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人間には寿命がある。
不老不死なんてものが、この世に存在していない以上、どんなに長くても一世紀くらいしか生きられないのが人間というものである。
そうして、稀にその寿命を全うしないでこの世を去る人間も、いる。
原因だってさまざまである。
病気だったり、事故だったり、社会環境だったり、はたまた自殺だったり。
でも、自分にはそんなの関係ない、自分には起きない。
どこかでそう思ってる節がある。
そんなのは、そこらにたくさんいる人間の一部の自分には起こりえない。
起こってほしくはないけれど。
そうして、この話は、そんなことが自分に起こってしまって、終わるまでの出来事である。