表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
硝子とルージュ  作者: 藤子LPちゃん
47/47

エメラルド

「いやね、この人、殺人の記録を付けてる。頭の中身を抜いてって書いてあるけど、何処に捨てたのかしら」夏子が言う。

「やめて下さいよ夏子さん、気分悪くなりますって」薫風が言う。

「きっと倉の中に未だあるはずよ。探してみる?」私はそう問うが、薫風の顔が咄嗟に青白くなった。

「私の・・・友達なんですよ・・・?」言葉尻に疑問符を付けるように薫風はそう言い瞳を閉じた。

 しばらくすると薫風はまた日記を開いた。

 日記の続きはこう書かれている。

◯月B日

 また少女を殺した。今日は夜のプールで溺死させた後、首を外し持ち帰った。

 これで二つ目だ。私はこれをいくつ集めると満足するのだろうか。少々不安である。

 死体は学校の入口にワイヤーで吊るした。プールで溺死させたせいか水滴がポタポタと落ちていた。吊るした理由は濡れていて可哀想だったからだ。早くお日様に当たって乾くと良い。

 二つ目の首を瓶に入れ終えると、両方の首を見つめてみる。

 やはりくるくると周りまばたきをしていた。私は何か音楽が聞こえる気がした。それは宗教音楽のようであり同時にヒーリングだった。

 私は魂の浄化を願う。

 だから少女の首を、人形の首を、集めるのだろうか?

 ああ、私の王国を作りたい。

 それにはもっと首を集めなければ。



「また、殺してるわね・・・。何人殺したんでしたっけ、この世界では」

「二人です。どれも私の学校の生徒の・・・」

「そして夏子、あなたの世界でも人を殺し続けているのでしょうね」

「そうね、言わずもがな」

 また日記の続きを読む。未だ続きがあった。

◯月C日

 こんにちは前とは異なる世界。ここは私の王国。人形と人間が半々で暮らす絵本の世界のようだ。この世界では願えば何でも叶う。そもそもこの世界自体が私の願った世界なのだから。

 始めは驚いた、だって私の屋敷が用意されていたのだから。この世界のたどり着いた時、黒服の男が現れて、私をブルーの乗用車で屋敷まで連れてきた。黒服の男の名前は異国風の名前でジェームスと言った。

 その屋敷には人形が大勢水槽の中に生きたまま裸で入っていて水中で平泳ぎをしていた。エメラルド色の水に光に、ただ私は圧倒された。

 ただ、注意されたことは生きた人間をその水槽に入れると猛毒で死んでしまうということだった。だから私は入ってはいけないと言う。

 それでいいじゃないか、私は只見たいだけだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ