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ハンターギルド

戦闘にはたどり着けなかったよ……。

次回、次回こそ戦闘回にしたい(切実)


5の鐘とは一体何だろうと思いつつ、セバスは町中央にあるハンターギルドにたどり着いた。入って見ると中は人でごった返していた。

そんな人の群れをセバスは目を輝かして見つめてしまう。掲示板に張ってある羊皮紙を真剣な目で呼んでいる男の腰には長剣があり皮鎧を着ている。受付ではビキニアーマーの女性が受付の男性と口論している。どうやら引き取り価格で揉めているようだ。そんな所から視線を移し、テーブルの方に視線の移せば、プレートメイルを横に置き椅子に座ってくつろぐ男性がいた。ここには浩太が描いていた異世界の戦士達が実際にいたのだ、これでテンションの上がらない男の子はいないだろう。

そんな彼を見る周りの大人達は何となくホッコリしたように見える。

セバスの容姿を思い出して欲しい。濃紺色の髪を肩まで伸ばし、前髪はぱっつんにしてある。目はくりくりとしていて鼻は小さめで、全体的に日本人形的なかわいい子なのだ。そんな子が目を輝かせながら入って来たとすればそうなるのも不思議でない。

そのまま入口で突っ立ってるセバスをみて受付のお姉さんが手を引いて受付に連れて行った。周りのハンターたちはそれを見てから仕事に行き始めた。入り口でボケっと立たれていて実は邪魔だったのだ。


「こんにちはお嬢さん、ハンターギルドにようこそ。今日はどんなご依頼ですか?」

「えっとすいません、俺男です。それと今日は登録に来ました」

「ヴェ!?」


受付嬢らしからぬうめき声をあげてしまったがしょうがないだろう。セバスは顔だけ見れば良家の娘にしか見れないし、服装も孤児院で支給された新しい麻服で、孤児には見えない。

結局説得できなかったセバスは一度孤児院に帰り、副院長に紹介状を書いてもらった上で出直す事になった。まさかに二度手間である。これにはおもわずレナードも苦笑いせざるを得なかった。




「先程は失礼しました。私はファーニアと言います。それではハンターギルドの説明をさせていただきます」


セバスが何人もいる受付嬢の中から、さっきの受付嬢ことファーニアを選んだのには大した理由はない。あえて言うなら少しでも事情を知っている人を作る為だ。


「ハンターギルドには“ランク”と呼ばれる判断基準がございます。この基準はそのハンターがいかに信用できるかという指標になります。この時における信用とは強さ、正確さ、実績の3つを持って出されると思ってください。この内のどれかが欠けても上位ランクには上がる事が出来ません。そして指標とされるこの3つはそれまで受けてきた依頼の内容によって精査されます。強さは討伐してきたモノの種類と量、正確さは達成率、実績はこなした仕事の数がそれぞれ重要になります」

「ええと、質問をしても良いでしょうか?」

「ええどうぞ」

「強さは討伐してきたモノの種類と量とおっしゃいましたが、どうやって判断するんですか?」

「はい。ソレはこれから発行しますハンター資格が記録してくれます。ステータスカードはお持ちになっていますか? お持ちになされているのでしたら、少々お貸し願いたいのですが」

「はい。・・・ええとちょっと待って下さい」


セバスがステータスカードを取り出して、ファーニアに渡そうとした時に気づいたのだ。


“あっ。簡易化するの忘れてた”


このステータスカードの簡易化というのは、孤児院に戻った時レナートから教わった。彼曰、ハンターになるのであれば容易に自身の情報は与えてはいけない。そうしておかないと周りに良い様に使われてしまうから気をつけるようにとの事だった。そう言えばマリアンナから他人に見せてはいけないとかいわれていた気もする。危ない危ない。

もしこの事に気が付かなければ、その狂ったステータス、スキル群を見てしまったファーニアは絶叫し気絶。なんだなんだと集まってきた職員も多くがその情報を見て以下略。ついにはギルドマスターが登場し……っといったテンプレめいた事になったのだが、マリアンナからの忠告を寸での所でセバスが思い出したためそのような事態は避けられた。

それはさておき。

ステータスカードを渡されたファーニアは、慣れた手つきでそれをカウンターに置き、下から水晶玉を取り出してステータスカードに記されている所属の欄に水晶玉から発した光を当ててセバスに返却した。


「これでハンター資格の付与は終了しました。確認して見てください」


促されたセバスはとりあえず簡易のままカードを確認してみた。


名前:セバス

年齢:4

ジョブ:漂泊者

所属:タルト孤児院、ハンターギルドタルト支店所属 ランク:F-


この様になっていた。


「ランクの横にあるF-はハンターランクとしては最低位になります。ランクFに昇格するには、依頼を10回成功させてください。」

「分かりました。あのう早速依頼を受けたいのですが、俺にできそうな依頼を紹介してくれませんか?」

「ええ、良いですよ。そうですね初めての依頼ですからこのあたりが良いですね」


新たなるヒロイン候補ファーニア。

ヒロインになれるかは作者も不明。

マリアンナが次いつ出れるかも不明。

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