだし当たり前だ」 


「一体どこが攻めてきたんだ」

ヴァラル軍を指揮する最高司令官ジンダイ司令官が隣の王国であるヴァルディア王国との同盟交渉から帰って来たのである。

「ジンダイ司令官ご無事で。これを、敵はヴァラル王国城塞を攻めてきたとの報告を受けました」

その場にいた1人の軍人がジンダイ司令官に双眼鏡を渡し敵の所在地を知らせた。

「ほーん、黄色の旗、攻めてきたのはミラーナ軍か」

ジンダイ司令官は敵軍が降ろしている旗の色やマークを見てミラーナ軍だということを断言した。


          一方ミラーナ軍は

 行けー城塞を落とせ。

アステリア司令官ここまで順調ですね。

今回我々の狙いは敵の領土を占領するのもヴァラル王国国王の

首をとって勝利する事ではなくあくまでヴァラル王国の兵力減少であるからな

ヴァラル王国城塞を落とすことで敵の兵器の消失及び軍事的観点からの要衡の確保が出来る。我が国の優秀な偵察隊がいるかぎりヴァラル王国に負けやしないぜ。ここ数日ヴァラル王国から大きく離れた城。ヴァラル軍兵士はヴァラル王国城塞の出入りを頻繁に行っていた。つまりここがヴァラル軍の本拠地でありここを落とせば膨大な兵器の消失そして兵力減少にも繋がるでしょう。

 そしてここを我が国が占領すれば会戦するのも持久戦に持ち込むのもかなりの有利になる。

「それにしても妙だな。」

「どうしました? アステリア司令官」

「ここがヴァラル軍のアジトだったとしても兵力が小さすぎる」

ミラーナ軍は全兵力でヴァラル王国城塞を落としにかかっているので兵力少数のヴァラル軍を圧倒しヴァラル王国城塞の制圧まであと一歩というところまで攻め込んで来ていた。


しかし、時点ではミラーナ軍はヴァラル軍の罠にはめられていることをまだ知らなかった。


「ジンダイ司令官本当によろしいのでしょうか?ヴァラル王国城塞を落とさせても」 

「構わん、あれは囮、敵の兵力を一点に集めさせる為の罠でしかない。まあ、罠だと悟られぬようこちら側と兵力を少し送り込まなくてはならないけど」


「ヴァラル王国城塞を落としたぞー」


宵暦105年6月3日ミラーナ軍はヴァラル王国城塞を制圧した。しかし、ヴァラル王国は上官の指示により偽を次々に建てる計画をしていた、そのためミラーナ軍が制圧したのは偽ヴァラル王国城塞、ミラーナ軍はそのことを知らなかった。


「かかったな、そろそろ攻め込むぞ」

「は、ジンダイ司令官殿」

ヴァラル王国が偽を造る目的、そのわけとはミラーナ軍は敵の本拠地ヴァラル王国城塞を制圧していたと勘違いをして警戒を怠らせる為である。それがヴァラル王国のやり方である。


 この戦争は今現在ヴァラル王国の予定通りにことが進んでる。

 

 一方ヴァラル軍はミラーナ軍が偽ヴァラル王国城塞を制圧したことに浮かれていて警戒があまくなっている。そのため木影に隠れながらもミラーナ軍が乗っ取った偽ヴァラル王国城塞の麓まで順調に進んでいた。


「突撃だ」

ジンダイ司令官から指令が下された瞬間 ヴァラル軍は一斉に突撃を開始した。


「なんだこの声は」

「アステリア司令官殿、敵軍がこちらへ攻めてきました。ヴァラル軍です。それもかなりの数」

「なにか胸騒ぎをすると思ったら何か企んでいたなヴァラル王国! ヴァラル軍の勢力に異変を感じた時には、直ちに攻撃を辞めさせるべきだったのか! ヴァラル軍の罠にまんまと騙されたってわけね」


この時点では、ヴァラル軍がミラーナ軍を次々に一刀両断していく


「一旦引けー、体制を整えるんだ」

アステリア司令官が指示した時にはもう遅い

ミラーナ軍はヴァラル軍の兵士に次々と斬り殺され壊滅状態に

「アステリア司令官久しいな、一騎打ちと行こうざねーか」

「お前は、ジンダイ司令官! ヴァラル軍全員でかかればいいものを! おまえ一人で俺を倒そうなんてことを考えているなんて甘い考えをしていると痛い目を見るぞ」

「なーに、私は強い。こんな所で負けるなら司令官失格だな、あいにくうちは司令官も前線で戦わなければならないんでね。

貴様のような兵士の後ろに隠れて指示だけを出している奴には負けないさ」



 「先手必勝! 死ねージンダイ」

アステリア司令官の剣がジンダイ司令官の頬を掠った。

今だとチャンスを逃さずすぐさまジンダイ司令官はアステリア司令官の手首を掴み自分の所へ引っ張り身動きが取れないアステリア司令官の腹を剣が刺さった。

「う……」

アステリア司令官はジンダイ司令官を睨んだ瞬間倒れ込んだ。


「アステリア司令官を打ち取ったぞー」

ヴァラル軍は歓喜の声を上げた。  


宵暦105年6月4日ミラーナ軍壊滅


「これで司令官の死によりミラーナ王国の兵力は大幅低下、これより我々ヴァラル王国はミラーナ領土を占領し土地を拡大、そして生き残ったミラーナ軍の兵士は我々ヴァラル軍の一員として働いてもらう」


「おー」

よくやった、流石我が軍の司令官などと言いながらヴァラル軍兵士一同で大歓声が沸き起こる。


「アステリア司令官、ミラーナ国王を連行して参りました」


ヴァラル軍に敗北したことによってミラーナ王国は国王、国民全てヴァラル王国の指示を受けなくてはならないため大人しくミラーナ国王はヴァラル王国の兵士に拘束され司令官の前で跪いた状態にされている。


国王は一人で十分だ。ミラーナ王国を占領する事によって今現在国王はヴァラル王国国王、ミラーナ王国国王の2人いるため

ミラーナ王国国王をこれからこれからどうするか決めなければならない


「貴殿に問う! ここで黙って殺されるかヴァラル王国の民として一生子機として使われるか選ぶがよい」


「私を殺せ」

どうやらプライドというものがあるらしい

なにせ、今まで高い地位で過ごしてきた 指示を出す人間が今度は一番位の低い身分で命令されるというのが許せないんでしょう


「よし、分かった」

その一言で司令官が刀を握り剣を落とし頭が首から離れ、血が今までにない程の量がでたためその場で吐いたものもいた。


「これより、正式にヴァラル王国はミラーナ王国の土地を占領する。」


同年6月5日ヴァラル王国がミラーナ王国を占領する


そしてすぐに世界中の国に知られ渡った

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