表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あの日君が見せたかった景色は  作者: 雨音
第二章 なんでも屋
8/28

第七話 

感想お待ちしています!

 「お母さーん、私のアルバムってどこにある?」


 「ん?その棚の一番上にない?ていうかどうしたのよ急に。」


 「ん?ちょっとね。」


 背伸びしてギリギリ取ることのできたアルバムを持って二階の自分の部屋へと戻った。ベットに寝そべりアルバムを開くとなんの気なくそれを眺めた。一ページずつゆっくりとめくっていくとあるページで私の手が止まった。それは女の子と男の子が二人でピースをしている写真。女の子は勿論私。そしてもう一人は…あの男の子だった。…あの子はやっぱり私の知り合いだったのだ。でもなんでだろうか。写真を見ているとすごくモヤモヤするのは。私はベットから飛び起きると急いで一階に降りた。そこにはお父さんが新聞を開いていた。


 「お父さん。ちょっと聞いていい?」


 「おぉ、我が娘よ。どうしたんだい?」


 相変わらずこのノリ苦手だなー。最近仕事が落ち着いたからなのかペコペコしなくなったと思ったらこれだよ。お調子な性格と弱気な性格がお父さんの素なのかな。まぁいいけど。


 「うん…この子のこと知ってる?」


 「おぉタケシくんじゃないか!」


 「タケシ?」


 「いやマコト?それともヨシオだったかな?」


 「あぁ…はいはいもういいよ…」


 やっぱり適当か。いつも通りといえばいつも通りだけど。私はそうそうにお父さんに見切りをつけるとキッチンにいるお母さんの方に向き直った。


 「あぁ待って待って。確かに名前忘れちゃったけど一度家に来たよ、彼。ていうか一度しか来てないと思う。写真もその時撮ったやつじゃないかな。」


 「ふーん…そっか。」


 その後お母さんにも聞いてみたが、この時はどうも家にはいなかったらしく全く見覚えがないみたいだ。一度だけ家に呼んだ友達。情報が少なすぎる…


 もしかしたら直接行ってみればわかるのだろうか…この子の正体も。この胸のモヤモヤも。私は自然とポケットにしまったままだった「なんでも屋」のチラシを取り出していた。



 





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ