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春雨  作者: 黒色 紅
2/2

第二話



「呼び出しといて遅刻か。いい度胸だな」


「あはははは。ごめん」


「もういいよ。笑いながらでもなんでも」


「うそうそ。悪いと思ってるから」


「まぁいいけどさ」


「挨拶も済んだところで、早速行こう」


「さっきのは挨拶だったのか」


「じゃあ、こんばんは?」


「なんで疑問系?」


「・・・・・懐かしいね」


「懐かしいったって去年の事だよ」


「でも、あたしも変わったし、アンタも変わったよ」


「そうかなぁ」


「でも此処は変わってないよね」


「此処は変わってないね」


「あぁ、傘さすのめんどくさ」


「アンタが春雨がいいとか言ってたんだろが」


「あははは。まぁね。あー桜散ってる。綺麗だね」


「うん」


「去年も春雨降ってたよね」


「うん。アンタが去年も春雨の降る日に行きたいとか言ってたからね」


「そうだったっけ?去年も綺麗だったよね」


「うん」


「来年も来ようね」


「・・・・うん」


「あたしと、だからね」


「・・・ワガママ」


「他の人と来ちゃダメだからね」


「はいはい。分かってるよ。アンタもね」


「任せといて」


「それにしても、すごい量の花びら」


「これ、どうするんだろ」


「捨てるんじゃね」


「勿体ないね」


「土に還るよ、たぶん」







「そろそろ帰る?」


「えー。もう?」


「うん。寒くなって来たし、もう1時間ぐらいいるよ」


「・・・・ほんとだ。最後に写メでも撮ろ」


「いいよ」


「いいー?・・・はい、キムチ」


「キムチ」


「後で送っとくね」


「ん」


「じゃあ月曜にねー」


「んー、バイバイ」


「遅刻すんなよー」


「あーい」










「忘れないよ」

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