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夏生詩集3

モノクロームのかなしみ

作者: 夏生

8月が近づくと

モノクロームの

かなしみが

おしよせてきます


今ではないのに

今のようにかなしく

今ではないのに

今のようにおそろしく

なります


モノクロームの

かなしみを

心いっぱいに受け止めて

苦しくなって泣いて

何故を天に向かって叫び

ポツポツ降りだす答えに

びしょ濡れになります


8月過ぎれば忘れてしまう

ささいな辛さを嫌がって

好きな歌を歌い

好きなものを食べる

時をくしゃくしゃにして

空に投げてしまう


8月が近づくと

くしゃくしゃにした

時のしわをのばし

丁寧にたたみ重ねて

心に仕舞います

ごめんなさい、ありがとうを

添えて



















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