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あの日君が見せたかった景色は  作者: 雨音
第三章 猫と少女
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第二十六話

高崎雨音→黒髪の背中ほどのロングヘアー。活動時は後で一つにまとめている

鳴神千尋→少し暗めの茶色のマニッシュショート。

小林凛 →明るめの茶色のボブカット。右耳を出している。

戸根とね明→前髪も少し長い黒髪のロングヘアー。名字をつけました。


 文章中でキャラクターがイメージし辛いと考え、表現を変えています。

これからも「あの日君が見せたかった景色は」をよろしくお願いします!

 神社から帰って二度寝をし、起きたのは八時少し前。ちょっと寝坊してしまった。二人はもう起きたみたいで部屋の端に布団が重ねて置かれている。


 「お、やっと起きた。おはよー」


 居間に行くと凛さんがテレビを見ていた。千尋ちゃんは台所でおばあさんの手伝いをしているのが見えた。テーブルには箸と小皿が並んでいる。


 「すいません…一度早めに起きて二度寝したら寝過ごしました…」


 「ハハハ!正直でよろしい。昨日は疲れたからね。」

 

 台の前に座ると軽快な音楽と共に明るい女性の声が聞こえてきた。どうやら化粧品のCMのようだ。


 「ねぇ、この会社の名前ってさ、『鳴神製薬』だよね。」


 「あ、だからか。」


 「ん?」


 「いや、前に千尋ちゃんの名前を聞いた時になんか聞いたことあるなって思ったんですよ。きっとこのCMですね。」


 「…あの子もしかして…」


 「…いやぁ違うと思いますよ。」


 二人して台所に立つ千尋ちゃんの方を見た。無表情に朝支度を進めるお婆さんの隣でケラケラと笑っている。


 「…だよねぇ。…『鳴神』って言ったら化粧品では最大手だよねぇ」


 「…いやぁ多分違いますよ…」


 「だ、だよねぇ…」


 私達の声はなぜだか自然と小声になった。


 「でも『鳴神』って名字聞いたことある?私他で聞いたことないよ。」


 「私は人間関係狭いのでなんとも…」


 「…なんかごめん…」


 「…いえいえ。」


 「なんの話?」


 『うわぁ!』


 気づくと千尋ちゃんが近くに来ていた。手にはお盆が握られその上にはお味噌汁が四つ並んでいる。とてもいい香りだ。


 「ううん、何でもない、何でもないだぁ。」


 「んだんだ。」


 「…何弁?」

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