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エッセイ

三年経ったら

作者: 朝永有

これはとりとめもない、極めて個人的な話です。


春を迎えて、新入社員がやってくる時期となりました。

期待を心に膨らませる者。不安を心に募らせる者。

このような感情以外のものを持ち合わせている方もいらっしゃるでしょう。

そんな方々に、一つの事実を記しましょう。


「現実は淡々と襲い来る」


これは経験したものにしか分からない事実だと思います。

一年目は見通しを持つことができずに、日々の業務に喰らいつくことがほとんど。

その中で、先輩方の仕事の仕方を学びながら自分のものにしていくことが必要となります。

多少の無礼や多大なる迷惑は受け入れてもらえる時期でもあります。


ここで少し話を変えましょう。

プロ野球においても一年目 (ルーキー)の時代があるわけですが、活躍した若手に贈られる賞「新人王」があることをご存知でしょうか?

実はこの「新人王」を獲得した選手には、ある面白い特徴があります。


それは「プロ野球選手になってから三年以内に獲得している」ということです。


即戦力と呼ばれる選手もいますが、その中でも三年が一つの目安となっているのでしょう。

つまり「三年」というのはその世界に足を踏み入れたものにとって大きな分岐点と考えられるのです。


話を戻しましょう。

よく仕事に対して辛くなった人が掛けられる言葉があります。

「三日、三週間、三ヶ月、三年」という言葉です。

ここでもやはり「三」という数字がよく使われるわけです。

自分にその仕事が合うか合わないかの判断をするためのタイミングなのかもしれません。


ただ、その間に周りの目は、年数が経つごとに厳しくなります。

どんどん重要な案件が回ってくることになります。

そうなると、責任を持って取り組まなければならない。

つまり、いつの間にか一人立ちしなければいけない年数となっているのです。


このことを意識して取り組めるかどうかで今後の人生が変わるのではないかと私は思うのです。

だから私はここに記します。

三年目こそが正念場なのだと。

呼んでいただき、ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[一言] とても興味深く読まさせていただきました。三つ子の魂百まで、子供の成長期の最も大切な土台を築くのが3歳までにだいたい決まるということですね。インスタントラーメンも3分で出来上がり!この「3」と…
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